■国内体制強化のための選挙
東条英機内閣はこの機会をとらえて、衆議院議員総選挙を実施
(昭和17年4月)
この選挙は政府の援助を受けた団体が、定員一杯の候補者を推薦したが、自由立候補も認められていた
〈選挙結果〉
★定員466名
★推薦候補当選者381名当選
★非推薦候補当選者には、尾崎行雄、鳩山一郎、芦田均、片山哲、中野正剛らかつての政党政治家たちの顔がみえる
↓
当選者は【翼賛政治会】に組織され
戦争遂行のための国内体制が強化された
■言論統制
【大日本言論報告会】が結成され
言論界への指導・統制が徹底化されジャーナリズムは「鬼畜米英」といった言葉を盛んに使って国民の敵愾心を煽った
【大日本言論報告会】
情報局と協力して親米的、自由主義的言論人を排除し、戦争遂行のための言論の指導と統制にあたった
〈会長〉
言論界の長老・徳富蘇峰
〈役員〉
国家社会主義者・津久井竜雄
評論家・野村重臣
女性運動家・市川房枝
など
■学徒動員
民需工場が軍需工場へ転用された
働き盛りの労働者が大量に兵士として召集されたので、学徒動員によって中学校以上の学生・生徒が軍需工場に動員され労働に従事した
■学徒出陣
昭和18年文科系学生の徴兵猶予が廃止され、学徒出陣により多数の学生が戦場に赴いた
■朝鮮・台湾
★志願兵制から徴兵制
朝鮮・台湾ではこれまで志願兵制度を通じて現地の人々が日本軍に加わっていた
↓
朝鮮では昭和18年
台湾では昭和19年
徴兵制施行され兵役の義務を負うことになった
★多数の中国人、朝鮮人が強制的に日本に連行され鉱山や土木工事現場などで働かされた
(志願もいた?)
★女性たちのなかには戦地の日本軍の慰安施設で働かされた者もいた
(志願もいた?)
■国民生活を鋭く監視し、反戦・反政府的言動を取り締まった
♦️アメリカでは西海岸諸州に住む10万人以上の日系人が、家や土地を捨てさせられ、強制収容所に入れられた
日系2世のなかにはアメリカに忠誠をを示すため、志願してアメリカ軍に入った者もいた