グリーンフォレスト (歳時日記)

春夏秋冬、近隣の自然が織りなす今を発信しています。
 

絵鞆半島を東から西へ

2013年05月31日 | 室蘭の景色


絵鞆半島は、測量山を起点に西の方角に延びる全長は10km程の小半島です。市街地
から一挙に曲がりくねる急な坂道を登ると、半島の出発点の測量山にたどり着く。登坂
の途中、
眼下に追直漁港と街並みの眺望が広がります。




ツタバウラン(蔦葉海蘭)ヨーロッパが原産の帰化植物です。測量山への道沿いの石垣を
覆うように葉を茂らせ花を咲かせています。





測量山は、絵鞆半島の最高地点、標高は約200m。山頂からは360°の眺望が見渡せま
す。






 

 女測量山は、測量山の海側に位置する標高160m。一帯は、野鳥の種類が豊富。特に、
ハヤブサの営巣地として有名な場所です。
 先日まで、
散策路の両脇はニリンソウの花で埋め尽くされていました。この時期になると一変
、地味な花の山野草が目を楽しませてくれます。



 マイズルソウ(舞蔓草)。葉の形が、鶴が羽を広げて踊っているように見えるので「舞鶴草」
と呼ばれます。光沢がある葉と花の組み合わせが清々しい山野草です。



 オオアマドコロ(大甘野老)が、独創的な薄緑色の花を咲かせています。


 散策路と言いましても、ほぼ自然のままです。画像の右側の土手の直ぐ外側には、海面か
ら そそり立つ断崖絶壁が連なっています。



 クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)。草名の由来は、葉が車の車輪に見える事からク
ルバマ(車葉)、さらに花の形が羽子衝きの羽根に似ている事からです。



キジムシロ、他の自生地では花の時期は過ぎたが、この一帯では今を盛りと花を咲かせて
います。





 散策路から眺めるマスイチ浜です。本来は、画像の右側にある展望台から眺めるますが
逆の位置からのマスイチ浜の眺望です。
 ※下の画像は、展望台から眺めるマスイチの景観です。左側の断崖の尾根伝いに散策路が
   あります。







 絵鞆半島は、室蘭港を抱きかけるよう噴火湾に突き出す。半島の外海側は海から100m
前後の断崖絶壁がそそり立つ。一方、半島の内側は住宅地や市街地が広がる。この場所から
僅かな行くと、
絵鞆半島の最西端 絵鞆岬に辿り着きます。

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五月の空に咲くツツジ

2013年05月30日 | 室蘭・四季の野花&花木


 昨夜から今日の朝にかけて、久し振りにまとまった雨が降る。午後からは、うって変わり爽
やかな五月の青空が広がる。
  今、入江運動公園のツツジが見ごろを迎えています。ツツジは室蘭市の花に選定されていま
す。入江運動公園は、室蘭港に隣接する陸上競技場や多目的広場・屋内プールを備えた総合
公園です。


  

  
  公園のアプローチの両脇にハルニレの並木がある。新緑の季節、ハルニレが若葉を爽や
かに萌え立たせています。




  園内には8種類、約3000株のツツジが植栽されている。赤紫や薄桃色など花を競い合
うように咲かせています。

 

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雑木林の中で咲くシラネアオイの花

2013年05月28日 | 室蘭・四季の野花&花木


 シラネアオイ(白根葵)が、薄紫色の花を咲かせ始めています。ほぼ全国の亜高山帯から
低山に自生する我国固有の植物です。
 この自生地は標高は60mほどの小高い丘の雑木林。シラネアオイは、緯度が上がり
北に向
かうほど標高の低い場所にも生育する山野草です。





花色は、赤紫色~淡いピンク色と様々です。さらに、花のように見えるのは花弁ではなく萼
。花名の由来は、日光の白根山に多く自生し花がアオイに似ている事からです。




 




 


 開花した花も美しいが、咲き始めた頃の花姿がほのぼのとした可憐さを感じさせてくれる
山野草です。



 





 シラネアオイの花が咲く同じ場所。ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)が、今を盛りと純白な
花を
咲かせています。





 


 度々、当ブログに投稿しています我家からほど近い牧草地です。シラネアオイの自生地は、
この牧草地に隣接した雑木林の中にあります。

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初夏の庭に咲く

2013年05月27日 | 庭植え(多年草&一年草&樹木)



 アラビス プロクレンスが、細い茎の先に白い小花を密に咲かせています。生育は旺盛で、
葉付の茎を千切り土をかぶせておくだけで根付きます。
 花のない時期でも、マット状に広がる株はグランドカバーとして最適な植物です。さらに、移植
や刈込にも強いアブラナ科の寒さにとても強い常緑の多年草です。




 ビオララブラドリカの流通名は宿根スミレ「紫式部」。原産地は北米、今年の冬は当地では
-10度を超す日もありましたが見事に越冬。こぼれ種が発芽し株は容易に増えていきます。花
と合わせて銅葉も印象的な植物です。





 プリムラ・ポリアンサとジュリアン。本州方面では春先から花を咲かせますが、当地では
2~3ヶ月遅れ。この時期になると、ようやく花を咲かせる初夏の定番の花です。







 ツルニチニチソウ(蔓日々草)、別名ではツルギキョウと優雅な花名で呼ばれる。元々は
明治時代にヨーロッパからの渡来植物、淡青色花の清々し花を咲かせています。




セイヨウクモマグサ。昨年、植え替えを行ったためか花数は少ないが可憐な花を咲かせて
います。




 ブルーテージ。青紫の菊に似た花弁と中央の黄色のコントラストが鮮やか。洋名から抱く
イメージと異なり控えめな感じのする花です。




 カッコソウ。数年前に知り合いの園芸家の方からの頂き物。本来、カッコソウは本州方面
の限られた地方に自生。道内に分布するオサクラソウに良く似ているが、当方の素人目での判
断は困難です。





 イ ワカラクサ(岩唐草)は、ヨーロッパピレネー山脈が原産地の山野草です。本来の花名
は、エリヌス・アルピヌス、舌をかみそうな花名。淡い紅色の1cm足らず小さな花を密に咲かせ
ています。
 本来、露地栽培のイワカラクサの開花時期は当地では
夏の頃です。このイワカラクサは冬の
間は屋内で栽培、軽石製の鉢植えです。、

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牧草地に囲まれた小さな小学校

2013年05月26日 | 室蘭の景色



 室蘭市立貴門岱小学校は、全児童数30名足らず小さな小さな小学校です。市街地から遠
く離れた室蘭岳の裾野、牧草地に囲まれた自然の中にある。
 毎年、春と秋になると児童達が丹精込めて作った素晴らし花壇を見せてくれる。花壇コンクール
で全国最優秀賞や全道、市などで数々の賞を受賞。今年も、数種類のチューリップが花壇を彩り
ました。





 校庭の一角、シラカバの木が薄緑色の若葉を5月の風にそよがさせています。





 小学校の周辺は室蘭岳の裾野、広大な牧草地が広がる。このような自然環境の中に喜門
岱小学校があります。




帰路、目にした道端の雑木林の中で咲く山野草です。

 シラネアオイ(白根葵)。薄紫色の花びらに見えるのは萼、この時期、明るい林床に咲く美
しい山野草です。



 ヒトリシズカ(一人静)。光沢のある葉と独創的な白い花とのコントラストが清々しい山野草
です。



 道沿いの草地に咲くヒメオドリコソウ(姫踊り子草)。群れて咲く草姿は壮観です。

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5月の夕空

2013年05月25日 | 室蘭の夕日&夜景


 南西の方角。対岸の渡島半島の山並がシルエットで浮かび上がる。噴火湾の上空をゆっ
くりと筋状の雲が流れる。爽やかな
夕空の光景です。








 今日、当地の日の入り時間は19:00分。カメラアングルは、室蘭港外防波堤の基部の
小さな砂浜から西空の光景です。


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5月のイタンキ浜

2013年05月24日 | 室蘭イタンキ浜


 磯の香が緩やかに流れるイタンキ浜の海岸段丘。今の季節は、黄色のジュータンを一面
敷き占めたかのように、西洋タンポポ
が咲き誇ります。









 ハマハタザオ(浜旗竿)は、海岸の砂地に生育するアブラナ科の多年草です。小花を球状
に集めて咲く純白な花は良く目立つ。5月のイタンキ浜を飾る海浜植物です。







 イタンキ浜の西末端。高さ100m程の断崖がそそり立つ東側の浜の風景とは、まったく
異なる荒々しい景観です。








 再々投稿、定番画像のようなイタンキ浜の東側の浜の景観です。浜辺や崖に生育する植
物が若葉を茂らせ始めた。ようやく、イタンキ浜にも緑の季節が訪れて来ました。

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牧草地の一本桜

2013年05月22日 | 室蘭・四季の野花&花木



 室蘭岳の裾野に広がる牧草地に佇む、一本のエゾヤマザクラ。今年も5月の風に枝をなび
かせ、満開に花を咲かせました。

 


 全ての枝先に花を咲かせています。推定樹齢は170年ほど、樹高20m、5本の幹を束ねる
根回りは4.7mほど。永い年月を風雪に耐え抜いていきた風格を感じさせてくれるエゾヤマザクラ
です。







 撮影場所は、牧草地に沿う高さ5メートル程の道路際。牧草地の中に入る事は出来ません。
この画像の撮影時間は16:30前後、エゾヤマザクラの影が程よく牧草地に映り込む時間帯です。
 

※ご参考まで : 歩道脇のスチール製の構造物は、防雪塀です。冬、西の方角から吹き付けて来る風の力を利用し、
道路上に降る雪を飛ばして吹き溜まりや視程障害を防ぐ柵です。


 24日の朝に撮影しました追加画像です
 この桜は今週の土、日曜日が見ごろです。視界を妨げていた防雪棚が畳まれました。市役所
の粋な計らいです。

             

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マスイチに咲く山野草

2013年05月21日 | 室蘭・四季の野花&花木



 マスイチは室蘭八景の一つ。周辺には、海面からそそり立つ100メートル前後の断崖絶壁
が連なる。視線を遥か遠くに向けると太平洋の大海原が広がる。マスイチは市内を代表する景勝
地です。
さらに、断崖は道内屈指の猛禽類ハヤブサの営巣地です。一帯は、年間を通してハヤブサの他、
多くの野鳥が生息するサンクチャリです。







 展望台から道路を隔てた雑木林の中に、ニリンソウの大群落があります。自生地は雑草
が生い茂る崖の下、なかなか人が足を踏み入れない場所です。
 下の画像は、不意に足元で見つけたミドリニリンソウの花。見つけようとしても見つける事が困
難な花です。 







 この場所で、コジマエンレイソウ(小島延齢草)の花を見るのは初めての事です。




 マスイチを含む絵鞆半島には、青花キクザキイチゲの小群落が点在しています。この場所
に咲く青花キクザキイチの花色は、薄紫色。自生地の環境によって花色が異なります。




 マスイチ一帯は半島状に海に突き出ている。冷たい潮風の影響を受け、周辺の気温が低
 い場所です。このところの陽気で、
木々が待ち焦がれていたように一斉に新葉を萌え立たせ始
 めています。

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地球岬の散策路に咲く山野草

2013年05月18日 | 室蘭・四季の野花&花木



 地球岬展望台は海面から147メートルの高さ。展望台に5月の爽やかな風が流れる。眼下
には、
地球岬灯台と噴火湾の大海原が広がる。
 下段の画像は、散策路沿いから眺める馬ノ背。
高さ156mの断崖絶壁が海面からそそり立つ。
崖上の左端に微かに白く見えるのは展望台、さらに崖の裏側には、地球岬灯台が佇んでいます。
  







 地球岬の散策路は自然林の中、アップ/ダウンの道を行く。今、路の両脇は満開を迎えた
ニリンソウの花で縁どられてい ます。





 ニリンソウの花は一般的には純白。株数は極少ですが、ほんのりと 薄紅に色付き、花の
形も独創的なニリンソウです。









 地球岬に咲くエゾエンゴサクは、なぜか水色の美しい花を咲かせる。下段の画像はキジ
ムシロ。陽射しを受けて黄色の花を輝くように咲かせてます。







 スミレサイシン(菫細辛)は、 道内南西部~本州の日本海側に自生する。花も葉も大型な
スミレです。





 オオバキスミレ(大葉黄菫)が、鮮やかな黄色い花を咲かせています。下段の画像は散策
  路沿いのオオバキスミレの自生地です。現在、北海道大学により オオバキスミレを対象とした
  野生植物の学術調査が行われています。








 



 この場所は、市内の他の自生地より開花が遅い。未だに、キクザキイチゲが花を咲かせ
ています。下の画像は、稀に見るキクザキイチゲの青花です。


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