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英国の今年のクリスマスは厳しく...





「18日(昨日)、新型コロナウイルス感染者数等が、イングランド南部のロンドンとロンドンをドーナツのように囲む州、並びに南東部で激増し始めた状況を鑑み、同エリアはより厳しいルール(ティア3)に移行することになった。
特に変異種が増えているためである。変異種は7割も伝染しやすく、一方で重症化は少ないようだ...」


という話を書いたばかりだが、それはもう古い(笑)。
明日から同地域は最も厳しいティア4に移行が決まった。
ジョンソン英首相の会見は、春先に1回目のロックダウンを決めた時のように立派だった。
もちろんもっと早い時期に決断をしていたら被害はさらに少なく抑えられたとは思うが。

電車の駅は、ロックダウン前にロンドンを脱出しようとする人で、激混みだそうだ。
商店は「23日から28日の5日間の売り上げを見込んで、大量に入荷したのに..」と。


ティア4は、外出禁止・隔離生活が要求される、ほとんどロックダウン状態である。スーパーマーケットなど必要最小限以外の商店も閉鎖になる。
別の地域からティア4に移動したり、ティア4から出るのも禁止。

クリスマスの特別ルールも、23日から28日は、移動や世帯間の混合が5日間許される案であったが(<これに対しては野党から緩すぎるという批判)、ティア4では、当然、他の世帯との混合もなし。
他の地域でも特別ルールに変更があり、当日25日だけ3世帯の混合のみ許される。


わたしが住んでいるのはロンドンを囲むドーナツ州の中に入るが、奇跡的にティア2で残っている郡だ。
ティア4に囲まれた四面楚歌のため、最後のクリスマスショッピングに移動して来る人がいることは容易に予想できるし、ティア3、4に移行するのも時間の問題ではないか...だからではないにしても、うちも混ざらない予定。核家族で過ごす。


ウェールズは今夜(19日から20日に日付が変わると同時に)からロックダウンに入る。
スコットランドも25日だけルール緩和の後、26日からより厳しいルール下へ。


一方で、ほっとしている。どう考えても23日から28日までクリスマス特別ルールが施行されるのは自殺行為だと感じたからだ。
人間の情として、どうしても気が大きくなり、「一回くらい」とか「うちだけなら」とか「誰にも知られないし」という言い訳も飛び交うだろう。アルコールも入るだろうし。

友人に聞いた話によると、新型コロナに対抗するルールだけでなく、予防の感覚が、年代や居住エリアや社会的な地位、考え方などによって幅があるため、家族のメンバーや友人と集会したり、外出したりするにも口論になったり、気まずくなったりしがちだと言うのである。

よくあるのが「リスクをゼロにできない以上、そんなに神経質になっても仕方がない」という言い方だ。
「神経質な」人であっても、誰もリスクをゼロになどとは要求していない。リスクを最小化するためにひとりひとりができるだけ利他的に行動しようという話である。

クリスマスには普段会わない親族が集まり、必ず喧嘩やもめごとが起こるという話は毎年聞く。今年はまた別種の険悪のタネがあるのかも...

できるだけ機嫌良く過ごしたいものである。わたし自身、自分自身でハードルを上げすぎ、忙しくてイライラしがちなので! 自戒。


(英国では今日の時点でトータル35万人がワクチンを摂取したそうです)
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クリスマスの赤




薔薇とアマリリス
南天もいいな

赤いリボン
暖炉の火
バカラのクリスタルの赤
漆の赤もとても好きだ




まさに血の色で
生命の象徴



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