ここ2日ほど記事を保留していた…
勿論、日曜日の社説で書いた
「ウクライナ記事」
を読んで頂く為だ。
今日は危機が少し和らぎそうな気配…
(と言っても安心は出来ないが)
なので、引き続き
「ウクライナと世界情勢」
について書きたい。
前回の記事で
「ロシアが強気な理由は
自国からEU諸国への天然ガス供給にある!」
と書いたけれど、それでは
「なぜロシアが武力をチラつかせてまで
ウクライナのNATO入りを牽制するのか?」
について書いていこう。
そもそもロシアのプーチン大統領って
最初の大統領期の2004年に
元々ソビエトだった
「バルト3国のNATO加盟」
にはそれほど反対していないし、
割とすんなりNATO加盟を許しているのね。
では
「なぜ今回のウクライナはダメなのか?」
そこには
「ロシアの内政が関係している」
とみられているんだ。
そもそも就任時の2004年のロシアって
経済が良かったから
当然プーチンも人気者だったワケ!
ポールもライブやってるでしょ?
あれだけ大勢のオーディエンスを集めてさ!
しかしプーチン復帰後の2012年…
ロシア経済は悪化しており、
求心力低下が浮き彫りになって来たんだ。
そこで「強行ロシア論」に立ち返り、
現在まで
「あまりに古臭い旧共産体制帰り」
を進めているという具合。
まあ要するに
「強いロシア」
を国民に印象付けたいんだね。
ただ部分的とは言え
「民主的経済」
を経験したロシア国民達が
「本気で今のプーチンを支持する」
なんてワケも無く、
「内政は難しくなるばかり…」
だと思うんだけれどね。
いずれにせよ
ウクライナは「民主主義」を取り入れ
国自体を発展させている中での
NATO加盟希望でしょ?
ロシアからすれば、
「格好の相手」であるばかりか
ソビエト時代からずっと言って来た
「NATO脅威論」
をも出し易い状況なんだよね。
そこで
支持率で揺らぐアメリカ
新首相のドイツ
大統領選挙前にフランス
そして
パーティ問題のイギリス…と
「問題ばかりのNATO首脳だから
今こそNATOを揺さぶるチャンス!」
と見たのだろう。
ここに
「自国のガスパイプライン
が出来上がり、自国のカードも強い!」
ワケだから、
「このタイミングでウクライナへ圧力を!」
と考えての動きと言える。
ただ、プーチンからすれば
「NATOから何かしらの譲歩を引き出せればイイ」
そんな状態ではないだろうか?
譲歩を引き出せれば
「国民へロシアの強さを誇示する」
という目的達成としては十分で、
「ロシア軍のウクライナ侵攻がプーチン人気をそこまで加速させるワケでも無い」
事ぐらいプーチンも分かっているハズさ。
どこの世界も
「平和に勝るものはない!」
ワケだからね。
《 編集長「MASH」筆》