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クリスマス前のロンドンでルール強化へ




12月2日にイングランドは、2回目の部分的ロックダウンから脱出し、地域ごとの感染者数などによってルールに幅のあるティア・システムに移行したばかりだ。

その2回目の部分的ロックダウンが明けてからの週末は、ロンドンの商店街などはクリスマス前の買い物客で溢れ、このままではお正月が、いや、クリスマスそのものがダメになるのではと、予想した人は多かったのではないか。

社会的距離が取れていないのを見て、屋外であっても人混みではせめてマスクくらいはして、リスクをゼロにはできなくても、最小にするくらいはしようよ、と...

21歳の娘に、「わたくしが若い人にマスクをしていない人が多いように感じるのは、

わたしが年寄りだからだろうか。
『新型コロナなんか怖くないぜ!』という『自分は冷静です、怖がってません、気になりません』などのアッピール、一種のマチョイズムなのか。
どういう場合に着用すれば適切なのかという判断が自分でできないくらいの頭なのか。
新自由主義的な考えの方々なのか。
あるいは何も考えてない? 今楽しければ!

のうち、どれだろう?」と聞いてみたら、

「たぶん5だと思う」との回答が。一番怖くないですか。


多くの人の「これってヤバくないですか」の予想は当たった。

ロンドンは昨日14日の夕方になって、16日午前12時1分から、現行のティア2をティア3に強化すると発表。

クリスマスまであと10日...

ティア2では人数などを規制することによって営業を再開したレストランも、ティア3ではテイクアウトや出前以外は閉鎖。
観客を半分にして営業を始めたばかりの劇場や競技場、イベント会場やコンサートホールも閉鎖。ホテルも全面閉鎖になる。
屋内と例外的な屋外でも別の世帯(バブル)の人とは集会できない。

一方で、商店などは引き続き営業できるので、週末の買い物客が減ったりはしないのではと思う。
屋内で数時間単位で人が混ざるのがいけないという判断なのだろうか。

上の写真はアーケードにお店がたくさん入っているコヴェント・ガーデン、商店が営業しているということは、このような混雑状況がティア3でも続くということで、大丈夫??

また、美容室の営業はオッケーで、観客を半分にしてのクラシック・コンサートがダメというのは?? (クラシック・コンサートで声を出す人はいない)
誰も彼も、自分に利益があったり関係の深い業界の継続を贔屓目で見てしまうのだろうか?
ティア・システムは確かに分かりにくくて不評である。


11日には9ヶ月ぶりに観客を入れての公演を始めたばかりのロイヤル・バレエ(昨日の記事)もまたしばらく閉鎖だ。

明日、16日と17日に踊り出したくなるほど楽しみにしてたKrystian ZimermanのBeethovenのピアノ・コンチェルト・マラソンも...
17日はベートヴェンのピアノ・コンチェルトを全曲一挙に演奏するゴージャスなプログラム、ちなみに16日は1番と4番演奏の予定で、午後と夜の部、両方行ってクリスマス気分を満喫し、現実逃避する予定だった。

「ティア2の、うちの村の公民館に来てくれたらいいのに...」


イングランド南東部では、新型コロナウイルスの変異型が流行っているのでは、というニュースもあり、不安な年末なのである。

みなさまもくれぐれもお気をつけて。
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