野村萬斎さん演出・主演の「マクベス」を大阪のサンケイホールプリーゼで観てきました。
実はサンケイホールプリーゼは初めて。なかなか観やすくて良かったです。

さて、シェイクスピアのマクベスといえば、結構長いお芝居の印象が強いのですが、上演時間は1時間35分で出演者は5人だけというこの作品、2010年が初演ですが演出を変えて上演されました。
演出面の変化としては日本風というか和風の要素が強い演出になっていたように思います。
今回の上演は日本公演の後に海外でも上演されるという事もあっての事なのかもしれないですが、これまで萬斎さんが演出を手がけられた作品で使用されていた布(フラッグ?)が効果的に使用されていたのが印象的。
物語全体としては明日をより良いものにしようとする人間の欲望から生まれる負を描いているのか「俺は明日をあきらめない」というマクベスのセリフが心に残っています。
マクベスは決して悪党ではなく普通の人なんだという思いがしました。
マクベスを演じられた野村萬斎さんは動きがシャープで殺陣も美しい。
セリフの通りも滑舌も良く、多少クセのあるセリフ回しが気になる部分もありましたが、苦悩する独白は流石でした。
マクベス夫人の秋山奈津子さん。
萬斎さんとの共演が多いせいもあるのでしょうか息もぴったりですし、強さと弱さを巧みに表現され、白い袴を使用した衣装がとてもお似合いでした。
そして魔女の他たくさんの役を演じられた小林桂太さん、高田恵篤さん、福士惠二さんの御三方はその演じ分けが素晴らしくて、作品のコンパクト化はこの御三方の力がなければできなかったのではと思えました。
全体的にはかなり面白い作品だった印象なのですが、一つだけ抵抗感があったのは人間の死体をゴミと表現する部分があった事・・・。
確かにゴミと表現する事で説得力はあるのですが、個人的にはちょっと受け入れにくかったです。
この後、韓国やアメリカでの公演が予定されていますが、どんな成果が生まれるのか楽しみです。
そういえば、萬斎さん、骨折の方はもう大丈夫みたいですね。良かったです。
家に帰ったら、名古屋での狂言会のチケット確保通知が届いてました。
久しぶりに狂言会です。楽しみ・・・。

実はサンケイホールプリーゼは初めて。なかなか観やすくて良かったです。


さて、シェイクスピアのマクベスといえば、結構長いお芝居の印象が強いのですが、上演時間は1時間35分で出演者は5人だけというこの作品、2010年が初演ですが演出を変えて上演されました。
演出面の変化としては日本風というか和風の要素が強い演出になっていたように思います。
今回の上演は日本公演の後に海外でも上演されるという事もあっての事なのかもしれないですが、これまで萬斎さんが演出を手がけられた作品で使用されていた布(フラッグ?)が効果的に使用されていたのが印象的。

物語全体としては明日をより良いものにしようとする人間の欲望から生まれる負を描いているのか「俺は明日をあきらめない」というマクベスのセリフが心に残っています。
マクベスは決して悪党ではなく普通の人なんだという思いがしました。
マクベスを演じられた野村萬斎さんは動きがシャープで殺陣も美しい。

セリフの通りも滑舌も良く、多少クセのあるセリフ回しが気になる部分もありましたが、苦悩する独白は流石でした。

マクベス夫人の秋山奈津子さん。
萬斎さんとの共演が多いせいもあるのでしょうか息もぴったりですし、強さと弱さを巧みに表現され、白い袴を使用した衣装がとてもお似合いでした。

そして魔女の他たくさんの役を演じられた小林桂太さん、高田恵篤さん、福士惠二さんの御三方はその演じ分けが素晴らしくて、作品のコンパクト化はこの御三方の力がなければできなかったのではと思えました。

全体的にはかなり面白い作品だった印象なのですが、一つだけ抵抗感があったのは人間の死体をゴミと表現する部分があった事・・・。
確かにゴミと表現する事で説得力はあるのですが、個人的にはちょっと受け入れにくかったです。

この後、韓国やアメリカでの公演が予定されていますが、どんな成果が生まれるのか楽しみです。
そういえば、萬斎さん、骨折の方はもう大丈夫みたいですね。良かったです。

家に帰ったら、名古屋での狂言会のチケット確保通知が届いてました。
久しぶりに狂言会です。楽しみ・・・。
