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キッチン




ある理由から、数日間どうしてもダイニング・キッチンで起臥しなければならないことになった。夫は出張中なのでワタクシ自ら。


わが家のキッチンは地上階で、石の床、天井が高く、南向きでもひんやりと涼しい(寒い)。

予備のマットレスを屋根裏からずるずると運び込み、侘しくならないよう麻の寝具を整える。

暖炉があるため、「灰かぶり姫」ごっこのようであると言えばようである。
あ、火は入れてないよ...火が入ってたら灰かぶりどころか、ヘンゼルとグレーテルにかまどに突き入れられた魔女になってしまいますがな。





『灰かぶり』の暖炉




夜更かしして本を読む。


深夜ここのところ多い激しい雷雨。稲妻に照らされて庭が青白く光った。

娘が怖がって降りてくる。

キャンプをしているかのように楽しげなわたしを見て、自分もここで寝たい、と懇願。
ややこしいなあ...とりあえず熱いミルクティを入れる。
たしかに客間で寝るより、プレイモビールルームで寝るより、リビングルームで寝るより、楽しそう...キッチン。
(「キッチン」ってこういう小説なのか?)

機会があったら庭にテントを張って本当にキャンプをしてみるかな。

まあ来年の夏が、いい夏になったらの話。


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