マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

望月千代.伍長. ブラッティ・ライン  第24話 帰るべき場所へ

2017-10-03 16:16:26 | マクロス各種作品派生外伝
              【地球統合軍アラスカ総司令本部 SDF-1マクロス付近】
千代が出撃している間、アラスカの旧地球統合軍総司令部では動きあった。
大反抗作戦の準備とジャクリーン・アネクサ少尉によるラジオ番組の準備が行われていた。

ジャクリーン『はぁあ~い、勇敢なる地球統合軍並びに私たちの味方になったゼントラーディ人の皆さん元気ですか~?私はジャクリーン・アネクサ・・・堅ぐるしいからジャッキーのラジオが今日から始まります。』
地球統合軍アラスカ守備軍管制官.ジャクリーン・アネクサ.准尉

準備を終えるとまず第1段階にジャクリーンのラジオ【ラジオ・フェニックス】が放送される。
放送内容は完全に地球統合軍の正義を推し進め戦意高揚を図るためのプロパガンダであった。
ただジャクリーンの声はキュートであり、元々ラジオのMCをやっており。
その時からファンがかなりおり、ジャクリーンの名はそれなりに知られていた。
ラジオが始まるやいないや統合軍将兵たちやラジオを知らないゼントラーディ軍将兵が集まる。

放送は好調であり、かなりの兵士たちに好評があった。
この放送は各方面軍司令部以外の通信機器の回復してから全世界に放送される予定である。
そんな事がある中・・・・・・・・・

「矢吹大佐いよいよ旧地球統合軍アラスカ総司令本部に到着します。」

矢吹一郎「そうか・・・・しかし警戒は引き続き厳となせ!」

「了解」

第78補給基地の部隊は奇跡的に一人の落伍者を出さないでアラスカのマクロスと合流した。
辿り着き警戒解除が宣伝されると大勢の将兵たちは生きて帰れた嬉しさからヘルメット・制帽・ベレー帽を宙に投げたり。
各種銃を片手で上げ下げを繰り返したり抱き合ったりと喜び合った・・・・・・・・

望月初芽「姉さんが帰ってきた?」

望月義綱「あぁさっきね、姿見たんだ。第78補給基地の人たちがここに来たんだ任務を達成し・・・・」

望月初芽「兄さん、任務を達成しているとは言え姉さんが無事とは限らないわ。」

警務官の任務をしていた初芽は姉たちが帰ってきた事を兄義綱から伝えられる。
任務達成し千代達は生きているんだと思った義綱に、任務が達成しても姉が生きているとは思えないと言う。
でも生きているのか死んでいるのか確認したい初芽であったが・・・・・・
自分も姉より先に正規兵であり、今は警務官として不良軍人が暴れていないかの監視をしなくてはいけない。
どうしても行きたいんだけど~と思っていたが・・・・・・

桐原茂義「望月はいるか?」

望月初芽「は.はい自分はいます。」

桐原茂義「本時間を持って、貴官に24時間の休憩を与える以上。」

望月初芽「はっ・・・・・・えっ!?」

桐原茂義「姉が帰ってきたんだろ?兄と共に迎えに行ってやれ!」

望月初芽「あ.ありがとうございます。」

上官である茂義より1日分の休憩が与えられ初芽はすぐさま、兄義綱を誘い千代を探しに行った。
その様子を見ていた茂義の恋人でよき部下である紅花は・・・・

劉紅花「いいわね、姉想いの妹。一人っ子だから羨ましい。」

桐原茂義「そうか馬鹿兄貴と姉貴、妹の愛里は大人しいけど言う時には酷い事言うぜ。一人っ子が羨ましいぜ!」

劉紅花「別にいいじゃない、兄弟喧嘩できないのは寂しいわよ~幼き時から何度も羨ましがったかパーパとマーマに何度も妹か弟が欲しいと願ったものか・・・」

姉想いの妹要素満載の初芽の存在を羨ましがる。
隣に若干やる気のない目になっている茂義は兄弟のめんどくささなどを語りだす。
それを聞いた紅花はムッとなって兄弟がいない寂しさを語る。

チェヨン「武田信一郎軍曹.望月千代伍長そんで私で士官候補生組生存。はぁ人生最大の命の危機の旅はこれでおしまい。」

武田信一郎「そうだな。」

73式大型トラックから降りるとチェヨンはまっさきに人生最大の命の危機の旅と呟きながら降りる。
呟いた後はK2ライフルにはぁと白い息を吐く。
なんたってアラスカは地球の北部にある地域、寒くてしょうがない。
地球砲撃で暑さがあったが、すぐさま気候が元に戻り寒くなる。

望月千代「袁准尉、お疲れ様でした。」

袁菊蘭「あぁお疲れ、今までありがとう。」

望月千代「こちらこそ。」

千代と菊蘭は握手した。
普段は笑顔を見せない菊蘭も珍しく笑顔を見せる。
その笑顔はなんとも言葉に表す事のできない可憐さであった・・・
握手を終えて菊蘭はその場を去った。

セヨン「チェヨン、よく無事で!」
地球統合軍士官候補生ユ・セヨン.伍長

チェヨン「セヨン、私帰ってきたよ~」

武田虎五郎「信一郎ぉぉぉぉぉぉぉぉ」
武田信一郎の父親.武田虎五郎

武田信一郎「おやじ、痛てぇぇぇ強く抱きしめすぎだし暑苦しい。」

武田大依「信や生きて帰ってきたなぁ。」
武田信一郎の母親.武田大依

特別通信隊の面々は家族や友人と再会し生きて帰ってきた事を喜んだ。
皆は涙目であり、目の前にいる面々が生きている事を喜んだ。
しかし、戦死したライド隊長以下半数の親族や友人は剣持の説明で死んだ事が伝えられその場で泣き崩れた。
中には幼い子供もいた、父親が死んだとは思ったとは幼いが故に理解できない。

千代もその光景に貰い泣きをする。

姉さん!!千代!!

そんな中自分を呼ぶ声が聞こえる。

望月千代「初芽・・・おまけに兄さん!!」

望月義綱「僕はおまけかい!!」

望月初芽「よくご無事で。」

その声がする方向に千代は視線を向けると初芽と義綱がいた。
初芽は嬉しさのあまりに千代に押し倒すように抱きつく。
たとえるならば飼い主が戻ってきた名犬のように・・・・・

望月千代「こらこら泣くなって。」

望月初芽「泣くって・・・・心配しました・・・・死んだのではないかと・・・・それに任務を無事に果たして・・・・嬉しくて・・・・」

望月千代「心配か・・・・・・・すまなかったな初芽、悪かった・・・・・・・・・ついでに兄さんも・・・・・・・・」

望月義綱「千代・・・・・僕はいろんな意味で泣きたいよ。」

初芽は泣きながら千代の帰還を喜び、千代は初芽に心配させた事を謝った。
だけど、兄義綱の扱いが悪く・・・・・
その事で義綱はいろんな意味を込めてないていた。
すると・・・・・・・・

剣持剛「望月(姉)」

望月千代「はいなんで・・・・・・」

剣持剛「いや家族の再会かそのままで・・・・・・・」

望月千代「いえ・・・・・・・剣持さんも娘さんがいるんだしいいですよ。」

剣持が千代の処にやってくる。
何やら表情をしている、一体何があったのだろうか・・・・
千代も心配そうな顔をする・・・・・
剣持は口を開き・・・・

剣持剛「そういえば森の家族に森が戦死した事を伝えたいのだが、いないんだよな。」

望月千代「へっ!?」

剣持剛「父親は再婚相手と兄の一郎とその奥さんの優菜さんとその他以下略と共南アタリア島に来てその間に30歳、全員生きているんだが・・・なぜいないんだ・・・・・」

森の家族が来ていないと言うのであった。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第23話 満月へ昇る死者への祈り 後編

2017-10-03 13:30:06 | マクロス各種作品派生外伝
矢吹は千代に空砲を撃ってくれと言う。
この突然すぎる矢吹の空包射撃命令に千代はへっと驚いてしまう。
いきなりなんで空砲を撃つのだろうか?
一体何の意味があるのだろうかと、一つに統一されそうな疑問が千代の中で思い始めた。

望月千代「私一人だけですか?」

矢吹一郎「いや複数人に要請している。」

望月千代「複数人ですか・・・・・・しかし、なぜ空砲を?意味は・・・・」

矢吹一郎「ここで死んだ兵を慰霊するためだ。」

望月千代「慰霊ですか?」

矢吹になぜ空砲を撃つのかと質問をする、帰ってきたのは慰霊と言う言葉であった。
あまりにも以外過ぎる言葉に驚くが、空砲もあってか僅か数十秒で理解する。
でもなぜ慰霊するのだろうか、それには矢吹のある想いがあったからである。

矢吹一郎「彼らの事は今は亡き早瀬提督を通じて知っている、戦闘種族であり軍隊しかない種族であると。」

望月千代「それがどう・・・・・・あっ・・・・」

矢吹一郎「分かったか・・・・・・戦闘種族しかいない種族であり・・・・・・・・そして誰も死んでも慰めてくれる人はいない。人海戦術で死んでいくのみの悲しき連中であるが故だ。」

慰霊する意味、戦闘種族が故に人海戦術により人扱いされずに死んでいく事に対する同情から。
戦闘種族であり数えきれない程の兵員を持っているゼントラーディ・・・・・
それが故に人海戦術を採用し捨て駒にされたり味方から敵事撃たれる事は日常茶飯事。
戦友から戦死したら悲しまれるが、上官ら特にゼントラーディ軍の幹部は兵士が死んでも気にしない。
その理由は戦死しても同然だと考えているからである。

望月千代「しかしゼントラーディ人は・・・・・・」

矢吹一郎「人類の9割と文明.自然などを奪い取った・・・人によっては悪魔であるだろうと言う人がいるであろう?」

望月千代「あっ・・・・・」

矢吹一郎「そして偽善であると、あいては我々を滅ぼす寸前に追い込んだのに霊を慰めるなど。」

言いたい事は全部矢吹に言われる。
ゼントラーディ軍は地球人類の9割を奪い死滅に追い込んだ悪魔。
それを慰霊するのは偽善であると・・・・・・・・・
千代はマクロスに所属しているのでゼントラーディ軍の全員が地球を砲撃したわけじゃないと。
でも地球にいた人間などはその区別がつかない、ゼントラーディ軍のすべてが滅亡に追い込んだと思っている人がいる。
それが戦後半世紀以上に渡り地球人とゼントラーディ人との間に大きな溝が原因で反統合系ゲリラに回るなど戦争の過半数の原因になってしまう事になった。

だけど

矢吹一郎「だからと言って慰霊しないわけにはいかない、我々は地球代表の軍隊だ。今後、異星の国家の軍と接触し戦争したり共闘したりする事があるだろう。もしその兵士が死んだ時には敬意を持って弔わないといけない。」

望月千代「地球代表・・・・・分かりました、この件は了承します。」

矢吹一郎「分かってくれましたか。」

望月千代「分かったのも反面、長い話に飽きただけです。」

地球代表の軍隊、同盟国となった異星の軍隊が死に敵兵が死んだら弔う。
その言葉に千代の心にいい意味で突き刺さる、だけど長い話はめんどくさいのでここで話を切るために受けるかどうかを決め。
空砲を撃つ決意を矢吹に伝えた。

望月千代「准尉までいるんですか?」

袁菊蘭「まぁね。」

千代がいざ空砲を撃つために指定された場所に行くと菊蘭がいた。
菊蘭も敵兵の慰霊のために空砲を撃ちに来たのだ。
そして現場に到着。
指揮官や矢吹を含め7名は地球統合政府の国旗と軍旗を掲げた後、国家を斉唱する。

「各員、空包銃弾装填・・・・」

M1ガーランドを千代や菊蘭を含めた実行部隊5名の隊員が手に持つ。
この銃は第2次世界大戦前に開発され地球統合軍になった今でも儀仗隊で使われている。
また空砲とそれを撃つ空包の違いは、空砲は実弾を撃たない銃であり、空包は弾の事である。

「構え!!」

千代・菊蘭の5名はM1ガーランドを空に向けて構える。
目の前にはマックスとミリアに撃墜されたであろうヌージャデル・ガーやリガードの残骸が転がっている。
彼らは一体何を思い死んだのであろうか、死んだ後どんな風に思っているのか。
千代は頭の中でそれを考えた・・・・・・・・

「撃て!」

                     ダン ダン ダン ダン ダン

指揮官の号令の元一斉に射撃する。
静寂な空に銃弾の音が静かに響く・・・・・・・

「銃構え、捧銃。」

千代達はそう言われるとM1ガーランドを前正面に持つ。
指揮官と矢吹は敬礼する・・・・
敬礼と捧銃を終えると矢吹は日本酒の瓶を持ってくる。

一つの椀に日本酒の中身を入れる。

矢吹一郎「異星とは言え勇敢に戦い戦場に散った敵兵に敬意を表す。」

そう言って矢吹は椀の中に入っている日本酒を空に舞うかのように散布する。
散布を終えると矢吹は二礼し最後に敬礼する。

矢吹一郎「全員解散。」

矢吹はそう言うとこの場で解散させられ、M1ガーランドを指揮官に返却する。
これで敵兵士への慰霊が完了した。
彼らの遺体いや遺骨を回収するのは今はできないので回収できるような状態になったら回収するだろう・・・・

千代は名残惜しそうに彼らの無残な残骸を見た。

マックス「別任務で救出が遅れるとは・・・・」

ミリア「大丈夫だろう、別方面に逃走した敵の掃討中でも私の頼りになる部下と仲間がいるからな。」

マックス「それもそうだね。」

彼らをせん滅したであろうマックスとミリア達が戻ってきた。
これから合流しアラスカへの帰還する予定らしい・・・・
マックスとミリアと合流した第78補給基地の面々は再びアラスカへの帰還を急ぐため移動を再開した。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第22話 満月へ昇る死者への祈り 前編

2017-10-02 23:23:10 | マクロス各種作品派生外伝
地球統合軍は各地で救出部隊を派遣する際は護衛部隊をつける事が決定した。
これは統合軍の各方面軍司令官が非難したためだ。
一番力を残した月面方面軍もかなり激怒し、その将官らを懲戒免免職処分という事がアラスカのマクロスに直接通信が入った。
なんとか処分は免れたが、護衛部隊賛成派が力をまし救出部隊や撤退を伝える軍使に護衛をつける事が決定した。
小型輸送機F-134ライデンⅡを主に使用し、VF部隊かVA部隊が護衛する。

それが今回の件で分かった過ちを反省したからである。

メール「現在異常なし、敵は居なくなったようね。」

モーア「敗残兵の姿ありませんね。」

第78補給基地から脱した千代達はアラスカの旧地球統合軍総司令部を目指して進んでいた。
敵の姿もなく、安全に進みまるで奇跡と言っていいほどであった。
少し進むといろいろと変化が出てくる。
バイクに乗っていた兵士が・・・・・・・

「これは・・・・・・・・・大佐に連絡だ!」

「ハッ」

バイクに乗っていた前方にいたスカウト兵が何かを見つけ、矢吹に報告した。
一体何を見つけたと言うのだろうか・・・・・・・・

矢吹大佐「何、残骸だと?」

「はいなんでもゼントラーディ軍の兵器が無数に転がっているようです。」

矢吹大佐「転がっているか・・・・・・一時休息を取るとしよう、その場で止まり全員下車するように。」

「ハッ伝えておきます。」

矢吹は残骸が転がっていると報告すると全員に直ぐ様、その場で止まり下車するように伝える。
ここで休息を取るためだ、疲労感があっては運転手に事故を起こさせてしまう可能性がある。
急いで行く必要があるなれど、何十キロもある道を休憩しないで一直線で進む事は危険。
適度に休息を取って目的地に向かわなくてはならないと・・・・・・・

勝村辰実「止まったようだな。」

チェヨン「何があったのだろうか?」

                 ガタガタガタガタガタ

望月千代「軍靴の音、降りているんだわ。」

チェヨン「休憩なのかな?」

望月千代「多分ね。」

千代達が乗っている73式大型トラックはその場で止まる。
軍靴の音が外で聞こえるので休憩だと判断する。
その後剣持がやってきて休憩だから下車しろと伝えられ千代達はトラックから出た。

外に出た千代達は周りを確認する、大勢の兵士が降りて来ている。
上にいたバルキリー部隊もガウォークに変形し、シャフトを利用し降りて来ている。
そしてあのクァドラン・ローも・・・・・・・
そして1機のクァドラン・ローのハッチが開き中から出てきた。

チェヨン「中から人が出てきたよ。」

望月千代「あれがゼントラーディ人か・・・・・」

中から出てきたのはゼントラーディ人女性兵士が出てくる。
そのその女性兵士の他にもどんどん女性兵士が出てくる。
どれもグラマーな体型でヘルメットを被っている。

そのうちの一人がヘルメットを取る。

「ぬわっ!?」

チェヨン「えっ!?」

勝村辰実「なんと!?」

ヘルメットを取ったのはモーアである。
ヘルメットを取った素顔は緑色のボブカットの髪と少女と大人の女性の風貌の美人。
それだけじゃない、メールなどの他のメルトラン達もヘルメットを取る。
どれも常人離れした美人・・・・・・・・

望月千代「なんとも言えない気分・・・・・・・」

チェヨン「スタイルもいいし腰もくびれている、こんなのはありえない・・・・こんなのは嘘よ~」

望月千代「もうチェヨンったら。」

モーア達の姿を見たチェヨンや一部の女性兵士達が凄く衝撃を受けショックを受けている。
なんたってゼントラーディ女性メルトランは美しい人間しかいない。
地球人の女性たちが嫉妬するのは間違いない程であるが、千代は興味ないのか呆れる。

モーア「あの時のマイクローンだ、話す時はあるかな?」

モーアは千代達の姿を確認した。
千代達はモーアがわざわざ護衛する興味を持ったマイクローン。
どうにか話す事はできないのであろうかと考えていた。

モーア「痛たたたたたたたた。」

メール「後でお話があります、きちんと何故命令違反を犯して出撃したのか説明してもらいますからね。ゼントラーディ軍時代であれば即消去刑でしたよ。」

モーア「それはその・・・・・・・・」

メール「何か問題でも?」

モーア「いえ・・・・・・・・なんでもありません。」

だけどその前にモーアの無断出撃した罪状がある。
これは敵前逃亡と見なされる行為であり、全体の士気に関わるので最悪の場合処断されてしまう。
しかし、もうゼントラーディ軍の脱走兵と言う事もあってか処断される心配はない。
ただ、何故このような行為をしてしまったのかの説明する義務が発生する。

千代達と話をする前にきっちりと無断出撃したわけを副官であるメールに説明しないといけないのである。

勝村辰実「なんだ緑色のおかっぱちゃんは?上官らしき人物にひっぱられてら~」

袁菊蘭「地球人とあんまり違いないわね。」

勝村辰実「でも文明的な文化があるかないかで変わるんだよな。」

モーアの情けない姿を千代達や第78補給基地の面々は見ていた。
異星人とは言え地球人臭いやりとり、菊蘭は地球人臭いと言っているが。
ゼントラーディ人の知識をある程度知っている辰実は、文明的な文化があるかないかで変わると言う。
事実、ゼントラーディ人の文化は戦闘である。

それぞれのエース競争はあるが、それは地球人やゼントラーディ人を造ったプロトカルチャーによってプログラムされた事・・・・・・・
自己の意思で判断した者ではない・・・・・だけど個人の戦術は己の本能技術により生み出され独特な兵士になる。

まぁそれはいいとして、千代はモーアの姿を見てある事が分かった。

望月千代「まさかあの娘、私達を助けたメルトラン?」

自分達を助けたクァドラン・ローに乗っていたのはモーアではないかと・・・・・・・
あの娘が自分達を助けた張本人と・・・・
そう思っていると・・・・・・

矢吹一郎「望月ちょっと頼みがある。」

望月千代「はいなんでしょう?」

矢吹一郎「お前に空砲を撃ってもらえないか?」

矢吹に突然空砲撃ってもらえないかと言われる。
突然の事に千代はへっと言う顔になった。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第21話 クァドラン隊、合流

2017-10-02 17:00:38 | マクロス各種作品派生外伝
第78補給基地から脱出部隊は出撃した。
目標は旧地球統合軍総司令部アラスカ基地、現在はSDF-1マクロスがいる場所である。
このまま安全かどうかは不安であるが、必ずたどり着かなくてはならない。
戦後を生きるため、人類が滅ばないようにするためにも・・・・

矢吹一郎「今の所異常はないな。」

「ハイ、でもいつ敵が来襲するか分かりませんね。」

矢吹一郎「その通り、各護衛部隊に警戒を厳となすよう伝える・・・」

いつ敵が来るかどうか分からないので矢吹指揮の元、各護衛部隊は周囲を警戒する。
敵はいつ来るか分からない、戦場は山の天気のように救援する。
今は穏やかな状態であるが、いつ敵が来襲してカオスな状態になるか分からない・・
いつでも戦闘できるような状態にしなければならない。

「おっ・・・・・・・前方に数4の未確認飛行物体を確認・・・・・・・」

「未確認飛行物体?・・・・・・・・確かに・・・・・・・・」

「ゼントラーディ軍の空戦バトルスーツと思われる警戒せよ!」

アラスカ基地守備隊のグリーン色のVF-1Aバルキリーはゼントラーディ軍の空戦バトルスーツ5機を確認すると臨戦態勢を取る。
そのバトルスーツ5機とはモーアやメールなどのゼントラーディ組である。
連絡は各部隊に通達され・・・・・・

勝村辰実「敵さんが来たようだな。」

望月千代「等々来たか・・・・・」

チェヨン「生きる事は出来るのでしょうか?」

望月千代「さぁな。」

73式大型トラック内部でも臨戦態勢を取ろうとするが、戦う事ができないのでただ襲われない事を祈るのみである。
チェヨンは震えて千代に生き残るかどうかを確認するが、千代はさぁなと生き残るかどうか分からない合図を送る。
さぁなの一言を聞いたチェヨンははぁと落ち込み祈り始める。

望月千代「袁准尉あなたは怖くないですか?」

袁菊蘭「別に・・・・」

隣にいる菊蘭は怖くないので、平時普通のままの表情でいた。
普通の表情のままで隣に座る菊蘭に、千代は勇気ある人だなと感心した。

エンミラ「友軍確認。」

モーア「あのマイクローンたちが向かっていた第78補給基地の連中なのかな?」

5機の空戦ポッド部隊はモーア達である。
エリンシャなどを含めて5機で編成、その内4機はミリア隊の面々である。
しかし懸念される事があった・・・・

メデュラ「連中、我々を敵だと思って撃たないですよね?」

メール「その可能性はあるな。」

メデュラ「・・・うぅ怖い感じがする。」

ゼントラーディ軍系の装備が多いので誤射されるかの心配をした。
一応地球統合軍部隊から他の地球統合軍部隊に味方だと認識されるよう攻撃されても攻撃しないようにさんざん言われている・・・
一発で死なないよう、回避する事を前提に入れ行動した・・・・・・

そしてモーア達は部隊近くまで来る。

『矢吹大佐発砲許可を!』

矢吹大佐「撃つな、コンタクトを取れ!」

『しかし、通じるのですか?相手は異星人ですよ?』

矢吹大佐「相手は翻訳機を使っている可能性がある連絡して見ろ!!」

『りょ.了解しました。』

モーア達が近くまで来たのでバルキリー隊やデストロイド隊、戦車部隊などから攻撃の打診が来るが。
友軍のゼントラーディ軍部隊がいる事を千代達から伝えられているので攻撃せず通信を行うように護衛部隊指揮官のバルキリーパイロットに伝えた。
矢吹からの命令を受けて護衛部隊の指揮官は了解しましたと答える。
もっとも護衛部隊の指揮官も矢吹も怖いのは誤射と敵であった場合の攻撃である。

どちらも最悪な結果になってしまう可能性が高いので慎重に進めないといけない。

メデュラ「メール2級空士長、相手から通信です。」

メール「よし繋げる、私はゼントラーディ軍第118基幹艦隊第1直衛艦隊ミリア隊副官メール・ナリフェーン2級空士長である。」

『私は護衛部隊の指揮官を務めているライル・ストライカー大尉である、友軍か?』

メール「はい我々は友軍であり護衛として参上しました。」

『そうか助かる、矢吹大佐に報告する。少し待ってくれ。』

指揮官であるライルはメールを含めたゼントラーディ軍部隊とコンタクトを果たす。
メールはすぐさま護衛であり友軍であると伝え、ライルを安心させる。
安心したライルはすぐさま最高指揮官である矢吹に報告する。

矢吹一郎「友軍か・・・・命令書と同時にあったデータ通りだな。」

『どうしますか?』

矢吹一郎「歓迎すると伝えてくれ、異星人でありかつては敵だったとは言え今は我々の友軍だ。完全に信用するわけではないが、受け入れろ!」

『ハッ』

矢吹はライル護衛隊長の報告を受けて歓迎する事を表明した。
ライル護衛隊長は歓迎する事をメールらに伝え、メールも分かったと返信を送った。

剣持剛「戦闘解除か・・・・」

武田信一郎「その中に行く途中に助けたクァドランもいるのでしょうか?」

剣持剛「さぁな、だけどいるんじゃないのか?確定したわけじゃないけどな。」

千代達を乗せた73式大型トラックにも伝えられ一同は安堵する。
その中で一番安堵したのが・・・

チェヨン「よかった死ぬかと思った・・・・」

望月千代「よかったね、はい。」

チェヨン「ありがとう。」

敵ではないかと思って警戒していたチェヨンであった。
敵が来たので今度こそ死ぬと本気で思っていたことか、トラックに乗っている面々の中では一番喜んでいる。
他の隊員も安堵しており、静かだった車内が少し騒がしくなる。

モーア「やっと会えたね、マイクローン達・・・・・・・・でも彼らはどのくらい生きているのだろうか?あの3人は・・・・」

再び合流することができたモーアはこのように一人呟く。
だけど千代達が生きているかどうかは彼女は知らない、苦難の中ずっとキチョウと戦っていたから。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第20話 帰路

2017-10-02 16:07:59 | マクロス各種作品派生外伝
第78補給基地の最高責任者矢吹は数百名の将兵に基地から脱出しアラスカの友軍の所へ向かうと演説した。
演説を聞いていた将兵らは意味が分かっている者と分かっていない者に分かれたが。
大勢の兵士達は車両や輸送ヘリに搭乗し始める。

この第78補給基地には大量の車両があり、数百名の将兵を運ぶだけの車両はある。
それだけじゃないチヌークなどの輸送ヘリやVTOL輸送機がある。

千代はこれだけあるのならば自分たちにもジープよりいい装備で帰れると期待してしまう。
と思われたが・・・・・・・・・

「装甲車?ないないあんた達の帰りはあれだよ。」

望月千代「げっ・・・・・・・・」

ジープよりいい物であるが、73式大型トラック。
つくづく自衛隊関連兵器と関係あるし、好きな車両だけど。
あんましな・・・・・・・
しょうがない・・・・・・・ドライバーは剣持.サブは信一郎で行く。
残りは後ろという事で・・・・・・以上。

勝村辰実「よし全員乗ったか?」

チェヨン「はい・・・・」

望月千代「はぁ・・・・」

勝村辰実「なんだお前ら?観音像みたいな目をして・・・・」

望月千代「ゴリラがいるんですけど。」

チェヨン「同文。」

勝村辰実「あぁ・・・・・・」

73式大型トラックの席にゴリラみたいな体格の男がいた。
日系人・・・・っぽい、いや日系人だ・・・・・
しかも、東北出身っぽい顔である。
そう思っていると・・・・・

前田猛「おいはゴリラじゃないでない、前田猛であります。」

望月千代「猛さん・・・生まれは・・・・」

前田猛「生まれは福島県須賀川市であります。」
地球統合軍海兵隊.第3陸戦部隊.前田猛.曹長

前田猛.階級は曹長。
出身、福島県須賀川市・・・・・・やはり東北人。
相撲や柔道をこよなく愛するような巨漢であり、怒ったらぶちぎれそう・・・と千代は思ったが・・・・

岩山鉄郎「お嬢さん、大丈夫ですよ。猛は滅多に怒らないしな。」
地球統合軍海兵隊.第3陸戦部隊.岩山鉄郎.曹長.通称ガンテツ

前田猛「そうです、特に女性に手をあげませんよ。」

望月千代「そうですか・・・・」

なんとも昭和時代のガキ大将みたいな風貌の男ガンテツ曰く前田は滅多に怒らない男との事。
確かにそう言われてみれば、そうかもしれないと思った・・・・
と思っているととなりに女性兵士が一人乗り組んだ。

袁菊蘭「失礼します。」
地球統合軍第1警務小隊.袁菊蘭.准尉

望月千代「どうも・・・」

袁菊蘭「袁菊蘭です、撤退命令の報告書を届けてくれて感謝します。」

望月千代「望月です、どうも。」

チェヨン「キムです、よろしく。」

黒い髪にポニーテールヘアーのベレー帽を被り、戦闘服に腕章にMPと書いてある物をつけているクールな女性兵。
彼女は袁菊蘭、警務官であり階級章を見るに准尉.将校である。
なんとも近寄りにくいが、1990年生まれ上海出身のアメリカ育ちであり士官学校の先輩らしい。
でも在学していた士官学校とは別の学校に在学していたらしい。

菊蘭の後に黒人の兵士でラッパー趣味のマイケル.髭を蓄え歴戦の勇士風のニコライ。
基地管制官の原優子.渋い顔をしたフランクリンなどの大勢の男女の統合軍将兵が乗り組んだ。
だけど・・・・・・・・・

チェヨン「なんか狭くない?」

勝村辰実「贅沢言うな、ジープは爆破されたんだし。」

望月千代「ついでに私のバイクも。」

73式大型トラックの中はかなり狭すぎる。
狭いというより20人以上乗っているため、最初に乗っていたジープの方が解放感ありすぎただけ。
千代は目の前に小柄で柴犬のような雰囲気の新兵.山県三郎.上等兵を前に。
左となりにチェヨン、右となりには菊蘭がいる構図となった。

で目の前にあるのは89式小銃、自衛隊から使っている銃。
アメリカ由来の兵士以外の日系兵は全員装備している。
なんせ89式小銃は日本人に使いやすい感じであり、チェヨンは祖国由来のK2ライフルを装備している。
菊蘭はM5カービンという地球統合軍で初めて統一されたライフルとの事。

今後は体格によってM5Aカービン.M5Jカービンなど人種によって使いやすいように、型をつけて製造すると言う事である。

望月千代「さてと時間は・・・・・・・・・かなり明るいな・・・・・」

チェヨン「アラスカの総司令部にどのくらいつくんだろう?」

望月千代「さぁね、敵の襲撃がなければいいけどかなりの時間は必要とするわね。」

チェヨン「確かに・・・・・」

望月千代「デストロイドやバルキリーもいるし、行きよりかはマシだと思うわ。」

チェヨン「まぁね。」

最後に気にする事は帰還するまでの安全かどうか・・・・・・
今回ゼントラーディ軍だけではなく、地球統合軍に恨みを持つ反統合同盟の襲撃まで予想されるようになった。
矢吹を助けるために反統合同盟に加わり襲った日系兵の西村を刺殺した。
そして同時に襲った斎藤も矢吹に返り討ちに遭う・・・・・・・

これからアラスカに行くまでは前回同様地獄の道。
さて本当に無事に帰る事はできるのだろうか、それが心配。

それに73式大型トラックであり外の様子が確認しずらい・・・・下手したら敵の攻撃を受けて死んだ事も知らないような事になるのかもしれない・・・
だけどその時はその時、いつ死ぬのが分からないのが戦場である。
軍に入って覚悟を決めた、野戦訓練の時歩けなくて教官に殴られたり多くの同期が腹を空かせているのに自分だけ食べて教官に怒られ同期から裏切り者と罵声を食らったり・・・・・・・・
多くの間違いを経験しそれを盾に軍人として前へ前へと進んでいった。

軍人としての運命が死であるのは構わない・・・・・・
もしこれが最後ならば、第78補給基地の面々を一人でも多くアラスカへたどり着かせる事を最後の使命として名誉にしたい。
千代はそう考えた。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第19話 ミリア到着

2017-10-02 13:29:33 | マクロス各種作品派生外伝
ミリア・ファリーナ・ジーナス。
北欧生まれの英国系人マクシミリアン・ジーナスと初めて異種星間結婚を果たした女である。
要請のような髪と容姿、スレンダー体型でバスト83ある理想系の体つきの製造され7ターム(14年の事)の少女。
その正体はゼントラーディ軍第118基幹艦隊直衛艦隊のエースで指揮官、通称エースのミリア。

クァドラン・ローを駆り多くの敵の返り血を浴びるように戦うが、三度もマックスに敗れ。
最終的に結婚した。

と言っても部下からは裏切り者と糾弾された事があり、この後行くことになる親善訪問でも同じような事が起こるが別の話。
ミリアは部下の事を大事に思っている、今まで数多くの部下を失ったが名前と顔は忘れていない。
馬鹿だと思っているモーアでさえ大事である。

とにかく千代達を救助するついでにモーアを生きて帰らせて叱らないといけない。
緑髪のボブカットヘアーの小柄の胸の大きい戦闘を第1にしか楽しめない、大馬鹿者・・・・
最近はまともになって戦術も楽しめ、指揮官面としても見どころのある兵士になっていたが・・・・

命令違反を犯し友軍救出のために出撃した。
まったくなんで相談もなく出撃するのかあの時・・・・・・
部下5名を失った時の目はよかった、正しい兵士の言葉だった・・・

なのに命令違反を犯した・・・・・・・・
まったくあの馬鹿はと・・・・・

その馬鹿はと言うと・・・・・・・・・・・・

モーア「いい加減諦めてくれないかな?」

キチョウ「なんで?」

モーア「あんたと十分遊んだし、そろそろマイクローンの救援に行きたいんだよね。」

モーアはキチョウと今になっても戦っていた、そろそろレーザーのエネルギー不足。
両者の目は疲労感がたっぷりあるような状態になっていた。
寝ないでずっと戦っているからである。
千代達でさえ、野営地で敵に見つからないように地面に擬態し敵に踏まれないように塹壕を掘り寝ている。

睡眠を怠ると命の危険性が高まる。
睡眠不足で事故るケースが高まる・・・・・・
モーアはふらふらキチョウも、ふらふらであった。

キチョウ「眠い・・・・・・・」

モーア「一睡もしてない、バロンダード戦役以来だわ。」

二人は眠いながらも一般人が驚くような機動戦を行っているので説得力がない。
ミサイル残弾はとっくにゼロ、レーザーエネルギー残量ゼロ。
今は高機動による殴り合い・・・・・・・・・格闘戦(ドックファイト)。
これで疲れてないと言ったら、地球人から言わしたらふざけんな!!だろう・・・

マックス「あっいたいた。」

ミリア「もう1機クァドランがいるのか、撃墜するか?」

マックス「いいや撃墜しないでいいよ、降伏させるんだ。」

ミリア「分かった。」

マックスとミリアとその他の面々に目撃され、モーア救出に向かう。
キチョウに関しては投降させるつもりだが、2度警告しても投降しない場合は撃墜。
つまりキチョウの死を意味する。

メール「モーア・カリダム3級空士長・・・」

モーア「げっメール2級空士長・・・・もしかして・・・・・・・」

ミリア「私もいるぞ、後で帰ったら自分の処分を覚悟するのだな。」

モーア「サ・エスケスタ。」

モーアはメールを通じてミリア達が来るのを確認した。
モニターに現れたミリアの顔は不動明王のように恐ろしい顔をしており、モーアはすぐさま弱気な顔へと変貌した。
実力は2位のモーアだが、ミリアの顔面の怖さには勝てない愛嬌と可愛さには勝てるが・・・・

キチョウ「敵の援軍・・・・・・・・ミサイルも使い果たした今、勝てるわけない・・・・・・・・・」

ミリア「お前がキチョウ・ウトイサ1級空士長・・・・・」

キチョウ「エースのミリアか・・・・・・」

ミリア「投降しろ・・・・・・・どのみちお前は死ぬだけになる。投降した方が命長らえるぞ。」

キチョウ「・・・・・・・・・ふっ・・・・・・・・終わりか・・・・・・モーアと言う女の上官だし、これだけの相手にしてもどの道逃げられんか・・・エスケスタ・・・・・・・・降伏する。」

援軍の到着によりキチョウはもう終わりだと判断、モーアとの約束の通り降伏する。
降伏し輸送するのは・・・・・・・・・

マックス「頼みますよ大尉方。」

菅野直次「なんだとこの野郎!俺が輸送だと!?俺にも戦わせろ!」

マックス「まぁまぁ」

輸送するのは菅野デストロイヤーと宮崎である。
モーアはこのまま連れて帰るとまたマイクローン救出に勝手に行ってしまうのでミリア直々の監視が必要である。
菅野は愚痴を言いつつ、宮崎と共にキチョウを護送する。

これであとは千代達の救出だが・・・・・・・・・・

メール「敵襲!敗残兵らしき集団数・・・・・・67・・・・・・」

ミリア「敵か・・・・・・本隊に負けた連中だな。」

突然敗残兵部隊が襲来する。
数は67機、かなりの大部隊である。
ここで相手にするのもいいのだが・・・・・・・

ミリア「メール、お前たちはモーア達を連れて特別通信隊と第78補給基地の部隊を護衛しろ!」

メール「ミリア1級空士長は?」

ミリア「私は・・・・・・」

マックス「僕とミリアで食い止めます。皆さんは行ってください。」

メール「分かりました、お任せします。」



モーアやエリンシャと3名の部下を千代救出に向かわせためにマックスとミリアはお互い背を任せ、リガードとヌージャデル・ガーを相手にするためこの場に留まった。
マックスとミリアは接近してくるゼントラーディ軍部隊相手に善戦する。
この二人は大丈夫だろう、地球人の天才とゼントラーディ軍最強のエース・・・・・・・・・・だから・・・・・・

菅野直次「姉ちゃん、離脱するぜ!」

キチョウ「しかし・・・・・・・・」

宮崎勇気「あんたは捕虜なんだ、今は関わる事じゃない。」

戦闘の様子はすでにマックスとミリア達の処から離れたキチョウ達も様子を確認できた。
キチョウは心配する目で見るが全速で離脱する事を優先しマクロスのいる地点に向かう。
キチョウはこの日のうちにマクロスのいる旧地球統合軍アラスカ総司令部に到着した。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第18話 エイと森さんの救助

2017-10-01 23:46:01 | マクロス各種作品派生外伝
千代は初めて同じ地球人をナイフで突き刺し殺した。
矢吹を助けるためである、そして矢吹は襲いかかってきた斎藤を勝負した後返り討ちにした。
血まみれになり、さっそく各部隊に不穏分子の取り締まりを開始。
地球統合政府に恭順した不利の統合軍軍人を逮捕し、アラスカへの帰路へついた。

ミリア「お前らがついてくるとはな、エリンシャ隊来るのは嬉しい。」

エリンシャ「ミリア1級空士、あなたの部隊とはかなり縁があります。当然の事です。」
ゼントラーディ軍第2特殊支援隊エリンシャ・デルメ.空支援長

クシナダ「他の部隊はともかく・・・・・・・」
ゼントラーディ軍第2特殊支援隊クシナダ・ミムスヒ2級空支援長

イザナミ「まぁいくつか戦死者と負傷者を出したので残念です・・・・・がしっかりやらせてもらいます。」
ゼントラーディ軍第2特殊支援隊イザナミ・オグナ3級空士支援長

マックスとミリア.菅野直.宮崎勇気.ジョニー率いるパープル小隊の地球側メンバーと。
7機のクァドラン・ローが随伴する。
その主力であるのは4機のクァドランで随伴してきている女性兵だけの部隊・・・・第2特殊支援隊。
ミリア隊などの部隊を後方でバックアップし、特殊任務があれば稀に出撃するが・・・・
腕前はよく、艦隊直掩の精鋭である。
ミリア隊と仲のいい部隊であり、規模は20機程で残存機は15機と2名戦死.3名負傷しマイクローン化し治療中。
とは言え他の直衛艦隊の支援隊の中では、状態がよく。
他の部隊はどれも10機未満、補充を入れて無傷で最終的に生き残るミリア隊とナタルマ隊の方が異常に状態がいいのと比べたら普通である。

それを惹き入るのはエリンシャである。
エリンシャはミリアと仲のいい隊長であるが、ミリアはおろか・・・・デワントンやメールより階級下である。

そしてミリア隊である、副官のメールを始め2名の3級空士長を連れてきた。

ミリア「お前達頼むぞ。」

エンミラ「他の面々も志望している中で私達を選んでくれて光栄です。
ゼントラーディ軍ミリア隊エンミラ・ファリーナ3級空士長

メデュラ「御期待に答えられるように頑張ります。」
ゼントラーディ軍ミリア隊メデュラ・シャニーナ3級空士長

エンミラとメデュラである。
まぁこの二人は大した事してないので、説明は割愛・・・・・・・

こんな巨人美女(マイクローン化すれば普通の人間サイズになるけどね)と天才2名と超天才の不運と似た物コンビ。
空飛ぶガキ大将.真面目君のコンビで、千代達と勝手に出撃したモーアを助けに行く。

無論、ゼントラーディ軍の大部隊を利用している。
(当初はゼントラ組だけで行く予定だった)

そのモーアはと言うと・・・・・・・・・

モーア「いい加減諦めて降伏してはどう?」

キチョウ「ふっ言ったでしょ、私を極限までに追い詰めてからと・・・・・・・・・・」

モーア「ふっ減らず口を・・・・・・・・」

現在もモーアとキチョウは激しき戦っていた。
あれから1日ぐらい以上は戦っているのだが、中々決着はついていない・・・・・
だけど、二人は栄養食(近くのゼントラーディ軍のコンテナから回収)を少し口にする程度であんまり食べてもないし水も飲んでいない。

地球人より忍耐力と体力があるので、若干疲れているがまだまだ余裕である。
しかし、千代と距離は近いがかなり遠くの方で戦っていた。

そして、部下であるエイは・・・・・・・・・・

エイ「・・・・・・・・かなり時間経ちましたね、腹減りました。」

森四郎「腹が減ったか・・・俺はバッカン(カンヅメ)の残りあるけど、エイの腹の足しにはならんだろうな。」

エイ「シローは食べないんですか?」

森四郎「食えるわけねぇだろ、腹をすかせているのに一人だけガツガツ食うのはみっともない。水で十分だ。」

四郎と共に廃墟と化した街でずっと救援が来るまで話だけする暇で過酷な時間を過ごしていた。
エイは食べる物も飲む水がないので、腹が減っている。
森はと言うとバッカンはあるが、水だけで我慢していた。

その水も僅かしか残されていない・・・・・・

エイ「私は死ぬのでしょうか・・・・」

森四郎「死ぬ?なんで?」

エイ「私は何も食べてないし水も飲めてない・・・・・・・・このまま救援も来ないし・・・・」

森四郎「もう少し頑張れ・・・・・・そうやって諦めたら死期を早めるぜ・・・・くそ・・・・何もできないって悔しいぜ。」

エイは自分が死ぬのではないかと感じ始め、四郎は諦めるなと言う。
と言っても自分自身は何もできないしエイより有利なので、自分が偽善者ではないかと言う疑問を抱くようになる。
だが見過ごすわけにはいかないので、必死にエイを励ました。

そんな時・・・・・・・・

菅野直次「ジーナスのぼっちゃん、あそこに人がいるぜ。大女、ゼントラーディじゃないのか?」

マックス「確かにいますね。」

偶然、マックスらの編隊に二人のいる地点を目撃される。
見過ごすわけにはいかないので、マックスらはエイと四郎に接近する。

森四郎「あれは・・・・・・・・エイ・・・・・・・」

エイ「どうしたんですか?」

森四郎「救援だ・・・・・・」

エイ「救援?本当に!?」

森四郎「あぁ・・・・後は救難信号を・・・・・・」

四郎もマックス達の姿を確認しバックから信号弾を取り出す。
信号弾の弾は救難信号の物、それを空に向けてパーンと打ち出す。

宮崎勇気「信号弾カラーは救難。」

ミリア「地球人もいるのか。」

炸裂した信号弾を確認すると地球人もいると確認される。
バルキリー部隊はガウォーク形態に変形し、VTOLのような機動を取る。
そのまま進んで行き、ようやくエイと四郎のいる場所に辿りつく。

森四郎「特別通信隊の・・・・・・」

マックス「森四郎軍曹ですね、助けに来ました。」

辿りつくとマックスと四郎が会話する。
会話が終われば四郎はジョニーのバルキリーの予備座席に座り。
エイはクシナダにお姫様だっこされるかのように持ちあげられ、イザナミとマビメ・ウサツが護衛する。

ミリア「頼んだぞ!」

イザナミ「サ・エスケス。」

ジョニー「必ず帰還しエイさんをマイクローン装置に入れマイクローン化し我が軍の野戦病院で治療させます。」

エイと四郎を救助しエリンシャ以外の第2空支援隊とパープル小隊に運ばせて先に帰らせる。
二人はそのまま帰り生還する事になり、後で千代を驚かすが・・・・・

ミリア「後はあの馬鹿娘(モーア)だけだな、あいつは一発殴ってしからないと気がすまないな・・・報告・連絡・相談だぞ!」

マックス「ホウレンソウだね、ゼントラーディ軍社会も同じなんだ。」

後は千代達と第78補給基地の面々と馬鹿ことモーアである。
ミリアはコックピットでパーンと拳をぶつけ大きな音を立て意気込む。   
その意気込みの9割は無断出撃したモーアをお仕置きする事である。
が直す事は殆どないが。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第17話 下品下生に堕ちろ!!

2017-10-01 16:13:35 | マクロス各種作品派生外伝
命令書を伝える任務を達成し、矢吹の話を聞いた千代とチェヨン。
居眠りをしてしまった千代は、矢吹になんとも言えない目で注意され怯んでしまう。
無論、なんとも言えない矢吹の目を見ていたチェヨンも実は正直震えていたと言う。

しかし

「どうする?地球統合政府に恭順したとは言え、かつての敵国だぞ。」

「いいや好機だ、大勢の同志は統合政府になびいているが我々は負けたとは思っていない。最後の大反攻作戦スコリア作戦を潰した矢吹は殺さなくてはならない。」

「しかし我々だけでできるのか?」

「いいや出来る、全滅しようが必ず矢吹は殺せ!西村・斎藤の我々側についた日系人を使う・・・我々も後に続くぞ。」

「分かりました、必ずや矢吹を下品下生(仏教用語であの世で一番下の世界)へ落とします。」

不穏な影がひっそり第78補給基地の中で動き始めていた。
その不穏な影の正体は、統合戦争で敗れた反統合同盟の兵士である。
2年前の鳥の人事件で反統合同盟は瓦解または壊滅し大多数は統合政府へ恭順したが、一部抵抗を続けたり地球統合軍に恭順した不利をし工作作業をする人間も含まれていた。

勝った人間の影には、勝った人間に恨む者あり。
まさしく彼らは勝った人間に恨む者である。

望月千代「大佐出発はいかほどに?」

矢吹一郎「全部隊が撤退完了次第だな、まぁ無事に帰れる保証はないがな・・・・・」

千代は矢吹と二人で会話していた。
チェヨンは先に剣持達に報告をしに戻っている。
最初は気の難しそう人物かと思ったが、案外話しやすい人物であった。
任務以外にも・・・・・・・・・・

矢吹一郎「確か望月さんは信濃豪族の望月氏の一族ですか?」

望月千代「はい、忍術の心得もあり昔から体力と瞬発力に自信があります。そちらは?」

矢吹一郎「俺は陸奥石川の一族です、大雑把に言えば大和源氏ですね。」

自分の苗字のルーツとかの会話をする。
苗字の面白さはルーツ探しであり、一体何処から来ているのかと探る事が醍醐味である。
二人にはルーツとして特徴的な物があり会話が弾んだ。

矢吹一郎「ところで聞きたいのだが?」

望月千代「はい。」

矢吹一郎「マクロスはどうやって地球を埋め尽くすようなゼントラーディ軍と言う巨人軍と勝ったんだ?」

次の会話はゼントラーディ軍にどうやって勝ったか・・・・・
矢吹は気になってしょうがなかった・・・・
千代はふっと笑いながら・・・

望月千代「決死のグランドキャノンの発射で開けた道、リン・ミンメイの歌.我々についたゼントラーディ軍.そして人類の未来を諦めなかった地球統合軍の兵士や帰りを待つ民間人の皆さんの心により勝てました。」

矢吹一郎「心か・・・・・・・悪くないな・・・・・」

数百万もいるゼントラーディ軍第118基幹艦隊に勝てたのは心であると。
事実、地球人は壊滅に追い詰められても未来への希望と生きる欲を忘れなかった。
生き残るためにも全ての物を出し、民族種族関係なく一つの脅威に立ち向かい勝利した。

矢吹一郎「だが現実は勝利後は背中に重々気をつける必要性が出てくる、案外我々人類の敵は身内にいると言う。」

望月千代「身内?家族ですか?」

矢吹一郎「まぁ特と言う場合でな、我が軍だ。」

望月千代「我が軍?」

だけど、矢吹は現実を言う身内には気をつけろ。
一つの共通の敵を倒せば、敵が無くなるので仲違いすると・・・・・・・・・
千代はその言葉に重く突き刺さる・・・・・・・・
そして矢吹の言う身内とは我が軍である・・・・・・・・

望月千代「それは一体・・・・・・・」

矢吹一郎「地球統合軍内部には反統合同盟に恭順した兵士もいるのは知っているな?そして1割弱ぐらいは恭順したふりと・・・・・」

望月千代「はい・・・・・・・・・知っています。」

矢吹一郎「そう言う事だ。」

望月千代「えっそれだけ?」

矢吹一郎「それだけだ!!文句あるか?

望月千代「な.ないです・・・・・・・・・」

反統合同盟の兵士が恭順し統合軍に入り1割弱ぐらいは恭順したふり・・・・・
それを知っているかを聞かれ知っていると千代は答えるが・・・と言う事かで片付ける。
もっと言う事はあるでしょうが!!と千代は心の中で叫ぶ。
普段は冷静な千代であるが、どうもこの人物といると調子が狂う。

そう思っていると・・・・・・・・

望月千代「日本刀?いや軍人が持つならば軍刀・・・・・」

矢吹が日本刀を帯刀しているのに気が付く。
儀礼の時は基本サーベルだが、基本持たない。
一体なんで日本刀を帯刀し軍刀のようにしているのか・・・・・・・・
それも質問しようとした時・・・・・・

斎藤興龍「矢吹大佐でありますか?」
地球統合軍アラスカ守備軍第3連隊.斎藤興龍.大尉

矢吹一郎「そうだが・・・・・・・・貴様は・・・・・・」

斎藤興龍「アラスカ守備軍第3連隊の斎藤興龍大尉であります。」

矢吹一郎「そうか・・・・・・・」

千代と矢吹の前にヘルメットを被り、防弾チョッキを着たロン毛風の日系兵斎藤興龍が目の前に現れる。
普通の表情だが、なんとなく微妙な悪意を感じる。
千代は興龍の微妙な悪意からなのか、警戒するその時・・・・・・・

西村勘一「矢吹一郎!貴様は地球統合政府と言う名に変わったアメリカのために我らが大義を恥辱した!この事に万死に値する!天誅!」
地球統合軍アラスカ守備軍警務第3小隊.西村勘一.少尉

ナイフを突き立てた、西村勘一が突然矢吹を襲おうと突進してくる。
西村は矢吹に向かおうとするが、千代の前近くを通る。
矢吹の命の危機を感じた千代は、本能からか。

西村勘一「なっ・・・・・」

望月千代「いっ・・・・」

                    ザシュッ

西村勘一「貴様・・・・・・・おんな”のぶんざい・・・・・・・・」

西村のナイフを一瞬で奪い、首を掴み胸元にナイフを突き刺した。
刺された事で西村は、死の直前まで千代に驚きつつも睨みを利かせ死んだ・・・・・・・
突然の出来事に矢吹は、驚くが・・・・・・・・・・

斎藤興龍「西村め!しくじりおったな!死ね!矢吹!そして庇いだてをした!女め!!」

興龍が拳銃を取り出し矢吹に向ける。

望月千代「しまった!!」

千代は西村を制圧した直後なので、今直ぐ斎藤の方へ行けない。
このままでは撃たれると・・・・・・・・・
矢吹は拳銃を見ても動かない・・・・・・・・

望月千代「大佐逃げ・・・・・・・・・・・」

                        ズガァン

千代は矢吹に逃げるように言うが、結局発砲されてしまう・・・・・
発砲直後、矢吹が被っていた軍帽が宙に舞う・・・・・・・
矢吹大佐は死んだ・・・・・・・死んだんだ・・・・・・・千代はそう思ったが・・・・・

斎藤興龍「がっ・・・・・・」

矢吹一郎「馬鹿め!実戦の修羅場を踏んだ数が違うんだよ!」

矢吹は死んでない、むしろ刀を抜刀せずそのまま斎藤にアッパーを喰らわせる。
宙に飛んだ斎藤から拳銃は火を噴いた後、そのまま体から離れ地面に落ちる。
発砲した先は・・・・・・・・・

望月千代「あわわわわわわ・・・・・・・・・」

千代であった、頬にまっすぐなかすり傷がある。
簡単に言ってしまえば、千代が少しでも動いたら確実に死んでいた距離である。
凄く冷や汗がでるが、軍人としてのガッツ忍耐力で恥ずかしい目に遭わずに済む・・・・・・

斎藤興龍「流石は自衛隊入隊時に異端児と言われただけはある、だが格闘術は負けん!」

斎藤はナイフを取り出し、斎藤に迫る。
その様子を確認した矢吹は・・・・・・・・

矢吹一郎「しょうがない・・・・・・・そろそろ抜かせてもらおうか・・・・・」

軍刀を抜刀、構えを取る。
千代はこれは入り込める余地はないなと、その場で待機する。

斎藤興龍「そんじゃぁ行くぜぇぇぇぇぇ」

興龍は突っ込む、普通ならば抜刀している矢吹に勝てないと思われる。
矢吹と接触直前、刀の刃を斎藤に降ろすが・・・
斎藤は横へ回避し脇腹を狙う動きを取る。

斎藤興龍「普通に抜刀して勝てると思ったか、不利な人間程考えってな!!」

大胆な笑いをしながら、興龍は矢吹の腹へナイフを突き刺そうとする。

                        ガシャン

斎藤興龍「ぎゃぁぁぁぁ」

矢吹一郎「言っておくが、有利な人間も考える・・・・・・・」

斎藤興龍「指を無くなっても、予備の拳銃で・・・・・・」

矢吹一郎「やれやれ、戦いの歴史を研究せず戦術を立てられない坊やは・・・・・これで黄泉送りだ!」

                          ザシュ

斎藤のナイフを持つ指を切断し、ナイフを落とす。
指を斬り落とされ、片手で拳銃を持ち撃とうとするが逆に矢吹に右腹から左肩にかけて斬られる。
斬られた斎藤は大量の血を出血し、口から血を吐き矢吹の顔にかける・・・・・・・

望月千代「凄い・・・・・・・」

矢吹一郎「おまけに言うが、拳銃は片手で持つんじゃない両手で持つんだ。持つのは素人か、拳銃の名手ぐらいだ!」

矢吹の戦い方に千代は感銘を受ける・・・・・・・・
無駄のない動き、自身の危機を逆にチャンスに変える力・・・・全てに圧倒される。

「銃声だぞ!」

「あっちのフロアだ!第2警務小隊続け!いや衛生部隊も来い、銃を持っている奴は男でも女でもいい来い!!」

と騒ぎを聞きつけた兵士達がこちらへ向かってくる声が聞こえる。
矢吹はそれを気にせず斎藤に近づく・・・・・・

斎藤興龍「は・・・・は・・・さ・・すが・・・・だな・・・・」

矢吹一郎「・・・・・・・」

斎藤興龍「・・・・ボケ・・・した・・・に・・・恐怖に堕と・・・・いれ・・・反統合・・・・・に入っ・・・・が・・・・これで終わり・・・・・貴様の暗殺・・・・・後は終戦を・・・・・」

矢吹一郎「終戦を?」

斎藤興龍「すべ・・・・がくそったれ・・・・・・人・・・・・・・・滅・・・・・べ・・・・」

斎藤は何かを言い残し死んだ、恐怖・・・・・・・つまり何かを恐怖に堕としいれようと反統合同盟に入った。
とぎれとぎれの言葉でもそれが分かる。
同じ日本人である斎藤が反統合同盟と入って、同じ同胞を殺していたかもしれない事実に千代の心は憎しみと怒り・・・悲しみ・・・失望の4つの感情が入り混じる。

地球統合軍は統合戦争で敵捕虜への強姦や一部兵士による暴走による戦争犯罪行為をしている事実があるので決して一枚岩に正義とは言えない、反統合同盟も住民虐殺行為や無差別空襲などの戦争犯罪をしている。

結果これが斎藤なのか・・・・・・・・・それは分からない・・・・・・・・・・

しかし

矢吹一郎「終戦を・・・・・・どう言う意味だ?」

矢吹は斎藤が最後ら辺に話した終戦を・・・・・・・に気になった。
一体何を意味をするのか・・・・・・この時はまだ分からなかった・・・・・・・・

「西村・斎藤、矢吹暗殺は失敗。」

「失敗したか・・・・・・」

とある一室では矢吹暗殺の失敗を知る元反統合同盟の兵士達。
暗殺失敗に焦りの色が出ている・・・・・・・・

「夏・・・・・・・第67補給基地などに逃げた同胞に暗号連絡・・・・・ワレ・・・・・カーネル・ヤブキ・アンサツ・シッパイセリ・・・・・・プランB・・・・ハツドウサレタシ・・カムチャッカホウメンナラビホッカイドウホウメンニ・・・ドウシイルナバラレンラクセヨ・・・・・・と・・・・そう送った後、暗号送信機を破壊しろ!」

「ハッ・・・・・・・」

直ぐ様この補給基地同様に生き残っている反統合同盟組織に暗号連絡を送る。
そしてこの後、作戦失敗した事により自分達が怪しくなり拘束されるのではないかと思い暗号送信機を破壊するように伝える。
他に反統合同盟系の兵士はいるが、自分達のグループが一番警戒されている当然の事だ・・・・・・・・

「少佐ここです。」

チョン少佐「最初から怪しい連中だと思っていたんだ、ブラックベレーのカンではクロと・・・飯柴隊とアレキサンダー隊はどうだ?」
地球統合陸軍軍第1師団第3歩兵特科中隊長チョン・ソンモ.少佐

「既に制圧完了!我々で最後です。」

チョン少佐「そうか、では行くぞ!」

その後、地球統合軍に恭順したフリのグループは自決した4名を除いてなんの抵抗もなく制圧された。
この暗号により矢吹暗殺は断念、プランBの発動を行う。
欧州方面でもプランBにそっくりで地球統合軍に叛乱を起こそうとするある男と男がいるが。
特に関わりもない。

このプランBのないようは終戦間際に分かる。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第16話 若き天才戦略家.矢吹一郎大佐

2017-09-30 15:23:28 | マクロス各種作品派生外伝
第78補給基地に到着した千代達。
千代はチェヨンと共に軍使として第78補給基地にいる責任者に会いに地下基地に赴いた。
若い女性兵士に連れられとある一室まで連れてこられた。

「どうぞお入りください。」

女性兵士はドアを開けて入るように言われる。
なんとも言えないような緊張感に包まれる。
だけど、これは任務のためやり遂げなくてはいけない・・・・・・

望月千代「特別通信隊隊員.望月千代.伍長であります。」

チェヨン「同じくキム・チェヨン伍長であります。」

矢吹一郎「特別通信隊?軍使かよく来たな・・・・・・・まぁ座ってくれ。」
地球統合空軍.航空総隊司令官矢吹一郎.大佐

『ハッ・・・・・ぃ・・・・・

矢吹一郎「客人が来ると言う報告を聞いてコーヒーを入れたんだ、まぁこれが最後のキリマンジャロになるだろうが・・・・・まぁ気にせんでくれ。」

『い.いただきます。』

この場にいたとは地球統合空軍.アラスカ守備軍航空総隊司令官矢吹一郎.階級は大佐.年齢28歳
統合戦争末期.反統合同盟が起死回生を目指し地球統合軍総司令本部アラスカ基地を陥落させる大反攻作戦スコリア作戦を未然に防ぐカウンター作戦ヤブキ作戦を実行した名指揮官である。
二人はアラド文章を知らないのでこの作戦の詳細は知らないが、矢吹が関わった有名な作戦は知っている。

また矢吹の考える事は凡人からしたら理解不能な事ばかりであり。
味方にいたら頼もしい存在だが、敵に回したら不気味かつ驚異的な人物になると言われていた危険な男である。
美系でありメガネをかけた髭を蓄えた指揮官らしい風貌の矢吹・・・・・・・・

だがその目は一体どんな事を考えているのか理解不能である。

望月千代「統合軍総司令部より命令書を・・・・・・・・」

矢吹一郎「うむ・・・・・・」

千代は命令書を矢吹に渡し、それを確認する。
じっくり読み、表情を変えない・・・・・・・
その光景が千代とチェヨンを矢吹を畏怖の目で見る最大限の要因になった。

矢吹一郎「撤退命令か・・・・・・・分かった、直ぐ様アラスカ基地に向かうとしよう。」

チェヨン「本当ですか?」

矢吹一郎「あぁ一度早瀬提督の命アラスカの基地からなんとか生きてきた面々も多かったが・・・・まぁ友軍がいるとなれば話は別だ・・・・・・・・・合流させてもらおうか。」

読み終わった矢吹はアラスカ基地への合流する事を表明する。
それを聞いた千代とチェヨンは矢吹への畏怖する表情から明るい表情に変わった。
任務達成できたと・・・・・・・・・・

矢吹一郎「まぁ他の基地の連中にも連絡必要あるか、まだ補給基地や弾薬庫.地下滑走路とかあるし。まぁ第3地区守備軍の方は単独でなんとかなるだろうが・・・・・・・」

矢吹は一人ごとを喋る・・・・・・・・
矢吹の一人言を聞いていた二人は他の任務に駆り出されるのも嫌だなぁ・・・・・・と思った・・・・
そんな直後・・・・・・・

矢吹一郎「しかし、戦後はどうなるか・・・・・・」

望月千代「戦後?」

矢吹一郎「戦後だよ・・・・・戦後・・・・・・戦争終わったらの話だ・・・・」

矢吹は二人に戦後はどうなるかの話を切り出す。
戦後の話に二人は頭の中に?を浮かべる・・・・・・・

チェヨン「戦後はどうなるかって・・・・ゼントラーディと講和して共存を・・・・・」

矢吹一郎「共存確かにそうなるが、組織はどうする?」

チェヨン「組織って・・・・・・あっ・・・・・・・統合政府・・・・・・」

矢吹一郎「地球人とゼントラーディ人を纏める組織の構成と、そこに収まる大統領の椅子は誰になるのか・・・・」

チェヨンは矢吹に戦後はどうなるかっての事に関してゼントラーディと講和して共存すると発言するが・・・
言い終える前に矢吹はチェヨンに組織はどうなるかと問いかける。
問いかけられたチェヨンは一瞬戸惑ったが、矢吹の言っている意味を理解した。

望月千代「次の大統領の椅子ですか?」

軍事の事しか頭にない千代は矢吹の言葉に若干ついていけない。
戦後の組織の事は頭に入ってなかったが気にしない・・・・・

矢吹一郎「あぁ終戦後と言っても一部の兵は抵抗するだろうし、反統合同盟の生き残りがそれらと結託しゲリラ戦を展開するかもしれん。その混乱を上手く纏めるには、新しい政権の長が必要となる。」

チェヨン「で大佐は次の長は誰になると思いますか?」

矢吹一郎「ブルーノ・J・グローバル臨時大統領か、命令書にもサインはあったが現状の生き残りの議員ハイマン・グエント議員だろう。」

次の長、戦後混乱期を上手く纏める人物である。
事実、戦後は地球各地が破壊された事により配給制が続いたり反ゼントラーディ.反地球人運動の混乱。
終戦を納得しないゼントラーディ兵によるゲリラ組織の結成、反統合同盟残党の暗躍などが実際に起きている。
それらを上手く治めるのが、次の体制のリーダーである。

矢吹が次の長に誰がなるのかと言うチェヨンの質問に二人の人物をあげた。

◆ブルーノ・J・グローバル
◆SDF-1マクロスの艦長.階級は准将.現.臨時大統領.臨時統合運用軍総司令官
主な支持層は軍人.改革派.保守派一部議員ら、恭順ゼントラーディ人など

◆ハイマン・グエント
◆統合議会上院議員.SDF-1マクロス推進派筆頭.自由共和党
主な支持層は強硬保守派の議員ら.経済界.軍需産業会.一部軍人など

の二人である。
軍人が支持しているのはグローバル艦長であり、経済界が支持しているのはハイマン・グエント。
どちらも後ろのバックは強い・・・・・・・・・

矢吹一郎「まぁ一番有力視するのがグローバル臨時大統領だろう、統合軍上層部としても軍政を敷き戒厳令を引きたいのだろうしゼントラーディ人からしても生活の保証が欲しい・・・・だから俺はグローバル艦長だろうと思う・・・・って望月伍長どうした?」

チェヨン「千代・・・・・・」

望月千代「へっ・・・・・」

矢吹一郎「寝るのも重要だが、人が話している時はきちんと起きていろ!」

次の大統領で一番有力視しているのはグローバルの話をしているが千代は政治話に興味ないため寝てしまう。
その光景にチェヨンはジト目で呆れかえりながら起こし、矢吹一郎は表情を変えずに千代を注意・・・・
千代は目をぱっちり開けて、居眠りしてしてしまった事を謝罪した。

矢吹一郎「まぁいい一度二度失敗すればいい・・・・・・・・・だが・・・・」

望月千代「だが!?」

矢吹一郎「三度目は無いぞ!

望月千代「は・・・・・・・・・はい・・・・・・・・・」

三度目は無い・・・・・・・
そう言われ千代は震えあがった。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第15話 早瀬未沙.エマ・グレンジャー中尉の進言

2017-09-29 20:40:04 | マクロス各種作品派生外伝
                  【SDF-1マクロス付近地球統合軍残存部隊臨時司令部】
地球全地域の地球統合軍残存部隊.地球側についたゼントラーディ軍部隊の中心となる中枢機関である。
ブルーノ・J・グローバル准将は、地球統合政府の生き残った議員達や地球統合軍高級将校らにより臨時大統領兼総司令官として任じられていた。
無論、反発する者がいたが500万隻近くいたゼントラーディ軍第118基幹艦隊を撃退した功績が無視できず、次第に反発の声も少なくなってくる。

マイストロフ大佐「どうしますか?残りの隊員を救助するためにバルキリー部隊を派遣しては・・・・・」
地球統合宇宙軍.アルフレッド・マイストロフ大佐

グローバル総司令官「マイストロフ君、それは無理だ。大部分は出さないと決めている。」
地球統合政府臨時大統領.ブルーノ・J・グローバル

マイストロフ大佐「なんと!?」

佐久間昌盛「しかし・・・・・・・特別通信隊は・・・・・・・」
地球統合宇宙軍佐久間昌盛.大佐

グローバル総司令「護衛部隊を出したいが・・・・・・・・・・大半は防衛戦力が減ると・・・・・・」

グローバル総司令はマイストロフ大佐などのSDF-1マクロスの上級士官として戦っていた士官などから特別通信隊を助け、第78補給基地まで送り届けようと進言するが。
アラスカ総司令部の生き残った高級士官から防衛するための兵力が減ると言う事で何度も拒絶されていた。

マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスら夫婦で編成されたラブ・バード隊を出撃させるか。
ブリタイ・ラプラミズらゼントラーディ軍部隊への応援要請があったが・・・・・・
それも皆潰される・・・・・・・

一番、強硬に護衛要請を潰す元凶がいた。

マクドミラー「特別通信隊に護衛は無しだ!」
地球統合軍参謀.マクドミラー・ハリマン中佐

鎌倉重政「ハリマン大佐!!貴様!!」
地球統合軍SDF-1マクロス所属.鎌倉重政.中佐

マクドミラー「大部分の連中は賛成だ、もっともアジア人が多い部隊に援軍を出すのに危険が多すぎる。」

鎌倉重政「なんだと・・・・だと!?」

マクドミラー・ハリマン、白人至上主義を自称している地球統合軍参謀である。
この参謀はただの参謀ではない、統合上院議員の息子と言う大きなバックがあり。
不幸な事かその家族と支援団体の損害が軽微であり、マクドミラーは統合軍内部で威張ってられるのだ。
鎌倉重政らはマクドミラーを嫌っているが、上がいるので余計な手出しができない・・・・
唸る事しかできない・・・・・・・・・・

「失礼します、早瀬未沙大尉.エマ・グレンジャー中尉.ミリア・ファリーナ・ジーナス准尉が御見えになっています。」

マクドミラー「なんだと?早瀬の娘と・・・・・・他2名か・・・・・・・通せ。」

突然、未沙.エマ.ミリアの3名が臨時司令部に訪れる。
マクドミラーは見下したかのような顔をしたが・・・・・・・通せと言う。
無論、同じ考えを持つ統合軍参謀同席の上。

同席予定の参謀らはブランドンを睨んでいる。

ソン・ヨンドク中佐(大韓民国陸軍)
柴田勝秀中佐(海上自衛隊出身)
曹成彰大佐(中華民国空軍出身)
項万全少佐(中華人民解放陸軍出身)
ハルトマーギーン・エルデネバト中佐(モンゴル国軍出身)
プラヤー・チャンオチャ大佐(タイ王国陸軍出身)
などのアジアなどの有色人種が多い国家の軍人らである。

同じ考えであるが極端でカンに障るような白人至上主義者であるマクドミラーの事を嫌っていた。
普通の考え方の人もいるが、マクドミラーが異色であった・・・・・・・・・・

マクドミラー「さて早瀬大尉、要件はなんだ?」

早瀬未沙「特別通信隊に護衛部隊を出してください!」

マクドミラー「それはできないな、なんせここの警備が減るだろ?」


早瀬未沙「しかい、第78補給基地を始めまだ多くの生存者がいますそこの救助を・・・・・・・・」

マクドミラー「そんな危険を犯してまでやる必要はない!!」

結果は同じであった・・・・・次にエマが救助部隊に護衛部隊を出す必要を唱える。

エマ「ハリマン中佐ら方々、我々の同胞達の生存者は苦しい状況の中耐えています。孤立の中で不安で怯えている事を・・・・・・・・それに人類はあまりにも人口を失い過ぎました。戦後復興するためにも出来る限りの人命を救助するため、特別通信隊と言う軍使に護衛をつけるべきです。」

マクドミラー「グレンジャー中尉、君もそこの早瀬の娘と同じく無謀な救出作戦を唱えるつもりか?」

エマ「無謀?あなたは無謀と言うのですか!?」

マクドミラー「当然だ!危険がありながら、態々出る馬鹿は何処にいかん!!」

エマ「だったら己の安全のために味方を捨てろと言うのですか!?」

マクドミラー「あぁそうだ!ミイラ取りがミイラになるだけだ!!」

普段は落ち着いた文学少女的な雰囲気のあるエマが感情を露わにしてマクドミラ-に怒りをぶつける。
己の安全を守るためならば、救える可能性のある連中を見捨て安全地帯にぬくぬくする。
これで地球統合軍上層部の人間は腐心し、何にも対策を考えずに地球壊滅と言う事態を招いた。
エマはどんどん怒りを込めながらも護衛部隊の必要性があると訴える。

早瀬未沙「既に特別通信隊の一人が帰還.片目を失明した事と、部隊の半数を損失したと証言しています。」

エマ「残りのメンバーが無事に到着しているか不明です。」

マクドミラー「だったら中止すればいいじゃないか!」

早瀬未沙「中止って・・・・・・・あなたって人は数百から数千の人間に撤退命令を出し、退避させる事よりも孤立し死に追い込もうと言うのですか!?」

マクドミラー「そうなってしまったからにはしょうがないだろ!」

未沙とエマそしてマクドミラーのいい合いに聞いていた統合軍の将官らは何も言えない。
佐久間やアラスカ司令部高級士官で珍しいハリソン・ジョンソン大佐らなどの護衛部隊派遣賛成派も、関わる所がないと黙りこむ。

そんな中、ミリアはずっと前を見て何も話さずそのまま動かないでいた。

ミリア「未沙やエマは立派に言っているが、馬鹿に何言っても無理だな・・・・・・・」

と言って突然席を立った。

マクドミラー「おい!ゼントラーディ人、地球を焼いて数十億と我々人類の遺産と自然を全滅させたゼントラーディ人は尻尾を巻いて逃げるのか!!」

とマクドミラーの見下した言葉がミリアを襲う・・・・・・・
しかし・・・・・・・・・・・

ミリア「尻尾を巻いて逃げる?元々戦いから尻尾を巻いて逃げている奴が言えている事なのか?」

マクドミラー「なんだと?」

ミリア「それに私には部下が命令違反を犯して連れて戻る義務があります、一応私の部下であった女ですので。」

逆にミリアにブーメラン返しにされる。
それにマクドミラーを見るミリアの目はまるでマクドミラーを見下しているかのような目である。
いや・・・・・・・いつでも殺しにかかれるかのような目である。

マクドミラー「貴様は知っているぞ!一応我が軍の・・・・・・・・・・」

ミリア「兵士だろと言うのだろ?もし処罰し免職されるならば、私はゼントラーディ軍人としてモーアや特別通信隊そして救援対象を助ける・・・・・・・・・・」

マクドミラー「なっ」

ミリア「どうせ命かける事もできん腰ぬけの話なんぞ、眼中にない・・・・・・・・」

マクドミラー「こ.腰ぬけだと!!」

ミリアはどんどんマクドミラーの精神を追いこむ。
顔芸とも言うべき程に顔が歪んでいる・・・・・・

その哀れな様子に・・・・・・・

柴田勝秀「もうハリマン中佐の意見には同調しない。」

ソン中佐「こんな見苦しい男と同じ意見なんぞ反吐が出る。」

と護衛反対派の将官らはマクドミラーに悪口を言いだす・・・・・・・
そんな中、両者の間で見ていたグローバル臨時大統領が・・・・・・・・・

グローバル総司令官「見事だミリア少尉、許可しよう。」

マクドミラー中佐「なんだと!?」

とミリアいや未沙.エマの3人に特別通信隊の護衛に出す許可を出す。
護衛部隊派遣賛成派は歓喜の声があがる。
更に反対派の一部将官らが賛成派に造反する・・・・・・・・・

そんな時・・・・・・・・・・

『キャッツ03より報告、ゼントラーディ軍の部隊が近隣に接近中!!』

と言う連絡があった・・・・・・・・・・・
敵襲である・・・・・・・

グローバル総司令「敵襲か・・・・・・・・」

                   チラッ

マクドミラー中佐「ぬぅ・・・・・・・・・」

グローバルの睨みにマクドミラーは子猫のように大人しくなる。
ミリアは直ぐ様、パイロットスーツに着替えるべく更衣室に向かい自分の愛機VF-1Jバルキリーに向かう。

マックス「ミリア・・・・・」

ミリア「マックス・・・・・・上手く言ったぞ、同調者は?」

マックス「菅野大尉と宮崎大尉.パープル小隊のジョニー達3人が続くね、ミリアの部下も後で合流するけど・・・」

ミリア「そうか・・・・・・・・一条中尉などは?」

マックス「敵はこっちでやるからいけと、言われましたよ。」

この計画は事前に決まっていた。
ゼントラーディ軍の襲撃は予想外であったが、命令無しで抜け出して死刑覚悟で救助を強硬しようとした。
未沙とエマと共謀した上で・・・・・・
他の部隊と共に離陸するが、別の方向へこっそり離れる。

滝田英史「ジーナス隊とデストロイヤーコンビが離れるか、その後ろにクァドラン3機・・・・」
SVF-13ブランジャーズ隊長/戦場のギャンブラー.滝田英史.中尉

一条輝「まぁいいんじゃない、どうせ必要だし頭の固いお偉いさんにひと泡吹かす意味でもいいんじゃない。」
SVF-1スカルズ.隊長.一条輝.中尉

滝田英史「それもそうか・・・・・・・・・上手く助けて来いよ!」

多くのバルキリー乗り達は特別通信隊を助けに行くマックス達に敬礼する・・・・・・・・・
人類の未来のために・・・・・・・・・
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第14話 第78補給基地への道

2017-09-29 13:25:52 | マクロス各種作品派生外伝
戦場から戻ってきた千代はチェヨンに連れられ指揮官代行剣持の所へ行く。
剣持は千代ら家族を引き取り実の子と同じく世話をしてくれた養父みたいな人であった。

剣持剛「そうか森が・・・・・・・・」
地球統合軍特別通信隊隊長代理.剣持剛.少尉

望月千代「申し訳ございません少尉。」

剣持剛「いや・・・あいつもその判断したのならば、本望だろう・・・・・・だが・・・死を選んだのは無念だ・・・・」

千代は事の詳細を剣持に報告する。
その判断をしたのならば本望・・・・・・・剣持は残念な思いと悲しみのこもった表情をしながら言う。
森は優秀な兵士であり、それを失った剣持は一番の精神的なダメージを受けた・・・・・・

が・・・・・・・・
当の森は敵であったエイと二人で過ごしている事を知ったらどんな反応するのだろうか。

勝村辰実「千代っ子、森は最後どんな表情をしていたんだ?」
地球統合軍特別通信隊勝村辰実.伍長

望月千代「笑っていました、まるで満足をしていたかのようでした。」

勝村辰実「そうか・・・・・・・・・笑っていたのか・・・・・・そうか・・・・・・・馬鹿野郎・・・・森先輩・・・

森の後輩であった勝村は千代に最後どんな表情をしていたのか質問し。
千代は森が最期に満足そうに笑って死んだと勝村に伝える。
それを聞いた勝村は涙を流しながら、森の死を悲しむ。

もっともエイと森は生きているのだが・・・・・・・

剣持剛「だが彼らの死を無駄にするわけにはいかない、第78補給基地まで我々は辿りつかなくてはならない。全員招集。」

剣持はライドなどの半数の隊員の死を無駄にしないためにも第78補給基地に辿りつくためにも作戦会議する。
一同は小さなテントに入り、どのようにして到達するかを協議する。

武田信一郎「今後、敵中を突破するにジープなどの目立つような物を使うのは駄目です。」

チェヨン「つまり徒歩ですね。」

武田信一郎「そうです、迷彩色を利用し敵になるべく発見されないように進むのです。」

最初に出た方法は第78補給基地に行くまでの手段である。
まず出たのは徒歩での移動である。
ジープでの移動は上空から見た場合とレーダー反応で直ぐ探知されるので危険性が高くなる。
なので迷彩色を利用し徒歩で第78補給基地に向かう。

チェヨン「私から提案です。」

剣持剛「なんだ?」

チェヨン「武田軍曹の事で追記で敵に発見されるリスクを避けるためチャフグレネードを使いましょう。ジープにはある程度のチャフグレネードがありました。」

剣持剛「チャフグレネードか・・・・・・・・・・効果は分からないが、使ってみるとしよう。」

次に出たのはチェヨンの提案でチャフグレネードの使用である。
チャフは日本名電波欺瞞紙・・・電波を反射する物体を空中に散布しレーダー探知を妨害する物である。
種類は誘惑と飽和を任務とした、使い捨て型のパッシブ・デコイである。
歴史は古く第2次世界大戦、英軍がドイツ軍早期警戒レーダーフライヤ.射撃管制用測距レーダーウルツブルグ.航空機用機上レーダーリヒテンシュタインのレーダーを妨害すべく開発したウィンドウである。
チャフの言葉は米軍の呼称であり、実戦投入されるとドイツ本土空夜間爆撃では電波妨害装置と共に使用されてドイツ軍の高射砲や迎撃機の回避に効果があげられている。
大日本帝国軍にも模造紙に錫箔を貼ったチャフ(電波欺瞞紙)を開発しており、既に開発していたが使用効果を疑い控えていた連合国よりも先に南太平洋戦線におけるガダルカナル戦に世界初のチャフ使用を実施している事例があった。

さっそくチェヨンの言葉もあり、使用を実施しようとしていた時・・・・・・・

剣持剛「総員、ジープより離れ伏せろ!」

望月千代「へっ!?」

剣持剛「急げ!」

剣持は何かを察したらしく、ジープから離れるように言う。
最初は何かわからない千代らであったが、言われた通りに一斉にジープから離れ伏せる。
一体何が起こるのかと思ったが・・・・・・

                           ビュォォォォォォォォン
                           ズゴォォォォォォン

チェヨン「あ”ぁぁぁぁチャフグレネードが!!」

ジナール空戦ポッド編隊(5機)が上空を通過と同時にジープを攻撃し破壊した。
そこにはジープに置いてあったチャフグレネードが全部破壊されてしまう・・・・・・・
破壊され泣き出してしまうチェヨンであったが・・・・・・・

望月千代「ちょっとチェヨン、手・・・・」

チェヨン「手・・・・・・・・あっ・・・・・・・・・」

なんとかちゃっかり、チャフグレネード二つを手に持っていた。
その後、ジープが破壊され徒歩で第78補給基地に向かった。
休憩を取りつつ、少しずつ落伍者もなく敵に遭遇しかけるもなんとか・・・・・・・・・・・ようやく・・・・・・・・

                              【第78補給基地のある地点】
第78補給基地は地下と地上で構成されている基地である。
地上は既に壊滅しているが、地上へのゲートが生きており周辺にはジープなどの車両があり周辺に統合軍陸軍兵士が警備にあたっていた。
紋章にはMP、警務官(憲兵)・・・・・・・・・・統合軍治安秩序のエキスパートもいる。

望月千代「望月千代伍長.軍使として行きます。」

チェヨン「同じくキム・チェヨン伍長も同じく。」

剣持剛「二人とも頼むぞ!」

千代とチェヨンは自ら軍使として警備兵たちと接触する。

「おい貴様ら何者だ!!」

「官姓名を名乗れ!!」

さっそく接触すると太ったドイツ人の兵士と顎鬚を蓄えサングラスをかけているイギリス人かアメリカ人の兵士に銃を突き付けられ官姓名を名乗るように求められる。

望月千代「地球統合陸軍特別通信隊隊員望月千代.階級は伍長。」

チェヨン「同じくキム・チェヨン.階級は伍長、SDF-1マクロスからの命令書を携え参上しました。」

「マクロスだと?・・・・・・・・・分かった・・・・・ついて来い。」

二人は官姓名を答え、自分たちがマクロスから派遣された軍使であると告白する。
デブ兵士とグラサン兵士は戸惑うが、分かったとついて来いと言う。
二人はついて行き、地下の第78補給基地に向かう。

シャフトが降り地下に入り通路に入る、仲には大勢の避難民とVF-1AバルキリーやVA-1などの攻撃機とデストロイドがあった。
最下層まで降り基地の地下ビルに入ると・・・・・・・
若いフィンランド出身そうな女性士官がいる。

「中尉、少佐からの伝言です。警備へ復帰せよと。」

「ハッ・・・了解しました。」

千代とチェヨンを誘導した兵士2名は去る。
そして去ったあと若い女性士官に連れられとある一室に連れてこられる。
ここで二人はある統合戦争の英雄である士官と出会う事になる。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第13部 合流 

2017-09-28 13:10:25 | マクロス各種作品派生外伝
千代は森に助けられた後単身バイクで荒れたアラスカの地を走っていた。
武器は89式小銃と智鶴から借りた拳銃と手榴弾、ポーチには水筒と缶詰などが入っている。
あたりは暗くなった、何処かで野営を取ろう。

千代は何処か野営できる場所を探した。

望月千代「出血は治まったみたいね。」

千代は赤く染まっている包帯を見た。
戦いの中で得た傷である。

ゼントラーディ人のエイから逃れるためについた傷。
そして森に助けられ、逃げるように言われ戦場から離脱・・・・
悪い事で言えば森を見捨てた事になる。
その後悔からか顔色が悪くなる・・・・・・・・

森さんは無事であろうか・・・・・生きているのだろうか・・・・・
補給基地への座標は信一郎が持っている、場所は何処なのか分からない・・・・・・・

道も分からぬままずっとバイクを走らせる・・・・・・・・・・・・
野営地を探して・・・・・

望月千代「ここでいいか野営地設置しても。」

千代は真っ暗闇の中、ある地点に辿り着く。
ここで野営地として任務遂行の中継地点にしようとしていた。
さっそくバイクを止め、周囲を歩こうとすると・・・

望月千代「ぶっ・・・・・・」

突然後ろから突然何者かに捕まれる。
首をつかんでいる腕からして細いのと男と比べ強いので女だと分かる。
一体何者なんだと・・・・・・・・・

一回放され、後ろの女は自分の背中を蹴り上げる。
千代は暗闇で見えないので、何が起きているのか分からずやられる。

望月千代「この・・・・・・・・すけこまし!!」

ただやられるわけにはいかないので千代は拳銃を取り出し・・・・
後ろから掴む女の腹を思いっきりぶつける。

「がっ・・・・・・この・・・・・・・・」

望月千代「てぁぁぁぁぁぁぁ」

「くっ・・・・・・・・・・」

迫る謎の女は千代に拳銃で腹をぶつけられるが、反撃を実行しようと殴りかかってくる。
が・・・・・・・千代は俊敏な体の動きで、急接近し手を防ぐ・・・・・・・
いったい誰なのか正面さえ見れば・・・・・・・

望月千代「えっ!?」

チェヨン「えっ!?」

と正面を見ると自分を攻撃してきたのはチェヨンであった。
ようやく目が暗闇になれたので、よく見てみると地球統合陸軍の戦闘服。
で・・・・・・・スレンダーで胸が大きい体つきでクールそうな美人・・・
で小動物風なショートカットな容姿はチェヨン・・・・・

チェヨン「千代・・・・・・生きていたんだ。」

望月千代「おわっと・・・」

チェヨンは千代が生きていた事を知り涙を流しながら抱き着いた。
千代も同期で親友に再会できた事に笑みを浮かべる。

チェヨン「おっといけない、預かっていた短刀。」

望月千代「ありがとう。」

預かっていた短刀を千代に返す。
千代はチェヨンから短刀を受け取ると懐へしまう。
チェヨンは・・・・・・・

チェヨン「森軍曹は・・・・」

望月千代「私を逃がすために・・・・・・・・殿を・・・・・」

チェヨン「そう・・・・・・」

森の軍曹の事を千代に聞き、千代は起きた事をチェヨンに伝える。
それを聞いたチェヨンは寂しそうな表情を浮かべる。

          【地球統合軍総司令部地点.SDF-1マクロス付近.第3駐屯エリア】
ストライカー装甲車とピラーニャ.96式装輪装甲車。
MBR-04トマホークとMBR-08マサムネが複数機は第3駐屯エリアを警備していた。
千代達が出撃した地点に近く、多くの兵士たちがここから出撃を見守っていた事があった。

船坂浩「CP.CP.こちらブラックディンゴ.異常なし・・・・遅れ。」
地球統合陸軍.統合軍総司令部第1師団第9連隊第3警備小隊.舩坂浩.軍曹

『こちらCPよりブラックディンゴへ.報告を確認.引き続き交代の時間まで警戒を厳にせよ以上(オーバー)』

特別銃剣術徽章.特別射撃徽章.剣道教士六段.居合道錬士.銃剣道錬士を所持し一度重傷を負いながらも戦場に帰還した経験のある船坂浩軍曹は2度の砲撃を逃れ第3駐屯エリアの警備についていた。
同じようにアメリカ系.中国系.アフリカ系.ベトナム系.ラテン系などの男女の兵士が船坂と同じように警備している。
昔の国連軍の光景に見えるが、今は地球統合軍と言う同じ釜の飯を食う仲間である。

マイク「浩、たばこ持っているか?」
地球統合陸軍.統合軍総司令部第1師団第9連隊第3警備小隊小隊長.マイク・V・クレンショー.少尉

船坂浩「ハッ1本程度なら持っています。」

マイク「サンキュ、キューバ産もハバナ産もねぇからたばこに困っていたんだ。」

小隊長であるマイクからたばこあるかと言われ・・・・・たばこ1本を渡す。
砲撃で全体が荒廃した今、たばこ1本でも贅沢品である。

張成明「隊長!!」
地球統合陸軍.統合軍司令部第1師団第9連隊第3警備小隊.張成明.軍曹

マイク「どうした?チャン?」

張成明「ジープ1台来ます。」

突然、中国出身の張成明軍曹が前方にジープが来るとマイクに報告する。
マイクと船坂.細川藤一郎.准尉・グエン・ダオ・ハイマリー軍曹と共に双眼鏡で確認する。
確かにジープが接近してきている。

船坂浩「確かにジープが接近していますね。」

マイク「反統合同盟かもしれんが、一応ここまで来るのを待とう。」

接近してくるジープを検問のところまで来るのを待つ。
マイクは判断し、所属不明のジープがここまで来るのを待つ。
そしてジープを確認すると・・・・・・・・

マイク「お.おい!!」

アンジェリー「やっと・・・・・・・」

マイク「片目やられているぞ、メディックのところまで運べリボンレッド。要治療者だ急げ!」

乗っていたのはキチョウの攻撃で負傷したアンジェリーであった。
マイクの判断で直ぐさまメディックの元に連れていかれる・・・・・・
その出来事とアンジェリーの報告で統合軍内部では荒れる事になる。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第12部 エース・クァドラン

2017-09-27 17:27:02 | マクロス各種作品派生外伝
千代達がエイに襲われている頃。
モーアとキチョウは戦っていた・・・・・・・
裏切り者(モーア)と残留者(キチョウ)、二人のメルトランはお互いの正義のために攻撃をする。
最終目標は相手の血である。



       シュババババババババババーン シュバババババババババババーン

モーア「ミサイルが来るか、だけどそんな事で私に勝てると思って!!」

              ズゴォォォォン ズゴォォォン

モーア「今だ!!」

              ビュビュビュビュビュビュビュビュビュ

キチョウ「爆風を利用し上空に上がり狙うか・・・・・・・・最高だ・・・・・・・・流石はラプラミズ隊だ・・・・・だけど、あたしに当てるには遅すぎる!」

両者は攻撃を仕掛けるが、お互い腕がいいため攻撃が回避され当てる事ができない。
それもそのはず、二人は本気で戦っているから。
むしろ一瞬の気を許す事ができない。
隙を見せれば、自身の死に直結する。

モーア「面白い・・・・・・・これだ・・・・・・・・最高に面白い・・・・・・・・同胞だから戦えなかったが・・・・こうして戦える・・・・・」

が二人は相手を憎しみ全開にして戦っているのではない、楽しんでいるのだ。
全力で殺し合う事を楽しんでいるのだ。
地球人的には狂人的であろうが、ゼントラーディ人的には常識であり。
むしろ異常の目で見る地球人は、ゼントラーディ人から見たら非常識である。

              ビュビュビュビュビュビュビュビュビュ
              ビュビュビュビュビュビュビュビュビュ

キチョウ「くっ簡単にいかないか・・・・・・・・・でもその方が都合がいい、人生最高の相手だし・・・・」

モーア「少しは傷ついてもいいけど・・・・・・・・・無理か・・・・・・・・」

お互いに組み合い、パルスレーザーを連発する。
組み合っているので当然お互い当たっていないが、直ぐ様距離を取り格闘戦を開始する。

モーア「いや殺すのは予想か・・・・仲間にしても演習とかで戦えるし・・・・・・・・・・我慢しよう、説得し私たちの陣営に引き込もう・・・・と・・・」

キチョウ「相手はどんな顔か・・・・・・・・・これほどいい腕前を持っているのだから、顔ぐらいは見ないとな。」

ただ戦っているのでつまらないので・・・・・・お互い顔を見る目的も入れて通信を繋げる事にする。
もっともモーアはもう一つの目的で投降を促す目的もある。
お互い相手が一体どんな相手なのか・・・・・・・・・気になりつつ。
モニター画面で相手の顔を表示させる。

キチョウ「!?貴様はモーア・カリダムか!!」

モーア「へぇ私みたいなしがいのない3級空士長の事を知っているんだ、光栄だね~確かあんたはキチョウ・ウトイサ1級空士・・・・・何処の直衛艦隊だか忘れたがそこの艦隊で一番強い同胞って言うのは知っているわ。」

キチョウ「詳しく言ってくれて、問題児であるお前は3級空士長でも知っているさ。製造したての新兵でも分かる。」

モーア「悪い意味で有名なんだね私は・・・・・・・・・・なんか腹立つんですけどそれ・・・・・・・」

通信をつなげると顔を見ただけで相手が誰なのかが分かった・・・・
顔を見ただけで分かった理由はカンからであり、ストレートに直撃し正解する感。
キチョウはいい意味で有名だけどモーアは問題児で有名であり、その分かっているとは言えモーアはキチョウに腹が立った。
もっとも問題児癖は直しつつあるってのという感じで。

キチョウ「さて・・・・・・貴様らラプラミズ艦隊はなぜ消滅すべきアドクラス艦隊と共にマクロスに造反したんだ?ボドルザー司令からも信任は厚かっただろうに・・・」

モーア「知れた事だよ、あんたは何も知らないがボドルザー司令は私たちごと消そうとしたのでついたまで・・・・それにミリア1級空士長はマイクローン側についた・・・・・・・・・その部下である私はマイクローン化してでもマクロスについたわ・・・」

キチョウ「バカな・・・・信じられんな・・・・・・・・・・ボドルザー総司令が・・・・・・」

キチョウはラプラミズ艦隊までもがアドクラス艦隊と共に消される事実に驚きショックを受ける。
信頼が厚くても文化汚染されたらこれ以上の被害を防ぐべく消される・・・・・・・・
その事実はキチョウを動揺させるのに十分であった・・・・・・・・

モーア「だからついたまで・・・・・・・・キチョウ、もうあんたには選択肢はないどうせ宇宙に帰り別の基幹艦隊へ逃れるすべもないしヌェルド・プラド・ケバス・ラッケスなどの近くの別の基幹艦隊にたどり着いても文化汚染で信用しない・・・・・・・もう諦めてマイクローンへ恭順しない?」

キチョウ「恭順か・・・・・・・・・・」

モーア「マイクローンと一緒に共に過ごす事になる・・・・・・マイクローンのカールチューン(文化)に魅了され我々以外にもついた同胞もいる・・・どうか・・・・・・・」

モーアは戦いながらキチョウを説得する。
まずはそこからであったが・・・・・・・・・

キチョウ「ふっ1機ごときのお前と面白い相手にあたしは投降する気はない!!」

                       ビュビュビュビュビュビュビュビュビュ

モーア「ヤック・デ・カルチャー、投降に応じないなんて・・・・」

キチョウ「あたしは戦士だ、まだチャンスはあるのに投降するというのは馬鹿げている!!」

投降に応じない・・・・・・
キチョウを投降させるのは、キチョウを極限までに追い詰めないといけない。
モーアはキチョウの攻撃を回避し戦闘不能にしようと反撃を開始する。

モーア「くっ大人しくさせて、あのマイクローンたちと合流しなくては・・・・」

マイクローンを護衛する事を忘れていたらしく、ようやく今思い出した。
なんとしても行動不能にしなくてはと・・・・・
モーアは自身の体を駆使しキチョウと戦う・・・・・

一方・・・・・・・・・・

ティレノール「モーアがいない?」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ艦隊司令代行兼ゼムー1級記録参謀ティレノール・ナリフェーノ

メール「はい・・・・・・・・・実はいないんです。」
ゼントラーディ軍ミリア隊副官の一人メール・ナリフェーン2級空士長

ティレノール「あのバカが・・・・・ミリアに連絡しろ、マイクローンの軍人とは言えミリアはモーアの上官だからな。」

メール「サ・・・・・・・」

SDF-1マクロス付近のゼントラーディ軍駐屯地ではモーアがいなくなっていた事が判明し大騒ぎをしていた。
一体何処へ行ったのかと・・・・・・・・・・地球統合軍に不信を抱かせないために部隊一同探すが見つからない・・・
モーアの同僚たちは見つからなくて悩んでいたが・・・・一人の兵士の帰還でそれが判明する事になる。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第11部 初遭遇 敵の男と女

2017-09-26 16:57:10 | マクロス各種作品派生外伝
エイのクァドラン・ローは偶然と千代の策により転倒し撃墜した。
誰もが不可能だと思われていたことを果たした・・・・
だけど、油断した・・・・・・・・・・・エイは気絶してないぴんぴんに生きている。
自分をコケにしたマイクローンを許さないと・・・

手始めに近くにいた千代に狙いを定める。

が・・・・・・・・森による小銃攻撃により妨害され千代に逃げられてしまう。
逃げられた事によってエイのターゲットが千代から森に変更されてしまうが・・・・
森にとってはそれが目的である。

エイ「1匹逃げられたがお前を最初に殺すぞ!」

森四郎「よし来たな・・・・・・・」

森は走りながらバイクへ向かう。
エイは血を少しずつ出しながら森に迫る。
憎悪で痛みを我慢しているのだ・・・・・・・・

森四郎「あいつ怒っているな、ミリアみたいに可愛い娘だったら怒り顔のせいで台無しだなぁ。」

森はバイクに乗り込み、再びエイによる追撃戦を行う・・・・・・・・
森は窪みを利用し、歩きながら接近するエイから逃げ続ける。
ただ逃げるのではない・・・・

森四郎「こなくそ!!」

                    ズタタタタタタタタタタタタ

バイクに乗りながらハンドルを離し89式小銃をエイに向けて撃つことである。
主に足を狙い歩行スピードを遅らしている。
元々森は日本国自衛隊に入隊した時、スカウトとして2年間勤務していた。
勤務2年目に統合戦争が勃発、新潟空襲・長野空襲を経て地球統合軍に加盟。
森は伍長としてアフガニスタン・ベトナム・ブラジルなどを転戦した。

むろん偵察兵として・・・・
そして戦場で何度も敵兵士の命を奪う・・・・・・・

森四郎「このまま行けば時限爆弾だ!」

時限爆弾の処まで誘導し、爆殺する事である。
このまま行けば上手く行くのだが・・・・・・・・森にはある感情がそれを妨害する・・・・

森四郎「ちっ・・・・・・・・異星人とは言え女だ・・・・そんな惨い殺し方はできねぇ!」

と四郎は爆殺する事をやめる。
できるわけがないと・・・・・・・・・・・・
だけど、その結果・・・・

森四郎「やべぇ行き止まりだ!」

進路を塞いでしまう結果になる。
つまり、自身の逃げ道を自ら潰してしまったと言うことになる。
逃げることができず、森は観念してバイクから降りる。

エイ「観念したか・・・・・・・・せめての情けだ・・・・・・・・・・・最後ぐらい話そうか・・・・」

エイは森と話すべく、翻訳機を使う。
これを使えば地球人とゼントラーディ人は会話する事はできる・・・・・
殺す前にどんな相手か・・・・・・・・むろんヘルメットをつけてではない。
きちんと礼儀を尽くすべくエイはヘルメットを取る翻訳機はその後だ・・・・

森四郎「ヘルメットを取るか・・・・・・・・・・死ぬ前にバッカン(飯やおかずが入ったアルミ製の入れ物。自衛隊用語)を食べて死のうか・・・・・後タバコ一本・・・・」

ヘルメットを取ろうとしているエイを見て最後を迎えるべく、最期の晩餐がいつ来てもいいように。
大好物のレーションであるとり飯とタバコ一本取りながら・・・・・・・・
やっと死ぬか・・・・・・・・先祖の兄森可成もこのように死んだな・・・・・そして先祖源義隆も・・・・・・・・・・
缶詰をべりっとめくろうとすると、エイがヘルメットを取った。

その姿を見て・・・・・・・・・・

森四郎「か.可愛い・・・・・・・」

エイ「可愛いだと!?」

森四郎「爆殺しなくてよかった・・・・・・・・・・あぶねぇ。」」

森はエイに一目惚れする。
エイは長い髪が美しく、真面目そうで上の人に振り回されそうな雰囲気であった。
可愛いという言葉にエイは困惑する・・・・・・

エイ「さてさっきのは戸惑ったが・・・・・・・・・・話を・・・・」

森四郎「待て飯を食わせろ!どうせ殺すんだろ、自分の状況は分かっているさ・・・・・」

エイ「おい!!」

話をしようとするも、森はバッカン・・・とり飯を食べ始める。
とり飯だけではなく、金平糖や鶏のトマト煮を食べ始める。
一体何処にしまっていたのかと思いがちだが、ポーチみたいなのをつけておりそこから出している。
最期の晩餐もあってか森は美味しそうに食べる・・・・・・・

なんたって皆好物だから・・・・・・・・・

エイ「美味しそう・・・・・・」

エイは美味しそうに食べる森を見てそう呟く・・・・・
匂いもそうだが、ゼントラーディ人には嗅いだ事のない美味しそうな匂い・・・
匂いの元の食事を食べる姿を見て森が羨ましくなった。

森四郎「どうした?」

エイ「いえ・・・・・なんでも・・・・」

森四郎「どうせ殺すんだろ、少し待ってくれすぐに終わらす・・・・・・・・・」

エイ「どうせ殺すか・・・・・・・・分かった・・・・わ・・・」

森はエイが羨ましそうに見ているのでどうしたと聞くとエイは恥ずかしながらなんでもと言う。
変な奴と思いつつ注意して、食事を再開させる・・・・・・
注意の中にどうせ殺すという言葉・・・・・・・・
最初は憎悪だけだが、森の食事風景とまじかで男性を見て憎悪は消えてくる・・・・・・・
殺すか・・・・・・・本当に出来るのだろうか・・・・・・・・・・エイは次第に疑問に思ってくる・・・・

が・・・・・・・・・

エイ「ぐっ・・・・・・・」

森四郎「どうした!?」

エイ「なんでもない・・・・・」

森四郎「お前足が・・・・・・・・」

憎悪が消えつつもあり、怪我をした痛みがエイを襲った・・・・・
森は食事を中断させ、エイを心配するかのような目で見た。
出血は止まっているが、あの怪我じゃ当分リハビリが必要なほど・・・・・
巨人であるエイをどうする事もできないと・・・・・・・・

エイ「あっ・・・・・この怪我じゃあんたは逃げられるだろうね・・・・殺す気は無くなった・・・どうせ私はキチョウ1級空士長とは合流できない・・・・そしてここで死ぬ・・・・・・・・」

森四郎「死ぬだって!?」

エイ「もうどっかへ行け!どうせ死ぬ身だし、殺そうとした・・・・・私だ・・・・・・・・・・どこへでも行け。」

エイは痛みと戦いながら森に喋りかける。
もう殺す気はない、何処かへ行けと・・・・・・・
確かに逃げる理由になる、それに自分を殺そうとした相手・・・・・・・
バイクに乗り、本隊へ合流する事も可能・・・・・・・・

普通なら逃げると思ったが・・・・・・・・

森四郎「逃げるか・・・・・・・・・できんな・・・」

エイ「なぜ!?殺そうとしたんだぞ。」

森四郎「殺そうとしたか、隊長を殺しちよっぺを殺そうとした・・・・まぁそうかもしれんが、誰もは最初から覚悟はできている。仕方はねぇよ。」

逃げる理由はない、森が答えた事に戸惑うエイ。
さらに促そうとするが、戦争だから仕方がない兵士ならば覚悟していたと返答し去ろうとする気配は見せない・・・・
更に促そうとするが・・・・・・・・

エイ「そうだとしても居座る理由はない、早く・・・・・・・・」

森四郎「居座る理由あるだろ、女を放置してはいけないとね。」

エイ「えっ・・・・・・・・・・」

森四郎「女じゃなくても放置して自分だけ生き残るのは後で障害苦しむだろう、生きていても死より苦痛な人生を歩むってね。ただ生きていればいいのではない、できる限りの事を果たす事が必要だって・・・よく警官だった亡くなったじいちゃんが言っていたよ。」

エイ「生きていても死より苦痛な人生・・・・・・・・」

拒否する、理由はエイが女である事と助けないで放置して自分だけ生きて死より苦痛な人生を送らない事・・・・・・・・・・・・である。
警官であった森の祖父の経験が元であり、孫である自身はそれをしっかり聞いて生きてきた。
怪我をしこのまま死を待つだけのエイを見捨てる事はできない、地球人ではないゼントラーディ人だろうが・・・・・・
それを聞いたエイは・・・・

エイ「あなた・・・・・・・・・初めてね私の同僚や任務で共にする男は言わなかったわ。悪い気はしない。」

森四郎「悪い気はしないか・・・・俺もあんたと話す事は悪くないぜ。」

と森に伝え、エイの言葉に森は悪くないと答える。

エイ「でもいいのかしら?自分も助からなくても?」

森四郎「助からないか・・・・・・・・・・どうせ死を覚悟したんだ、その時はその時さ・・・・・・・・・」

エイ「その時か・・・・・・・・・・・あなた名前は?」

森四郎「俺は森四郎・・・階級はまぁいいか、あんたは?」

エイ「私はエイ・・・エイ・シヤハ。」

二人は自身の名前を言う・・・・
放置され死ぬかもしれない、その恐怖はあるが。
自然に怖くなかった・・・・・・・・・・このまま放置されるかと思ったが・・・・
この後奇跡が起こるが別の話。

時系列は戻る・・・・・・・・・・・

キチョウ「さぁ始めようか裏切り者。」

モーア「相手はエースだなぁ、楽しめるといいけど。」

この二人の戦いが残っている・・・・・・・・・・
二人のメルトランの戦いが!
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第10部 千代と森 決死のゲリラ戦

2017-09-26 15:31:55 | マクロス各種作品派生外伝
ライド隊長を失った、いや3名失ったと言った方が正しいだろう。
補給基地に辿り着く前に8人ぐらい、死んだ・・・・1名は離脱した・・・
満足な支援もなく、8人は死んだ・・・・・・・・・補給基地の人間を救うために・・・
千代はバイクに乗りながら一人、想う・・・・

隊長が死に鬼の剣持が指揮権を引き継ぎ補給基地へ向かっていく。
信一郎の顔はともかく、出撃していく際のチェヨンの辛そうな顔は今でも残る。
なんたって、友人の死を予感させてしまうからな・・・・・・・

この顔は死んでも一生記憶に残るだろう・・・・・・・・・
もし死んだ時に約束を守れなかった罪として・・・・
と・・・・・・・・・・

望月千代「だが・・・・・・・・」

千代はバイクのハンドルを離し89式小銃を構える。
フラッシュライトなどをつけながら・・・・
そして・・・・・・・・・



望月千代「このぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

       ズタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ

無理と分かっていても、小銃をエイのクァドラン・ローにぶっ放す。
千代だけではなく、別のところから森も射撃する。
豆鉄砲であり、エイのクァドラン・ローには効いていない・・・
攻撃されたエイは笑いながら・・・・・

エイ「あはははははははははは、所詮はちっぽけなマイクローン(地球人)予想通り貧弱な攻撃だな。」

と千代たちの攻撃を馬鹿にする。
地球人は自分たちよりも姿が小さくて非力、こんな非力の人間が持つ武器なんぞ怖くはない。
余裕持って千代たちの様子を見る。

エイ「さてどのようにして殺そうか!マイクローン・・・・・・・・・お前たちはボドルザー司令を倒したが、私たちには勝てない!」

エイはゼントラーディ人いや自身の勝利を信じていた。
必ず勝てると・・・・・・・・

森四郎「ちよっぺ、全然効いてないぞ!」

望月千代「森軍曹、続けてください。こいつを本隊からできる限り引き付けるのです。」

森四郎「そうかい、それならば乗った!女だいだらぼっち野郎!!俺たちの嫌がらせを受けて見ろ!!」

全然効かない小銃による射撃。
これは本隊を出来る限りに引き延ばす陽動・・・・・・・・・

それを持ってエイに怯む事なく撃ち続けるが、このままではマガジンの中にある弾がゼロになる。
考えて撃たなければだな・・・・・・・・・千代は周囲を見渡す。
すると・・・・・・・・・・

望月千代「軍曹!!」

森四郎「どうした?ちよっぺ。」

望月千代「この街を利用しましょう。」

森四郎「利用するって何を?」

望月千代「いいから・・・・・・・・砲撃で生き残ってくれたんだよね、あれが・・・・うふふふふふふ♬」

千代は何か考え付いたようである。
一体何を考え付いたのかは、この後分かるが・・・・・・・・・・・
射撃を行っていた千代たちの姿が見えなくもなったばかりか、バイク音が消える。

エイ「キチョウ1級空士長はまだやっているか、あいつは大物だね。しかし、マイクローンは何処にいる?一体・・・・」

キチョウの様子を確認しながら千代と森を探す・・・
だけど何処にもいない、逃げたのか?いやあの廃墟に隠れたのか?とエイは探すために地上へ着地する。
そこから見る影があった。

望月千代「ゼントラーディ人・・・・・・・・あなたにはちっぽけかもしれないけど、追い詰められた人間の恐ろしさを教えてあげるわ。」

千代である。
レッドマフラーで口を覆いエイのクァドラン・ローを見続ける。
殺気と相手を驚かせたいという感情を混ぜた表情であるが・・・・・・・・
殺気を消す・・・・・・・・・

なぜ殺気を消したのかと言うとプロの軍人ならば殺気を放っていれば相手の所在を判明させる事が可能である。

エイ「マイクローンは・・・・・・・・何処に・・・・・・・・・」

                                 カチ
                              ズドォォン

エイ「なっ・・・・・・・・・・・」

突然、エイのクァドラン・ローの足元で小爆発する。
一体何が起きたのか、それは簡単小型爆弾が仕掛けられていたのだ・・・
なんで小型爆弾があるのか・・・・・・

それは千代が見つけた物が一つである。
見つけた物とは弾薬庫である。
地球統合軍が街に極秘に作る地下弾薬庫。
そこが露出していたのを確認できた。

そこに千代が最初に爆発物を回収し、次に森が回収する。
そしてエイが動き出す前に各所に爆発物を設置した。
一度爆発し千代はバイクに乗り別の場所へ移動する。

望月千代「まぁ時間の都合上、ある程度だけどね・・・・・・・森軍曹。」

森四郎『ちよっぺ、どうした?』

望月千代「そろそろクァドラン・ローが来ます、時限爆弾の起動準備してください。」

森四郎『その後は退避し本隊と合流すればいいんだな?』

望月千代「そうです、もう1機はあのクァドランと交戦していると思いますので。」

森四郎『了解した、ちよっぺも気をつけろよ!』

エイのクァドラン・ローが森のところへ来ている。
通過予定地点にエイが到達すると・・・時限爆弾を起爆させ、ダメージを負わせる事に成功した。
足は二つともダメージを負い、クァドラン・ロは後ろから回って左横の建物の残骸に転倒した。

森四郎「やったぞ!隊長の仇をとったぞ!」

望月千代「お.終わった・・・・・・・・・でも死んでないと思うけどね・・・・相手もよくやったよ・・・」

クァドランにダメージを負わせ、転倒・・・・・・・
後は本隊に回収させればいいつまり捕虜だ、ゼントラーディ軍とは言えジュネーブ条約に法った扱いをしなくてはならない。
同胞もいるし、心細くないだろう・・・

望月千代「あとは・・・・・・・・・・」

千代はクァドラン近くに置いたバイクに近づき乗ろうとする。
すぐさま合流し本来の任務へ復帰と・・・・・

その時

                             ガシャン

望月千代「巨人女いや女性ゼントラーディか・・・・・・・・あっ!?」

エイがクァドラン・ローから出てくる。
パイロットスーツの足元からは怪我をし血を流している・・・・
出てきたとたん、千代を掴もうと手を伸ばそうとし千代はバイクごと塹壕もどきの中に落ちる。
幸いバイクの下じきにならずに、塹壕の中に落ちるが左腕より出血する・・・・・・

エイ「よくも、許さんぞ!マイクローン!!」

エイは足の怪我の痛みを千代らへの憎悪を元に迫ろうとする・・・・・・・・・

                     ズタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ

森四郎「ちよっぺ!逃げろ!俺が引き付ける本隊と合流しろ!」

望月千代「森軍曹!!しかし・・・・」

森四郎「馬鹿野郎!女が男より先に死ぬんじゃねぇよ!女は幸せになるもんで、男がそれを全力で守る!!・・・・こいつは俺が引き寄せる・・・・・友軍兵士は頼んだぞ!行け!!」

望月千代「分かりました・・・・・・・・・」

千代はバイクを乗り本隊への合流を急ごうとする。
エイはそれを追いかけようとするが・・・・

                       ズタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ

エイ「ラック!?」

森四郎「女だいだらぼっち・・・・・・・テメェの相手は俺だ!」

森に阻止される、妨害されたことにエイはターゲットを千代から森へと変わる・・・・・・・
巨人対人間、難易度は下がったが厳しい・・・・・・・・・

だが・・・・・・・・・・・

森四郎「ったく矛盾言ったな女を守る男が、女だいだらぼっちとは言えそれを傷つけたからな・・・・・・・・・戦争だからしょうがねぇか・・・・・だが・・・・・・・・・・ここで死んでも悔いはねぇいくぞ!!」

兵士は与えられた任務は最後まで果たす・・・・・・・・
それが誇りである。
森四郎軍曹.現在30歳.陸上自衛隊第1師団出身・・・・・・・

死を覚悟しエイに挑む!!
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