私のペンネームは良寛地蔵です。 良寛さんとの出会いは古く、書の手本としてよく書いていました。 多くの書家が通る道なのかも知れません。 90代の書道家のお年寄りが入所して来ました。 しかし、大病され病院の療養型施設に移る事になりました。 ご家族から筆と墨、半紙を沢山頂きました。 その中から私は思い出に一本の穂先が長い筆と、一束の色紙を頂き、残りは施設の書道用に頂きました。 帰って色紙を開けたら古い画家が書いた良寛さんの絵が挟んでありました。 夢にも出る良寛さんと同じ姿に驚き机の前に飾り毎日拝んでいます。 昨日もある女流書家(私の師匠)から良寛の貴重な作品画集を頂きました。 皆さん家を買える位のお金を費やして手に入れたものばかりです。 それが偶然私の所に回って来る。 「思えば通じる」ものだと感じてなりません。 良寛さんが托鉢の帰り道、竹林に落ちていた 泥にまみれ欠けたお椀を見つけました。 谷川で洗って持ち帰り ました。 そのお椀でお粥を食べていたのです。 ある日友達がやって来ました。 そのお椀にお粥を 入れて出しました。 欠けたお椀に気づいた 友達は訳を聞きました。 良寛は竹林で拾って来たことを説明しました。 友達はこれは、有名な 中国の詩人が使っていたお椀に違いない。 と言ったので良寛が大喜びしたという話があります。 その友人も素敵な方ですね。 私も欠けたお椀でお粥をごちそうになろうかな。 そのお椀何処かにあるのだろうか、回って来ますように。 合掌
家の近くに葛が谷(くずがや)公園があります。 6月の誕生色は葛(かずら)の葉の緑色。 葛はつる草の総称で、 つるをたぐりよせ、恋しい人との縁や逢瀬に当てはめて願いを込めた草といいます。 また根は葛根湯(かっこんとう)という風邪薬としても有名ですね。 長く続く雨に葉っぱたちは何を夢見ているのでしょうか。 合掌