北緯４５°の日焼け

　盆休暇明けの月曜日・・・

　「いったい、どこ行ってきたんですかあ～？」

　真っ黒に日焼けして前も後ろもわからなくなった私に浴びせられた質問（当然、想定の範囲内・・・）


　こういう時、「ハワイ～」って答えたいところだが、正直な私は、直球で返してしまう。「北海道」って。


　？？？



　そう、この一週間、もっとも夏らしい空が続いたのは、日本で北海道だけ・・だと思います。


　その、北海道はサロベツ原野で、そう、北緯４５°とういう異国に近い緯度の下、風を遮るものもない荒野を走り続けてできた日焼けが・・・コレ！


　でもって、その前後に、生まれ故郷の小樽の海水浴場でライフセーバーのボランテイアをしたので、海と陸と両方で北国の太陽にさらされた。


　北緯４５°の太陽は、北緯２３°の沖縄の太陽と、さほど変わらぬほど、痛かった・・・


　これは、何を意味しているのだろうか・・・そう、それは、もはや、この地球は、赤道直下であろうと北緯４５°であろうと、太陽の日差しは変わらない、つまり、そこまでオゾン層は破壊されているのだ、ということを意味しているのでは、なかろうか・・・？？


　考え過ぎ！という方のために、もう一声！

　
　実は、今回、ライフガードに入った浜は、私が小学校低学年の頃から慣れ親しんだ浜である。その浜が、４０年の間に変わってしまった。


　あれだけ遠浅だった海は・・・波打ち際から突然、深くなったかと思うと浅くなり、そして深くなった。そして何より、あれだけ豊富な砂浜が、今は、すぐ、海・・・

　確かに、消波ブロックが沈んで波が押し寄せやすい状態になった、という理由もあるだろう。しかし、確実に、海面は数センチ上がっている・・・


　そう、海面上昇は、なにも北極や赤道直下のバヌアツ諸島での出来事ではない。我々の身近にも、実際に起こっている現象なのである。

　それを肌で感じた一週間だった・・・


　なかには、この一週間、ほとんど家から出なかった・・・なんて人もいるだろう。そういう人こそ、ぜひ、外に出てみてほしい。そうして、外に出て、自然の声を、地球の叫びを感じ取って欲しい・・・


　さて、地球の叫びを肌で感じ取った私・・・この後、どうしてくれようか？


　しかし、それは一人のアタマで考えても今すぐ、知恵は浮かんでこない。だからこそ、一人でも多くの人に、この問題を共有して欲しい。そうして、各自の得意の分野で知恵と技術を結集すれば、地球の未来は、もっと明るいものになるに違いない。きっと。