ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

どういうチーム作りを行えば良いのか?

2024年05月18日 | スポーツ関連

プロ野球選手NPBからMLB移籍するには、ザックリ言うと“2つの方法”が在る。1つは海外FA行使、そしてもう1つはポスティング・システムの利用だ。

**************************************************************
・海外FA権:145日以上一軍登録が9シーズンに到達する事が満たされれば、外国の如何なるプロ野球組織も含め、内外の何れの球団とも選手契約締結出来る権利。最短でも、卒でプロ入りした選手は27歳、卒選手なら31歳のシーズンで取得見込み。

・ポスティング・システム:主に海外FA権を持たない選手が、海外リーグへの移籍を希望した場合、“所属球団の承認”を得た上で、移籍する手段。
**************************************************************

(海外FAを含め)FAの場合、「FA移籍が成立した際、一定の条件で、移籍先球団から移籍元球団へ金銭補償や人的補償が必要になる場合が在る。又、外国人を除く年俸上位11位以下の選手(Cランク)のFA移籍に関しては補償は不要。」となっている。一方、ポスティング・システムの場合は、「移籍先球団から移籍元球団へ、譲渡金(①契約金総額が2,500万ドル以下は、其の金額の20%。②
契約金総額が2,500万ドル~5,000万ドルは、其の金額の17.5%。③契約金額が5,000万ドル以上は、其の金額の15%。)を支払う。」という仕組み。ポスティング・システムは移籍先球団から移籍元球団への金銭支払いが必須となっているが、FAの場合は金銭補償及び人的補償も不要な場合“も”在るという事になっている。

選手の側から言えば、「バリバリ活躍出来る若い内に、MLBに移籍したい。」という気持ちが在るのは理解出来る。でも、「大枚を支払い、“海の物とも山の物とも付かない選手”を一人前に育て上げたと思ったら、そんな選手がサラッとMLBに移籍されてしまう球団の悔しさ。」というのも、同時に理解出来るのだ。

「FA権を行使し、日本の他球団へ移籍した選手。」は此方に、又、「FA権を行使し、日本国外の球団へ移籍した選手。」は此方に、其れ其れ紹介されている。そして、「ポスティング・システムを利用し、MLBに移籍した選手。」は此方だ。導入が先の“FA権行使による移籍”が多いのは当然だが、“ポスティング・システムの利用による移籍”も結構な数になっている。

ポスティング・システムを利用し、ジャイアンツからMLBに移籍した選手となると、2019年の山口俊投手だけ。2020年に菅野智之投手がポスティング・システムでの移籍を図ったが、成立には到らなかった。「当時、彼自身の成績が振るわなかった。」というのも大きな理由だが、ジャイアンツという球団が「ポスティング・システム利用での移籍に後ろ向き。」というのが在る。

そんなジャイアンツだが、岡本和真選手や戸郷翔征投手、大勢投手という主力選手が、「ポスティング・システム利用でのMLB移籍に前向き。」と噂されている。岡本選手に到っては、「今季シーズンオフにも、ポスティング・システム利用を球団に認めさせ、MLBに移籍するのでは?」と言われている。ジャイアンツ・ファンの自分としては、「彼等が抜けてしまう事でのダメージ(戦力的にも人気面でも)は余りにも大きく感じられ、『現在でもチーム状態が芳しく無いのに、ジャイアンツの将来は大丈夫なのか・・・。』と不安を覚えてしまう。」のだ。

今後、ジャイアンツを含めたNPBの全チームは、“ポスティング・システム利用による選手流出に備えたチーム作り”を、より具体的に考えて行かなければいけないだろう。「ポスティング・システム利用による選手流出が続いても、チームとしてリーグ優勝し続けているバファローズ。」という見本(成功例)は在るが、だからと言って、「同じ様な事をすれば、必ず成功する。」とも言えないだろう。「戦力ダウンが大き過ぎて、建て直すのに時間を要しているファイターズ。」の例も在るし、バファローズだって今後どうなるかは判らないし。

「ポスティング・システム利用による移籍で、多額の譲渡金が入り、其の譲渡金を使って新戦力を集める。」というのも、或る意味では“ギャンブル的な側面”が在ると思う。確実に戦力として考えられる(移籍した)選手を、多額の譲渡金で集めた新戦力が上回るどころか、匹敵する保証だって無いのだから。


コメント    この記事についてブログを書く
« “浪花のモーツァルト”の忘れ... | トップ | TVドラマのOPのナレーション »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。