羞恥心と廉恥心の違いを、改めて図示します。
ルース・ベネディクトが1946年に『菊と刀』で提示した(キリスト教的)罪と恥は、「羞恥心」(=恥かくのを嫌がる、Shame)。
だから、羞恥心より、罪悪感を感じるほうが広くなる。人が見ていなければ罪悪感は感じても羞恥心は感じない。
ルースは、一度も日本に来日せずに頑張って書いた。評価できるところは多いけど、、、それから79年、そろそろ我々はルースから卒業してもいい。
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羞恥心(shame)ではなく武士が持っていた廉恥心(=恥を知る、Sense of honor/dignity)で考えると、罪と恥の関係は反対になる(廉恥心を感じる場合が広くなる)。
廉恥心は死語に近いのでマニアックですが、私の専門のインテグリティとは以下の関係にあります。

なお、広辞苑でも、羞恥と廉恥はしっかり分けられています:
- 羞恥=恥ずかしく思う気持ち。恥じらいの感情
- 廉恥=心が清らかで、恥を知る心のあること
怒ってはいけない。叱るのはいい。
いや、叱るのもいけない。feedbackするだけでいい。
「叱る」についてはいろんな考えがあります。
経営の神様・松下幸之助はズバリ。
叱らんならんときには叱る。
それを上手くやろうとすると、姑息になる。
ふむ。
令和の今にも、ある程度は通用するでしょう。
パワハラはもちろんいけないが、下に媚びるのはもっといけない。
下に媚びる組織は崩壊する。
大洋のオバQ・田代富雄が引退後、なぜラーメン屋を始めたか。
理由の一つに、生活の基盤を立てること、があった。
生活の基盤なく、球団に寄生するようなコーチは、保身のために、言うべきことも言えなくなる。
そういうコーチをたくさん見てきた。
だから、いずれコーチになるとき、そんなコーチになるまい、という誓いのもと、ラーメン屋を始めた。
実際、楽天コーチ時代も、たしか三木谷オーナーのやり口に反発して、辞任した。
立派。
硬骨の士。
なんだかんだ言って、みんな、生活が大事。
自分が一番可愛い。
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会社一般のガバナンスの話も同じ。
取締役も、役員報酬をもらえるから、、、という生活の不安があると、社長にモノが言えなくなる。
女性を活用とか、取締役のあり方について色々言われるけど、一番大事なのは「経済的自立」だったりします。
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ベイキチの子供のために買った雑誌から。
意外な学びがありました!
廉潔の廉はなんでああいう字なんだろう。
正しいの正はどうしてこういう文字なんだろう。
そういうことを調べながら、モノを考えている。
50歳にして自統にたどり着いた。
私の思索と思考と思スイ(変換で出ない)が落ち着いてきたということかな。
備忘のために記録しておきます。
松下幸之助は。昭和35年に、5年後に週休2日にするぞと宣言。
実際に5年後の昭和40年から、週休2日に。
従業員を大事にする草分け。
昭和35年って、まだまだ高度経済成長の途上、、
人権意識も社員保護意識もすっごく低かったのに、、、
幸之助の偉大さを改めて実感しています。
山口周さんの『なぜ美意識』。
もう8年前の本。
読むのは3度目くらい。
神が独占してきた真善美を人が代替するようになった。
神の専売特許たる真善美を人が扱うようになった。
文脈不明で、ちらっと見つけただけですが、執行草舟さんがおっしゃるようなことを言っている。
また深掘りしたらご報告差し上げます。
山口さんのことは尊敬して全部読んできた。
また山口さんの偉大さを知った、、、