マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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芝住吉神社住吉祭り

2007年08月24日 09時40分22秒 | 奈良市へ
奈良市西大寺芝町にある八幡神社は西大寺の鎮守社で建築の守り神として古来より崇められてきた。

その神社の境内には寿命の神さんとして崇める住吉神社が鎮座する。

大阪の住吉さんを奉った同神社では住吉さんの夏祭りと同じ日に夏祭りが行われる。

大阪では関連する堺の大漁夜祭や近年復活した神輿渡御が行われおおいに賑わうが、芝の住吉さんは氏子だけで執り行われる祭典で一風変わった夏祭り。

神殿前の境内には蚊取り線香がぐるりと周囲を囲んでいるのが特徴で、芝垣内の38軒の氏子らが持参した御供がところ狭しと並べられている。

夏祭りは五穀豊穣や地区の安全を祈願するもので菅原神社の神職を迎えて行われる。

流行病が流行った昔しに始まった夏祭りは元々7月31日。

10年ぐらい前から集まりやすい31日に近い日曜日に移行されている。

祭典執行は村役の四人の年行者。

執り仕切りは年長者のオトナ十人衆。

十人衆から選ばれた一年神主が務めを担う。

万が一欠けることになれば次の年長者がオトナ入りをして絶えず十人衆で構成される。

住吉祭りと称される夏祭りは祓えの儀、祝詞奏上、玉串奉奠を終えると境内にゴザを広げ直会の会場となる。

他所での直会は会所で開かれることが多いが、住吉さんは日差しを浴びる外での会場。

暑いのぉーといいながらパック御膳をいただき酒を酌み交わす。

時が経つころ年行者がお供えのクジをもっていき順番に引いてもらう。

たいがいは他の人が持ってきたお供えが当たるが稀に自分が持参したお供えになることがあると笑う。

これが楽しみなんじゃと話される氏子ら。

参列できなかった氏子の奥さんがクジを引きにくることもあるが、鳥居を潜って中に入ってはならないというしきたりがある。

(H19. 7.29 Kiss Digtal N撮影)