マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第9部 陽動バイク作戦

2017-09-26 12:48:24 | マクロス各種作品派生外伝
キチョウの攻撃により2両がやられ5名戦死、1名戦線離脱する。
フォード伍長が乗るジープはアラスカの旧地球統合軍司令部方面へ逃げるが・・・・
キチョウに狙われる・・・・・・・・

キチョウ「つまらん・・・・・・・・戦力が低下した敵など興味ない。」

エイ「そうですね。」

キチョウ「残り3・・・・・・・・しぶとい奴だな、少しは楽しませてくれるだろうな・・・・」

が弱っている敵を狙う気はない。
この情けもあってかフォード伍長は無事に帰還、戦場の状態が報告される事になる・・・・
が・・・・・・・・・こうは言ってられない。

武田信一郎「全力でスピード出すぞ!」

と特別通信隊は全力でスピードを出し前へ進む。
相手はマッハスピードのクァドラン・ロー、そう簡単に逃げられないかもしれんが・・・・
ここは・・・・・・・・・

望月千代「知恵を出しなさい!」

チェヨン「えっ!?」

望月千代「考えながら逃げなさい!!」

と考えながら離脱する・・・・
もっとも逃げ切れる可能性はー99%(つまり言うならば成功率1%)という事だ・・・・
が1%の成功率だが・・・・・・・・・・

モーア「くそクァドランが来ていたのか!?」

キチョウ「ラプラミズ艦隊のクァドラン!?エイ・・・・・・・こいつらと遊んでやれ、私はこいつをやる。」

エイ「了解しました、キチョウ1級空士長・・・ご武運を!」

ゼントラーディ軍部隊を全滅させたモーアが戻ってくる。
ラプラミズ艦隊とあってか、キチョウの闘争心を燃やすだけ十分であった・・・・
キチョウは千代達をエイに任せモーアと戦う事を決める。
その命令にエイは素直に承諾する・・・・

チェヨン「あのクァドラン戻って私たちを・・・・」

望月千代「チェヨン、敵は1機減ったけど1機残っている油断できないわ。」

チェヨン「そうだった・・・・・・・・2機とも引き連れてくれればよかったのに・・・・」

チェヨンは1機減って喜んでいるが、1機残っており脅威である事に変わりはない。
巨大な緑色の悪魔が後ろからやってくる・・・

エイ「さてどのようにして遊ぶか・・・・・・まぁ手加減はしてやるか・・・な・・・・しかし男と女が一緒に・・・・・なぜマイクローンはデ・カルチャーな事をしているのだろう?」

エイはキチョウと比べ穏やかな性格であり、手加減しようと思う。
が・・・・・・・・ジープには男と女がいる事に戸惑う・・・・・・・
ゼントラーディ軍ではありえないことだ、恐ろしい事をなぜマイクローンは平然としている?
それがエイは恐ろしくなる・・・・・・・

が・・・・・・・・

エイ「惑わしたマイクローンは許さない!ゆっくり味わって殺してやる!!」

ゼントラーディの常識とかけ離れた事に普段は激怒する事のないエイが千代を殺しにかかろうとしていた。
自分を惑わしたマイクローン(地球人)と言う存在を許さない・・・・・・・・・・十分に苦しめて殺してやろうと・・・
クァドランの動きが鈍くなるが、エイが千代達を苦しめるために減速したに過ぎない。

そう嬲り殺しだ!

ライド「くそ、このままでは全滅するな・・・・・各車に伝達するバイクを出せ!生存率を高める。」

エイの嬲り殺しにしようとする姿勢にライドは各車にバイクを出すように言う。
小回りの利くバイクを利用し引き付けたり上手く補給基地へ単身到達できるようにする意味合いがあった。
この選択は残酷だ、部下を殺す事になる・・・・・・・・が・・・・
逆に命を躊躇すれば、これよりも倍の人間の命が失ってしまうだろう・・・・・・・

どうしても救うためにも・・・・・・・・・部下殺しの汚名を着ろうとも・・・・

チェヨン「千代、ライド隊長がバイクで出撃せよと・・・・」

望月千代「とうとうでたか・・・・・森さんも出そうだけど・・・・」

千代にも当然バイクで出るように指示される。
オペレーターはチェヨン、彼女の管制の元作戦を開始する。

武田信一郎「何処の街だか分からんが、奴を足止めできるな。」

そうした中、砲撃で廃墟になった街が見える。
そこでバイクの小回りを利用しエイのクァドラン・ローを翻弄する。
こうすればジープだけでも補給基地へ向かう事ができるし、どちらかがやられても大丈夫と・・・・

望月千代「チェヨン、これ預けるわね。」

チェヨン「こ.これって・・・・」

望月千代「私の祖先代々受け継がれている短刀よ、死ぬかもしれないから預かって・・・」

チェヨン「死ぬかもって全員生きて帰る事と初芽さんとおまけに義綱さんはどうするのよ。」

望月千代「どうするってその時はその時・・・・・・・むしろ死んで帰る気はないわ。」

千代は先祖代々の短刀を預け、バイク用のヘルメットを被り89式小銃を背負う。
チェヨンは千代が死ぬとか言って講義するが、千代はもとより死ぬ気はない。
死ぬときはその時はその時と言ってゴーグルをかけて・・・・・・

そのまま飛び出してしまう。
千代らのバイクはそのまま無事に地面に着地しそれぞれ別の方向へ行く。

エイ「敵が増えた・・・・だが・・・・」

エイはライドのいるジープに照準を合わせる。

エイ「小型の雑魚を前に大型1匹・・・仕留めなければな。」

とパルスレーザーの照準を合わせる。
そして・・・・・・・

「隊長!!」

ライド「なっ・・・」

エイ「ガドラス(死ね)」

パルスレーザー数発が放たれ、ライドのジープに命中。
まず最初にジープから出たバイク隊員のニエーバ・ランバード.少尉が体の大部分を損傷し戦死。
ライド大尉以下2名は跡形もなく無残にレーザーの餌食になり戦死した。

望月千代「隊長!!」

千代は後ろを振り向きながら叫ぶ・・・・・・
これで戦力は8名戦死.1名リタイア.残り6名と戦力の過半数近くを失う事になってしまう。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第8部 モーアの実力と最初の死者

2017-09-25 13:25:57 | マクロス各種作品派生外伝
モーアの陽動戦により残留ゼントラーディ軍が開けたルートを千代達は前進する。
様子から見るに、残留ゼントラーディ軍の数を減らしており。
隊長であるライドは、すぐに合流してくるのであろうと言う見解を示した。

望月千代「それにしても圧倒的ね。」

チェヨン「まるで人間技じゃない、まるで人を超えた何かのように見える。」

望月千代「確かに・・・・・・・だいだらぼっち(日本の巨人)より凄く見えるわね。」

チェヨン「だいだらぼっちも凄いわよ、なんたって日本の山を作ったりいろいろと・・・」

武田信一郎「チェヨン・・・・お前日系人(地球統合政府樹立後の日本人の事)より詳しいな、俺初めて知った。」

千代はモーアの活躍を双眼鏡で見てだいだらぼっちより凄く見えると、チェヨンはだいだらぼっちの凄さを千代に言う。
だいだらぼっちは戦闘では大したことはないだろうが、伝説によると富士山などの山を作ったり青木湖.中綱湖.木崎湖を構成したりと。
日本の自然における貢献しているので、戦闘中心の巨人ゼントラーディ人よりも生活のためになるのでこっちがいい。

がゼントラーディ人の戦闘分野は防衛の手段としてもある程度は必要・・・・・
過剰に必要はない、脅威の戦力と拮抗し攻撃しにくくすればいい。
もし戦闘になれば相手が当分戦争できないだけのダメージを与えて、戦費を回収すればいいと・・・
無論、負けた相手に過剰な賠償したら恨みを買い次の戦争の遠因になるので必要な分だけを取ればと。
千代は考えていた・・・・・

「くそ!くそ!なぜ当たらん!!」

モーア「製造されてまもない兵士の攻撃の方法だね、よくそんなんで生き残ってこれたのかしら?」

千代が会話している頃、モーアはゼントラーディ軍の兵士を次々に撃破していた。
リガード・ジナール部隊は全滅、後はヌージャデル・ガーのみである。
残りの数は9機程であり、指揮官は1機しかいないモーアを撃墜できない事に苛立ちを覚えていた。
が・・・・・・・・・

「ぐあぁ何をする!!」

モーア「あんたの顔はいらないよ!」

「ぶっ・・・」

モーアは1機のヌージャデル・ガーの頭を掴みそこにパルスレーザーを撃ち込む。
撃ち込まれた頭部はトマトが潰れるかのように、血が飛び出し砕ける。
その光景を見たゼントラーディ兵たちは・・・・・

「おのれ!」

「ゼントラーディ軍軍人としての誇りを失ったのか!!」

と激高し大口径中射程流体プラズマキャノン・中口径速射インパクトキャノン・短射程荷電粒子ビーム突撃銃・小型レーザーマシン・ピストル
などを一斉に発砲する・・・・・・・・・ゼントラーディ軍人の誇りがないモーアに向けて。
こうなる事を予測し顔を潰したヌージャデル・ガーを投げつけ、爆発を利用し攻撃が当たる寸前に上に上がる。

「バカな!!」

モーア「ガドラス・テルネスタ(くたばれ)!!」

呆気に取られた隙を狙って上空からレーザーを撃ち3機撃墜する。
だけど、これだけでは終わらない・・・・・・・・
混乱しているヌージャデル・ガーの1機に急接近し・・・・・・

「がぁぁぁぁぁぁぁ」

「なんだがぁぁぁ」

蹴り上げて別のヌージャデル・ガーにぶつける。
倒れかかると・・・・・・元に戻ろうとするが、思うように動けない・・・・
その隙をついて・・・・・・・

                                ビュビュビュ
                              ズドォォォォン

モーア「これで合計5機・・・・・・・残り4機か・・・・・・さて次の相手は・・・・・」

「これが・・・・・・・空士ゼントランか・・・・・・・」

「メルトラン風情に・・・・・・・・」

モーアの圧倒的強さにゼントラーディ兵士たちは震える。
震えていてどうすればいいのかと考える暇なく・・・・モーアは次の獲物を狩るべく突撃する・・・・・・・・・
その頃・・・・・・・・・・・・

エイ「キチョウ1級空士長・・・」

キチョウ「どうした?」

エイ「前報に爆炎を確認、どうやら戦闘している模様です。」

キチョウ「戦闘かどこのどいつだ?」

アラスカの大地を彷徨っていた2機のクァドラン・ローが接近、そのクァドランのパイロットとは・・・
キチョウとエイの二人である・・・
偶然二人の進行ルートに千代達の戦場があった・・・・・・・・

チェヨン「東45°未確認飛行物体を確認・・・・・・」

望月千代「機種は・・・・・・・・・・クァドラン!?数は2機!?」

チェヨン「でもさっきの奴とは・・・・・」

望月千代「カラーリングは違うラプラミズ艦隊所属じゃない・・・・・・・奴は完全に敵よ!隊長に伝えないと・・・・」

千代達はキチョウとエイの接近を確認する。
すぐさま退避行動取るように隊長に連絡しようと無線機を取る・・・・
ちなみに無線機を使うのは至近距離でしか、通信ができないためである。

望月千代「隊長!!」

ライド『どうした?』

望月千代「敵です!!数は2機、相手はクァドランです。」

ライド『分かった、各車に伝達する。』

キチョウとエイのクァドラン・ローの接近をライドに報告する。
報告を受けてライドは各車に警戒を促そうとするが・・・・・・・・・・

エイ「どうします?」

キチョウ「戦闘に乱入するが・・・・前の5機(5両)を攻撃する。」

エイ「相手は小物、ヌージャデル・ガー隊を援護するのがいいと私は思いますが・・・・・」

キチョウ「どうせ連中は全滅するだろう、それにあの5機(5両)に本隊に連絡されては構わん・・・・連絡する前に・・・・・」

キチョウは自分のクァドラン・ローの腕を戦闘態勢を取る・・・・・・・・
そして・・・・・・・・・・・・

                       ビュビュビュビュビュ

パルスレーザーを撃ち千代達を襲う。
数発を適当に乱射する・・・・・・・

武田信一郎「くそやりやがる。」

チェヨン「寿命確実に縮んだわ・・・・・・千代・・・・・」

望月千代「・・・・くっ・・・・・・・・・・・くそ・・・・・・・・・・」

チェヨン「どうしたって・・・・・・・・・あっ・・・・・・・・・・・」

この攻撃で2号車.藤田修弘.少尉.王来銘.准尉.ハワード・パク.准尉が戦死した。
このチームの中で最初の死者だ・・・・・・・・・
それだけじゃない・・・・

アンジェリー「アドルフ・シュタイン.軍曹戦死・・・・ロナルド・マジェランド.伍長戦死・・・・自身は左目を失いました・・・・戦線離脱します。」
地球統合陸軍アンジェリー・フォード.伍長

ライド『無茶をするなよ!離脱せよ!』

5号車もやられシュタイン軍曹.マジェランド伍長が戦死、紅一点のアンジェリー・フォード伍長は衝撃による破片で左目を失明し戦線離脱する。
これで5名戦死・・・・・・・・・1名リタイア、戦力は過半数程度に落ち込んだ・・・・

望月千代「そのまま進んで!!」

武田信一郎「いいのかよ!?」

望月千代「次は私たちの番になるかもしれない・・・・・・・・・だったら・・・・・・・・」

千代は5名の戦死を受けてなんとしても補給基地到達を目指す事を第1にした。
次は我が身かもしれない、恐怖と戦いながら・・・・・・・・・
だけど、これでは終わらない・・・・・・キチョウとエイはこれで終わらす気はないから。

◆戦死者名簿
藤田修弘.少尉
王来銘.准尉
ハワード・パク.准尉
アドルフ・シュタイン.軍曹
ロナルド・マジェランド.伍長
◆戦線離脱
アンジェリー・フォード伍長
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第7部 エネミータリホー

2017-09-25 13:24:18 | マクロス各種作品派生外伝
千代達ら決死隊レッドマフラー15名は補給基地に向けて出撃した。
走り続けていると、千代達の事に興味を持ったモーアが命令違反覚悟で護衛を開始する。
モーアの護衛に隊員達は不思議な物を見るような目でモーアのクァドラン・ローを見る。

チェヨン「あのクァドランはなんでついてくるんだろう?」

望月千代「あぁ護衛はないと言っていたはずだし、一体・・・・」

モーアの真意を知らない千代達はモーアのクァドランを見ながら呟いた。
護衛している目的は何?なんで命令違反まで犯して護衛する理由は?
それが千代達には分からない。

もしかして敵と内通し背後から狙い撃つか・・・・・・・・・
千代はこのクァドラン・ローを信用できない、命令違反をしている奴など・・・

モーア「たぶん信用してないだろうな、マイクローン達・・・それもそのはずか・・・なんたって命令違反を犯しているし。」

当のモーアは千代達が思っている事を見抜いていた。
なぜ分かるのか?戦場で生きる戦闘種族ゼントラーディ人としての経験からである。
自分を見ている千代達は生身だが、モーアは機体の動きでも相手の思考を読む事ができる。
どのようにして自分を殺しにかかるか、どのようにして攻撃するか回避するかを・・・・

今まで相手をふざけて遊ぶようにして戦ってきたモーアだが、完全な馬鹿じゃない。
戦場で生き残るため、撃墜王(エース)の称号を欲しいままにするには考える事が必要・・・・
真っ先に戦場で死ぬのは、突然攻撃されての死か考える事を止めた奴から・・・・・

モーア「まっ私からしたら関係ないか、もっとも味方だと信用してもらうのは実力からだからね。同胞とは言え、今は敵の血を・・・・・」

千代達が思っている事は無視、実力で信用を得る。
これがモーア式のゼントラーディ人としてのやり方である。
地球人には理解できる人が少ない、ゼントラーディの力の・・・・・・・・・

モーア「・・・・・・・デブラン(敵)は・・・・・・・・・来るか。」

モーアのクァドラン・ローの右腕が攻撃する姿勢を取る。
敵が来たと・・・・・・・・モーアはそう感じた。

望月千代「あいつやはり・・・」

チェヨン「千代、どうする?射撃する?」

望月千代「射撃は1分後、どうせ意味ないけど弾幕ぐらいは多少なるわ。」

チェヨン「OK、1分後に射撃するわ。千代も援護して頂戴。」

望月千代「分かっている、援護する。」

チェヨンは千代に射撃するかどうかを聞き千代は射撃を指示する。
それを聞いたチェヨンはウインクして了承する。
無論だが、千代も攻撃する・・・・・・・・・むしろどの車も同じだが・・・・
このまま攻撃しようと待っているが・・・・・・・

                       ビュビュビュビュビュビュビュ

望月千代「な.何!?」

パルスレーザーの発砲、連射されたレーザーの光は真っ直ぐ遠くの方へ向かう。
その先で小さな爆発が複数連発し、千代らは驚愕する・・・・・・・
パルスレーザーの向かった先には・・・・・・・・・

「前方にデブラン(敵)、バゲフとグラーダがやられたぞ!」

「この攻撃をするのはエースだぞ、マイクローンか?マイクローン側へ寝返ったブリタイ・ラプラミズの連中か?」

「散開しろ!次も・・・・・・・・ぐばぁぎゃぁぁぶぁぁぁぁぁぁ」

「ザバー.ドルカー.ジャネ・・・・・・・・・全機気を付けろ!射程外だが、インファイトゾーンに入っているぞ!」

残留ゼントラーディ軍の部隊だ。
構成された機体はヌージャデル・ガー.リガード.ジナール戦力数は28機と大部隊である。
モーアは第1攻撃と第2攻撃で5機撃墜3機損傷と言う損傷を与えた。

武田信一郎「爆発と言う事は・・・・・・」

チェヨン「敵がいるんだわ・・・・・あいつ・・・・・」

望月千代「敵がいる事を分かって腕を前に出して攻撃した・・・・・」

チェヨン「となると・・・・・・・・とんだエースね、ミリア准尉並の・・・・・・・」

モーアの攻撃に千代達は畏怖の感情を持つ・・・・
絶対に敵に回してはいけないと・・・
ロングレンジ攻撃だけだと思われたが・・・・

モーア「確実に敵を撃墜するのは、接近戦・・・・・いや格闘戦だな・・・・・・・雑魚は颯爽に撃墜しないとな・・・・・・」

ロングレンジ攻撃よりも真っ先に確実に相手を撃墜するには格闘戦・・・・・・・
上空に待機しているように飛んでいたモーアは、一気に加速させ突撃する。

「敵突っ込んできます。」

「相手は分かったか?」

「ハッ・・・・・・・・それが・・・・・」

「それがどうした?」

「や.奴は・・・・・・・直衛艦隊機・・・・・・・・カラーリングと識別信号からして第1直衛艦隊・・・・・・・・ラプラミズ艦隊です!!数は1機のみです!!」

「ラック!ラプラミズ艦隊機だと!?」

突撃してきたモーアを残留ゼントラーディ兵はクァドラン・ローと視認・・・・・
慌てて一斉に攻撃しようとするが・・・・・・・

「クァドラン横へそれました。」

「奴は1機だ、包囲して殲滅しろ!いくら直衛艦隊機の空士タイプだろうと・・・・・・・・・」

突然横へ避け、残留ゼントラーディ兵の視線を返させる。
目的は千代達にダメージを受けさせないためである。
射撃し回避するのはいいが、流れ弾が千代達に向かう可能性がある。
そのために横に移動し視線を向けさせ、接近戦をしかける・・・・
それがモーアの考えである。

チェヨン「あいつ・・・・まさか陽動を・・・・」

望月千代「味方か・・・・・最後まで油断できないが、完全に敵だけじゃないだけましね。」

武田信一郎「クァドランのおかげで敵は道を開けた・・・・このまま突破するぞ!」

望月千代「えぇぇだけど、警戒は怠らず油断しないように!」

チェヨン「信一郎は上官だよ?」

武田信一郎「別にいいってこのまま任務を遂行するぞ!全員生きて帰るために!」

千代達は他の車と共に敵中突破を目指す・・・・・
友軍兵士を救うためにも一人でも生き残っていや全員生き残って任務を遂行すると・・・・・
今はあのクァドランを囮にしてしまう、卑怯な行為だが・・・・・・・・
任務遂行のため・・・・・・許してくれ・・・・・と千代らは罪悪感を抱きつつ前へ進む。

モーア「よし行ったか・・・・・・行くぞ!!」

それを確認したモーアは満足したような顔をしてゼントラーディ軍部隊に突っ込む。
多数の敵を撃墜しており、すぐに片づけられる数・・・・・・・・
こいつらを片付けたらすぐに戻ると・・・・・・・・

上手くいっているように見えるが・・・・・・・・・
実はそうはいかない・・・・・・・・・最大の脅威はもうそろそろ接近しているから。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第6部 死の戦場へ出撃す

2017-09-21 13:29:47 | マクロス各種作品派生外伝
千代の部隊はジープ5台で補給基地に向かう準備が完了した。
無論、死亡率の高い危険な任務である。
成功率はなんと34%程と言われている。
多くの統合軍将兵や市民たちが集まり、彼らの無事を祈るべくお守りや安全に関するパワーストーンを渡す。

そして全隊員は首に赤いスカーフ.レッドマフラーを巻く。

特殊通信隊
◆1号車
ライド・F・ルーカス.大尉
ハワード・マックスウェル.中尉
ニエーバ・ランバード.少尉

◆2号車
藤田修弘.少尉
王来銘.准尉
ハワード・パク.准尉

◆3号車
剣持剛.少尉
森四郎.軍曹
勝村辰実.伍長

◆4号車
武田信一郎.軍曹
望月千代.伍長
キム・チェヨン.伍長

◆5号車
アドルフ・シュタイン.軍曹
アンジェリー・フォード.伍長
ロナルド・マジェランド.伍長

15名のレッドマフラー隊員は、後世に記録に残るよう口元にレッドマフラーを覆い銃を持ちながら敬礼し
写真を取る・・・・・・・・・もし死んでも生きた記録を残せるように・・・・・・
英雄なんて出てこない・・・・・・ただ人を救った事実を残すために・・・・・・・・も・・・・
隊員達はそう思っているが、一部の軍の高官や政治屋は戦後のプロパガンダにしようと考えており。

その事実を知るのは後の世である。

ライド「ライド・ルーカス以下15名、出撃します。」

早瀬未沙「グローバル艦長の代理早瀬未沙大尉です、皆さまの成功と無事を祈ります。ご武運を!」

ライド「ハッ・・・・・・・・各社出発!!」

未沙の激励を受けて、ライドは各員に出発するように伝えられる。
千代ら各員はジープに乗り込み、班長がドライバーとなり運転席に座る。
千代の班の班長は信一郎である。

各車は平行距離を取り目的地の補給基地に向かう。

ジープの後ろにはバイクが置いてあった。。
機種はHONDA XLR250R、陸上自衛隊に配備されていたバイクである。
帯無線機用ラック、カラーリングは迷彩色とOD色。
車体は虎と鷹のエンブレムが描かれている。
OTMが使われており、燃料は変わらないが活動時間は5倍に増強。
長期間の任務に耐えられるようになっている。

望月千代「私がスカウトとして乗るのね。」

武田信一郎「そうそう・・・バイクに立ちながら小銃を撃つのは千代にとっては赤子の手を捻るようなもんだろ、オートバイを寝かせて盾にする技術もな。」

望月千代「確かにあったわね、通信は・・・・・」

チェヨン「それはあたしね、キチンと連絡しなさいこっちもサポートするから。」

乗るのは千代、バイクに乗る事が得意。
スカウトの成績や工作の分野や戦闘の分野には得意、がパソコンとかの通信機器が苦手。
それを補うのがジープから通信を処理する通信担当のチェヨンである。
ある程度の地点から千代は他の車両のスカウトと共に哨戒任務に入るためバイクに乗り走る予定・・・・

武田信一郎「鬼の剣持は生き残りそうだが、森さんはどうかな?」

チェヨン「森さんか、外見的にもいいし性格もいいし死んで欲しくないな~」

武田信一郎「チェヨン・・・・・妙に森を応援しているな。」

チェヨン「まぁね、女は両方イケている人が好きなの。」

武田信一郎「って・・・・・ててて・・・」

剣持剛.この部隊で最強な男であり知略に優れる男。
森四郎.勇猛果敢であり22歳の若さのサムライ。
この二人の話題をする、なんたって正規兵でありこの部隊の中では最強だから。

チェヨン「千代はどう思うこの二人?」

望月千代「そうね・・・・」

チェヨンから剣持と森の話題を振られる。
なんて答えようかな~と千代は考えるが・・・・・・・・・

ライド「各車へ背後から未確認飛行物体警戒せよ!」

武田信一郎「何!?」

1号車の隊長ライドから背後から未確認飛行物体が接近している事が伝えられる。
伝えられると千代とチェヨンは双眼鏡で背後を確認する。
何か接近してくるのが分かる・・・・・・・・バルキリーかと最初は思ったが・・・・・

望月千代「あれはバルキリーじゃない、クァドラン・ロー!!」

チェヨン「クァドラン?ゼントラーディ?」

望月千代「ゼントラーディよ・・・・・・・・残留ゼントランか、我が側か・・・」

クァドラン・ロー・・・・・・・・・・ゼントラーディ軍女性部隊精鋭用バトルスーツ。
視力がいい千代はそう判断した・・・・・
しかし、腕のいい相手ならばすぐ撃ってくる・・・・・・・既に制空権を握っているのだから・・・・
だけど・・・・・・・

チェヨン「千代、ライフル向ける?」

望月千代「いやスモークがいいわ、一応の目くらましとして・・・・・・・でも・・・・意味はあるかどうか・・・・・・」

チェヨン「意味はあるかどうかでしょう、一応スモーク発射準備します。」

一応警戒はしないといけない。
味方であるか、敵であるかどうか分からないのだから。
当分、各車は警戒するが・・・・・・・・

クァドラン・ローがスピードを上げ部隊上空にいても攻撃してこない。

望月千代「友軍機?ラプラミズ艦隊か?」

つまり・・・・・・・・・友軍機だ・・・・・・・なのかもしれない・・・・・・・
このクァドラン・ローに乗っていたのは・・・・

モーア「命令違反だけど、まぁいいよねティレノール記録参謀閣下のおチビちゃんは・・・・・・」

モーア・・・・・・・モーア・カリダムである。
ゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊で臨時的に指揮をとるティレノール記録参謀の命令なしに独自の判断で千代たちの支援に来た。
明らかに命令違反・・・・・・・・・・だが、元々問題児であるモーアからすれば何にも問題なし・・・・・

モーア「さぁて、きっちり見せてもらうよ~マイクローン・・・・・・・私が助ける価値があるのかどうかねぇ・・・・」

モーアは千代達を上空から見ながら呟く・・・・・・・
もっとも・・・・・・・敵を倒せるからどっちに転んでもいいし、価値があればどちらも取れる・・・・・・・・
それがモーアの考えであった・・・・・・・・・


                                【接近する強敵・・・・・・・】
アラスカの大地を2機のクァドラン・ローが飛行する。
カラーリングは緑一色と言う感じであり、ラプラミズ艦隊ではないと誰もが分かる。

エイ「どうしますかキチョウ1級空士長、現時点で集結している友軍は私と1級空士長だけです。」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊アリテール直衛艦隊エイ・シヤハ.2級空士長

キチョウ「しょうがない、他のエリアにいるかもしれん。一般部隊の奴と合流しマイクローン(地球人)を血祭りにあげる・・・」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊アリテール直衛艦隊キチョウ・ウトイサ.1級空士長

エイ「サ・エスケス、必ずややり遂げましょう。」

二人はアリテール直衛艦隊に所属している兵士・・・・・・
この二人は千代達に重大なる危機を招く事になるのだが・・・・・・・・
千代達はまだ知らない・・・・・・
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第5部 エース殺しのモーア・カリダム

2017-09-20 12:59:57 | マクロス各種作品派生外伝
モーア・カリダム。
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊第1直衛艦隊.通称ラプラミズ艦隊.ミリア隊3級空士長。
指揮官であるミリアにつぐ程の腕前を持つゼントラーディ軍女性兵士メルトランである。
年齢は地球人と同じにした場合は中学生程度、容姿は10代から20代前半ぐらい。
クローン施設から生産された時ずっとこの姿のまま・・・・

緑色のボブカットにした姿であり、若干幼さと大人びた姿が混ざり合う不思議な美女。

そんな彼女だが、性格は戦場を遊ぶかのように楽しみ監察軍の敵兵士を残忍に殺しエースが現れたならば嬉しそうな顔をして戦い。
その命を奪う・・・・・・・能天気な性格であり、ミリアからも呆れるほどであった。

がそんな彼女の運命を変えたのはこの第1次星間大戦であった。
戦いの中でロイ・フォッカーにより戦友モシアートや5名の仲間を失った。





モーアはモシアートの死に怒りロイ・フォッカーに致命傷を負わせた。
敵は取った・・・・・だけど、モシアートが帰ってくるわけじゃない安堵感はするが・・・どこか虚しさを覚える。
ミリアの強敵相手にいたずらに部隊を動かした事に、初めて真面目な事を言ってしまった事からモーアの性格を90°ぐらい変える。
その結果ミリアはマイクローン化しマクロスへ渡った・・・・・・

そして部隊はデワントンとメールらによって運営された。
そんな中でアマテラからミリアがマクシミリアン・ジーナスと結婚し地球側へついた事を知る。
状況まで誘導したのは自分だとモーアは思った・・・・・・・

だが

それを跳ね飛ばす出来事が起こる。
ボドルザー基幹艦隊戦である。

この戦いでモーアはブリタイ率いるアドクラス艦隊に付き戦った。
結果フルブス・バレンスを撃沈、モーアは地上へ降下するもミリア隊の面々とラプラミズ艦隊全将兵と共に生き残る。
だが、その中で戦友メフィアとエリアーノとはぐれてしまう。

モーアは二人は死んだと思ったが・・・・
メフィアとエリアーノはデワントンと共に南米方面軍の管轄下に入り生きている事を知らない。

地上へ降下後、地球統合軍残存部隊や地球派ゼントラーディ軍将兵と共に残留ゼントラーディ軍と交戦。
既に相手も満身創痍であったため撃退する・・・・・・

撃退に成功するも、仲の良かったメフィアとエリアーノがいないため退屈感と孤独感を覚える・・・・・・
これから一体どのようにして過ごそうか・・・・・・・・モーアは考えていると・・・・・・・

そんな時であった・・・・

「第78補給基地にいる友軍部隊の救出?」

「あぁ救出というよりは撤退命令書を渡しにな・・・・しかも航空支援はもちろんデストロイド隊の支援なしに・・・」

モーア「ラック?一体なんだろうか?」

偶然兵士たちが千代達が向かおうとしている第78補給基地の話を聞いた。
ばれないようにデストロイドの影に隠れながら話を聞く。

「しかし、グローバル艦長もよくあのような形で命令を出したな。偵察機キャッチアイなどいろいろあるのに・・・」

「しょうがねぇよ、防衛力ないのも事実だし生き残った幹部たちや政治屋の連中の圧力があったらしい。一部のお偉いさんは第442連隊戦闘団の如く撤退命令を出せと言ったが・・・・これはそれ以上に厳しい。」

「まぁなとっくに亡くなった442にいた祖父はなんと言うか・・・・・」

「そうだな・・・・・・・・・・・せめてバルキリーいや固定戦闘機の1個小隊を出せればな・・・・・・・」

「あぁあれでは死んで来いと言っているようなもんだな。」

モーアは話している内容の半分は意味不明であったが、マイクローンの兵士が決死戦を行う事ぐらいは理解した。
友軍と連絡するために15名で敵がいる中を突破したどり着くと・・・・・・・・
しかも支援なしに・・・・・・・・・・・友軍機を出す事もなく・・・・・・・・・・・・

モーア「まぁ聞きたい事は聞いたし、この場を去るとしますかね。」

ある程度情報を収集したモーアはこの場を去ろうとする。
どうせ関係ない・・・・・・・私には関係ないと・・・・・・・・・

モーア「でも・・・・・・・・今は友軍なんだよね・・・・・・・・・それに戦闘種族であるゼントラーディ人である私としてはマイクローンの戦いを見てみたい・・・・」

だけど

今は関係ある、今は友軍同士共に戦う仲間であると・・・・・・・
一体どんな事をして戦うのか戦闘種族の人間としては知りたいと・・・・・・・・・

モーア「あれは・・・・・・・・」

千代達の姿を見かける。
これから出撃に行く兵士の一人らしい、会話を聞くに・・・・・
3人の男女と仲良く喋っており、男と別々で暮らすゼントラーディ人であるモーアは衝撃を受けた・・・・・・・

だが、
姿を見ているとかつてメフィアとエリアーノ.モシアートと楽しく会話していたあの頃を思い出す。
だけど、これから出撃するので自分が今見ている光景はぶち壊れてしまうと・・・・・・・・・・
そう思ったモーアは・・・

モーア「マイクローンの仲間同士の絆か・・・・・・・興味持ってしまったな~」

と呟いた・・・・・・・・
かつては敵の種族であったマイクローン。
とにかく知りたい、モーアはそう思ってしまう・・・・・・・・
興味深いマイクローン・・・・・・・・これから出撃するので死ぬだろう・・・・・・・・・・・

だったら・・・・・・・・・・・・死なせないようにするには・・・・・・・

モーア「私がお前たちを支援してやろう、マイクローンの指揮下ではないし自由に動けるはずだ・・・まぁ我が隊的には命令違反だが・・・・・・処罰は覚悟した上で行くか・・・・・・」

と千代を支援する事を決め。
愛機であるクァドラン・ローに向かって行く。
死にに行く者を救うため、それがかつての敵であろうと。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第4部  家族・・・・私は必ず帰ってきます。

2017-09-19 23:13:34 | マクロス各種作品派生外伝
千代はテントを出た。
理由は兄義綱と警務官の妹初芽と会うためだ。
未練を残さないように会わずに出撃する予定であったが・・・・・
人生最期になるかもしれないので会ってみるのもいいかもしれない。
生きて任務を全うするか、死んでもなお任務を全うするか・・・
生きて死んでも任務を全うできないか・・・・・・・・

千代は気を引き締めながら出て行く・・・・・・
無論、秘めた恐怖と言う心を隠しながら・・・

望月千代「兄さん、それに初芽も・・・・」

望月義綱「久しぶりだね、これから出撃なんだね。」
千代の兄でサラリーマン.望月義綱

望月千代「えぇ友軍兵士救出のね、実行部隊は僅か15名の隊員しかいないけど。」

望月初芽「で全員一同、複製された命令書を救出先の指揮官に届けるんでしょ。誰か一人生き残って到達できるように。」

望月千代「そうよ、誰か一人生き残って任務を達成するかのようにね。」

兄妹と接触し会話を始める千代、なんだか楽しい会話にならない。
なんたって千代自身、これから死亡率の高い任務に就くのだから。
義綱は悲しげな表情を浮かべている、初芽は姉千代に怒りを込めながら睨んでいる。
もっとも初芽は千代と同じ地球統合軍に所属する女性軍人。
士官候補生である千代と違って、一般部隊に既に勤務している正規兵である。

望月初芽「なんで士官候補生の姉さんが出撃するの?正規兵でもない、まだ士官候補生なのに・・・」

望月千代「優秀な兵士だし、人手不足だからね。選ばれてしまったわ、上からの命令よ。」

望月初芽「優秀な兵士ならば智鶴姐さんがいるじゃない。」

望月千代「智鶴姐さんか・・・・・・・それは無理・・・・」

望月初芽「なんで!!」

望月千代「自分が安全に過ごすために、他人を犠牲するのは生きていても私的には死んだのも同然・・・智姐さんを犠牲するのは私には耐えられない、一生後悔する・・・」

士官候補生である姉の出撃、正規兵でもないまだ軍人の卵である姉には納得できない初芽。
正規軍人で海兵隊少尉である智鶴に代わりを務めるように求めようとするが・・・
千代はそれを拒否する、理由は他人を犠牲にして自分が生きても自身は死んだのも同然・・・・
それに親戚であり姉のように慕った智鶴を犠牲する事が耐えられない・・・・

千代の言葉を聞いた初芽はハッとし、智鶴を千代の人柱にしようとした事に気がつき反省する。
だがすぐに怒りを込めた表情に戻り。

望月初芽「なんで姉さんたちの護衛にVFがないんですか?航空支援がなく敵中突破し友軍部隊と接触するのは無茶よ。」

望月千代「確かに航空支援なしに敵中突破は無茶よね。」

望月初芽「グローバル艦長も艦長よ、マクシミリアン・ジーナス少尉とミリア・ファリーナ・ジーナス准尉を派遣してくれれば・・・・」

望月千代「別にいい・・・・・・・彼らにも任務があるから・・・・・」

望月初芽「任務って・・・・・・」

姉千代の支援にVFの2機や1機を派遣しない事。
戦力を失う心配があるならば、マクシミリアン・ジーナス少尉やミリア・ファリーナ・ジーナス准尉を派遣してくれればいい。
駄目であれば滝田英史やカール・レーガーなどのエースパイロットを・・・・・・・
そう訴える初芽に千代は断る・・・・・・

望月初芽「それに武田さんやチェヨンさん達は納得しているのですか?」

望月千代「納得していない・・・・・・・・最低でも私などの少数の兵で行く事になる。」

望月初芽「それじゃあ・・・・・・・・15名より・・・」

望月千代「あぁそれよりも少ない人名でな・・・・納得する人間だけで行き、任務を果たす事・・・こうなるんだよな。」

他の面々は納得しているかどうかを聞くが、千代は堂々と納得していないと言う。
最悪、納得している隊員だけで行くことになる・・・・・
つまり決死隊、生存率と成功率が大幅に低下する地獄の任務化とする・・・・・・
義綱と初芽は悔しそうに下を向くが・・・・・・・

望月千代「誰もいかなければ決死隊は死なずに済む、だがその代わりに命令書を持ってくるのを待つ要救助者(サバイバー)は孤立し死ぬことになるか恐怖の中潜むしかない・・・・・・・・私は・・・・・・」

望月義綱「私は?」

望月千代「自分が安全になるために他人をヴァルハラへの生贄にはしたくない・・・・士官候補生とは言え軍人であるのだから・・・・・」

千代はただ軍人としての使命、他人を救いたい一心。
それだけで戦場に赴こうと言う事を二人に伝える・・・・・・・・
自分が安全であるために他人を死の淵や恐怖空間に放置はしたくはない・・・・・・・
義綱と初芽を悲しませたくない、むしろ最初から死ぬ気はない・・・・・・
出来る限り抗って生きて帰る、無理ならば死ぬのもしょうがないと・・・・・

チェヨン「どうする?後1時間しかないけど。」

武田信一郎「俺は行こうと思う・・・・」

チェヨン「行く?」

武田信一郎「悩んだが、同期である千代を見捨てるわけにはいかんからな・・・・・レッドマフラーを巻いて・・・死地に行くよ・・・・」

信一郎とチェヨンは二人で歩きながら出撃に行くかどうか悩んでいた。
真っ先に結論が出たのは信一郎で千代を見捨てるわけにいかないからレッドマフラーを巻いて出撃する
とそれを聞いたチェヨンは・・・・・・・

チェヨン「やっぱはあんたは行くんだね、あたしも行くよ。」

武田信一郎「死ぬんだぞ。」

チェヨン「死ぬか・・・・・・どうせ今は戦争中、どの道安全な場所はないんでしょ・・・・・・・普通に死ぬならば・・・・・何か役に立って・・・・・・・・・」

武田信一郎「そうか・・・・・・・・・・・だが死ぬ前提で行くんじゃねぇぞ、任務達成し終戦まで・・・・」

チェヨン「終戦までか・・・・・・・・当たり前じゃない、折角ボドルザー基幹艦隊を撃退したんだし戦後を謳歌するわ。」

戦場へ行くことを既に決めていた。
同期である千代だけ危険な目を遭わせたくなかった・・・・・
統合戦争時学友を戦場の砲火によって失った悲劇を繰り返したくない・・・・
その想いがあった・・・・・・・・そして今は戦場、安全な場所はない・・・・
死ぬのならば役に立って死ぬ、だけど死ぬ前提じゃない。
全力で任務を達成し、終戦まで生き残り戦後を迎える事を夢見て・・・・・・
信一郎とチェヨンはお互いの拳をぶつける、これから死線を共にする地球人の同胞戦士として。

望月初芽「姉さん・・・・・・」

望月義綱「千代・・・・・」

望月千代「さよならは言わない、死に行く前提じゃない。私は必ず帰って行きます、生きてここへ・・・・だから・・・・行ってきます。兄さん、初芽・・・・・・・・」

千代は敬礼し初芽と義綱にこれが最期になるかもしれない別れの挨拶を述べる。
義綱はしっかり千代の手を握り、初芽は目から涙を流している・・・・・
普段は泣かない千代も、泣く・・・・・・・・
いつ以来だろうか、涙を流したのは・・・・両親や祖父母が戦争で失って以来だろうか・・・・・

千代は涙を浮かべつつ89式小銃を持ち戦場へ向かう・・・・・・・

真田智鶴「千代。」

望月千代「智鶴姐さん・・・・・・・・」

初芽と義綱と分かれた後、智鶴が千代の背後に現れる。
千代は智鶴を見て驚くと安堵感がする・・・・・・最期になるかもしれないから顔を合わせて起きたかったと
智鶴は・・・・・・・

真田智鶴「特に会話する事ないけど、これを持っていきなさい。」

望月千代「これは・・・・・・」

真田智鶴「拳銃よ、私が大切にしていた拳銃・・・・・・・・いざって言う時に使いなさい。戦場は何が起きるか分からないから・・・・・・・・・・」

千代に大切にしていた拳銃を渡す。
これは入隊時からずっと使ってきた拳銃で、今まで智鶴を守ってきた物。
それを預けると言うのは死ぬのは許さないと言う意味でもあった。
必ず帰ってこいの意味を・・・・・・・

望月千代「ありがとうございます、智姐さん。」

真田智鶴「感謝は生き残ってからにしなさい、軍人としての使命は次の平和に出来る限り近づく事・・・・・・・まぁその道中は戦闘ストレス反応や気が狂う可能性もあるけど・・・・・・千代・・・あなたの信じることを最後まで・・・」

望月千代「はい。」

千代は智鶴の拳銃を渡す意図を読み取り感謝する。
そして智鶴からは次の平和に近づくためにも、戦う事を目指す事・・・・・・
厳しい道であるが、自分の信じる道を進む事を・・・・・・・
智鶴は千代に全て伝え返事を確認すると握手を終え、敬礼し去る・・・・・・

必ず帰ってこい、千代の帰るべき場所はヴァルハラでも黄泉の国ではない・・・現世だと

千代と離れる智鶴は思った。
戦場で生き残るのは用意じゃない・・・・・いつ誰が死ぬか分からない・・・・・・・
きっちりと最後まで・・・・・・・・最後まで・・・・・・・・・

望月千代「チェヨン、信一郎!!」

チェヨン「よっ待っていたわ。」

望月千代「行かないんじゃ・・・・」

武田信一郎「そんなわけないじゃん仲間だけ生かせたら甲斐源氏の男が泣くぜ、同じ班として行こうぜ。」

千代が目的地に到着した時には信一郎とチェヨンがいた。
それだけじゃない、他のジープには最初は抗議していた隊員達も・・・・・
一同は考えなおし、軍人としての責務を果たすべく腹をくくったらしく・・・・
怖いだろうが、何もしないで過ごすよりマシと言う事で結集した。

望月千代「あなた達は・・・・・・・本当に馬鹿なんだから・・・・・・・でも・・・安心感がする・・・」

チェヨン「馬鹿で結構、馬鹿である程英雄になれるそれが昔からのお約束でしょ!」

武田信一郎「死ぬ時は一緒・・・・・・・士官学校入隊時に誓いあっただろ。」

望月千代「うん♪・・・・・・・ありがおう、信一郎.チェヨン。」

千代は皆に感謝した・・・・・・・
かけがえのない・・・仲間に・・・・・・・
そんな姿で見ている大きな影があった・・・・・・・

モーア「マイクローンの仲間同士の絆か・・・・・・・興味持ってしまったな~」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊第1直衛艦隊ミリア隊.モーア・カリダム3級空士長
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第3部 千代の血濡れた夢

2017-09-18 16:18:07 | マクロス各種作品派生外伝
この物語はフィクションである。
実在する団体・組織・国家とは関係ありません。
1999年7月ASS-1落下事件以降の世界史とは異なった世界でありパラレルワールドです。

この作品は超時空要塞マクロスを始めとするマクロスシリーズの二次創作です。
シリアス度の強い作品です、閲覧にはご注意を・・・・・・・・
_________________________________________________

千代は夢を見ていた。
自分の生まれた日本と言う国が地球統合政府に編入される前の事を・・・・・・・
その頃は、戦争も知らずのびのびと学校に行き友達と喋り.両親や兄と妹と祖父母と楽しく喋っていた。
あの頃は楽しかった・・・・・本当に・・・・・・あの日が来るまでは・・・・

望月千代「父さん・・・・母さん・・・・・・おじいちゃん・・・おばあちゃん・・・・」

新潟空襲から2日後に起きた長野空襲で実家が反統合同盟軍の空爆により壊滅した。
軍事施設もなにもない普通の街に・・・・・・・・・・・
何故、軍事施設がない軍事施設を狙うのか・・・・・・・なぜ統合政府に加わっていない日本を・・・・

そう思いつつ千代は目の前で倒れている父の手を触る・・・・・・・

望月千代「あっ・・・・・あぁぁぁ・・・・・・冷たい・・・・冷たい・・・・・・」

倒れている父の手を触った千代は冷たいと感じる・・・・・・・
冷たい・・・・・・・・それは死と・・・・・・・
それもそのはず、目の前は血の海・・・・・見る目に耐えきれぬ光景であるから・・・・・・・

千代は後に統合軍惑星エデン防衛軍司令官になる陸上自衛官.源勝頼.二尉に助けられる。
そして兄義綱と妹初芽と合流・・・・・・・・し無事を確認するが・・・・・・・
両親や祖父母が無くなったので素直に無事を喜べなかった・・・・・・

この時

千代は知らなかったが、反統合同盟の目的は太平洋地域での北米にいる統合軍主力と戦うためである。
そのためには太平洋の極西太平洋地域の列島である日本列島の制圧と・・・・
統合政府側について頑強に抵抗する韓国軍を挟撃するための拠点が必要だったと・・・・・

その手はずとして日本を空爆し、国民の動揺を誘い降伏論へ突きだすと・・・・・
既に沖縄と千歳は攻撃済み・・・・・・・だが動揺は予想以上に低い・・・・・
だったら狙うのは軍隊のいない都市部である・・・・・・・・・

イタリア将軍ジュリオ・ドゥーエが書いた制空に従い・・・・・・
総力戦である統合戦争において、無差別爆撃を実行す・・・
そしてダメージを与え、国民の動揺を誘い日本を反統合同盟側へ加え統合政府を打倒すると・・・・
国際法条約違反であるが・・・・・・・・・・勝てば官軍・・・・負ければ賊軍・・・・
ようは勝てばいいと・・・・・

そして新潟空襲では命令前に実行され新潟を攻撃された。
第2段階として距離的にも近い、長野を攻撃する・・・・・・・・・・

このどちらの作戦も成功した・・・・・・・・
だが・・・・・・・

「反統合同盟の連中を許すな!!」
「徹底的な報復だ!!」

と逆に日本国民の恨みを買う事になり、日本は地球統合政府に加入する事を伝え。
統合戦争に加わる事になり、各地の戦線に部隊が派遣される事になる・・・・・・・・・・

そして

F-14をベースにした兵器VF-0フェニックスが開発・・・・・・・・
各地での反統合同盟での敗北・・・・・・そしてマヤン島の鳥の人(統合政府により長きに封印される)。
そして2008年に終戦、以後は残党による戦闘が行われるが・・・・・・・
それに比べ地球は平穏を取り戻す。

兄や妹以外の家族を失った千代は、地球統合軍士官学校に入学する。
何故軍に入ったのか・・・・・・・・・それは家族を失いたくない・・・・・・・
何も出来ない自分が嫌・・・・・・力が欲しいと・・・・・・

士官学校に入学すると信一郎やチェヨンなどの同期と出会い、仲良くなった・・・・
そして2009年2月・・・・・・・・・

「全員走れ!!退避壕へ!!ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ブービートラップが仕掛けられたSDF-1マクロスが主砲を発射。
調査に向かっていたゼントラーディ軍の斥候艦隊を直撃・・・・・・・監察軍とみなしたゼントラーディ
軍は地球統合軍に攻撃を開始した。

チェヨン「SDF-1マクロスの進宙式を見に行った日に戦闘なんて聞いてないわよ!」

武田信一郎「さっきの主砲が原因じゃないのか?」

チェヨン「チッ・・・・・・・拾った物を改造するから・・・・・・」

望月千代「とにかく、逃げ遅れた市民を見つけないと・・・・・」

千代達士官学校生らは、南アタリア島で行われているSDF-1マクロスの進宙式の見学に来ていた。
が・・・・・・・・・・・結果的にゼントラーディ軍に巻き込まれた。
戦闘に巻き込まれた千代達は逃げ遅れた市民を探した・・・・・・

「おかさぁぁぁん、おとおさぁぁぁぁん。」

チェヨン「あそこに逃げ遅れた子供が・・・・・」

望月千代「私行きます。」

チェヨン「千代。」

そこには逃げ遅れ両親とはぐれ泣いている子供を見つけだす・・・・・・
それを見た千代は・・・・・・・・

かつて両親や祖父母が死んで泣き喚いた自分を見ているかのような感覚に襲われた・・・・・・

それなのか千代は無意識に・・・・・・逃げ遅れた子供を助け出すために走りだす。
逃げ遅れた子供の方へ到着すると・・・・

望月千代「君大丈夫?」

「おかさぁぁぁん、おとおさぁぁぁぁん。」

望月千代「ん・・・・・・両親は避難先にいるわ・・・・きっとそこ・・・・・はっ・・・・・・・・・」

千代は子供を助けようと背負おうとするが・・・・・・・ある光景を見る・・・・・
あんまり気がつかなかったが・・・・・子供を庇おうと瓦礫から庇い瓦礫の下敷きになり。
血を流して倒れている・・・・・・父親と母親が・・・・・・・・・

そのショッキングな光景に心が痛くなる・・・・・・
だが・・・・・・・・・

望月千代「・・・・・・・・くっ・・・・・・・・」

千代は子供を背負い、チェヨンや信一郎達の所へ向かう・・・・・・・・
せめて出来る事は目の前で生きる人命を救う事である・・・・・・
一度失った命は戻って来ない・・・・・・だが・・・・・・今そこで生きている孤立した命を救う事
くらいはできる・・・・・・・・・・・

チェヨン「千代、その子は大丈夫?」

望月千代「大丈夫です。」

武田信一郎「よし行くぞ!」

合流後は地下シェルターに走る。
次々に周りが爆発する中で、ひたすら走る・・・・・・生と死か・・・・・・・
一歩間違えれば死ぬ可能性のあるボーダーラインをひたすら走る。
走りきった結果、地下シェルターに入り込む事ができる。

子供を置くと・・・・・・・・・

望月千代「私、まだ逃げ遅れた人がいないか探しに行きます。」

武田信一郎「お.おい!!」

千代は地下シェルターから出て残りの避難民がいないか探しに行く。
チェヨンや信一郎達も続こうとするが、そこにいた陸軍兵士(階級.軍曹.元アメリカ陸軍兵士)に止め
られる事になる。

望月千代「他に民間人は・・・・・・」

爆炎と爆風.瓦礫が漂う南アタリア島の街を歩く・・・・・
何処を歩いても民間人の目を覆うような遺体が転がっていた・・・・・・
原形を留めていても、目がぱっちり自分が本当に死んだかと信じられない表情をした遺体を見るが・・・
千代は我慢して・・・・・供養のつもりで目を閉じさせる・・・・・・

                       ガシャン

望月千代「な.何?」

突然目の前に白い、変な物が転がってくる・・・・・・・・
それはバルキリー隊によって撃墜されたリガードである。
脚部が損傷しており、パイロットは死んでない・・・・・
千代はゆっくりと通りすぎようとするが・・・・・・・・・・

望月千代「あっ・・・・・・・巨人・・・・・・」

リガードのハッチが開いて中から8mぐらいはあるであろう巨人が千代の前に現れる。

「デブラン・マイクラーン・メルトラン?デ・ゴルグラン(敵のマイクローンの女?巨人じゃないだと)」

千代の姿を見たゼントラーディ兵は動揺する。
巨人じゃない軍服を着ている女兵士を・・・・・
だが・・・・・・・・

「デブラン・メルトラン・ガドラス・テルネスタ(敵のメルトランならば殺してやる。)」

敵と判断したのか、ゼントラーディ兵は千代を殺そうとゆっくり近づき手を伸ばそうとする・・・・
何をするのか、手で潰し殺す事である・・・・・・・・・・
あまりにも大きい巨人兵の姿を見た・・・・・・・千代は体が動かない・・・・・・
ヘルメットがうっとおしいのかゼントラーディ兵は取り外すと・・・・・

望月千代「に.人間・・私達と同じ・・・・・・・・・・」

あまりにも地球人にそっくりな顔をしている巨人兵の姿に更に動揺する・・・・・・・
だけどこのまま何もしなければ確実に自分は殺される・・・・・・どうにかしないと・・・・
と周りを見渡す・・・・・・・・・

そこにはパンツァーファウスト3と呼ばれるロケットランチャーが落ちていた。
自衛隊においては110mm個人携帯対戦車弾と呼ばれる兵器が・・・・・・
それに弾頭も付いている・・・・・・無事かどうか不明だが・・・・・

望月千代「くっ・・・・・・・・」

生き残るためにも・・・・・・・ゼントラーディ兵の顔にパンツァーファウストの照準を向ける・・・
死にたくはない・・・・・・・・・でも死ぬのであれば・・・・・・・・・・
この状況を作り出した・・・・・・・・こいつと刺し違えても・・・・・・・・・・・
千代はゆっくり・・・・・・パンツァーファウストのトリガーを引いた・・・・・・

望月千代「ここは・・・・・・・・・・」

真田智鶴「地下シェルター内部よ、千代・・・・・・・・あなたは気絶していた所を私が助けたのよ・・・・」
地球統合軍海兵隊.真田智鶴.少尉

望月千代「そうか・・・・・・私生きているんだ・・・・・・・」

千代は地下シェルターにいた・・・・・・
なんとか生きている・・・・・・話によれば従姉妹の智鶴が助けてくれたようである・・・・
頭に包帯を巻かれているが、傷は残るようなものじゃないと・・・・・・・・

望月千代「ねぇ智鶴・・・・・・」

真田智鶴「なぁに千代・・・・・・・・」

望月千代「私が見た巨人の異星人はどうなっていたの?」

千代は目の前にいた巨人の異星人の事を聞いた・・・・・・
それを聞いた智鶴は一瞬戸惑ったが・・・・・・・

真田智鶴「それはあなたが殺した・・・・・」

望月千代「えっ・・・・・・」

真田智鶴「ロケットランチャーの弾頭が顔面に命中、血を噴き出し倒れあなたの衣類の一部に血が付着した・・・・」

千代が巨人の異星人を殺した事を伝える。
初めて相手を殺した・・・・・・・・その事に・・・・・・・千代は動揺する・・・・・・
相手を・・・・・・・この手で・・・・・・・・・
ショックを受け頭を下に向ける・・・・・・・

真田智鶴「千代・・・・・・この事実は消える事はない・・・・・こうなったら死ぬまで持っていくしかないわ・・・・・・・・でも戦場で相手兵士を倒したら・・・・・・・・同じ軍人としての敬意を持ってね・・・・・・そうじゃないと・・・・・・・精神が壊れるか・・・・・・軍人としての道を外すか・・・」

望月千代「・・・・・・・・・・・」

真田智鶴「・・・・・・・・・私は最初はそうだったわ・・・・・・・でも戦争は始まったら・・・・・・・・・一兵士として・・・・・・・・出来る限り次の平和を迎えるためにも・・・・・じゃあぁね。私は大隊長に報告があるから・・・・・・・・・・」

智鶴は兵士の心構えを千代に伝えるとこの場を去る・・・・・・・・・
千代はずっとベッドの中でうつ向いていた・・・・・・・
兵士として・・・・・・・なんとあれ・・・・・・・・・・・

兵士としてどう行動するかどう判断するかと・・・・・・
戦場における良心と狂人めいた考えと・・・・

その後、マクロスは冥王星にフォールドする。
マクロスは空母プロメテウスと強襲揚陸艦ダイダロスの接舷とバルキリーなどの兵器と物資の回収。
そして全シェルターの避難民を救助した。

無論千代もその中に含まれていた。
チェヨンや信一郎などの学友と再会すると安否の確認する・・・・・・・・
そして兄義綱と初芽も・・・・・・・・・・・

マクロスはその後冥王星から地球に向けて長き地球への帰還の旅につく・・・・・・
初芽は軍に志願し警務官になり、兄はマクロスの街でサラリーマンとして過ごす日々を送る。
地球帰還直前、ゼントラーディの捕虜になった早瀬未沙.一条輝.マクシミリアン・ジーナス.柿崎速雄
らによって地球が今戦っている敵はゼントラーディ。

500万隻と信じられない数の艦隊を有する強大な力を持つ軍隊。
地球に帰還後、地球統合軍総司令部に報告するが期待した結果にならず。
地球外に事実上の追放、そんな中で柿崎速雄やロイ・フォッカー達が死んで逝く。

文化に感化されたゼントラーディ人の亡命。
アドクラス艦隊との和平交渉。
リン・ミンメイのミンメイアタック。
第118基幹艦隊旗艦フルブス・バレンスの撃沈。

そして地球降下と今に至る。

千代は士官候補生ながらも、軍人としての役目を全うした。
一度人命を奪った半永久的に硝煙漂う世界しか生きられない宿命を背負いながら。

千代

望月千代「チェヨンか、もう出撃の時間?」

チェヨン「違うわ、あなたの妹さんの望月初芽上等兵と望月義綱さんが。」

望月千代「兄さんと初芽が?」

チェヨンによって夢から覚めた千代。
その直後に妹と兄が面会を求めていると知る。

とうとう家族に知られたか、千代は戦闘服を整えベレー帽を被りテントから出た。
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第2部 MP 望月初芽

2017-09-17 15:58:01 | マクロス各種作品派生外伝
                【旧地球統合軍総司令部.外野キャンプ場】
千代が遺髪を揃え纏めている頃。
SDF-1マクロスが落ちた地点の周辺に設置された外野キャンプ場では、防衛態勢を取るべく戦力がいろ
いろと出されていた。
アラスカ司令部の地下に潜んでいたアラスカ守備軍航空部隊やデストロイド・戦車部隊、そして早瀬未沙大
尉以外のアラスカ司令部の生き残りの職員なども合流しており。
アラスカを中心とした司令部軍管区を始めとする統合軍残存部隊は、各地の方面軍司令部に連絡した。

・極東シベリア方面軍(ウラジオストク司令部)
・極東太平洋方面軍(東京司令部)
・東アジア方面軍(ソウル司令部)
・南アジア方面軍(デリー司令部)
・東南アジア方面軍(バンコク司令部)
・中央アジア方面軍(カーブル司令部)
・中東方面軍(イスタンブール司令部)
・北米方面軍(ペンタゴン司令部)
・南米方面軍(グランドキャノンV司令部:超時空要塞マクロスサイドストーリーズ参照)
・欧州方面軍(パリ基地など複数所在)
・豪州方面軍(グランドキャノンⅡ司令部)
・アフリカ方面軍(グランドキャノンⅢ司令部)
などの司令部はマクロスに向けて生存報告をする。
カーブル司令部は旧反統合同盟圏内と言う事もあってか、一番被害は甚大だが。
一定の戦力は残存しており、反統合同盟の中心国家であったロシア中心部の駐屯部隊からも生き残りが生存
報告を行う。

他にも攻撃が逸れた生存したイージス巡洋艦こんごうなどの艦隊と硫黄島基地などの砲撃から逃れた島。
そして南極各基地からも連絡が入る。

かなりの生存者がいたのだが、この後の戦闘である程度死亡し戦後の集計の遅れからか第1発表での生存者
は100万名ぐらい・・・・・・となる。
最終的に地球人類は2億人ぐらいは生存している事が確認された。

「もういっぺん一手見ろ!!元反統合同盟の糞野郎!!」

「何度も言ってやるさ!OTMを独占し地球統一後もいつも中心になろうとしたヤンキー野郎が!!調子に乗っていまの結果になったんだろうが!!」

「テメェもうゆるさねぇ!!元敗残国をお仕置きしてしまえ!!」

「ふん、いつまでの戦勝国気取ってんじゃねぇ!!今の状況じゃ関係ないだろうな!!やってしまえ!!」

キャンプ場の近くで複数人の統合軍の将兵達が殴り合っていた。
この兵士達は統合戦争時に反統合同盟の元兵士と元々統合軍の兵士であった。
反統合同盟の兵士達は統合戦争に敗れ統合軍に編入されているが、お互いに偏見を持っていた。
その結果、第1次星間大戦後一部の将兵と統合政府の体制に不満を持ったゼントラーディが手を組み反政府
運動を展開・・・・・・

はぐれゼントラーディ
ゼントラーディ軍
監察軍
未知の脅威

と並び、主に統合軍の最前線で立ちはだかる敵として現れ。
永遠に終わる事の無き、第2次星間大戦の戦場の主戦場の一翼を担う事になるのである。

「やっちまえ!クラウスら!統合野郎をやっちまえ!!」

「ギブ、反統合同盟の犬共を叩きのめしてしまえ!」

「うるせぇ日本の甘酒野郎!!半世紀ぐらい子供部屋に引き籠っていた戦争知らずの坊やよ!」

「なんだと新潟・長野・沖縄をやったテメェらが!言うのか!!テメェら永遠にウォッカに溺れろ!!」

周辺では乱闘を助長させるような言動が飛び交う。
その光景にゼントラーディ兵も見下ろすように面白そうに見ている。
顔面を殴り合い、血を出し合いひたすら殴りつつけている。

ミリア「マックスあれは・・・・・・・・」
地球統合軍.パイロット.ミリア・ファリーナ

マックス「ただのガス抜きだと思うよ、この状況下の不安を紛らわそうとしているんだろうね。でも秩序が乱れるからそろそろと・・・・・・・・・」
地球統合軍.パイロット.マクシミリアン・ジーナス

ガス抜きだと評したマックスはある方向を見る。
MPと言う紋章を付けベレー帽を被り戦闘服を着ている女性兵2名を引き連れた男性を中心にした集団が・・・
ミリアは不思議そうに見るがあれがなんなのかは分からない・・・・・・・

桐原茂義「おい貴様ら何をしている!!」
新統合軍警務隊.桐原茂義少尉

「げっMPだ!」

「構わんあいつらごとやってしまえ!!」

桐原茂義率いる警務隊が乱闘現場に到着する。
その姿を見た両陣営は邪魔な警務隊を叩きのめすべく一時的に共闘するかのように迫る。
やっかいな事だが、茂義は面白いと拳をパンと合わせて鳴らす・・・・・・

劉紅花「新人ちゃん、上手く出来るかしら?」
新統合軍警務隊.劉紅花.准尉

望月初芽「新人じゃありません、1年近く軍にいました・・・・姉に負けず頑張ります。そろそろ、職業軍人に昇進ですから。」
新統合軍警務隊.望月初芽.上等兵

劉紅花「おうおう言ってくれるわねん♪そんじゃ、私も暴れますか!!」

茂義の部下であり恋人である劉紅花と並んでいる若い女性兵士。
女子高生くらいの年齢の若干幼さがあり、グラマー体型でありベレー帽を被り戦闘服を着た女性。
彼女の名は望月初芽・・・・・・望月千代の妹である。
兄や姉と従姉妹と共にマクロスに乗り組み、姉に負けたくない一心から軍に入隊した。
おちゃらけたふざけた性格をしているが(と言っても姉千代と正確と殆ど変わらない)

根はしっかりとしており、それを見抜いた茂義により警務隊にスカウトされ配属された。

「警務隊が俺達の喧嘩に乱入するんじゃねぇぞ!」

劉紅花「乱入するな?秩序を乱すのに、止めに入るのは我々の仕事ですよ。」

「仕事だと?ざけんなこのアマ!」

劉紅花「雑魚キャラの典型的なセリフ・・・・・さぁて私個人の技を教えしましょうか・・・・」

紅花は一人の乱闘兵士に接近し掴み合みあっては避けながら稀に回避しながらやり合う。
アマと言われてカチンと来たのか、とうとう本気を出した。
乱闘兵士の殴り込み両腕を組んでクロスした所で押さえ・・・
隙が見えたら乱闘兵士の胸を掴みながら・・・ぐるんと首と腕を拘束する。

「がぁぁ・・・・・・・・・」

劉紅花「・・・・・・女だからと言って甘くみたわね・・・・・安心なさい・・・・・殺しはしないわ。だって・・・・・友軍兵士をわけもなく殺したら・・・・軍法会議もんだから。」

「・・・・・・・・・・・・」

劉紅花「一人、クリア・・・・・・・」

拘束したら首を気絶させるラインまで苦しめ、気絶させる。
気絶は直ぐに目覚めるものだが、頭痛は残る。
紅花は制圧した兵士の腕に手錠をかける。

「この!」

桐原茂義「単純な攻撃方法だな、なってないもんだな。」

「何!がぁぁぁぁぁ・・・・・・・」

桐原茂義「動きが鈍い!」

茂義は殴りかかってきた兵士の攻撃を回避する寸前に若干斜め背後に到達し。
兵士に向けてショックガンを撃ち込む。
このショックガンは撃ち込まれると、相手を一時的な麻痺に陥る効果がある。
撃ち込まれた兵士は麻痺しぶるぶると震えている。

「この野郎!武器を持って卑怯だぞ!」

桐原茂義「馬鹿野郎め!人道に反する事以外の卑怯な行為は戦場に適応されるんだよ!お前さんのいいように従えばそうやって手段を奪おうとし自分の有利になる方向に向かわせるも卑怯な事じゃないのか!」

「ほざけぇ!」

「いい気になりやがった女連れのスケベ野郎が!」

桐原茂義「誰がスケベだっての!!」

茂義は別の兵士にいちゃもんつけられるけど、直ぐ様反論する。
戦場では民間人を盾にする、そして民間人ごと攻撃するのは軍隊としての道を外す事になる。
が・・・・・・・・・戦場におけるルールの範囲の卑怯な行為は許される・・・・
軍人家系として生まれ育った茂義はそれを理解している・・・・・・

そして戦場に置いて必要なのは冷静な判断と素早い僅か2秒の行動である。

「小娘!大人しくしやがれ!」

望月初芽「誰が小娘ですって!私はこれでも先祖は地方豪族望月家であり清和天皇の血を引いたり、忍者の家系なのよ・・・・・見ず知らずのおっさんが私を小娘呼ばわりすんじゃないわよ!!」

「といいつつ、逃げ続けているじゃねぇか!そろそろ捕まれよ!」

初芽は大男相手に逃げ続けている。
対した事のない小娘にやられる事はないと思っていた。
すると正面に元反統合同盟兵士が前から迫ってくる。

望月初芽「あらっよっとん

それを確認していたのか、初芽は正面と後方の二人に挟まれる寸前にバッと横に転がり。
二人を正面衝突させた、無論考えも無しにやったわけじゃない。
無論元敵対した者同士のお互いの嫌悪感や苛立ちを利用させてもらう。

「待て小娘め」

「待てはこっちじゃ!統合野郎!」

「なんだと?」

ぶつかり合った二人は睨み合うと、殴り合いを始めた。
初芽は格闘術は得意が、肉体的負担を強いられたくない。
だったら、走るのが得意のと瞬発力を利用し事故を起こさせる。
それが終わったら・・・・

望月初芽「ば〜ん」

と二人に側面からショックガンを食らわせ麻痺らせる。
そんな二人に近づき拘束し、制圧が完了。
それが終わると初芽は茂義と紅花の援護に向かう。
その直後増援の警務官らがやってきた。

早瀬未沙「桐原少尉、本当かなり派手にやったんじゃない?」
地球統合軍SDF-1マクロス.管制官.早瀬未沙.大尉

桐原茂義「ハッうちの馬鹿兄貴よりかはマシであります。」

早瀬未沙「マシね・・・・・・私の目から見れば中尉の方の桐原と少尉の方の桐原は同じに見えるわ。」

劉紅花「ふふふ同じだって。」

望月初芽「確かに同じよね。」

気絶し仕事を終えると野外でバルキリー隊の管制スタッフをしていた早瀬未沙に報告する。
未沙は管制以外にもこのような報告集計係をしており。
警務隊の各班の報告を聞いている。

普通に報告しているだけなのだが・・・

早瀬未沙「望月上等兵。」

望月初芽「はい早瀬大尉なんでしょうか?」

早瀬未沙「あなたのお姉さん望月千代伍長の部隊がこれから危険な任務に就き出撃するけど会わなくていいの?」

望月初芽「えっ!?」

未沙から姉千代がこれから危険な任務に就き出撃する事を伝えられる。
まったく知らなかった初芽は思わず明るい表情から通夜のように暗い表情になる。
これから姉が死ぬ・・・死にに行く、なんで千代姉さんはそんな所へ
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望月千代.伍長. ブラッティ・ライン 第1部 死の作戦

2017-09-16 18:40:05 | マクロス各種作品派生外伝
ボドルザーを打倒し、ゼントラーディ軍残存艦隊は別のマクロスやゼントラーディ軍の艦艇
SDF-1マクロスが北米アラスカでは、残留ゼントラーディ軍の集中攻撃を受けた。
敗残兵同様でありボロボロであったゼントラーディ軍はまともに戦える能力がなく戦闘僅か30分で降伏した。
僅かに残ったアラスカ守備隊と地球側についたゼントラーディ軍と共に残留軍の武装解除を行う。

望月千代「せっかく勝てたのに・・・・・・戦争が終わらないなんて・・・・・・」
地球統合陸軍士官候補生.望月千代.伍長

黒い長髪で胸の大きく美しく陸軍装備一式を身につけている少女.望月千代はその日の満月を見て呟く。
ボドルザーを打倒したのに、今だに戦い続ける自分達とゼントラーディ人に怒りを込めながら・・・・・・
一体自分達、地球人はなんだろうか?
千代はいつの間にか自分達地球人の存在意義を疑うようになる・・・・・

そんな中・・・・・・・・

望月千代「第78補給基地に到達せよ・・・・・・ですか?」

ライド「あぁ・・・・グローバル艦長などの幹部からノイズ音だがSOS通信を出している第78補給基地とコンタクトしてもらいたいと言う命令があった。」
地球統合陸軍ライド・F・ルーカス.大尉

千代が所属する臨時編成の歩兵部隊にアラスカ某所に所在する第78補給基地と接触してもらいたいと。
第78補給基地は地球統合軍総司令部の外縁部にある基地であり、デストロイド部隊が配備されている。
そこ基地に、地下経由で生き残った職員と基地所属の職員が集結しており。
なんとしても接触し第78補給基地とマクロスとコンタクトできるような態勢を取らなくてはいけない。

望月千代「バルキリーの護衛はないんですか?」

ライド「ない・・・・・・・戦力不足であり、護衛として出せる戦力はない・・・・・歩兵のみによる決死作戦だ。」

チェヨン「マジですか?歩兵だけって・・・・・」
地球統合陸軍士官候補生.キム・チェヨン.伍長

ライド「本当だ、隊員は15名による決死戦である。もし一人でも生き残った場合に備えグローバル艦長からの命令文を持ってい事になる。」

第78補給基地に向かうのは車両による到達しかない。
無論、隊員数は少なく15名と言う僅かなメンバーのみ・・・・・・
生き残る可能性が低いため、誰か一人生き残ってもいいように命令書のコピーを持たされる事になっている。
まったく、まるで最悪な任務だよ・・・・・・誰もがそう思っていた。

その状況下でライドは・・・・・・・

ライド「生き残る可能性の低い作戦だ、全隊員.遺書を書くか会い人にあっておけ・・・・出撃は5時間後だ・・・・解散・・・・・・」

千代を含めた隊員達に遺書と会いたい人に会ってこいなどと命令する・・・・・・・・
解散すると一同は集まって今回の出撃に対して愚痴を言う・・・・・・・・

武田信一郎「航空支援もないとは、上は俺達を殺す気か!」
地球統合陸軍士官候補生.主席.武田信一郎.軍曹

森四郎「相手はゼントラーディだぞ、それをどうやって敵中突破するんだ!僅か15名でも無理がありすぎるぞ!」
地球統合陸軍歩兵(旧南アタリア島守備隊歩兵).森四郎.軍曹

愚痴は主に僅か15名で、バトルスーツや空戦ポッドを主力とするゼントラーディ軍が所在する地点を突破
し第78補給基地に向かうのは自殺行為・・・・・・・・
1機や2機のバルキリーの護衛をよこさないなんて・・・・・上は殺す気か・・・・

それとも・・・・・・・・・

チェヨン「千代どうする気・・・・黙っている・・素直にはいと上の命令を聞く気?」

望月千代「・・・・・・」

チェヨン「千代!!」

14名の中で千代はずっと、作戦内容の黒板を見ながら動きを見せない・・・・・・・・
士官学校の同期であったチェヨンは、千代に今回の無謀な作戦を事をどう思っているか聞くが・・・
千代は腕を組んだまま、動かない・・・・・・・・

無論、千代もこの作戦には納得はいかなかった・・・・・・・
でも上全てがこの作戦を押し進めたのではないと知っている。

理由をあげるならば僅かに生き残ったバルキリーや可変攻撃隊やデストロイド、通常の戦闘機や戦車
などの兵器を出さないのも一般人達を守るための事。
もし戦力を少しでも割いたら、守る能力が低下し一般人に多大な被害を出す事を・・・・

かと言って護衛部隊の1チーム(小隊)ぐらい出してもらってもいい。
出来るならば、エースとして名高いマクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスの両名
を・・・・・・・・・

だけど、この決定は変わる事ないでしょう・・・・・・・・・・
そして、これが無謀であれ第78補給基地には友軍将兵の生き残りがいる。

合流し・・・・・・少しでも戦力の増強をしなくてはならない・・・・・・・・・
だったら・・・・・・・・・・

望月千代「さて・・・・・・装備の点検に行きますか・・・・・・」

武田信一郎「千代!!」

チェヨン「あなた正気?」

望月千代「正気よ・・・・・・・・誰かが行かなくてはいけないし・・・・・・・・それに生き残った人々を見捨てるわけにはいかない。」

千代は死を覚悟しこの任務を全うする事を決意する。
周りにいた面々は正気かと思われているが当然の反応かもしれない・・・・・・・
誰だって死が確定するこの任務を受けたくないから。

望月千代「正気よ・・・・・・どちらにしろ、彼らを見捨てたらゼントラーディ軍に各個撃破されるだけよ。この無謀な任務を出した連中をあっと驚かしてやる・・・・・・・行かないならば、私と隊長だけで行くわ。」

だけど、人間いや軍人になった以上死を覚悟してもやり遂げなくてはならない事はある。
それが捨て駒同然に扱われようが・・・・・・・・・・
むしろ、捨て駒同然に扱った上官を驚愕してやる・・・・・・・いくら認めないようならば・・・・
何度でもと・・・・・・・・・・・

千代はチェヨンや信一郎らの仲間がいる場を離れ自分の部屋に戻る・・・・・・・・

望月千代「初芽・・・・・義綱兄さん・・・・・・・・私は死地に参ります・・・・・・・・私が伸ばしていた髪を残し・・・・・・・・友軍を助けるために・・・・・・・」

千代は肩まで伸びていた髪を切り、ショートボブのような髪型にする・・・・・・・・・・・・・
SDF-1マクロス内部で避難している兄義綱と妹の初芽・・・・・・に自分の生きた証が残るよう・・・・
切った髪を遺髪として残して纏め、小箱に治めた。

出撃まで残り3時間・・・・・・・・・・・
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