ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“彼”を思い出した

2024年04月12日 | スポーツ関連

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横綱曙太郎さん死去、亡くなる直前『アイ・ラヴ・ユー。』と妻に最期の言葉 今月に入り体調が急変」(4月11日、日刊スポーツ

大相撲元横綱の曙太郎さんが、4月に入って亡くなった事が11日、判った。死因心不全。54歳だった。

近年は、闘病生活を送っていた。今月に入り体調が急変。クリスティーン・麗子・カリーナ夫人、来中だった長男コーディーさん等、家族に見守られ、静かに息を引き取った。亡くなる直前には夫人へ、「アイ・ラヴ・ユー。」と言葉を伝えたと言う。  

葬儀は、家族のみの密葬で行う予定。  

曙さんは、ハワイオアフ島出身。本名は、チャド・ローウェン。大相撲で1988年春場所で初土俵を踏み、1993年初場所後に、外国人としては初となる第64代横綱に昇進。1995年に、日本国籍取得。引退後はプロレスラー総合格闘家タレントとしても活躍していた。
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大相撲には全く興味の無い自分にとって、曙氏と言えば、大相撲を引退した後のプロレスラーや総合格闘家、タレントといった“顔”の印象の方が強い。とは言え、超巨体の横綱として活躍していた事は、勿論知っている。

そんな彼は引退後、曙親方として東関部屋後輩の指導をしていたが、2003年11月5日、日本相撲協会退職願を提出して受理され、翌11月6日に記者会見を開き、格闘技Kー1」への参戦が発表された。そして12月31日、デビュー戦となった「Kー1 PREMIUM 2003 Dynamite!!」でボブ・サップ氏と対戦したのだが、1ラウンドKO負けとなる【動画】。大相撲の世界では強さを発揮して来た曙氏が、試合開始から僅か2分58秒で、ボブ・サップ氏の右フックを受けて崩れ落ち、リング俯せになってピクリとも動かない姿は衝撃的。失礼さを承知で言えば、“車に轢かれてペシャンコになった蟇蛙”の様で、哀れさすら感じてしまった。



7年前に体調を崩し、心不全で心臓が37分間も停止するという重篤な状況に陥った事も在った。一時は210kgも在った体重が、130kgに減ったそうだ。

今回の曙氏の訃報を受け、“彼”を思い出した。「横綱として、ヒール役的な存在だった。」、「引退後、格闘技の世界に移るも、パッとした成績が残せなかった。」、「長い闘病生活を経て、50代半ばで若くして亡くなった。」という“共通点”を持つ彼、そう北尾広司(第60代横綱・双羽黒広司)だ。共に“全盛期”が華々しかっただけに、其の晩年は何とも物悲しい

第68代横綱・朝青龍明徳のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏が、曙氏を追悼していた。同じ高砂一門で、外国出身初の横綱として活躍した曙氏から学ぶ事は多かったとするダグワドルジ氏。曙氏から掛けて貰って忘れられない言葉は幾つも在るが、其の中の1つにドルジー、男の焼き餅、女よりきついぞーというのが在ると言う。実は自分(giants-55)が若かりし頃、可愛がって貰った上司と2人で飲んだ際、彼から同じ事を言われたっけ。其の時は「そうのかなあ・・・。」と思ったけれど、以降、会社勤めを続けて行く中で、「確かにそうだなあ。」と痛感する事に。

辛い闘病生活を約7年も続け、漸く“解放”された元横綱。安らかに眠って欲しい。合掌


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