グリーンフォレスト (歳時日記)

春夏秋冬 近隣の自然が織りなす風景と
庭で育てる草花の今を発信しています。
 

庭に咲く花々・・・(5/7~5/14)

2015年05月13日 | 庭植え(多年草&一年草&樹木)



 当地では、5月の中旬を迎えますと、庭の花々が一斉に咲き始めます。今、咲いている主な花々のです。 
 ミヤマオダマキ(深山苧環)が、青紫色の独創的な花をうつむき加減に花を咲かせています。中央の筒状の
 部分が花です。
花弁のように見える部分は萼。ミヤマオダマキは、本州の中部以北の高山の礫地に生える
 多年草です。









 株が見えなくなるほど、ウメザキシバザクラが花を咲かせています。特別に手を加えなくても、毎年この時
期になると、淡い紅色の花を見せてくれます。
 ウメザキシバザクラ(クラッカージャック)は、シバサクラの近縁種。濃紅色の花を密にけますが、雨にあたる
と花色が抜けやすいのが少々欠点です。




 アラビスプロクレンスが、細くしなやかな茎に、純白の小花を付けて咲く姿は清々しさを感じます。生育は
旺盛で丈夫。花の後もマット状に地を這うように広がる株は、草丈が低くグランドカバーに最適です。
 当地の冬はマイナス10℃を越す日もありますが、雪の下で緑色の葉を茂らせ、冬を越す寒さにとても強い
多年草です。






 カッコウソウ(勝紅草)。園芸家の方からいただき、育て始めてから10数年が経過しました。毎年、茎先に
紅紫色の3cmほどの花を輪状に咲かせます。






 イワカラクサ(岩唐草)の正式名は、エリヌス・アルピヌス。先日から、1センチにも満たない小さな赤紫色
の花を咲かせています。
  流通名から受けるイメージでは、和種の植物のように思いますが、原種はヨーロッパ
の高山の岩場などに
自生する多年草です。
このイワカラクサは、冬の間は屋内で鉢植え栽培。露地植えの株に比べ一週間ほど
早い開花です。










 ヒダカミセバヤ(日高見せばや)の葉は多肉質で白緑色。夏になると、赤紫色の星型の小花を咲かせます。
春の新葉、夏は花、秋には葉を紅葉させます。庭の片隅で、一年を通して目を楽しませてくれる宿根草です。




 

 木瓜も今が花の最盛期です。元々は温暖な土地で植栽される花木、道内では当地を含む道南が露地で
の栽培の北限かと思います。






 プリムラ・ベリスは、黄色の花の中央に薄オレンジ色の絞り模様が入る可憐なプリムラです。我が家では、
3数種類のプリムラを育ています。
最初にジュリアン、次にポリアンサ、さらに、気温が上昇してからベリスが
花を咲かせます。

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豪華客船、今シーズンの初入港です

2015年05月13日 | coffee break;(etc )



 今朝8時に、豪華客船「PACIFIC VENUS」が室蘭港に入港。26,594トンの白い優美な船体が中央埠
頭に接岸しました。
横浜港を出港。別府(大分県)/釜山(韓国)/浜田(島根県)/大湊(青森県)/室蘭、
久慈(岩手県)/横浜港へ入港。「春の日本一周・韓国釜山」クルーズの途中での寄港です。
  春から秋にかけて、室蘭港への豪華客船の入港は5隻。「PACIFIC VENUS」は、2015年の第一船です。


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追直漁港

2015年05月12日 | 室蘭の景色

  追直(おいなおし)漁港は、市街地に隣接する風光明媚な漁港です。
スケソウダラ・鮭・イカ・ウニなどの他、多種多様の海産物が水揚げされます。一方、漁獲量も近郊地域の中
では最大。さらに、漁港内や近くの海域では、高級魚のクロソイやホタテ貝の養殖も盛んに行われています。
漁港は市内は元より、近隣市町村への海産物の流通拠点です。
 









 今の季節は、ウニやワカメ漁の最盛期です。漁港の近くの岩礁帯は豊富な漁場。資源の保護から、操業
時間や採
取量が決められています。規定時間の
寸前、全速力で漁港にもどるウニ漁の小形漁船です。



 漁港の一番奥に位置する小型漁船の船溜まり。潮が引いた岸壁にはフノリがビッシリと・・・。下の画像は、
護岸の近くで群生する昆布です。漁業権が及びますので、一般の市民は手の出せない領域です。 














 構内の橋の欄干には、漁港を訪れる一般の方々に呼びかけの看板が取り付けられています。






 測量山は、絵鞆半島で一番高い場所です。標高は199m。頂きには、NHKや民放各社の電波塔が林立
しています。本来は、船に乗船しないと外海(太平洋)側か
ら眺める事が出来ません。画像から想像できない
と思いますが、裏側には市街地や室蘭港が広がっています。




 画像の一番右側の測量山を起点に、絵鞆半島は西の方角に向かって横たわる。半島の太平洋側(外海)
には、このように、海面からそそり立つ高さ100mほどの海食崖が連なります。半島の尾根状の場所を行く、
測量山観光道路沿いには、
断崖絶壁や奇岩が織りなす景勝地が点在しています。

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もう一度、シラネアオイをUPします

2015年05月11日 | 室蘭・四季の野花&花木



 周りの風景が、すっかり初夏の色に変わりました。牧草も瞬く間に草丈を伸ばし緑を深める。今シーズンは、
例年に比べて自然の営みのすべてが、一週間ほど早く進んでいます。





 若葉を茂らす木々の間を、初夏の爽やかな風がすり抜けていきます。







 先日、シラネアオイの記事を投稿しました。その自生地から、わずかに離れた場所。この自生地は、北側
に面した雑木林の中。一足遅れて、シラネアオイが花を咲かせ始めています。

   本州方面の自生地は高山の林の中。道内は緯度が高く、標高100m足らずの身近な場所でも 見ること
 が出来る山野草です。
     花は、淡いい青紫色で丸み
を帯びた菱形、茎の先端に1輪づつ咲かせます。一方、花びらに見える
          のは、花弁ではなく4枚の萼片です。









 シラネアオイは、茎の先に付ける花は一輪。始めて見る一本の茎先に二つの花を咲かせるニリンシラネ
アオイです。

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イタンキ浜、ピオトープに咲くミツガシワの花

2015年05月09日 | 室蘭・四季の野花&花木



 イタンキ浜にも、ようやく初夏の雰囲気が漂い始める。久し振りに、ウォーキングを兼ねて周辺を散策。浜
の全面には太平洋の大海原が果てしなく広がります。一方、浜の後方には高さ100m前後の断崖が連なる。
  砂浜の長さは東西に約1.7キロメートル、「日本の渚百選」にも指定されている風光明媚な砂浜海岸です。




 浜に隣接する海岸段丘の広い草原には、「NPO、ビオトーブ・イタンキin」により築かれた、ピオトープが
ある。その中、後方
の丘から流れ出る湧水が注ぎ込む湿地は、水生生物や水辺の環境を好む植物が数多
く生育しています。




 湿地で、ミツガシワが花の見ごろを迎えています。純白な小さな花の内側に、白い毛が密生する独創的
な花を咲かせています。草名は、小葉が樹木のカシワの葉に似ている事が由来です。
 










 潮騒と磯の香がゆるやかに流れる、今日の西側の浜の光景です。



 浜の後方には、高さ80m程の白い凝灰岩と灰色の安山岩塊の断崖絶壁が屏風を立てたように連なって
います。これから季節が進み、周辺に生える草の緑が濃さを増すにつれて、白い断崖は一層際立ちます。






 浜辺より一段高い砂地で、ハマハタザオが純白な花を咲かせています。ハマハタザオ(浜旗竿)は全国の
海岸の砂浜に生育する、アブラナ科の海浜植物です。






 イタンキ浜の一番西端まで足を運ぶと、目の前や頭上に迫力のある景観が迫ります。後方の断崖の高さ
は130mほど、歳月をかけて崩れ落ちた巨石が行く手をはばむ。遠方、半島状の場所は
市内、屈指の景勝
地の一つトッカリショです。

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風薫る

2015年05月08日 | 室蘭・四季の野花&花木



 牧草地の上を5月の爽やかな風がそよぐ。草丈を延ばし始めた牧草と競い合うように、セイヨウタンポポ
が 花を咲かせています。牧草の
若草色とタンポポの花色とのコントラストが、とても鮮やかに目に映り込み
ます。









 牧草地の脇の雑木林の中で、シラネアオイ(白根葵)が花を咲かせ始めました。この花を見ると、初夏の
の季節の訪れを感じます。









 雑木林の中で、花を咲かせるタチツボスミレ。国内では約60種のスミレが自生。その中で、スミレの代名
詞ともいえるスミレです。










 ツボスミも、小さな白い花を咲かせています。中心部の花弁には赤紫色の筋が入る。花も小さいが草丈も
低く、目立ちにくいスミレです。







 

 林の中。スミレにカメラを向けている時、5mほどの至近距離から キタキツネにジッーと見詰められる。
通常、人の姿を見ると走り去ります。さらに、スミレの撮影が終わり林から出ると 後を追うようについてい
来る。キタキツネとは度々遭遇しますが、このような体験は初めて
のことです。
  ※ おそらく、このキタキツネは、人がしゃがみ込み写真を撮っている姿を見たのは始めて。何か獲物を
       捕えたと思ったのでしょう。










 カキドウシが独創的な花を咲かせています。この場所は市内では珍しい自生地です。地を這うように茎を
伸ばし群生しています。繁殖力が旺盛な山野草です。






 雑木林の中に、カワラヒワの鈴を鳴らすような囀りが響き渡る。太めのくちばしと、全体的には黄緑色で翼
と尾の一部には、アクセントの黄色の羽根が特徴的な野鳥です。

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測量山散策路と観光道路沿いで・・・

2015年05月06日 | 室蘭・四季の野花&花木



 測量山の標高は199m、絵鞆半島の最高地点。山頂の展望台に立つと 360°の大パノラマが目の前
に広がります。眼下には、沢に沿うように住宅が立ち並ぶ。その先には、室蘭港を挟み対岸の景色を望む。 

今日も黄砂が飛来、遠くの景色をぼんやりとかすめる。視界が良ければ対岸の北側
には活火山の有珠山
や残雪を抱く羊蹄山。さらに、
噴火湾を隔てた対岸には、駒ヶ岳や渡島半島の山々が望めます。

        

※ 当地では 5日から黄砂が飛来。今日も、気象庁のHP・黄砂情報を確認すると、当市を含む道内の各地で
黄砂が観測されています。





 測量山の海側には、標高は160mの女測量山がある。周辺には、木漏れ日の中を行く散策路が整備さ
れています。
一帯は、数種類の山野草が自生し、野鳥の種類が豊富な場所です。







 散策路の脇に生える樹木の名は不明ですが、薄緑色の若葉と木の芽のコントラストがとても鮮やかに目
に映ります。




 マイズルソウ(舞鶴草)。葉の形が、鶴が羽を広げて踊っているように見えるので「舞鶴草」と呼ばれます。
光沢がある葉と花の組み合わせが清々しい山野草です。






 散策路は、自然のままの樹木が生いしげる森と片側には苔生す土手の中を行く。やや、勾配の強い道は、
隣に隣接する景勝地のマスイチ浜まで続いています。
  画像からは想像がつかないかと思います。右側の土手の直ぐ外側には、海面から そそり立つ100m前後
の断崖絶壁が連なっています。






 クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)。草名の由来は、車輪のような葉と花の形が羽子衝きの羽根に似
ている事からです。大きな葉の上に生える小さな葉は萼片。上に突き出している雌べと雄べは昆虫と見間違
えそうです。




 散策路から眺めるマスイチ浜です。本来は、画像の右上に小さく見える建物の一帯が展望台です。地名
の「・・・浜」は、断崖の下にある小さな入り江に浜がある事からです。
カメラの立ち位置は、散策路をわずかにそれた断崖の上。足元には海面から垂直にそそり立つ110mほど
の断崖絶壁。併せて、
奇岩とコバルトブルーの海の色が印象的な場所です。










 女測量山散策路を後に測量山観光道路を進む。道側の両脇や草むらでは、ニリンソウが競うように花
咲かせています。









 測量山観光道路沿いの草むらは、コジマエンレイソウ(小島延齢草)の群生地。普通に見かけるエンレイ
ソウより、大きな濃赤紫色の花を咲かせています。草名の由来は、函館市の西の沖合に浮かぶ
渡島小島で
群生が発見 されたことからです。







 オオカメノキ(大亀の木)は、当地に初夏が訪れると、林の中で一番初めに花を咲かせる花木です。そよ風
に枝をなびかせ、アジサイに似た純白な花を咲かせています。奇抜な
樹名の由来は、亀の甲羅を連想させる
葉を付ける事からです。

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牧草地に囲まれた小さな小学校

2015年05月06日 | 室蘭の景色

 

 室蘭市立貴門岱(きもんたい)小学校は、市街地から遠く離れた丘陵地帯にある。周辺一帯には、広大な
牧草地や森林が広がっています。開校は古く明治29年、現在の児童数は、3学級20人と小さな小学校です。
※下の画像、牧草地の右隅に見えるの建物が小学校です。




 

 



 毎年、春と秋になると児童が丹精込めて作った素晴らし花壇を見せてくれます。以前から、花壇コンクール
で全国最優秀賞や全道、市などで数々の賞を受賞。今年も、色とりどりのチューリップが花壇を彩りました。









 校庭の一角で花を咲かせるヤマザクラです。ヤマザクラは種類が豊富。ほかの場所のサクラは花を散ら
し始めましたが、このサクラは蕾を付け花を咲かせています。


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野山が萌え立つ季節です

2015年05月05日 | 室蘭の景色

 

 
市の中心地から西の方角に10kmほど離れた郊外、陣屋新橋からの眺望です。エゾヤマザクラ・
イタヤ
カエデ・キタコブシなどの花と、芽ぶき始めた落葉樹の薄緑、さらに針葉樹の深緑色などが織り成す春紅葉
の光景です。







 橋の前方で脇道に逸れて、坂道を下ると谷川沿いに360戸の家々が佇む小さな町、陣屋町にたどり着く。





 陣屋町の町名の由来は、この地に江戸時代の末期、幕府の命により沿岸警備を担った南部藩の陣屋跡
がある事からです。
昭和9年からは、「東蝦夷地南部藩モロエラン陣屋跡」として国が定める史跡として保存
管理されています。



 史跡の周囲は、土塁が巡らされています。更に、土塁の縁には当時藩士たちによって植えられた杉の大
木が鬱蒼と生い茂る。林床や土塁の中では、ニリンソウが群生をなして
可憐な花を咲かせています。




 


 オオバナエンレイソウ(大花延齢草)が純白な花を咲かせています。大群落地ではありませんが、数株が
固まるように自生しています。エンレイソウは、発芽してから花が咲くまでは10年ほど。さらに、寿命も50年
以上と驚くような長寿植物です。







 道路脇のエゾヤマザクラが満開に花を咲かせています。他の場所では花を散らし始めていますが、この
 場所のサクラは奥手。今、見頃を迎えています。さらに、どこの桜の木よりも美しい薄紅色の花を咲かせて
 います。

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牧草地の中の一本桜

2015年05月02日 | 室蘭・四季の野花&花木

 



 室蘭岳の裾野に広がる広大な牧草地の中で、一本のエゾヤマザクラが花を咲かせています。当地にも、
本州方面と比べて、1ヶ月半ほど遅れてサクラの季節が訪れる。それでも、今年は例年に比べて一週間程
早い開花です。





 このエゾヤマザクラの推定樹齢は100年ほど、樹高は約10m、5本の幹を束ねた根回りは4.7mほど。
永い歳月、厳しい風雪に耐えてきた風格を感じさせるエゾヤマザクラです。
                                 ※牧草地には入れませんので、100mほど離れた道路際からの撮影です。 




 昨日は8分咲き、今日の朝は見事に満開となりました。薄紅色の花を咲かせる事から、別名ではベニヤマ
クラ(紅山桜)と呼ばれています。






 



 爽やかな風が、穏やかに通り過ぎる牧草地の朝景色です。一本桜が朝日を受けて花を満開に咲かせ
います。後方に見える山塊は、標高911mの室蘭岳です。


 
※ 5日(追加)画像・記事を更新しました。


  今日も映画のロケ中です。牧草地には、一般の撮影者は立ち入る事が出来ません。桜の木から100m
ほど離れた、道路際
からの撮影です。




 


 
サクラの撮影には、市内・道内各地を始め本州方面からも。さらに、アマチュア・プロカメラマンが入り混じ
ます。その中で異彩を放すカメラが目に止まる。以前から
カメラの名前は聞いた事がありましたが、実物を見
るのは初めて。スイスの名門カメラメーカー、SINAR(ジナー)製の名機です。

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