マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

カゴメとエミリーの絆 中編

2020-08-19 06:35:39 | マクロス短編
カゴメはアンサーズ中隊長の桐原茂人、アルタミラの相沢美弥・・・・
同じく出頭した憲兵出身の女性士官.劉夢華による話し合いに参加した。

これからの事について等々

話が進むうちにアンサーズ中隊で活躍する部隊員の話題になる。
既に男性の隊員は内定済みであり、既にアンサーズ母艦アルタミラに配属済みであり
中隊長である吉野大樹.大尉は自身の修行からか部隊指導までの間
テストパイロットなどを転々していると・・・・

そんな事もあるのかとカゴメは真剣に聞いていると
女性兵士4人が入ってきた。

カゴメ「エミリー・・・・」

その中に赤いベレー帽を被ったエミリーがおり・・・・
他三名の女性兵士の前に立ち敬礼する。

軍人としての凛々しさ・・・・

オペレーター時代とは異なる兵士らしい視線
カゴメは緊張のあまり固まってしまう。

桐原少佐「バッカニア少尉・劉少尉、相沢中尉と共に研修を受けてもらうメンバーだ!各人は優秀だが、君達の連携は不十分だ。きっちり上手く信頼関係と連携を強めてもらいたい。ニクソン中尉から返事を」

エミリー「小隊長候補エミリー・ニクソン中尉です」

イ少尉「イ・エラ少尉です。」

アリサ「私はアリサ・バレンタイン准尉だよ。」

ロザ「ロザ・べサーズ准尉です。」

エミリーなどの女性隊員たちは名前の紹介をした。
よく見てみるとエミリーの隊員たちも癖が強そうだ。

アリサはやる気の無さそうな雰囲気
エラは韓国人かつ東アジア人種なのに黒髪じゃない白髪。
ロザはゼントラーディ人らしからぬ大人しい印象

カゴメは隊員たちの人間観察を行う

エミリー「桐原少佐殿、よろしくお願いします。」

桐原少佐「こちらこそ頼むよ、ニクソン中尉。」

そんな中

エミリーは一歩前に出て茂人と握手をする

これからエミリーはアンサーズ中隊の中の小隊を率いる身であり
茂人の幹部になり、副隊長や他の小隊長と共に支える立場だ。
茂人と握手をしているエミリーは緊張ぎみであり顔が強張ってる

エラやロザは真剣な眼差しで見てるが
アリサは少し違った

握手を終え戻るエミリーに

アリサ「ニクソン中尉はオペレーター出身なんですよね、何故小隊長なのですかね?」

エラ「ちょっとアリサ!」

ロザ「まずいよ」

アリサ「実戦経験がなく、機種転換してなくて小隊長。私は納得いないねぇ」

オペレーター出身で実戦経験がなく小隊長になることに納得しないとアリサは言った
カゴメはやる気の無さそうな印象のアリサの態度に驚く・・・・

やる気の無さそうな態度ではあるのは変わりはない
だけど、アリサの目は鋭く・・・・根はやる気のない態度ではなく
なんだか分からないけど、油断できない強者の目をしてる

劉夢華「バッカニア少尉」

カゴメ「あっ・・・・はい」

劉夢華「彼女の経歴知ってるかしら?」

カゴメ「経歴ですか?」

劉夢華「そうよ、バレンタイン准尉はフライングフリーズ中隊出身よ」

困惑しているカゴメの横から夢華が口を開く
アリサは戦術攻撃部隊フライングフリーズ中隊出身であると

夢華はアリサの過去の経歴を知っているようであり・・・・
カゴメは夢華に対し・・・・・

カゴメ「戦術攻撃部隊のフライングフリーズ中隊ですよね?」

劉夢華「そうよ、かなり有能でここにくるまでに24機撃墜しているわ。まぁあの性格だから勲章もらえるだけに評価はされてないけれどね」

カゴメ「そんなに・・・・・・」

劉夢華「他にベサーズ准尉は機種転換しダルエスカラック中隊、イ准尉は北米アトランタ基地に所属していたシューフィッター。まぁ全員実戦参加済みよ。」

カゴメ「へぇ」

いろいろと質問し持っている情報を引き出そうと画策した。

結果は・・・予想通り話してくれた

アリサの撃墜数や勲章もらえてない事情
そして他の面々の過去の経歴を・・・・・・
全員、実戦経験のあると言う事を・・・・

劉夢華「ニクソン中尉の経歴見させてもらったけど、予備訓練と資格はあるだけで実戦経験なし。あれじゃバカにされてとう・・・」

カゴメ「エミリーをバカにしているんですか?」

劉夢華「ごめん・・・そんなわけじゃ、それに桐原少佐と相沢中尉の前で喧嘩はやめてよね。」

カゴメ「う・・・分かったわ」

夢華はエミリーについて厳しい指摘をした。

元々オペレーターであり実戦経験のないエミリーは馬鹿にされても当然と考えた。

その発言に悪気はないとは言え、カゴメの怒りを買う事になり反発
夢華は慌てて謝罪し、上官である茂人と美弥の見ている前なので喧嘩はやめようと言った。
カゴメも事情を察したのか、一時的に感情的になった自分を恥ずかしく思った。

だけど

このままエミリーを馬鹿にされたまま終わりたくない・・・・
どうにかしないと・・・・・・

と考えていると・・・・・・

エミリー「桐原少佐」

桐原少佐「なんだニクソン中尉?」

エミリー「私たち女性陣で演習してもいいでしょうか?」

桐原少佐「演習だと?」

エミリー「バレンタイン准尉も中々のご自信があるようで、少しお仕置きしないと・・・」

桐原少佐「ほう・・・・・・・」

エミリーが茂人に女性陣で演習してもいいかと聞いてくる。

まさかの反応に茂人も驚き、当然周りの面々も驚く

馬鹿にされて落ち込むかと思ったら・・・・
性格的に考えたら負けず嫌いなのは当然か・・・・・
カゴメはエミリーの発言にいろいろと考えるが・・・・

真っ先に反応したのは・・・・・・

アリサ「ど素人が私に喧嘩ね・・・・イ少尉」

エラ「私?」

アリサ「この素人小隊長叩き潰すから、リーダーやってよ」

エラ「私は賛成や反対とも・・・・・・わかったわ・・・」

アリサであり、エミリーの発言にプライドを傷つけられ・・・・
逆に痛い目見せてあげようと意気込んでいた。

階級は低いので上位階級のエラにリーダーを任せ・・・・
エミリーに素人が小隊長が無理だって事を教えようと燃えていた。
リーダーを任されたエラは困惑しつつも受け入れ、演習参加を決める

そして・・・・・

エミリー「そんじゃロザちゃん」

ロザ「ロザ・・・・ちゃん?」

エミリー「バディお願いね~」

ロザ「えぇぇぇぇぇ!?」

残ったロザはエミリーのバディになった。
ロザは状況を理解してなかったらしく・・・・・・・
エミリーにバディ任された時驚きの声をあげていた。

カゴメはロザを見て・・・・

何処か抜けていて可愛いなと思った。

桐原少佐「勝手に話は進んでいるようだが・・・・・・・・・・・・・相沢中尉」

相沢美弥「ハッ」

桐原少佐「彼女らが乗る可変戦闘機の準備はどうだ?」

相沢美弥「受領した機体がクラビウス基地の第1格納庫に・・・・いつでも出撃できます」

桐原少佐「そうか・・・・・・」

エミリーの演習の申し出に茂人は好意的に受け取る・・・
美弥を近づけさせ、機体の準備ができているかどうか確認した。

結果はいつでも出撃が可能な状態
つまりいつでも演習が出来る状態であり・・・・・・
茂人は少しニヤッと笑って

桐原少佐「ニクソン中尉、君達の機体の準備してある。演習を許可しよう。」

エミリー「本当ですか?」

桐原少佐「ただし、既に出航している空母アルタミラへの着艦を条件で」

エミリー「勿論です喜んで」

桐原少佐「君達の機体はパイロットスーツに着替える前に確認してもらう、相沢・・・案内しろ!」

相沢美弥「はい」

エミリーの演習を承認
美弥にエミリー達が乗る可変戦闘機のある第1格納庫まで案内させる。
カゴメもエミリーが乗る可変戦闘機が気になるので
一緒に行く夢華の後ろをついていくように、第1格納庫まで向かった。

第1格納庫に到着するとVF-4ライトニングやVF-5000などが駐機しており
数多くの整備兵が働いていた。

その中に・・・・・・

カゴメ「VF-1バルキリー・・・・・・・・」

10年前の第1次星間大戦の主力戦闘機VF-1バルキリーが駐機していた。
既に二世代可変戦闘機の前では旧型であり、一線を退きつつある機体・・・・・・

まさかこの可変戦闘機がエミリー達の機体になるのか・・・・・・

カゴメが驚いているのは勿論、エミリー・エラ・アリサ・ロザはポカンとしており
特にアリサは手が震える程驚いていた。

そんな状況下で美弥が口を開いた。

相沢美弥「旧型に見えるけど改修型のX型を二世代可変戦闘機の性能に匹敵する改修型VF-1Pフレイヤバルキリーよ。」

劉夢華「二世代可変戦闘機ってVF-5000と・・・・・」

相沢美弥「同等の性能があるわ、新設される桐原少佐のアンサーズ中隊は実験部隊だから、このフレイヤが配備されたわ。」

このバルキリーはVF-1Pフレイヤバルキリーと言うバルキリーであり・・・
主力可変戦闘機として問題のあったVF-4を補完すべく・・・・・
最新の機器やOSを用いて改修したVF-1Xの更なる改修型である。

このクラビウス基地では主にXタイプのVFー1バルキリーが配備されており・・・・・・
アンサーズ中隊のようにPタイプのフレイヤはまだ少数配備である・・・・

その性能を試験すべくアンサーズ中隊が創設され・・・・・
アグレッサーや独立遊撃部隊など実質なんでも屋部隊として機能する事になる・・・・・

アリサ「まぁ古い機体だけど、問題ないわ。ニクソン中尉殿」

エミリー「何か?」

アリサ「貴女のような温室育ちに戦場の恐ろしさを教えてあげるわ。」

エミリー「上等じゃない、泣きべそかかせてやるわ。」

機体を確認した二人はお互いに火花を飛ばす
それぞれのプライドをかけた戦いであり
特にエミリーは散々実戦経験済みのアリサに馬鹿にされているので
ここで見返すチャンスであった。

桐原少佐「バッカニア少尉」

カゴメ「ハッ」

桐原少佐「同じ艦で航宙管制出来ないから指揮挺シャマルにてニクソン隊をオペートせよ。劉少尉」

劉夢華「ハッ」

桐原少佐「アルタミラにてイ隊の航宙管制せよ!」

カゴメは夢華と共に茂人から航宙管制の配置場所を言い渡される。

指揮挺シャマル(トルネード級対宙哨戒挺)にカゴメを
自分たちの今後の活動の拠点になるアームド級宇宙空母アルタミラには夢華と・・・
二つのチームに分かれ、配置した。

これは同じ艦にいてお互いの作戦内容が相手にバレないようにする処置であり・・・
指揮官の茂人的にもアルタミラに配属になるカゴメと夢華のオペレーターとしての実力
いや、パイロットとの信頼関係を築ける能力がどれ程なのか知るいい機会である。

さっそく両陣営の面々は動き出す。
夢華は連絡挺に乗り、アルタミラに向かい
エミリーたちは制服を脱ぎパイロットに着替える・・・・・

チャックを締めて、黒いスポーツブラに包まれている豊満な胸を隠し・・・
パイロットスポーツ用の更衣室から出た。

カゴメ「エミリー・・・・」

エミリー「何?」

カゴメ「頑張ってね、応援している。エミリーが馬鹿にされるのは、私も辛いから」

エミリー「安心して、馬鹿にされたんだから私はむしろやる気が出るわ。自信満々だから己の力を過信している小娘に私の実力を教えてあげないとね。大丈夫、勝ってくるから」

カゴメはエミリーが更衣室から出るのを待っており・・・
更衣室から出てくるとエミリーに激励の言葉を送った。

カゴメの激励にエミリーは笑顔で応えた・・・・

女の意地としてアリサに負けたくはない
女同士きっちり自分の矜持をぶつける。
エミリーはそう考えており、カゴメを安心させる。

エミリー「しっかり私たちに指示お願いね」

カゴメ「うん、しっかり指示するわ。だから負けないでね」

エミリー「分かってるわ、ロザちゃん早く早く」

ロザ「まだチャック締めてない待ってよ」

エミリーはロザを引き連れ出撃していく・・・・

カゴメは内心実戦経験がなく、資格持ち程度でしかないエミリーを心配していた

本当に実戦経験豊富なアリサに勝てるのだろうか・・・・
やる気だけでアリサに勝てるのだろうか?
出撃していくエミリーの後ろ姿を見ながらカゴメはそう思ってしまった。


カゴメ・バッカニア



エミリー・ニクソン



アリサ・バレンタイン



イ・エラ



ロザ・ベサーズ

作画いわしぃ

【出演】
◆カゴメ・バッカニア
安野希世乃

◆エミリー・ニクソン
遠藤綾

◆相沢美弥
平田絵里子

◆劉夢華
柚木涼香

◆桐原茂人
諏訪部順一

◆アリサ・バレンタイン
千本木彩花

◆イ・エラ
中島愛

◆ロザ・ベサーズ
黒沢ともよ
コメント
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