① ""北アルプス焼岳 昨夜からあいつぐ火山性地震で空気振動発生!””
2019年09月03日 10時50分
(北アルプス焼岳 昨夜からあいつぐ火山性地震で空気振動発生!)
長野県松本市から見たきょうの焼岳(国土交通省北陸地方整備局神通川水系砂防事務所の監視カメラより)
🌋 長野県と岐阜県にまたがる焼岳(やけだけ)では、昨夜からけさにかけて、空気の振動(空振)を伴う火山性地震があいついで発生している。焼岳では7月27日以降、同様の火山性地震がたびたび観測されていることから、気象庁が動向を注視している。
北アルプスの焼岳では、2日午後11時3分と、けさ7時半、8時49分に、火山性地震が発生し、これに伴って、空振も観測された。焼岳では今年7月27日、28日、8月1日、10日、21日にも空振を伴う火山性地震が発生していて、山頂付近では微小な地震活動も続いている。
今のところ、地殻変動の観測データや、噴気活動には特段の異常がないが、今後、火山活動が急変する可能性も考えられることから、登山の際には火山活動の異変に注意するとともに、山頂付近では突発的に火山ガスが噴出するおそれもあるため、噴気地帯には長くとどまらないよう注意を呼びかけている。
標高2455メートルの焼岳は、北アルプス登山の入門編として人気が高く、岐阜県側では硫黄岳として呼ばれている活火山だ。これまでの噴火活動を振り返ると水蒸気爆発が多く、1960年代にはたびたび小爆発や泥流を繰り返している。
1995年2月には山頂近くのトンネル工事の現場で水蒸気爆発が発生し、火山ガスと土砂が噴出し、土砂崩れに巻き込まれて作業員4人が死亡する事故も発生している。
■国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。