住宅地の道路沿いの雑木林は、市内有数のカタクリの自生地です。先日、開花状態を確認に訪れた時
には全て蕾。それから3日経ち、カタクリが示し合わせたかのように一斉に花を咲かせました。今シーズン
に入ってから気温が高目に推移。例年に比べて一週間ほど早い開花です。
カタクリが自生している林床の広さは100m×100mほど。その斜面一面を赤紫色のジュータンを敷き占
めたように、カタクリの花が咲き誇っています。
この雑木林の中のカタクリの株数は推定では数万株。毎年、目を凝らして確認していますが白花カタクリ
は、この2株だけです。
キクザキイチゲ(菊咲一華)、市内の他の自生地では見かけない珍しい八重咲きの花です。陽射しの受け
方によって、独特のグラデーションを花びらに映しだします。
今年は例年に比べて、それぞれの山野草の開花時期が微妙に異なります。先日この場所を下見に来た
時には、エゾノエンゴサク(蝦夷延胡索)は花の最盛期。やや見頃を過ぎましたが、キクザキイチゲやエンレ
イソウに混じり競い合うように花を咲かせています。