小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市扇町の県道720号沿いに、かねてから行ってみたかったホルモン屋があった。しかし、そのお店は休みが多くなかなか訪れるチャンスが無かった。ところが先週土曜日の夕方、南足柄方面から自転車で帰ってくる途中、お店の暖簾が出ているのを発見。急いで家に戻り大雄山線で五百羅漢駅へ向かった。大雄山線の五百羅漢駅で下車し、県道720号を小田原方面に3分ほど歩くと、そのお店は見えてくる。古びた看板にホルモン焼きの暖簾。釜山亭である。時間は夕方の6時ちょっと前、ちょっと緊張しつつ店内へ。釜山亭の店内はカウンター6席ほどに、テーブルが2卓。それぞれにガスコンロが置かれている。お婆さんが一人で切り盛りしているホルモン焼きのお店。メニューは肉の焼物が4種類に、野菜や漬物など。カルビ900円とホルモン650円、タン600円に瓶ビールを注文。お通しは薩摩揚げと白滝の煮物。あっさりとしていて美味しかった。ビールを飲みながら焼物が出てくるのを待つ。5分ほどするとホルモンとカルビが出てきた。どちらも味付けはタレ。結構ボリュームがある。カルビもサシが入っていて見るからに柔らかそう。目の前のコンロで肉を焼きながら瓶ビールをちびちびと飲む至福のひととき。この焼肉のタレとツケダレがなんとも濃厚かつ酒の進む味わいで実に美味い。ホルモンをつまみながらお店のお婆さんと色々話した。釜山亭は40年以上前からこの場所で営業しているとのこと。驚いたことに、なんとお婆さんは89歳。ご主人が無くなってからも店の暖簾を守っている。ホッピーをお代わりして小1時間ほどで店を出た。ホルモン焼きもお店のお婆さんもどちらも味わい深くて楽しい時間が過ごせた。帰り道は薄暮の街の風景を眺めながら小田原駅までゆっくりと歩いた。

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