まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

「原発震災から10年、福島は今~そして、私たちにできること」小出裕章さんのリアル&zoom講演会!

2021年06月12日 | 市政

10年ぶりに小出さんの講演を聞きました。会場に50名、zoomに67名の参加者で主催は放射能汚染測定室(代表 馬場利子さん)と静岡市番町市民活動センター(センター長 五味響子さん)。テーマは、福島原発事故汚染水の海洋放出とデブリの取り出しの困難さと「石棺」そして福島原発事故の被害者たち、浜岡原発の極めて危険な状態の3つについてでした。


広島原爆の放射性物質と福島原発事故で放出された放射性物質の比較から始まり、トリチウムが放射性物質の中でどれだけの量であるのかが数字で示され、海洋放出には絶対に反対の理由が語られました。事故がなければ福島原発に使用済核燃料として6カ所村の再処理工場に搬出されそこで海に放出されることになっていた、だから政府は「海洋放出は全体にやめない」。


政府と東電のデブリ取り出しのロードマップがいかに幻であるか、そして福島原発事故の処理はチェリノブイリ原発事故同様に「石棺」、これしかないと。ここに至る放射物質の量の把握とデブリの正確な実態。人類と原発は共存できないという真理を改めて再確認させられました。参加者からの質問は沢山ありすぎでいくつかへの回答で終わりました。


デブリは臨界に達するかの質問に、地下水が遮断できれば「臨界はおそらくは起こりえない」、が記憶に残りました。長野県で年金生活者だという小出さんでしたが、何回聞いてもその理論的展開力にはいつも脱帽です。主催者の皆さん、ありがとうございました。