(産経新聞京都版「難解な判決文」から抜粋)
「情(じよう)」という単語。「情を知らない」や「その情を秘して」と、判決文によく登場する。一見、前者は「情けを知らない、容赦ない」、後者は「愛する気持ちを隠し」と読めそうだが、本当の意味は違う。
前者は「事情を知らない」、後者は「事情を隠して」という意味。確かに、広辞苑によると「ありさま、ようす」という意味もあり、正しいのだが、普通の文章で触れる機会は、これまでなかった。「事」の一文字加えれば済むのに…とも思う。
「情(じよう)」という単語。「情を知らない」や「その情を秘して」と、判決文によく登場する。一見、前者は「情けを知らない、容赦ない」、後者は「愛する気持ちを隠し」と読めそうだが、本当の意味は違う。
前者は「事情を知らない」、後者は「事情を隠して」という意味。確かに、広辞苑によると「ありさま、ようす」という意味もあり、正しいのだが、普通の文章で触れる機会は、これまでなかった。「事」の一文字加えれば済むのに…とも思う。