レディースオープントーナメント2005表彰式。

2006-01-30 | 将棋
以下は祝辞原稿です。
「友人代表として祝辞を述べさせていただきます。まずは石橋さん、おめでとうございます。石橋さんとはかれこれ10年になりますが、面と向かって「おめでとう」と言ったのはこれが初めてだと思います。
10年程前、僕の師匠であります、所司がやっていた教室で初めて会ったと記憶しています。それ以来、その教室や研究会などで盤を挟むようになりました。かなり指したのではないでしょうか。当時の石橋さんは小さくておとなしいという印象で、大きくてうるさい今とは真逆でまるで別人のよう・・・(笑)人って10年でこんなに変わるんですね。
その後、お互いにプロになり僕が竜王になった時にお母さんに「あんた、そんなへったくそな字で免状やサイン書くんじゃないわよ、うちに習いに来なさい!」と言われて、書道を習いに行くようになりました。
で、数年振りに久々に食事を一緒にしたんです。そしたら、食べる食べる。昔の石橋さんの倍、3倍の量を平気で食べるんですね。ブログを読んでいても食べ物の写真が毎日のように出てきますし。まぁ、元気そうでなによりですけど、太らないように気を付けて下さい。
で、どうして今日、ここに立つことになったのかと言いますと、石橋さんが鹿島杯と、このレディースオープンで決勝に進出した時に「両方は無理だろうけど、せめてどっちかは優勝して下さいよ」とメールしたんです。相手が清水さんと中井さんで最近の対戦成績からすると、厳しいのでハッパをかけたつもりでした。そしたら「無理とは失礼な」と憤慨されまして(笑)
結果はご存知の通り鹿島杯では中井さんに勝ち、このレディースでは清水さんに2連勝で見事に優勝。優勝を決めた日の打ち上げで「あのメールのおかげで奮起して優勝できました、ありがとう」とでも言われるのかと思ったら「あの時は失礼なこと言ってくれましたね、なにをおごってくれるんですか」ときました(笑)
「あれはね、ハッパをかけたんですよ。おかげで優勝できたから良かったじゃないですか」と弁解したら「バカ言ってるんじゃないわよ!もらうものはちゃんともらいますからね」とお母さんに一喝されました(笑)
「じゃあ祝辞をやらせてもらいます」ということになりまして。「助かった、祝辞で勘弁してもらえた」と思ったのですがもちろん祝辞だけでは許してくれる人たちではないので、今度、何かごちそうさせていただきます。
優勝後の週刊将棋でのインタビュー記事を読ませてもらったのですが若手棋士への苦言を呈していて、こういう嫌われ役というか憎まれ役というのはトップの役割だと僕は思っているので、そういう第一人者としての自覚も持っているんだなぁ、と頼もしく思えました。将棋も、口のほうも、この調子で頑張って下さい。
本日はおめでとうございました」

開始前に「銀河戦パーティーの時みたく、おばさん発言をお願いします」と石橋さんに言われたのですが、原稿通りにいかせていただきました。期待に添えることができなくてすみません(笑)
改めて、おめでとう

週刊将棋の銀河戦パーティーの記事を見たらしっかりと書かれてしまいましたしかも、実際には「おじさん」じゃなくて「おっさん」って言ってるんですよね(爆)


パーティー終了後、連盟に移動して棋聖戦最終予選の羽生-村山戦を観戦。注目の村と羽生四冠の初対局。終盤に面白い変化手順が多く、感想戦がとても良かったです(変な表現だなぁ)

吉祥寺ラーメン店巡りに行く一行を電車の中から見送って帰宅。
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