竜王就位式。

2006-01-24 | 将棋
電車の中で謝辞原稿を暗記。
「本日はお忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。
一昨年の12月に竜王になってから思っていたよりも忙しく、先輩に「待っているほうはあっという間だよ」と言われたのですがまさにその通りでした。
今回が初の防衛戦で、取りに行く側と守る側でそんなに変わらないだろうと思っていたのですが、開幕が近づくに連れて「取られたら八段に戻ってあの棋戦は予選からかぁ」とかいらない考えが浮かんできました(会場笑う)
そんな中で夏以降、調子が上向き、二つの棋戦で優勝して迎えることができたのはなにか巡り合わせの良さみたいなものを感じました。
第1局、終盤で駒が飛び散ってしまい、元の局面に戻すことができないということがあったのですが、その時は本当に焦り、反則負けも頭をよぎりました。過去にこういう事例で反則になったことがないようです。今年もやるかもしれないので規定を作っておいたほうがいいと思います(会場爆笑)
熱戦だった第1局を勝つことができ、2局目以降は伸び伸び指すことができ、最高の結果に繋がりました。挑戦者のときは勝つことしか考えていなかったのですが、今回は色々な戦法を指したいと思っていたので、それも実践することができ、本当に満足できるシリーズでした。
あと、ちょっと小耳に挟んだんですけど衛星放送の中継で毎回毎回、僕の事をおっさん呼ばわりしていたらしいです(再び会場爆笑)最初のうちは落ちついてるとか堂々としているだったのが次第におっさんになって・・。どっちが年上だか分からないとか・・・。まだ21才なのに。まぁ、別にいいんですけど。
今後も自身の向上また、将棋界の発展のために全力で頑張りたいと思っています。本日は誠にありがとうございました」
が予定。
しかし実際は(会場笑う)で笑いが取れなかったのに動揺して「そんな中で~」が抜けて
浅川書房の浅川さんの祝辞でも会場が笑うべきところで笑わなかったので、今日の会場は笑わないと判断。「今年もやるかもしれないので規定を作っておいたほうがいいと思います」は断念しました次の機会には最前列に笑い係を置いてもらおうと思います。
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