きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

エリザベート 2

2015-07-09 20:31:11 | 観劇・ミュージカル
エリザベートの観劇記録の続き。出演者の皆さんについてなど書きたいと思います。

私が観た日のキャスト表。



最初はタイトルロールの花總さん。

彼女のシシィを観るのは宝塚の初演以来。

その時の彼女の印象はまだ、役をこなすのが精いっぱいかなという感じでしたが、不思議と皇后としての説得力のある人だった記憶があります。

その彼女が東宝版に初登場されたのですが、美しさ、気品、どれを取っても正しく皇后様でこれだけぴったりの人はなかなかいないのではないかと感じます。

歌もお芝居もかなりレベルアップされていますし、これからもずっとこの役と向き合っていって欲しいなと思います。


そして5年間待ったトートの城田さん。

前回の役作りとは少し方向性を変えておられましたが、相変わらずの美しさで、その氷のような微笑みは正に黄泉の帝王にぴったり。

やっと再会できて感無量。

前回よりも歌が上手くなってるというツイートをいくつか見かけましたが、前回、わざとミュージカルの歌唱を避けておられたのを今回は取り入れておられるので、迫力が増していました。

全体的に演出が動くトートにシフトされているので、ダンスや動きが前回より多くあり、ルドルフとの「闇広」は下のパートのみから上のパートも歌うように変更されているので、見どころや聴きどころも増えて楽しく拝見しました。

やはり私は城田さんのトートが大好きだという事を改めて感じました。


フランツ役は初めて拝見する佐藤隆紀さん。

クラシックのボーカルグループの一員の方なので歌はばっちりで、声も美しい。

第一声を聞いた時に初演のフランツ役の鈴木綜馬さんに似たお声だなあと感じました。

ただ、演技経験はあまりないとの事で少し心配していたのですが、今回のフランツ役に関してはセリフのほとんどが歌なので、全く問題ありませんでした。

特に夜のボートは素晴らしかったです。


ルドルフ役は古川雄大さん。

古川さんは前回に続いて出演されているのですが、私は彼のルドルフ役を観るのは初めてでした。

何といってもたたずまいが美しくて正に皇太子なのがいいですね。

城田トートとの闇広は本当に息が合っていて素晴らしかったです。


ゾフィーの香寿たつきさん。

最初ゾフィーに香寿さんと聞いた時には想像できない感じがしたのですが、流石は香寿さん。

歌の表現力が素晴らしくて、特にゾフィーの最後の時は、感動しました。

私の中で香寿さんは「モーツアルト!」の男爵夫人の星金のイメージなんですが、あの時の大きな愛をゾフィーの最後に感じました。


ルキーニは尾上松也さん。

これまでずっと高島さんがされていたので、高島さん以外のルキーニは初めてです。

松也さんの歌がお上手なのはロミジュリで観ていて知っていたのですが、ある意味、このまがい物感の高いルキーニがぴったりはまっていて凄いなと思いました。

セリフもクセがなかくてわかりやすくとても良かったです。

ちょっと高音が苦しそうなのが残念といえば残念ですが、独自のルキーニ像を作られているのが素晴らしいです。


最後は少年ルドルフ役の松井月杜くん。

これが又、上手いんですよ。びっくりします。

最初の一声からして素晴らしく通りますし、ダンスも上手いの。

最近の子役さんって本当に凄いなあと・・・。

プロフィールを見たら「ファントム」の少年のエリックもされてたみたいです。

その他の未来さんの迫力の歌声やトートダンサーさん達の素敵なダンスなど、いくつ目があっても足りないくらいの舞台で、本当に素敵な時間を過ごせました。

今夏観られなかったキャストさんも是非観たいので、同じキャストで再演を切に願ってます。
コメント
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