フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

heavy rain

2020-07-06 09:56:58 | Weblog
今日は大雨。熊本ほどではないが朝から結構降っている。こんな日はなぜか山頭火の俳句を思い浮かべる。雨だから止めときゃいいのにと思う自分がいて、背中に向って声かけてるのに何にも言わずに山頭火は出て行こうとしている。そんな場面の中で、この句。
「だまって今日の草鞋履く」を残して雨の中、傘もささず出て行った。日本語は短く使えと言うけれどたった一行でロードショーを見終わったような余韻があるね。七月は「愛逢月」(めであいづき)とも言うけれどそれは七夕で織姫と彦星が天の川で一年に一度出会える月ということからこの呼び名がついたとのことだが出会いもあれば長雨の中での別れもあるってどちらもロマンチックでいいね。ハッピーもセンチメンタルも想いは同じってところがまたいいね。人には言えないうれしさや哀しさが人それぞれにあるもんだからグッと堪えて独り行くのもいいかなぁ。もうそれを傍観してるだけの端役になってしまったけれどね。と老人の寂しさを雨の音に紛らわして・・・・。Have you ever seen the rain・・・・か。
コメント
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