マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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絶品味のエイの煮つけ

2021年08月20日 09時17分25秒 | だんらん
よってって小泉店にでかける買い物用事があった。

買い物ついでにあちこちの売り場を見て廻る。

どこのスーパーに行っても同じようにうろつく。

その時季、その季節にしかでないものもある。

この日の驚きもんは採れたてのタケノコ。

小さめのタケノコが三つ入りの袋。

それを見つけた人は買い物客。

すごいといいながらも手が出ないようで、三つある袋のうち1袋を購入した、値段はたったの100円。

あり得ない値段設定に食べられるんかいな、と思っていたがなんのなんと。

湯がいて刺身は今夜のおかず。

残りの煮物は翌日に食したが写真撮りは失念した。

その代わりではないが、出もののエイ。

エイのヒレでなく、生エイの切り身。

200円~300円売りの1パックを買って持ち帰る。

そのエイは煮つけで食卓に盛られた。

これが実に旨い。

何が美味いかっていえば、白身のエイそのものも美味しいが、やっぱり煮こごりである。

アンモニア臭が嫌いだという人もおられるそうだが、まったくそんなことはない。

新鮮もののエイに調理も上手にできたらとにかく旨いんだ。

白身の味も良いが、ガリガリ食感の軟骨ごと食べられるエイの身。

酒は美味いし、エイも。

美酒に絶品味。

売り場で眼にする度に買って帰ったら、えーかげんにしぃやと言われそうだが・・・。

大阪育ちの私でさえ知っているエイの煮こごり

こんな美味いもんが、葛城地方に伝わる郷土料理、“とっきょり“の魚だと紹介してるブログがあるが・・。

”とっきょり”に””ときおり”買っては食べて満足感にひたる。

ところで煮こごりはどんな魚でもできるものでもない。

私の記憶にある代表的な煮こごり魚はカレイである。

真鯛もできるらしいが、デキ具合は違ってこごったのを見たことがない。

鯛は三枚おろしにしてよく食べるが、煮こごりは見ることがない。

エイは煮つけてから卓上にでるまででもう煮こごりができるが、鯛はそんなことがない。

時間差があるのかもしれないような気がする。

あるブログに、穴子や鱧、ヒラメ、鮑、栄螺があると煮こごり事例を挙げていたが、家では調理しないから・・・

興味深い論文が見つかった。

エイを食べる食文化は地域性がある、という。

ほぼ日本全国に見られるが、府県内でいえばごく一部の地域。

食を含めた民俗調査していると、自ずとわかる地域性。

珍しい、貴重な行事であっても、分類事例を調べ、判明した事例は、多く見つかってきたが、それは遠く離れた地域。

物流、人の動きによって文化面が移動する。

移動した地域で、また拡がる。

まさにそういうことだ。

煮こごり料理はいろいろあるが口に合うのはどれか・・・。

(R1.12.22 SB805SH撮影)