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映画 デューン 砂の惑星 PART2

2024-03-21 01:10:00 | 映画
※この記事には映画のネタバレが含まれます。閲覧にはご注意下さい。

どうもです。

今回、映画 デューン砂の惑星PART2を観てきました。

前作は2021年の公開で実に2年半以上月日が開いての上映となります。その為内容を忘れてしまったり、当時のテンションが収まった状態での視聴となるのは正直止むを得ないかと。
今回はIMAXの上映で視聴。特に音響が凄まじく、大迫力です。反面本作はこうしたリッチな環境で観ないと面白さは半減してしまうなあ、と感じます。実際上映時間も3時間近くあり余程タイトルに興味がないと視聴は結構しんどいでしょう。後でサブスクとかで家で観ても満足できないかもしれません。



さてSFの名作古典である砂の惑星ですが、前回と本作で原作の最初のエピソードを丁度消化した形になります。スターウォーズや風の谷のナウシカに影響を与えた作品といえばイメージが湧くでしょうか。物語はいわゆる英雄譚であり、復讐劇ともとれて一大叙事詩という作品であります。一方で映画作品としては1984年のデヴィット・リンチ監督作品が前提としてあり、こちらも意識せずにはいられない訳です。すなわちどう引継ぎ、どう変えるかなのですが、同時に半世紀以上前の原作に対して現代の価値観を反映させる事も重要視されます。

くどくど書きましたが、本作で変えた点は二つあり、いずれも女性観に関わるものと感じられました。
一つはヒロインであるチャニの扱いであり、原作とは異なり彼女はラストで主人公のポールから距離をおいた様に見えます。実に同じタイミングで現在放映中の大河ドラマ「光る君へ」でも似たシチュエーションがありましたが、権力者にとっての正妻と妾という古代の制度というか、男性側にとっての事情を否定するのはやはり現代の感覚に合わせてなのだろうと思います。
二つ目は主人公の妹が母親の胎内にいるままで物語を終えた点です。これは時系列を少しいじっており、原作では妹が誕生して成長するくらいには時間が経過している訳です。この妹は産まれる前から命の水を摂取した事で最初から超越した力を持っておりストーリーにかなりの影響を与えます。なので本作では出現を先送りにしてあくまでもポール単独の力で事態を収束に持っていくようコントロールしたように感じました。一応予知夢でずっと未来の妹と対話するシーンを挿入していますが、この妹は1984年の映画ではかなりのインパクトのある子役が演じていたので本作ではどう演出するか見たかったのですが。

さて、今回の映画化は2作で一旦区切りとなりますが原作はこの先も動乱が続くので映画は今後も引き続き作りたいのでしょうか。続編への期待を持たせた作りにはなっているので可能性はあります。ただ、今回日本国内での興行は苦戦しそうだなあ、と感じます。あまり話題になってないですよね。

一方で1984年版のリバイバル上映が予定されているらしいです。確かに今回の映画を観てからだとこちらももう一度確認したくなりますよね。



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