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sea of troubles




少し前に見た、Yorke Dance ProjectによるKenneth MacMillanのsea of trouble

書きそびれているのが日々とても気になる作品だったので書く。


ハムレットを題材にとった35分ほどのバレエで、登場人物は6名のみ、舞台装置も衣装もミニマムだ。


このミニマムさは「限界芸術論」の最初で鶴見俊輔がずばり書いている通り、

「芸術とは、たのしい記号と言ってよいだろう。それに接することがそのままたのしい経験となるような記号が芸術なのである」

そうだな、と思った。


ごく小さいシアターには観客席も少なく、舞台とつながっており、当然ダンサーと近く、舞踏というものが本来持つエロス・タナトスに圧倒された。

大昔の人々はこういうアート・フォームをみて熱狂したのでは...


ピアノ・トリオで構成されたBohuslav Martinuの音楽もすばらしく、出会えてラッキーだと感じた作品。
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