羞恥心と廉恥心の違いを、改めて図示します。
ルース・ベネディクトが1946年に『菊と刀』で提示した(キリスト教的)罪と恥は、「羞恥心」(=恥かくのを嫌がる、Shame)。
だから、羞恥心より、罪悪感を感じるほうが広くなる。人が見ていなければ罪悪感は感じても羞恥心は感じない。
ルースは、一度も日本に来日せずに頑張って書いた。評価できるところは多いけど、、、それから79年、そろそろ我々はルースから卒業してもいい。
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羞恥心(shame)ではなく武士が持っていた廉恥心(=恥を知る、Sense of honor/dignity)で考えると、罪と恥の関係は反対になる(廉恥心を感じる場合が広くなる)。
廉恥心は死語に近いのでマニアックですが、私の専門のインテグリティとは以下の関係にあります。
なお、広辞苑でも、羞恥と廉恥はしっかり分けられています:
- 羞恥=恥ずかしく思う気持ち。恥じらいの感情
- 廉恥=心が清らかで、恥を知る心のあること