YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

ウィンカースイッチが壊れた

2023年07月01日 | YB125SP整備

 ついに今年も半年を過ぎて7月になってしまった。
久しぶりのバイクネタを書くよ。
実は先日YB号で買い物に出かけたら、途中でウィンカー
スイッチが故障した。

プッシュキャンセル式なので、ボタンを押せば点滅から
消灯になるはずが、消えないのだ。
しかたないのでいったん逆側へ動かして解除するノーマル
ウィンカー操作で帰宅する。
このままじゃ不便なので修理を試みる。

 車体から外して屋内へ持ち込んだ。

この左スイッチボックスは社外品で純正に無いハザード
ランプ機能がある。
5年前から愛用中。
リンク ハザードスイッチ機能付きに改造する

 ウィンカー機構は白い防塵箱に収まっていた。

この構造のせいで気軽に分解できず、スイッチ機構の掃除
やグリスアップなどのメンテナンスを怠り、5年も使いっ
ぱなしだったのだ。
問題はこの防塵箱の分解。
ハメ込み構造の非分解構造なのだ。
このままあきらめるのは悔しい。

 持っている解体用工具を総動員。

全て手作りで、アイスピックやワイパーのステンレス骨を
削ったクサビ型ピック類。
これらを駆使してハメ込み部分のロックを解除して分解した。
ロック機構周辺を割ってしまったら終了である。
あまりにも難しかったので写真を撮る余裕も無かった。w
1時間格闘して中身までたどり着く。

  小さなスチールボールを押すリターンスプリングの
押しバネが破損して潰れていた。

採寸して部品箱の中を漁ったけど似たようなバネは無い。
ラジコンやミニ四駆を扱う近所のホビーショップに行ったが
使えそうなバネは無かった。

帰宅後落胆してふて寝する。

ひと寝入りして起きた瞬間に閃いた!!
ノック式ボールペンの中のバネだ!!

 家じゅうのボールペンを集め、使えそう物を見つけた。

外径はピッタリで長さは長いから切る。
仮組して動作確認し、使える事が分かった。

接点や可動部の掃除やグリスアップをし、慎重に組み立てる。

 車体へ戻して操作確認し、無事にプッシュキャンセル
動作は復活した。

日本製のバネなので今度は長くもつだろう。
複雑な内部機構だったので、もう二度と分解整備したくない。

以上、珍しいウィンカースイッチの故障と修理のお話でした。


CH341Aの3.3V化改造

2023年06月28日 | 雑記

 放置作業用のサブPCを作ったきっかけに、BIOSのデータを書き替え
るプログラマーCH341Aを使用してみたら、重大な問題が隠れていたの
が発覚。
これが前回のお話。

今回その問題を解決するためのCH341Aの3.3V化改造の方法などを書くよ。
いつものバイク話とかけ離れてるのでご了承ください。

MB(マザーボード)に搭載しているEEPROM ICチップのデータライン電圧
が5Vの場合は、CH341Aをそのまま使ってもかまわないけど、この電圧以
下の場合は過電圧で壊す場合がある。
ですので、作業前にBIOSチップの型番からデータシートを調べて%Vか否か
を確認するべきでしょう。

我が失敗はWinBond社のROMが3.3Vだったのが原因のようだ。

CH341Aの3.3V改造の海外動画を参考にする。
 この内容を実行した。

動画リンク  CH341a ミニプログラマーのボルト改造 - LFC#278

 プログラマーCH341Aの回路図。

半田コテで赤い☓印のピンAをランドから浮かせて3.3V出力の3端子レギュレータICに接続。
また、ピンBはそのまま3端子レギュレータICに接続。
たったこれだけの改造で目的の3.3V化が実現できる。

 各ピンの配線。

配線には古いLANケーブルを解体した内部の細い線を利用した。
ジャンクのトランスやコイルを解いてもポリウレタン被覆線を入手できる。

 ピンAは浮かせてから3端子レギュレータICの出力端子へ。

動画ではカプトンテープで絶縁処理してるが、俺はホットグルーで代用した。

配線後は動画のようにテスターで電圧確認して完了。

実際に正常なBIOSチップで読み書きを行ってみたけど、問題なく動作したよ。
そして起動不可能だった最初のBIOSチップは5V印加で故障したようで、
何度やってもベリファイが通らなくなっていた。

以上がプログラマーCH341Aの3.3V化改造の実例だったが、アマゾンや
AliExpressで別電圧に対応できる製品があるようだ。

 CH341Aに付けて1.8V動作へ変換するアダプター。

面実装の1.8V BIOSチップ用の基板も付属しているらしい。

 プログラマー自体に電圧切り替えスイッチを装備したCH341A Ver1.6。

改造に自信が無い人は、最初からこれを買えば良い。
作業前にBIOSチップの定格電圧をデータシートで調べて合わせるのは必須だ。

 参考説明。

動画リンク CH341a v1.6 レビュー、Volt Mod はもう不要! - LFC#297

以上がCH341Aの3.3V化改造の解説でした。
皆様の成功を祈る。

ここからは今回の騒動で気づいた余談。
英単語でジャンカーという表現に関する話。


「Junker・ジャンカー」という単語をYoutubeの
パソコンいじり系動画で初めて見たのが約5~6年前。
どうやらポンコツ中古部品を買って動作試験したり
再生するのが大好きな人を表しているらしい。
ここで少しでも英語を勉強しているなら、何かに夢中な
人を表す英単語は「Junky、Junkie・ジャンキー」だと
分かるだろう。
麻薬中毒とも言われるが、~好きを軽く表現するのに
使われる。
だから当時、ジャンカーに違和感を覚えた。
その後、数人にこの話をしたところ

高学歴大学生「え?ジャンキーでしょ!」
英会話教師「一般会話ではジャンキーのほうが普及してますね」
東南アジア人「ジャンカーじゃボロ車やその所有者の略語か、麻薬
密売人ですよ。」


これに関して約30年前に似た出来事があった、
ハリウッド映画でロビン・ウィリアムズが主演する「今を生きる」が
大ヒットし、作中の「死せる詩人の会」という密会が話題になった。
公開翌年にはこの流行りに乗じて「叫ぶ詩人の会」なるパフォーマンス
グループがデビューして注目を集めた。

 感化した若者の中に「Poem・詩」の語尾に「er」を付けて「Poemer・
ポエマー」と自称する人が現れて、当時流行りの匿名掲示板で拡散された。
詩人の正しくは「Poet・ポエット」。
何でもかんでも語尾に「er}を付ければ~に夢中な人とは限らないのだ。
ポエマーは造語・和製英語・間違いである。

これに英語教師らから猛反発と抗議指摘が起きて、試験の
引っ掛け問題にもなったくらいだ。w
現在40~50歳代は記憶の隅にあるだろう。

 

今でも自称ポエマーが居るのが何とも日本のサブカルチャーらしい。

ではジャンカーだとどう意味するかと辞書や翻訳サイトで調べると
「Junk Car]の省略でボロ・ポンコツ車やその愛好者。
他に麻薬中毒者や密売人など、あまり頻繁には使わない英単語になる。
ですのでジャンカーを気軽に使う日本人ユーチューバーが大勢いるのは
不思議だ。
彼らは使う前に一度くらい辞書で調べないのか?

今回のロムライター騒動をきっかけにパソコン系ユーチューバーの
動画を見て、やたらジャンカーという単語を目にするようになった。
試しにGoogle検索してみたら、理由が分かった。

なんとストリートジャンカー協会なるものが設立されてて、大勢が
会員登録している。

検索結果のトップに出てくるし、もう手遅れ感が強い、

近所の英国人「ははは!その人たちは辞書をしらないのかな?
海外じゃ通用しないけ新しい言葉を発明するのは日本人らしいね。
もしかしたら本物の麻薬中毒や売人が居るかも?www」

 実際ジャンク部品中毒ならこんなイメージかな?

そりゃ夢中にもなるね。

今回の過電圧問題をきっかけに日本人の自称ジャンカーの動画は
鵜呑みにしてはダメなのがよく分かった。
だれも過電圧問題について触れていないのだった。
中にはプリント基板の基板を基盤、物の中に入れる内蔵を内臓と
書いて見直しもせずに投稿したり、電気の電流・電圧・直流の
+ーを理解せずにテスターを扱う者なども居る。
ジャンカーと平気で言ってる動画は信用できないし、数字稼ぎ
のために余計なギャグで時間稼ぎするのも多い
冒頭で「自己責任」を書いても免罪符にはならない。
問題が起きる情報を世界へ向けて発信するのは良い事では無い。

しかし、サブカルチャーとはそんなものだろう。
無責任でいいかげんだから気楽で楽しいのだ。
PC系で電気に詳しくて、データシートを駆使して複雑な修理を
する強者も居るので残念だ。

彼らの中で英語圏の人に「あなたはジャンカーですか?」と質問
したり、英会話系ユーチューバーにネタを提供する勇気ある者が
居れば、将来ジャンカーの新たな表現が認知されるかもしれない。
「アニメ」「ハイテク」「HENTAI」の様に世界中で通じる日が
訪れるのだろうか?・・・

ハードオフ・ジャンキーに幸あれ。


放置作業用PCの製作

2023年06月20日 | 雑記

 梅雨入りして屋内作業が捗るようになったね。
オートバイと離れた話だけど正月からパソコン関係の再構築を
やってたが、以前アーカイブ用の1TB・HDDをうっかりクイッ
クフォーマットしてしまい、そのデータを復元するために専用の
PCを一台組む事にした。
HDD全体をスキャンするには数十時間がかかり、普段使いとは
別に放置できるPCがほしいのだ。


 余ってたマザーボードやら部品ででっちあげる。

ところが手持ちのCPU Corei3-3220を載せても起動しない。
MBのBIOSが古くてCorei第2世代しか対応できなくてBIOSを
更新しないと第3世代が認識しないのだ。

手持ちに都合よく第2世代CPUは無いし、わざわざ新たに
買うのもバカバカしい。

 色々考えて、こんな物を用意した。

BIOSのEEPROMに直接データを書き込むROMライター、
CH341Aである。
1000円切るくらいの物。

 MBからBIOSのROMを外す。

バージョンP1.60が古いBIOSデータ。

早速色々調べ、パソコン系ユーチューバーの動画を見ま
くって、手順通りに最新のBIOSデータを書き込んだ。

ところが第3世代CPUがまだ認識しない。
どういう事だ?
何度もBIOSの書き込みをやっても改善せず。

 しかた無しに第2世代のCPU Celeron G530を格安で
入手し、これを試したが認識しない。

まさかMB自体の故障なのか?

後日、読者さまでコンピュータ関係の仕事をなされている
プロが助け舟を出してくれて、最新BIOSデータを書き込ん
だROMチップを譲ってくれた。

最新はP2.10。

 そして、無事起動して正常動作するようになった!!

本当に救われたよ。
感謝感謝!

その後、色々調べたらROMライターCH341AとBIOSチップと
の間に重大な故障原因があるのが分かった。

 搭載されたBIOSチップ。

Winbond社のIC W25Q64FVのデータシートを見ると、
定格電圧は2.7~3.6Vが許容範囲。

そしてROMライターCH341Aの供給電圧とデータやりとり
電圧は5V。

なんと過電圧だったのだ。

そしてYouTubeを世界規模で調べると、この事を指摘して
ROMライターを3.3V仕様に改造する紹介がアメリカ、ヨー
ロッパ、ロシア、中東、東南アジア、インドなど、日本以外
のパソコン動画主が大勢居るのが分かった。

動画リンク
CH341a ミニプログラマーのボルト改造 - LFC#278

日本人ユーチューバーでこの事を指摘したり解説してい
るのはまったく見つからず、単なる作業工程の解説動画
ばかりである。

彼らの中に故障が発生していないのには理由がある。
いきなり故障しないで徐々にダメージが起きる場合があ
るので発覚しにくいのだ。
2名ほど初回で故障したと思われるのは居たが、ご本人は
電気に詳しくなさそうなので気づいていない。

今年になってJAXAのH3ロケットが分離不能の失敗になっ
たのはトランジスタに過電圧がかかる設計不良だと報告さ
れている。

 その報告の解説動画。

リンク
トランジスタに過電圧!H3ロケット失敗の調査報告が
アップデートされました。

ぜひ視聴されたし。
最初の設計試作でいきなり故障すれば良かったのにね・・・

今回の件で電子回路の確認や仕様の重要性を再認識すると共に、
日本人パソコンいじり愛好家たち(自称ジャンカー)の動画を
鵜呑みにしてはいけないという教訓を得たしだいだ。

次回はROMライターCH341Aの3.3V化改造とジャンカーの本当の
意味について解説する予定である。


節電効果3

2023年06月14日 | 雑記

 先月の電気料金が確定した。
6月から値上げされ、我が家の締め日は6日なので、
6日間は値上げ分が反映される。

色々節電活動をした。
・大した物は入れていない防湿庫の電源を抜く。
・冷蔵庫の設定温度を少し上げる。
・昼間は不必要な照明を点けない。
・洗濯機はまとめて回して回数を減らす。


努力の結果はこの通り。

4Kwhの節電で料金は4円下がった。W
値上げ分で相殺されたようだ。

これからの季節、いやでもエアコン冷房を使わないとならない。
そこをどう節約するかがカギになりそうだ。
我が家の節電はもう限界まで来ている。

それでは皆様、楽しい節電生活を!


 


貴重な晴れ間

2023年06月10日 | YB125SP整備

 関東地方も梅雨入りし、オートバイで出かける機会が
減る季節になったね。
ここ数日は雨模様だったが、今日は貴重な晴れ間だったので
YB号のエンジンオイルを交換した。
真夏になる前にやったほうが汗だくにならずに済む。

 1Lの空き缶に4L缶からオイルを小分けする。

重量式測定法でやればオイルピッチャーを汚す事も無い。

 1Lは約860g。

YB号のエンジンオイル交換時は1Lなので好都合だよ。

 古いオイルを排出する。

冬を越して短距離シビアコンディションばかりだったから
かなり汚れていた。

 オイルを抜いたら忘れずにオイルドレンボルトを元に戻す。

今回はトルクレンチを使わず、手の感覚だけで本締めした。
オーバートルクを防ぐためにレンチを短く持って固く感じたら
本締め完了。

 小分けした新品エンジンオイルを投入。

100円のシリコンロートが便利。
1Lまるまる使うので気楽だ。

 一応オイル量を確認する。

車体をセンタースタンドで立ててフィラーキャップを
刺し込む。
『ねじ込まない事』

 抜いて先端のギザギザの範囲内がオイルで濡れていれば
正常なオイル量だ。

確認後、フィラーキャップを元に戻してオイル交換は完了。

明日から一週間くら雨予報なのでしばらくYB号に乗れない。

貴重な整備日であった。