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きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

藪原検校

2012-06-20 20:37:55 | 観劇・ストレートプレイ
井上ひさしさんの戯曲を栗山民也さんが演出する。

これはある意味、王道なんだと思うのですが、主演が野村萬斎さんとなると違ってくる。

しかも演じるのが悪行を重ねてのし上がる男・藪原検校。おまけに音楽劇というのはちょっとした事件。

そんな期待感溢れる「藪原検校」を世田谷パブリックシアターで観劇。

ただ、演劇的には事件でも、個人的にはあまり得意でない作品だという事はあらすじを見ただけでも感じていたので、気持ち的には少し引き気味だった部分もあるのですが、観劇後の感想としては、自分が想像してた程には気持ちに暗さが残らなかったのでした。

それは作品が音楽に乗せてテンポ良く進行し、時には笑いの要素も組み入れてあったからなのか、役者さんの力量なのか・・・。


物語は盲人の杉の市が主殺し、親殺しなどを重ねて盲人の最高位である検校に上りつめるが、殺人を目撃されて処刑されるという内容で、心の闇や人間の業が描きだされています。

この悪の主人公・二代目藪原検校を演じるのが野村萬斎さん。

萬斎さんの本業の狂言にも盲人が登場する曲が何曲かありますが、狂言はどちらかというと人間賛歌という面が強いと思うのですが、今回の杉の市は極悪人で、本業の狂言では演じる事のない人物像。

でも、きっとそれが役者としては楽しいのかもしれないなと思えるほどに、舞台を縦横無尽に動く萬斎さん。

そして、この役には早物語といって、ひとり語りの場面がありますが、当然と言えるかもしれないですが、萬斎さんの語りはさすがの上手さでした。

共演の浅野和之さん、秋山奈津子さんなど、皆さん、それぞれにぴったりな役作りで魅せて纏まりのある作品に仕上がっていました。

そんな中、一番印象的だったのが、杉の市と対比的に描かれている塙保己市役の小日向さん。

静かで冷静な語り口が説得力があって、とても良かったです。

もしかしたら、一番したたかなのは保己市なのかもしれないと。そんな思いも浮かびました。

そんな保己市のセリフの中で「人は自分より下の人間がいる方が安心できる」というような意味の言葉がありましたが、人間社会の一面を言いえていてちょっとゾっとしました。
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精養堂

2012-06-18 20:29:52 | パン屋さん
もう1軒、三軒茶屋のパン屋さんを。

お店の名前は和菓子屋さんみたいですが、パン屋さんです。

昔ながらのパン屋さんという感じで、手作り感いっぱいのサンドイッチなどが並んでいました。

購入したのは黒パンとフライのサンドされたバンズ。

 

黒パンは蒸しパンなんですが、ずっしりと重くて、ボリュームありました。甘さ控えめです。

お値段もリーズナブルで普通に美味しい。

お店の入り口に「黒パンございます」という貼り紙があったので、黒パンがお店の代表品なんだと思います。

世田谷に行って時間があったら又、覗いてみようかな・・・。


精養堂
 世田谷区三軒茶屋1-36-15 
  03-3421-0615  金休
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レフボン

2012-06-16 20:37:44 | パン屋さん
三軒茶屋駅の近くにあるサンジェルマン系のパン屋さん。

購入したのはコロッケバンズとシナモントースト。

  

シナモントーストはカスタードがサンドされてて、他にはない味。
個人的には結構気に入りました。

焼き込パンも美味しそうなものが多く並んでいたので、観劇で世田谷パブリックに行く時には又、立ち寄りたいです。

便利な場所にありますが、劇場とは反対側なので、時間に余裕がないときは難しいですけどね・・・。




レフボン
 世田谷区三軒茶屋1-38-7
  03-3411-8863
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RITAINO

2012-06-14 20:56:25 | お店でスイーツ
有楽町ルミネ2の1階にあるジェラートのお店。少し前に東京に行った時に立ち寄りました。

こちらのアイスは練りたてアイスというものらしい。

パフェのメニューもありましたが、はじめてのお店だったので、オーソドックスにアイスのスマイルサイズに。

スマイルサイズは2つのフレーバーを選べるのですが、私が行った時には3種類しかフレーバーがなくて、選ぶというか消去というか・・・。



お願いしたのはミルクと抹茶。

ふんわりなめらかでよい口どけでした。イートインスペースが狭いのが難点ですが、お店の方は親切でしたし、又、いつか、フレーバーが選べる時にチャレンジしたいです。



RITAINO 有楽町ルミネ店
 千代田区有楽町2-5-1 有楽町ルミネ2 1F
  03-6268-0510
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狂言季期

2012-06-12 21:30:00 | 観劇・伝芸
久しぶりの観劇はこれまた久しぶりの京都観世会館。

茂山逸平さんの「花子」の披き公演です。



「花子」は狂言の大曲、秘曲といわれる作品で、狂言師にとって節目の演目になります。

内容は、男が東下りからの帰京の途中に深い仲になった女性・花子がやがて都に上り、都での逢瀬の話を太郎冠者だと思い、女房に話してしまうお話で、能の「班女」のパロディーとも言われています。
又、歌舞伎の「身替座禅」の元になった曲でもあります。

前半は男と女房そして太郎冠者の3人のそれぞれの会話で進行するのですが、後半は小歌が多くて、男の一人芝居が中心に。

今回初めてシテの男を演じる茂山逸平さんは張りのある美しい声の持ち主でいつも素敵な謡を聞かせてくださっているので、小歌が多くてもきっと大丈夫だろうと披きではありますが、結構安心して客席に座っていました。

公演パンフレットにコメントを書かれているわかぎゑふさんも「きっと彼は笑いながらやってのけるだろう」と書いておられたんですが、私も同様な気持ちでした。

実際、逸平さんは影での努力を表に出さないで、スマートに色んな事をやってしまう人ですから・・・。

ところが今回、その逸平さんでも、ちょっと危ないかもと思える部分があったりして、改めて「花子」は大曲なんだなあと実感しました。

それでも、狂言師としての節目の会を観劇できて、とても嬉しかったですし、これからの歩みも見続けてゆきたいなと思っています。

何よりも私は狂言をしている茂山逸平さんが大好きですから・・・。



実はこの花子、秋には野村萬斎さんも自身の狂言会で上演される予定になっていますので、運が良ければ観られるかもしれません。


今回の会には金剛龍謹さん、亀井広忠さんも参加されており、かなり豪華な会でした。
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