NAO日和

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「落下の解剖学」

2024年02月28日 | 洋画

~これは事故か、自殺か、殺人かー。~

2023年 フランス映画  (2024.02.23公開)
第76回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞
第81回ゴールデン・グローブ賞 脚本賞・非英語作品賞受賞
今年度アカデミー賞5部門ノミネート作品
配給:GAGA  上映時間:152分
監督:ジュスティーヌ・トリエ
脚本:アルチュール・アラリ/ジュスティーヌ・トリエ
美術:エマニュエル・デュプレ
衣装:イザベル・パネッティエ
出演:ザンドラ・ヒュラー/スワン・アルロー/ミロ・マシャド・グラネール
   アントワーヌ・レナルツ/サミュエル・タイス

<見どころ>
第76回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したサスペンス。
夫が不審な転落死を遂げ、彼を殺害した容疑で法廷に立たされた妻の言葉が、
夫婦の秘密やうそを浮かび上がらせる。メガホンを取るのは『ヴィクトリア』
などのジュスティーヌ・トリエ。『愛欲のセラピー』でもトリエ監督と組んだ
ザンドラ・ヒュラー、『あなたが欲しいのはわたしだけ』などのスワン・アルローの
ほか、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツらが出演する。

<ストーリー>
ベストセラー作家のサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)は、夫と視覚障害のある
11歳の息子(ミロ・マシャド・グラネール)と人里離れた雪山の山荘で過ごして
いたが、あるとき息子の悲鳴を聞く。血を流して倒れる夫と取り乱す息子を発見した
サンドラは救助を要請するが、夫は死亡。ところが唯一現場にいたことや、
前日に夫とけんかをしていたことなどから、サンドラは夫殺害の容疑で法廷に
立たされることとなり、証人として息子が召喚される。

<感想>
カンヌ映画祭でパルムドールを獲得した、ということで鑑賞。


事故死か?他殺か?自殺か?が問われる法廷劇がメインのサスペンスだが
事件の真相というよりは、裁判が進むにつれて家族の内情、夫婦の内情
母と子の心情の方を重きに置いているように感じた。


BGMはほとんどなく、冒頭のスティールパンの曲と息子が練習していた
アルベニスの「アストゥリアス」、ショパンの「Prelude, Op. 28, No. 4」
(アレンジしているが)の3曲のみ。
音楽の少なさが作品全体に緊張感をもたらして、この点はうまいなぁと
思った。あと、犬のスヌープの演技は感動もの。

憶測だけで裁判にもっていく検察側の態度が腹正しく感じたのと
裁判に勝っても得るものがない、というのはもやっとします。

行間を読むような作り方で、見る人によって感想や評価が違うでしょう。
フランス映画らしい作品で、2時間半強のわりには眠くなりません
でしたが疲れたわ(笑)

点数:7点/10


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2 コメント

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ラスト30秒(ぐらい?)の逆転劇 (onscreen)
2024-05-07 05:41:35
私は「ラスト30秒(ぐらい?)の逆転劇」、とみています

その理由は、
・息子がどこで親の争いを聞いたが重要なポイントになる一方、
・聞いただけでなく、目撃を示唆するカットがチラッと入る
・ラストの息子のセリフが真実を示している


どう思われますか
onscreenさんへ (NAO)
2024-05-11 00:59:56
はじめまして。
コメントありがとうございます。

「羅生門」的なつくりでしたね。
真実と事実は違う、裁判だけの結果がすべてではない、という制作側の意図を感じました。

目の悪い息子が第一発見ですが先導して一緒にいた
犬が実は真の目撃者なのかも?^^
ほんと、緊張感ある映画でした。

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