まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

父もシベリア抑留兵だった

2007年06月16日 | その他
朝鮮総連の東京本部の売買をめぐる、まさに外交インテリジェンス戦を地で行くような奇奇怪怪なスクープと東京地検特捜部の捜査、真相解明にはもう少し時間がかかりそうです。この報道が繰り広げられる中、きのうの新聞各社静岡版での「シベリア抑留中死亡の男性 遺骨、自宅に戻る」の報道。

2001年にロシア政府から提供された抑留死亡者245名の名簿をもとにDNA鑑定により富士宮市の佐野恒良さんが特定され、遺骨が自宅に戻り納骨されたというニュースです。科学技術の発展のめざましさに驚くと同時に60年前のあの戦争の爪あとが今も続いていることに心が痛みます。

実は父もシベリア抑留者で、小学生の頃一度だけ舞鶴港に戻った時に着てきた防寒具やトランクの話を聞いたことがあります。あれから60年近い歳月を経て、父は病床でシベリア時代の仲間の名前を呼んでいます。厳冬下で過酷な生活を緒強いられたあの戦争が譫妄状態の中で蘇っているのです。

従軍慰安婦と拉致問題、人間の尊厳を強制的に奪われた日本と朝鮮の過去と現在に生きている歴史的事実にどのように向き合いどのような解決のための外交的選択を見つけていくのか、重く辛い課題です。シベリア抑留の父の介護の為に今日も実家に帰ります。