棋聖戦など。

2009-07-17 | 将棋
棋聖戦第5局は△羽生棋聖が勝って3-2で防衛。途中からは差が付いてしまったようで残り時間にも▲4分△15分と僅かながら余裕がありました。

戦型は「横歩取り△8五飛戦法」の出だしから生じる変化で【梅田望夫最終局観戦記】(2)コンピュータに不向きな将棋(棋聖戦中継plus)
にもあるように、僕も経験がある形。当ブログにも書いたように馬は出来ていても壁銀(▲2八銀)がひどく、実戦的、心理的には先手が嫌な局面、と感じていました。実際、その後にこの指し方を真似してくれたのは飯島さん(栄治六段)のみでですし。

本局も壁銀を解消する前に戦いが起こってしまい(動かないと攻められるので、仕方がなかったのでしょう)▲木村八段は「壁が最後までたたってしまった。作戦的によくなかったかもしれません。」というコメントを出しています。


羽生棋聖は名人戦に続いてカド番からの逆転防衛。どちらもカド番に追い込まれた将棋は内容が良くなかったので(名人戦第5局、棋聖戦第3局)ピンチを思わせましたが、切り換えが恐ろしく早いですね

羽生棋聖のタイトル獲得数は74期となり、大山十五世名人の80期にまた一歩近づきました。


最後にお知らせ。
将棋連盟HPを見ていたら将棋世界読者アンケートを発見しました。今までこういったものはなかったので、良い試みだと思います。僕も早速応募しておきました
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