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70代、腸内細菌と筋肉で老いを超える、を読んでメモ

2024年06月26日 | 読書感想
2024年6月26日(水)

70代、腸内細菌と筋肉で老いを超える
 江田 証 著
 ㈱さくら舎 発行
 2023年5月13日 第1刷発行
を、読んでメモ



【日本人に多い腸内細菌】
A ファーミキューティス門(日和見菌)
B バクテロイデテス門(日和見菌)
C プロテオバクテリア門(悪玉菌)・・大腸菌、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、コレラ菌、ピロリ菌など『通性嫌気性菌』
D アクチノバクテリア門(善玉菌) 『嫌気性菌』


【最近、注目されている腸内細菌】
・アッカーマンシア・ムシニフィラ(ベルコミクロビウム門)
  →次世代善玉菌
・フソバクテリウム・ヌクレアタム(フソバクテリウム門)
  →大腸がんなどの多くのがんと関係がある

【その他】
①カーター元大統領が受けた「がん免疫療法」ではオプシーボを使用したが、オブシーボは、
患者の腸内に「アッカーマンシア・ムシニフィラ」という菌が存在している必要がある。
なお、この菌のエサとなるには、ぶどうやクランベリーに含まれるポリフェノールや緑茶
の中のエピガドカテキンがレートである。なお、この菌は若返りの菌としても注目されて
いる。

②大腸がんの患者の腸内には、フソバクテリウム・ヌクレアタムという菌が多い。
 この菌は、胃がんにおけるピロリ菌のような存在。口の中にいる細菌(口臭[硫化水素]・産生菌・歯周病菌)が腸内に存在している。

③70歳で起こる「腸の壁」とは
   →(正   常) 腸には酸素がない状態
   (高齢になると)腸の粘膜が不健康な状態になると腸に酸素が入り込む

④海外のデータでは、ファーミキューティス門(デブ菌)、バクテロイデテス門(やせ菌)というものもあるが、日本人には当てはまらない。(さらには、京丹後市の健康長寿者には、デブ菌が多くてやせ菌が少ない)

⑤健康のカギは「酪酸産生菌」にあった
   → (例)オリゴ糖を食べた→小腸で吸収されずに大腸へ→大腸の腸内細菌によって発酵させられ大腸内で酪酸などの短鎖脂肪酸が作られる→短鎖脂肪酸は全身をめぐり良い影響を与える。
  ※短鎖脂肪酸(酪酸、酢酸、プロピオン酸など)。
 ※酪酸をつくる菌を「酪酸菌」といい長寿地域の人には酪酸菌が多い。
⑥老化について
  老化は、主に細胞のサビが蓄積して起こる。
  抗酸化物質
   ・ビタミンA・C・E
     ビタミンA(人参やホウレン草などの緑黄色野菜、ウナギ)
     ビタミンC(レモンなどの柑橘類、ブロッコリー、ホウレン草)
     ビタミンE(ナッツ、アボガド、かぼちゃ)
   ・精子を活性化するもの
     「トコトリエノール」、「NAC(Nアセチルシステイン)」、「コエンザイム」
   ・卵子を活性化するもの
     「メラトニン」
   ・「桃」に含まれる「フルタニン」というオリゴ糖と「ソルビトール」という
    ポリオール類が酪酸をはじめとする短鎖脂肪酸をふやす。「桃太郎」の原説。

⑦京丹後市の健康長寿者
 食べているもの・・・・豆と野菜と果物
 腸内細菌・・・・・・・ファーミキューティス門の酪酸菌
              ・ラクノスピラ菌
              ・ロゼブリア
              ・コプロコッカス

⑧間欠的絶食(IF)について
   1日目  何を食べてもOK
   2日目  水を飲む以外は何も摂取しない    
   3日目  何を食べてもOK
   4日目  水を飲む以外は何も摂取しない 
     以下略 
    ※9時間以上絶食するとオートファジー機能が働き始める
              ミトコンドリアが古くなりが衰えたミトコンドリアを            
              自分で食べてしまう

⑨カロリーリストリクション(CR)
   1日の総カロリーを70%に制限した食事を、連日決まった時間に取る。
   すると、長寿遺伝子「サーチェイン遺伝子」が活性化し、延命効果やダイエット健康
   に好影響を与える。 
     
⑩日本人の死因としての、「サルコペニア」 と 「フレイル」
             ↑筋肉がへる   ↑虚弱(寝たきり寸前)

⑪膝の痛みをとるには、太ももの筋肉(大脚四頭筋)を鍛える




(参考)





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