小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



かつて小田原市久野の小田急足柄駅から専売公社小田原工場までの約800mほどの区間に貨物用の専用線が敷設されていた。廃線になったのは1984年で、小学生の頃に何度か専用線を走る小さな貨物列車を見かけたことがある。廃線となった日本専売公社小田原工場専用線跡地は段階的に整備が進み、現在ではその多くの区間が久野緑の小径という遊歩道になっている。廃線跡の面影を残すのは足柄駅西側部分くらいになってしまったが、先日通りかかると長年あった木製の架線柱が撤去されていた。足柄駅西側の日本専売公社小田原工場専用線跡では今年の春くらいからアスファルト舗装の工事が始まっていた。先日散策の途中に立ち寄ると入口には車止めが設置されていた。写真を撮っているとなんとなく風景に違和感を感じたがその場では気づかずに帰宅して改めて写真を整理したいたら架線柱が無くなっていることに気がついた。数ヵ月前まで日本専売公社小田原工場専用線跡の入口部分から両側に計10本ほどの古い木製の架線柱が並んでいた。既に多くの枕木が撤去されているので廃線跡を示すような遺物は木製の架線柱くらいだったが、それも無くなってしまった。線路部分はアスファルト舗装へと変わりなんとも時代の移り変わりを感じる。

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