「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

〈 しりとり名曲大全集〉( 第19回 ) 『プレス』(ポール・マッカートニー) Text by MASH

2021-12-22 20:55:02 | 編集長と副編集長の名曲紹介「しりとり名曲大全集」

今回のお題は「プ」だ!
「プ」と言えば
ビートルズの「あの曲」を…

な〜んて安易な考えに
自然と行ってしまいそうだが、
ココはグッとこらえて(笑)
この曲に決めた!

『プレス』by ポール・マッカートニー
Written by ポールマッカートニー

結局ビートルズの流れですが(笑)
まあ今回はコチラで行こうと思います。

さて、ビートルズやポール好きの間でも
この曲を知らない方も案外多いはず…
それもそのはず…
「ポールが一番売れなかった時期」
に出されたシングル曲ですからねぇ(苦笑)。

時は86年!
アルバム『Press to play』に先駆けて
先行シングルとして発表された曲でしたね!
実はこのアルバムには思い出があるんだ。

俺は当時中学生で発売日当日
藤沢駅近くのレコード屋へ急いだのだが、
(実は予約もしていた)
その日は大雨でねぇ…。
購入後雨足はより一層強くなり
「コリャ駄目だ…」となってね。

友人の家へ駆け込み
そこで無理矢理聴かせて貰った…(苦笑)
いま思うと強引なお話だよなぁ…。
確か「相当不良の友人」だったんだが
名前が思い出せない…

確かクニちゃんとかクンちゃんとか…
そんな友人だったと思うけれど、
「ゴツい奴」だった記憶があるね。
この場をお借りして御礼申し上げます。

しかし彼の名は忘れても
この盤を人の部屋で何度も回したコト
は、昨日の様に覚えているのさ!
不思議なもんだねぇ(笑)。

都会的なサウンドメイクや
クラシカルやラテン的アレンジ…
そんな中、ちょこちょこと入る
「ポールらしい」
ロックン・ロールソングが
「ざあざあの雨の音」
と見事にシンクロしていてね…

全体的に冒険的アルバムだと思うけれど、
今この2021年に聴くと
「アーティスティックなアレンジ」
が多く、実に素晴らしい作品だと思うのよ!

おっとアルバムレビューになりそうだから
本曲『プレス』について書こう!
実はそんな実験的アルバムの中にあって
「一番ポールらしいポップな曲」
がこの『プレス』なんだよね!

コレをオープニング曲ではなく
B面最初に持って来たのは大正確でしょう!
「さすが!我らがポール!」
と、声を大にして言いたい気分だよ!

とにかく
「ダーリン!
   アイラブユーVERY VERY VERY match!」
から始まる
「ポール印がバシッと押された」
口ずさみ易い歌詞とメロディが
もう素晴らしいのなんの!

究極のメロディメイカーらしく
「一度聴けば覚えちゃう!」
そんなキャッチーさは勿論、
ポールの弾くギターソロや
多彩なヴォーカルワークにも
当然ながら注目して聴いて欲しい!

ただ、良質過ぎて売れなかった…
この時代は
「ポップよりもハード」
だったからね。
残念でならないよ。

この曲がある程度売れていれば
本アルバムも、もっと売れて評価されたハズ!
だってこのアルバムはポールファンでも
「聴いていない」
って人が多いんじゃないかな?

いや、そいつは間違っている!
毎度毎度で申し訳無いが
是非とも盤で聴いて欲しい!
( 写真はUSオリジナル盤!)
お分かりと思うが、
今こそ回して欲しい盤に他ならない!
さあ、そこの君もコレを回せ!

というコトで、
結局アルバムレビューになっちまったな。
申し訳ない…(苦笑)

さあ来年早々、次回は『ス』!
副編集長「ハウリンメガネ」!
年明けから何を出して来るのさ?

俺も読者共々、楽しみに待っているぜ!

《 編集長「MASH」筆》