桜の花のころの、暖かい曇り空のことを 「花曇り(はなぐもり)」 といいます。 天気が変わりやすい時期でもあります。 春の嵐でも吹いたら、 一夜にして散ってしまう。 「花曇り」はそんな 桜の花を美しく 咲き続けさせてくれる 優しい空模様です。 「満たされている はずなのに、不安に なるのは何故でしょうか。 花曇りの日に浮かぶ おぼろ月のように 幸福がぼやけている」 そんな心の内を 心の花曇り と呼ぶのかもしれない。 「盃かわす 色香漂う 桜顔」 そんな光景が浮かぶ 花見酒、月見酒が楽しみです。 合掌
仏教語に「妙好人」という言葉があります。 ひなびた漁村に妙好人といわれる老婆が住んでいました。 いつも自分が生かされていることを神仏に感謝していました。 ある夏、おおぜいの家族と一緒に小舟に乗り、湾を横切って対岸の親戚へ行くことになりました。 天気はよかったのですが、風が強かった。 お婆さんは日傘をさして舟のまん中に座っていました。 湾の中ほどまで来たとき、突然小舟は横波をくらい大きく傾きました。 子供たちが驚いて立ち上がった。 バランスがくずれて、アッという間に小舟は転覆してしまいました。 海に投げ出されたみんなが、ようやく舟べりにしがみつくと、お婆さんがいません。 必死になって小舟を引き起こしたところ、 なんとお婆さんは日傘をさしたままで、お念仏を唱えながら舟のまん中に座っていました。 「私は舟がひっくり返ったとき、阿弥陀さまがお迎えにいらっしゃったと思い、ありがたくてただもうお念仏を唱えていただけだよ」 と答えたという。 妙好とは清浄な白い蓮華(れんげ)の花を表します。 これから、学門や教養がなくても愚かな考えを持つこともなく、 自然の恵みに感謝して自由に生きることを 「妙好人」と 呼ぶようになりました。 また、石川啄木が友人が偉くなり、不遇を嘆き愚痴りたくなったとき、 「友がみな われより偉く 見ゆる日は 花を買いきて 妻とたのしむ」 と歌っています。 人はどんな悪い環境におかれたときでも、決してあせらず、自分の現在の持ち場に生かされていることを感謝して、心豊かに生きて行けばよいのです。 啄木の妻のように大半の女性は分かってくれるものです。 蓮華はよどんだ汚ない泥の中から育つけれども、真っ白で清浄な花を咲かせる「白蓮(びゃくれん)華の人」といわれる妙好人の生き方を見習いたいと思います。 あなたも妙好人に なりますように 合掌
言葉には魂があります。 生きる力があります。 今日の言葉が貴方に響けば嬉しく思います。 「優しい言葉一つで 冬中暖かい」 (日本の諺) 「幸福になりたければ、やれ恩を返せだのと言わないで、人に尽くす喜びだけを生き甲斐にしようではないか」 「人間嫌いを直す簡単な方法は一つしかない。 相手の長所をみつけることだ。 長所は必ずみつかるものだ」 (カーネギー) 「真心をもって人を助ければ、必ず自分も人から助けられる。 これは人生のもっとも美しい補償の一つである」 (エマーソン) 「何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ」 (聖書) 「本当に幸福になれる者は、人に奉仕する道を探し求め、ついにそれを見出だした者である。 これが、私の確信である」 (シュヴァイツァー) 「愛はいつまでも絶えることがない。 いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛である。 この内でもっとも大いなるものは、愛である」 (聖書) 「愛はお互いを見つめあうことではなく、ともに同じ方向を見つめることである」 (詩人サンテクジュペリ) 「たとえ生死の境にあって、気持ちの極度に張り積めている時でさえも、他人の人生を思いやり、人類を支配する法則とは何であるかを考えてみるとすれば、必ずなんらかの報酬が返ってくる」 (ウィンス・トンチャーチル) 「苦労して登ると自分だけの景色が見えてくる」 (鉄道写真家中井精也) 「登りつめると違う景色が見えて来た」 (ユーミン) Today is the first day of the rest of your life. 今日という日は 残りの人生の最初の 1日である。 (映画のセリフより) 心に響く言葉がありましたでしょうか。 以前テレビで、 冷たい冬にお米を洗うかみさんが気の毒だと思って発明したのが、 無洗米だと話していた人がいました。 何を発明しても自己満足で終わっていたが、 何事も人の役にたつことを考えていた方が成功するねと話していました。 どの言葉の中にもそんな気持ちが伝わって来ます。 今日も自分のためではなく、人の為に働いてみたいと思います。 お年寄りに桜を見せてあげると泣いて喜ぶ 時期になりましたね。 私もあといくつ桜を見れるのでしょうか。 合掌
歴史上最高のアロマテラピストは誰だか分かりますか? それはクレオパトラです。 彼女はジュリアス・シーザーとマーク・アントニーという最高権力者を匂いで誘惑したのです。 地中海を渡る前、彼女は船の帆に香りをつけていました。 ローマ人は船体がまだ見えなくても、彼女がやって来たことが分かりました。 香りが彼女の名刺がわりなのでした。 最初、ジュリアス・シーザーに謁見しようとして断られたので、クレオパトラはオイルを塗って絨毯の中に裸で身をひそめることにしました。 そして、守衛が運んで来た絨毯から転がりながら姿を現すと、その後3日間皇帝と寝室で過ごしたそうです。 クレオパトラはエッセンシャル・オイルを武器にして世界の半分を征服したといいます。 最近それを試した女性がいました。 ガス爆発で全身大火傷をおった体を、医師から一生傷跡が残ると言われました。 彼女はラベンダーのエッセンシャルオイルを塗ったらすっかり治ってしまいました。 医師は目を丸くして信じられないと言ったそうです。 私も詳しくないのですが、霊魂の香りを感じてから匂いに興味があります。 アロマテラピーを学んでみたいと思いました。 参考になれば 合掌 今日は夜勤です。
仏教の目的は『成仏』 すなわち「仏に成る」 ことです。 その方法の一つに 「行い」「言葉」 「考え方」という 三つの活動において、 仏さまの真似をすると いうものがあります。 「皆が手伝ってくれた から無事に行事が できた」とか、 「落ち込んでいた時に 掛けてくれた言葉で 頑張れた」とか、 「上司の冷静な考え方 があったから、窮地を 乗り越えられた」と いった経験ありませんか。 「みんなが健(すこ) やかになれる」ような 活動を通して、私たち は少しずつ仏さまに 成っていきます。 「行い」「言葉」 「考え方」のどれか 一つで結構です。 「こんなとき仏さまな らこうするんじゃない かな」 そんなことを意識してその日を送ることができたならば、その一日はいつもと少し違った一日になるかもしれません。 (真言宗長寿院住職) 素敵な説法ですね。 このお話の根本にあるのは、思いやりとか愛を感じますね。 今日という日は二度とありません。 一期一会 一生に一度の人と出会うかもしれません。 そう考えると 行動も 言葉も 考えも 変わってくるものです。 今日は 仏さまになって みませんか きっとあなたが仏様に 見えて手を合わせる人が出て来ますよ。 合掌