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ロンドン 二回目のロックダウン明け




先週、イングランドでは、新型コロナウイルス禍の二回目のロックダウンが明けた。

明けたとはいえ、現在は感染者の多寡などで地域ごとに生活ルールに規制を設けるティア・システムに移行しており、ロンドンやわたしの住んでいる地域はティア2だ。

屋内では他の世帯との会合は不可、屋外では6世帯以上は不可。
商店やエンターテイメント業界の営業は可能、レストランなどは食事を提供する限りでラストオーダー22時かつ閉店23時、などの決まりがある。


先週末、ロックダウンが明けたばかりのロンドンの繁華街、例えばリージェント通り(上写真は今日のリージェント通り一本裏手)は、クリスマス・ショッピングをする人で激しく混み合ったそうだ。

マスクなしで肩と肩が触れるほど接近し合う買い物客の様子を伝える新聞の写真に慄いたのだったが、在ロンドンの友人が「平日は恐ろしいくらい閑散としている」と言うので、今日は夫の仕事につきあって短時間ロンドンへ出てみた。

それが上の写真。

彼がミーティングを行っている間に、わたしは素早く食料品の買い物や、年末年始の必需品を見に行ったりしたが、営業している商店やレストランが気の毒になるくらい、どこも静かで...


「この年のクリスマスは、福音の祭りというよりも、むしろ冥府の祭りであった。空っぽで燈火のない店、ショーウインドーに飾られた模造のチョコレートあるいは空の箱、暗い顔つきの人々を乗せた電車など、何ひとつ過去のクリスマスを思わせるものはなかった」『ペスト』カミュ著、宮崎嶺雄訳、新潮文庫
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