疑う者よ、精力の及ぶ限り、心が満足するまで疑いなさい

疑う者よ

あなたの疑いの及ぶ限りに疑いなさい

世を疑い

人を疑い

親を疑い

妻を疑い

子を疑い

自分を疑い

仏を疑いなさい

あなたが、あなたの満足するまで疑いなさい

あなたの精力の及ぶ限りに疑いなさい

疑いなさい

疑いなさい

疑いなさい

疑い

疑い

疑い尽くして

ここに仏の光明が来る

世に「私は初めから疑わずに仏を信じました」と言う人があれば、それはそれで生まれつきの聖人か、狂人でしょうが、、、

私は

疑い、疑い、疑い尽くして

終に疑うことができないに至り

仏を信じ

人を信じ

世を信じるに至りました

【仏】という字と【私】という字は似てますね

心貧しい人は幸いです

仏を信じることによって

罪障功徳の体となるからです

自分を嫌わず信じることができる人は健全ですね。私は仏に頼らねば安立の地を得ることができない弱い人間です

私は弱い人間ですから、自分の力で自分を処理できません。どうしても悪念は沸いてきて処理できません。仏の力に頼らないと１日も生きては行けません

だけど弱い私は、如来に頼ることで、健やかな人が味わえない歓喜と安心に満たされるから、これでいいです

私は六根清浄を欲しましたが、悪念を止めることはできなかった。私は泣きながら地獄に沈むのでしょう

だけど仏は私に「汚れた心を清めよ」とも「低い精神を高めよ」とも言わず、「汚れたまま、低いまま、仏に任せよ。仏がよきに計らう」とお誘いくださいました

私はこの弱い私を捨てない如来と共に生きます

私が仏の光明を仰ぐ時

私自身が仏の光明だと感じる

私が仏の光明を喜ぶ時

私自身が世の光明だと感ずる

私が仏の御名を呼ぶ時

私の汚れ心に仏が入り

私の身体に仏が満ちる

私は仏の御心より現れた者だと知り

歓喜と安心に満たされる

仏を信じても、悪心は滅しません

私は弱い。常に誘惑に敗れ、常に外界の微風にすら動かされ、常に利に走る

私は悪人。心常に人の物を盗み、心常に親しき人を殺す

私は悶え人。心常にあらぬ所に向いて煩う

私は苦しみ人。自然に苦しみ、自身に苦しみ、自心に苦しむ

私は迷い、闇に急ぐ

我ながら自分のあさましさ、愚かさにあきれざるを得ませんが

この罪悪は常に私から離れません

仏は罪悪を無くしてくれない。。。だけど、あなたは自身のこの罪悪を自覚すればするほど、仏の慈悲の深く広大な光明に満たされます

あなたが自身を見る時、煩いあり、苦痛あり、失望あり

あなたが仏を見る時、満足あり、歓喜あり、希望あり

仏は罪悪深重の者の味方（この世の人全て）

もし世の人が、あなたを顧みない時も、仏はあなたを愛し、あなたを招き、あなたを救い、あなたを見守る

仏はあなたの地獄を見ても嫌わない。なぜなら仏はあなたを救う以外の希望と行為は無いから

罪の闇に迷うとき、苦悩の底に沈む時、仏のこの慈愛のみに接し、ただ南無阿弥陀仏と称えれば

この刹那、悶えなく、煩いなく、苦しみなく、悲しみなく、利なく、世なく、我なく、ただ仏のみ

私は仏

仏は私

私は世

世は私