夜中すごい風が吹き雨も降っていたようだ。浅い眠りを繰り返して朝を迎えた。
山の朝は早い。人の動きでどうしても目が覚めてしまう。それを嫌ってテン泊にする人も多い。
しかし昨晩のような風雨だと頑丈な建物の中は安心である。一長一短ってやつかな。
厚い雲でご来光は見えず。
それでも少しずつ明るくなってきた。
涸沢ヒュッテは見える。中央に雲が浮かぶ。
晴れてきそうな予感。
風が強く、しばし待機。
こんなのあったのね。ウスユキソウがモチーフかな。
風が雲を飛ばしてくれた。
いよいよ出発。
歩き出すとまた風が強くなってきた。ご来光を見に朝早く登ったおじさんがちょうど降りてきた。
『真っ白で何も見えんかったよ。晴れてきたから今から行くのが丁度いい!』
半袖のおじさんはそう言いながら、防寒対策で合羽を着こむ自分に『着なくても大丈夫だよ』
と言いながら『ちょっと寒かったけど』と笑う。
さあ、改めて出発!丸印を追う。
少し登って振り返ると槍ヶ岳が見える。
奥穂高岳までのコースタイムは、およそ50分。標高が上がるにつれてだんだんと景色が広がっていく。
ジャンダルムが見えてきた。
小屋から最初の登り口以外特に問題なく岩場歩きを楽しむ。笠ヶ岳がその山容を見せる。
振り返ると登る予定だった北穂高岳と稜線、奥に槍ヶ岳。こんないい天気で登りたい。😂
太陽がまぶしい。
足元には、クモマグサ。こんな岩場に咲いている。
岩の世界を行く。ロッククライミングでない岩場歩き。落石注意。
憧れのジャンダルム。歩いて行ける岩場での最難関。来年は挑戦したいが果たして・・・。
そうこうしている内に到着(笑)。
3190mのてっぺんに立つ祠は総石造り。2014年に新しくなったのでまだ奇麗である。
そばまで行ける。
ここから眺めると、槍ヶ岳の向こうに立山が見える。
360℃の大展望。
動画はこちら。この景色が見たくて登っているようなもんである。
名残惜しいが、進まなければ。すぐにガスが湧いてきた。
どんどんガスは広がり。南陵の頭に着いた時には真っ白。おまけに小雨が降り出した。
ホント山の天気は変わりやすい。😅
こんなところにお地蔵さんが。登山者の安全を見守っているかのよう。
なかなかの高度感。
時には後ろ向きになって。足場はあるので3点支持で慎重に下る。
ここにも花が咲く。トウヤクリンドウ。胃薬になる薬草。花の百名山に登場する。
前穂高岳が目前にそびえる。もうちょっとが遠いね~(笑)。
最低コルを通過する。コル:鞍部、尾根上の低くなったところ。呼び方は色々あり。
しかし、よくここに道を通したもんだ。
分かりにくいが、山の中ほどに一筋のラインが見える。それが道である。
振り返ると奥穂高岳。
あそこから歩いてきた。下りがなかなか険しい。
紀美子平に到着。5才の紀美子を遊ばせて道づくりをしたと言われる前穂との分岐点。多少広くなっている。
ただここからの道、すなわち重太郎新道はかなりの道なんだけど5歳児をよく連れてきたなあ。
ここから長い長い下りが始まるバスターミナルまで4時間のコースタイム。前穂高の往復に50分かかると帰りのバス最終便に間に合うか、そして天候がまた崩れてきた。という事でここもパスである。😫
まずは岳沢小屋を目指す。雨の岩は滑るので慎重に下る。
岩の世界からお花畑へ😄
右端の赤い屋根が、岳沢小屋だ。そしてはるか下に梓川が見える。遠~~~い。💦
造山運動の地層が見える。
下りは膝に来ると思いながら、小屋に到着。まだ4㎞ある2時間ね。😂
割愛して無事下山(笑)。
写真中央が奥穂高岳、右に下がって次の頂上が前穂高岳。
そこから谷に向かって下り中央の白い辺りに着いて今立っている場所まで歩いたのである。よく歩いたな。
下山したら天気が良いのは山アルアルね。😂
今回は、微妙な天気だった。次は晴れた中でもう一度登りたい。ここもリベンジだな。
最近はガスと小雨によく当たる。
雲湧き流れていくのも好きだけど、たまにはピーカンで登りたい!(笑)。
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