いいもの見ぃ~つけた!

「いいもの」は探せばいっぱいあります。独断と偏見による個人的「いいもの」情報発信所です。

<伝統野菜> 鹿児島 親くい芋 -追記あり-

2024-06-09 09:13:54 | 伝統野菜

 「親くい芋」

 由来など
 屋久島町安房地区の在住の方によると,「親くい芋は戦前からあるさといもの一つで,12月に収穫して正月料理(煮物:子芋より親芋を食べるのが特徴)として食べていた」,「終戦後,屋久島に疎開先から帰って来たときには菜園に親くい芋が栽培されていた」とのこと。
 作物の特徴・特性
 草勢は直立性で草丈は低い。親芋を大きくして食しているのが特徴で,しっとり感のある芋で,泥臭さがなく,淡白で何の料理にでも合うタイプの里芋である。
 味や料理法
 正月に出されるお吸い物,煮物など
 栽培カレンダー ○:は種,■:収穫
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

■  ■  ■ ○  ○               ■  ■

■  ■  ■ ○  ○               ■  ■

■  ■  ○ ○  ○               ■  ■

*http://www.pref.kagoshima.jp/ag06/sangyo-rodo/nogyo/nosanbutu/dentou/oyakui.html より

 

 「親くい芋」

 【生産地】屋久島町

 【特徴】里芋の一種。草勢は直立性で草丈は低い。親芋を大きくして食すのが特徴。親子兼用種で、茎色は青茎、芽は淡橙色、形状の良い子芋、孫芋がつきやすい。

 【食味】しっとり感のある芋で,泥臭さがなく,淡白。

 【料理】正月に出されるお吸い物,煮物など。何の料理にでも合うタイプの里芋

 【来歴】屋久島には戦前から栽培されていたとされる。正月に「親くい芋」を親芋丸ごと煮て食べる習慣が残されている。

 【時期】11月~3月

*https://tradveggie.or.jp/vegetableposts/46-kagoshima#index_FkyWzHuy より

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<伝統野菜> 鹿児島 伊敷長なす -追記あり-

2024-05-31 08:59:52 | 伝統野菜

 「伊敷長なす」

 由来
 昭和初期には,鹿児島市伊敷方面で栽培されており,昭和40年頃までは盛んに栽培されていた。今では見なくなったが,近年,一部の生産者が復活に取り組んでいる。
 作物の特徴・特性
 果長は30~35cm,太さ5cm程度と細長い。長いものでは50cm以上になることもある。
 味や料理法
 採り遅れても硬くならない,焼きなすや野菜炒めで食べていた。
 栽培カレンダー

*http://www.pref.kagoshima.jp/ag06/sangyo-rodo/nogyo/nosanbutu/dentou/isikinasu.html より

 

 「伊敷長なす-いじきながなす」

 【生産地】鹿児島市伊敷地区

 【特徴】葉色は濃緑。形状はやや先とがり。果長は30~35cm,太さ5cm程度と細長い。長いものでは50cm以上になることもある。採り遅れても硬くならない。紫の艶とテリが美しいボリューム感のある品種。収穫までに時間がかかる。

 【食味】なす本来の甘みが強くて美味しい。

 【料理】焼きなすや野菜炒めなど

 【来歴】昭和初期に伊敷地区で栽培が見られ、1955(昭和30)年初めには、県農業試験場が県内各地域から「伊敷長なす」を収集し系統選抜試験が行った。1965(昭和40)年代までは、県内各地で栽培されていたが、揃いの良い多収な品種に変わり衰退していった。今では、見なくなったが、近年、一部の生産者が復活に取り組んでいる。また、鹿児島市内の小学校と鹿児島大学が連携して、地元ゆかりの野菜を育てて地域への理解を深めてもらおうと、児童達と「伊敷長なす」を栽培する活動が行われている。

 【時期】7月~9月中旬

*https://tradveggie.or.jp/vegetableposts/46-kagoshima#index_MopScVOd より

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<伝統野菜> 鹿児島 安納いも -追記あり-

2024-05-30 08:07:12 | 伝統野菜

 「安納いも」

 由来など
 さつまいもが琉球より伝来してから310年の歴史ある種子島。太平洋戦争後,戦地から兵隊さんが持ち帰った芋苗をこの島の安納地区で栽培されたのが「安納いも」の始まりと言われる。
 平成10年度には在来種から県が選抜した「安納紅」,「安納こがね」が品種登録され,島内では年々面積が増加している。主に焼き芋や蒸し芋で食べられ,肉質が粘質で大変甘いさつまいもである。
 作物の特徴・特性
 調理すると肉食は鮮やかな濃い黄色で,ねっとりとした食感と甘さが特徴で,焼いても蒸してもおいしい。
 外観は,「安納紅」が紅色に対し,「安納こがね」は淡い黄色である。
 料理法など
 主に焼き芋や蒸し芋
 栽培カレンダー ○:は種,■:収穫
品目名    1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
安納いも               ○○○ ○○○ ○○○          ■■■  ■■■  ■■■  ■■■

*http://www.pref.kagoshima.jp/ag06/sangyo-rodo/nogyo/nosanbutu/dentou/annou.html より

 

 「安納いも-あんのういも」

 【生産地】種子島

 【特徴】形状は紡鐘形~下膨れ紡鐘形、皮色は褐紅色で肉色は黄。を加えると果肉は鮮やかな濃い黄色になる。

 【食味】肉質が粘質でねっとりとした食感。大変甘い。

 【料理】焼き芋、蒸し芋。

 【来歴】第二次世界大戦後まもなく、スマトラ島北部のセルダンという地域から1人の兵隊さんが持ち帰った甘い芋の苗を安納地区で栽培したのが始まりとされる。種子島は約310年琉球より伝来した「薩摩芋(さつまいも)」を栽培していたが、この芋の甘さが評価され、またたく間に種子島の様々な地域で栽培されるようになった。時を経て、1989(平成元)年になると鹿児島県農業開発センター熊毛支場で優良品種の選抜育成が進み、1998(平成10)年に品種登録される際に支場が種子島の安納地区にあったことから「安納芋」と名づけられた。後に一般に蜜芋(みついも)として知られている「安納紅芋(あんのうべにいも)」と「安納もみじ(安納こがね)」という2品種が在来種から選抜され登録された。2013(平成25)年までは登録品種苗として種子島でのみ栽培が認められていて、他の地域での栽培は認められておらず、このことによって、種子島の特産品として広く知れ渡たった。現在でも「安納芋は種子島産でなければ」という人は多い。これは、種子島が太古は海底だったため土壌のミネラルが豊富で、安納芋が本土のものよりも糖度が高く、コクのある味になるためである。

 【時期】9月~12月

*https://tradveggie.or.jp/vegetableposts/46-kagoshima#index_LYM_x0ZK より

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<伝統野菜> 鹿児島 有良だいこん -追記あり-

2024-05-29 08:31:15 | 伝統野菜

 「有良だいこん」

 有良だいこん(あっただいこん)
 由来など
 古くから奄美大島の有良集落で各家庭菜園や山手の畑で広く栽培されており,「有良だいこん」または「あったどこね」と呼ばれている。
 有良集落で栽培されている方によると,戦前から作っており,煮物や切り干しだいこん等にして正月料理にも利用している。
 作物の特徴・特性
 地上部は大きく地面を這うように葉を広げる。
 根身部は紡錘形で,根茎は15~20cm程度,長さは60cm程度,重さ5kg程度になる。

 味や料理法
 生食や煮物の他,切り干し大根としても利用されている。
 奄美市内では正月のお歳暮だいこんとして人気がある。
 種子の入手方法など
 自家採種が中心で,種子が市場に出回ることはない。
 栽培カレンダー ○:は種,■:収穫

 品目名    1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月  10月  11月 12月
 有良だいこん ■ ■ ■                    ○○○ ○○○      ■■■

*http://www.pref.kagoshima.jp/ag06/sangyo-rodo/nogyo/nosanbutu/dentou/attadaikonn.html より

 

 「有良だいこん-あっただいこん」

 【生産地】大島本島北部有良地区

 【特徴】晩生種。地上部は大きく地面を這うように葉を広げる。普通サイズが根径10~15㎝、根長45~60㎝の中太り。葉の大きさは葉長55㎝、葉幅15~16㎝、葉数35枚。根身部は白色で紡錘形。根重2~4㎏程度である。過去最大の大きさは根重15㎏の記録があったといわれている。粗剛で耐暑性が強い。草姿、根形とも南薩地方に栽培されている地大根に似ていて、肉質に優れ、ス入りの遅い品種である。

 【食味】

 【料理】煮物や切り干しだいこん等。主にお正月に食べる塩豚と野菜の煮物料理「ウワンフネ」用に栽培されている。

 【来歴】古くから奄美大島本島北部の有良集落にて、各家庭菜園や山手の畑で広く栽培されている。「あったどこね」とも呼ばれている。戦前から作られており、有良集落の地形や土などの特徴もあり、他の集落で栽培しても同じおいしさにはならないという。他の種と交雑しないように代々大切に受け継がれている貴重な大根で、自家採種が中心のため種子が市場に出回ることはない。奄美市内では正月のお歳暮だいこんとして人気がある。

 【時期】12月~1月

*https://tradveggie.or.jp/vegetableposts/46-kagoshima#index_j_CrQ_fW より

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<伝統野菜・果樹> 熊本 利平栗

2024-05-28 08:33:37 | 伝統野菜

 「利平栗-りへいぐり」

 【生産地】人吉市

 【特徴】丸くコロッとした形で、黒く光沢のある美しい栗。毛が生えており他の栗と区別しやすい。

 【食味】皮を剥くと果肉が美しく、とても甘くホクホクとした食感。

 【料理】甘栗、焼き栗、栗きんとんなど

 【来歴】1940(昭和15)年に、岐阜県で発見された。日本栗と中国栗の雑種。

 【時期】9月中旬~10月上旬  

*https://tradveggie.or.jp/vegetableposts/43-kumamoto#index_xvoSNY4v より

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<伝統野菜・果樹> 熊本 晩白柚

2024-05-27 08:36:16 | 伝統野菜

 「晩白柚-ばんぺいゆ」

 【生産地】八代市

 【特徴】柑橘。非常に大きく、これまで最大の果実は、一番重い果実(ポメロ・みかん科)として、ギネス認定されている。外観は光沢があり、美しいレモン色。

 【食味】さわやかな食味。果実は非常に香りが良い。日持ちも良いので、1ヶ月くらいは部屋において香りを楽しめる。

 【料理】皮は砂糖漬けに利用される。

 【来歴】1933(昭和7)年に熊本県果樹試験場に導入され、1952(昭和27)年から八代地方で栽培が始まった。

 【時期】12月~2月

*https://tradveggie.or.jp/vegetableposts/43-kumamoto#index_kY44uS1t より

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<伝統野菜・果樹> 熊本 葉隠柿

2024-05-26 06:58:57 | 伝統野菜

 「葉隠柿 はがくし」

 【生産地】宇城市

 【特徴】渋柿。丸い果実で高さがある。小ぶり。色はオレンジから熟すにつれ赤くなる。

 【食味】完全渋柿

 【料理】干し柿用

 【来歴】福岡県の原産といわれており、九州中北部で栽培されている。主産地は熊8割近くを占める。「葉隠柿」の名は、葉が隠れるほど、たわわに実がなることから付けられた。「高瀬(たかせ)」とも呼ばれる。

 【時期】11月中旬~下旬

*https://tradveggie.or.jp/vegetableposts/43-kumamoto#index__Q3MK1KW より

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<伝統野菜・果樹> 熊本 銀寄

2024-05-25 20:03:44 | 伝統野菜

 「銀寄-ぎんよせ」

 【生産地】山鹿市

 【特徴】和栗の王様とも称される。やや横に長い形で、光沢があり美しい。で、豊かな甘みや風味が特徴。

 【食味】甘みに加えて香りがよく、きめが細かくほっくりした食感で非常に食味が良い。

 【料理】栗きんとんに最適な品種。和菓子、京料理に使われる。ゆで栗、栗ご飯、焼き栗など。

 【来歴】大阪府の豊能郡が原産で、1750年頃にできたとされる。江戸時代中期1753(宝暦3)年、広島から持ち帰った栗を大阪の歌垣村(現能勢町)に植えたのが始まりとされる。 歌垣村倉垣の人が、この栗をまいたところ、そのうちの1本がとても良い実をつけたので、この樹を近隣に増殖させました。その後、江戸後期の、天明から寛政にわたる大飢饉の時にこの栗を売り歩いたら高値で飛ぶように売れ、多くの「銀札」を集めたことから、その品種は「銀を寄せる」という意味で「銀寄」と呼ばれるようになったといわれている。 明治になると、池田市を通じて日本中に出荷販売されるようになった。現在は、愛媛県、熊本県、大阪府、岐阜県などでも栽培されている。愛媛県と熊本県で50%を占める。

 【時期】9月中旬~10月上旬

*https://tradveggie.or.jp/vegetableposts/43-kumamoto#index_g48vLgDV より

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<伝統野菜・果樹> 熊本 川野夏橙

2024-05-24 09:22:55 | 伝統野菜

 「川野夏橙-かわのなつだいだい」

 【生産地】八代市

 【特徴】ミカン科ミカン属の柑橘類の一種。甘夏橙、甘夏蜜柑、甘夏柑、略して甘夏などとも呼ばれる。温州蜜柑とは自然交配が起こり温州蜜柑に種子が混ざるため、川野夏橙の産地は温州蜜柑の産地を兼ねていないことが多い。外皮は硬くむきにくく、内袋もむく必要があり、種もたくさん入っている。

 【食味】果実は夏橙に比べて減酸が早いため酸味が少なく、糖度が高い。歯ごたえのあるみずみずしい果肉が特徴で、ほのかな苦味とスッキリした甘み、酸味のある昔ながらの味わいを楽しめる。

 【料理】生食や加工品、ポン酢、サラダなど。

 【来歴】1935年(昭和10年)に、大分県津久見市(当時は北海部郡津久見町)上青江の果樹園で川野豊氏によって選抜・育成された夏橙の枝変わり種である。熊本県の芦北地方では、戦後の1949年(昭和24年)から栽培が始まった。1950年(昭和25年)に品種登録された後に、1955年(昭和30年)ごろより増殖が進められ、1965年(昭和40年)ごろからは夏橙からの更新が進んだ[4]。しかし、1971年(昭和46年)のグレープフルーツ輸入自由化以降、生産量は減少傾向にある。2014年(平成26年)現在、出荷量は鹿児島県(阿久根市など)が首位で、熊本県(八代市など)、愛媛県(愛南町など)、和歌山県(日高川町など)と続く。

 【時期】3月上旬から食べ頃になる。

*https://tradveggie.or.jp/vegetableposts/43-kumamoto#index_4HWT_alS より

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<伝統野菜・果樹> 熊本 河内晩柑

2024-05-23 07:45:52 | 伝統野菜

 「河内晩柑-かわちばんかん」

 【生産地】熊本市

 【特徴】外観や大きさが似ているところから、“和製グレープフルーツ”と呼ばれることがある。果実は250g~450gほど。

 【食味】グレープフルーツのような苦味は少なく、さっぱりとした甘みがある。

 【料理】生食、ドライフルーツ(ピール)、ジュース、ポン酢、果実酒、ジャム、味噌ディップ、ドレッシング、カルパッチョソース、ソフトクリーム、カキ氷用シロップ、スムージー、ゼリーなど

 【来歴】1905年頃に熊本の河内村(現在の熊本市西区河内町付近)で見つかった文旦(ぶんたん)の偶発実生(ぐうはつみしょう)。偶発実生は、自然に落ちた種や捨てられた種から種子親を超える特性(糖度が高い、種が無いなど)を持つ偶然発見された品種のことをいう。発見された場所の地名「河内」と、収穫時期が春先以降であること晩生の柑橘であることから「河内晩柑」という品種名がつけられた。現在は、生産者によってさまざま名前がつけられており、愛媛では、「愛南ゴールド」「美生柑(みしょうかん)」「宇和ゴールド」「ジューシーフルーツ」「灘オレンジ」、高知では「夏文旦」、熊本では「ハーブ柑」「天草晩柑」「ジューシーオレンジ」、鹿児島では「サウスオレンジ」などとも呼ばれている。いずれも品種は「河内晩柑」である。「河内晩柑」は、文旦(ぶんたん)の系統と考えられていたが、近年のゲノム解析により弓削瓢柑(ゆげひょうかん)の変種である説が最有力となった。また、他の柑橘類と比較して、オーラプテンという脳の認知機能の維持が期待できる成分が大量に含まれていることが判明している。

 【時期】4月~7月

 奥山 聡 他「高血糖および全脳虚血モデルマウスにおける河内晩柑果皮とオーラプテンの神経保護作用」日本薬理学雑誌 155 (4), 214-219, 2020 公益社団法人 日本薬理学会

*https://tradveggie.or.jp/vegetableposts/43-kumamoto#index_NVA3Zrq3 より

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