ジーナス家の娘は車の免許を必ず持っており・・・
十代ながら自家用車や自家用バイクの2セットを持っている。
母ミリアがゲームが好きなれば、ジーナス姉妹は様々なゲームを好きになり。
母ミリアが車やバイクが好きならば娘達も好きになる。
実際にミリアはお遊び半分でバイクのレースに出ている。
そんなジーナス姉妹の長女コミリア 愛称マリアもそんな車やバイク好きの1人であった。
今回はそんなコミリアのドライブの話。
【西暦2028年月面クラビウスシティー】
月面クラビウス基地のある軍都クラビウスシティー。
誕生から20年以上になるもまだまだ発展途上の月面の都会。
クラビウスシティーに暮らすコミリアは、自分の買った車を整備していた。
ハイスクールに通いながらも、家に帰ったらバイトをして・・・
それが終わったら車とバイトを整備するのを日常的に行っていた。
休日になると、バイクや車に乗るなどを楽しむ。
コミリア「さぁて明日は月面ハイウェイを使って、クラビウスの周りのクレーター都市をまわるぞ。」
この日、コミリアは休日であった。
前々から計画しており、月面都市の数々の名物を食べようと考えている。
一体どんな物を食べようか、農業都市クレランベでジンギスカンか。
宇宙港を使ってアポロシティーに向かって寿司を摘まむか。
コミリアはそう考えただけでヨダレが出てくる。
コミリア「じゃあ行ってくるね。」
桐原志保「ちょっと何処へ行くの?ねぇ?」
桐原茂人とデワントン・フィアロの長女桐原志保
桐原未代「ねぇマリアお義姉さん。」
桐原茂人とデワントン・フィアロの次女桐原未代
コミリア「おっと、いたの二人とも。」
こっそり出ていくつもりだったけど、桐原姉妹に見つかる。
この二人は桐原茂人とデワントン・フィアロの娘であり・・・・
コミリアの義理姉妹のような関係になっていた。
コミリア「二人を連れて行きたいけど、1人でドライブしたいんだ。」
桐原未代「1人でドライブね~恋人がいれば、楽しいのに。」
コミリア「ちょっと・・・もう、きちんとお土産買ってくるからね。」
仲の良い姉妹だけど、連れていくわけにはいかない。
ドライブは1人で楽しみたい。
今は恋人とかいないけど、1人ドライブもかなり面白い。
二人も車の免許を持っているのだから、ドライブを楽しめばいい。
コミリアはそう思いながら車に乗り込む。
家から出発したコミリアは月面ハイウェイに入る。
月面ハイウェイは月面全土に張り巡らしている高速道路であり。
降りなければ全線10ギャラン(1000円)で乗り放題である。
コミリア「いやぁドライブの風は気持ちがいいわぁ。」
コミリアはハイウェイに乗るとドライブを満喫する。
オープンカー状態でありかなりの風がやってくる。
やってきた風に当たるとかなり気持ちがいい。
満足げな笑顔を浮かべながら、ドライブを満喫する。
コミリア「あらぁガソリンがないわ、あそこのパーキングで給油しよう。」
走ってから暫くしてガソリンが少ないことに気がついた。
ガソリンを何処で補給しようとした
パーキングに入り、コミリアはガソリンスタンドに向かった。
ガソリンスタンドに着くと、自分の入ったブースに対応したある女性に反応する。
コミリア「あれ?ママ?なんでこんな所にいるの?」
「えっ誰よ、あんた?」
コミリア「私よコミリアよ、なんでガソリンスタンドのスタッフしているのさ。」
その女性とは母ミリアにそっくりな女性であった。
でも母は宇宙軍大尉であり、ガソリンスタンドなんかで働くような人ではない。
まさか
軍から追い出され、密かにガソリンスタンドで働くようになったのか?
コミリアはいろいろと考える。
ナスタード「ちょっとあんたね・・・・・私はナスタード・デルフィニウム、あなたのママじゃないし。まだ2世のゼントラーディ系地球人よ!」
ガソリンスタンド店員ナスタード・デルフィニウム
コミリア「そうなの?」
ナスタード「よく言われるけど、ミリアじゃないし別人です。」
コミリア「はははそうなんだ、間違えてごめんね。」
だけど・・・・赤の他人であった。
ナスタードと名乗る女性はまだ2世ゼントラーディ系地球人でありミリアとは関係がない。
それを聞いたコミリアはある事を思い出した・・・・
ゼントラーディ人はクローニング製造による人種だったと・・・・
ママがいくら有名なミリア・ファリーナ・ジーナスでも・・・所詮はゼントラーディ人であり・・・
クローン人間・・・・
同じような顔な人がいてもおかしくない・・・
コミリア「ごめんね。悪気はなかったんだ。」
ナスタード「別にいいですよ、ゼントラーディ人として生まれてきたのだもの。同じような顔の人がいても、別に気にしてませんから。」
コミリア「はははそうなんだ~(明らかに怒っているなぁ。)」
謝るけど、明らかに許していないような態度をとる。
完全に怒っているなぁ、でも早くしないとガソリン入れられなくなる。
コミリアは完全に焦るが、ナスタードの様子がおかしい。
何か目線が興味があるかのようだ。
一体何に興味があるのかと言うと・・・・・
ナスタード「まさかあんたはミリアの娘なのか、母の同型のメルトラン?」
コミリア「私はミリア・ファリーナ・ジーナスの娘です。」
ナスタード「凄ぉい、感激・・・・私の母は同じラプラミズ艦隊の兵士だったからミリアを尊敬しているのよ。」
名前はなんて言うの?」
コミリア「コミリア・マリアです。」
ナスタード「それも凄いわぁ、初の星間混成児・・・感激~」
ナスタードがミリア・ファリーナ・ジーナスの娘かどうかで・・・・
コミリアがミリアの娘だと言うと態度を手のひらに返すかのような態度を取った。
実はナスタードはミリア・ファリーナ・ジーナスのファンであり・・・
母親がミリアと同じラプラミズ艦隊(ミリアとは別の機動戦隊所属)であり・・・・
その影響もあってかナスタードはミリアのファンになってしまった。
ナスタード「とりあえず、写真撮らせてください。」
コミリア「いいけど、ガソリン入れたいんだけど・・・・・」
ナスタード「この二割引券をあげますので・・・・」
コミリア「ははは分かりましたよ。」
熱心なファンな為か写真撮らせて欲しいと頼んできて・・・・
コミリアはかなり慌てる・・・・・・
慌てるも、ナスタードから割引券を貰ったので・・・・
しぶしぶ写真を撮る事を了承した。
それにしても母親と殆ど変わらない同年代の娘っ子に写真をとってくださいと頼まれるとは
なんか複雑な気持ちになってしまう・・・・・・・
ナスタード「毎度あり~」
コミリア「どうも~」
やっと解放された・・・・
ガソリンが予想より減ったのはいいけど・・・・
母親とそっくりいや酷似さんと会った事による複雑な気持ちが解消されない。
違和感ありすぎて何にも言えない程に・・・
そうしているうちにクラビウスシティーの端っこ付近を通るようになる。
コミリア「あっちがコペルニクスシティー方面か、電車も通っているけど行った事ないわね。まぁいいか。」
都市の端側のハイウェイの付近はジャンクションがある。
別のクレーター都市に向かうか、そのままクラビウスシティーを走るかを・・・
とは言え時間がかかるので・・・・
今回はパス・・・・・コミリアの車はそのままクラビウスシティー内を走る。
コミリア「相変わらず、クラビウス基地は大きいなぁ。アポロ基地はもっと大きいだろうけど。」
コミリアは軍事基地付近を通る。
目の前に見えるのは都市内警備の宇宙軍陸戦部隊基地。
宇宙軍仕様のバトルロイド・カタナや装甲車などが駐屯しているように見える。
周りには防弾チョッキにヘルメットを被りアサルトライフルを構えている兵士が確認できる。
これから基地より少し離れている別のドーム内の演習場に向かうのだろう。
コミリアはそれらを見ながら思った。
コミリア「ん?」
コミリアの隣に軍用輸送トラックが通る。
軍のトラックの荷台からは疲れている表情を浮かべる宇宙軍陸戦隊員の姿が見れる。
ここは地球最後の防衛拠点であり、警備が厳重であり・・・・
宇宙軍陸戦隊員の仕事は激務である。
前の大戦の影響で人手不足もあり、一人がこなす仕事の量はかなりある。
完全に解消されるのは後10年ほど待たなくてはならないが・・・・
今の宇宙軍陸戦隊員の辛さは想像以上である。
コミリア「宇宙軍陸戦隊員も大変だな。」
来年軍に入るコミリア。
彼らの疲れている表情を見て、陸戦隊員だけにはなりたくないと思った。
まだパイロットをやるだけマシだと・・・・・・
なんせ激務である業務にも関わらず、可変戦闘機乗りより手当が少ないと。
最前線で戦うような兵士ではない。
それが宇宙軍陸戦隊員の手当が少ない理由である。
コミリアはしばらくずっと走り、帰ろうと決意した時には・・・・
既に22時になろうとしていた。
【23時29分頃・・・・・】
店は閉店した茂人とデワントンのお風呂屋。
完全に真っ暗であり、開いている様子がない。
コミリアはそんなお風呂屋の中にある駐車場に止めて家に向かう。
桐原志保「あっマリアお姉ちゃんが帰ってきた。」
桐原未代「お帰りマリアお姉ちゃん。」
コミリアが帰ると桐原姉妹が待っていてくれた。
二人は自衛のためか、アサルトライフルとサーチライトをつけたヘルメットをつけていた。
一応二人も軍事教習を受けており、アサルトライフルなどを扱える能力はある。
なので自衛にヘルメットやアサルトライフルを装備しても問題はない。
二人も将来は軍人を目指すとの事。
桐原志保「お土産買ってきてきた?」
コミリア「買ってきて来たわよ、期待した物かどうかは分からないけど。」
桐原志保「ありがとうどんな物でも楽しみだわ。」
そんな桐原姉妹にお土産は買ってきてある。
コミリアの言葉を聞いた桐原姉妹はニコニコしながら、喜ぶが・・・・
桐原姉妹の次女未代はあることを言う。
桐原未代「でもお土産らしき物がないんだけど。」
お土産らしき物がない。
コミリアは自分のリュックサック以外何も持ってない。
明らかにお土産を持っているようには見えない。
お土産があると言っても何処にあるのだろうか?
未代の言葉に志保もコミリアのお土産の所在が気になりはじめる。
コミリア「あるじゃない、車の中に・・・」
桐原未代「何処に・・・・・ってこれは・・・・」
桐原志保「こんな高い物を・・・・・」
コミリア「軍でも使われているニュースズキカンパニーのバイク、グレッセラよ!」
桐原志保「嘘でしょ・・・・・」
コミリアの言うお土産とはバイクであった。
夜中であった事と、黒い布に隠れていたため桐原姉妹には気がつく事ができず・・・
そればかりか軍の兵士が使うようなバイクをお土産に買ってきた事に・・・
桐原姉妹は驚愕・・・・・・・
特に未代は今度バイクを買おうと考えていたためなのか・・・
目を輝かせながらバイクに近づく。
コミリア「今度、バイクに乗って遠い場所に行こう♪」
桐原未代「お供します、マリア御姉様。」
桐原志保「あはははは、流石は私のママの上官の娘だわ。」
桐原姉妹の長女志保は後にこの時の事を振り替える。
-流石は自分の母親の上官の娘・・・・・・行動力があり過ぎる
-自分でも真似出来ないような行動力、豪快過ぎる
と語っている。
翌年、コミリアは軍に入隊するためクラビウスシティーから離れアポロ基地に入営した。
その際に・・・・・
コミリア「このジープ、志保にあげるわ。」
桐原志保「うそ~」
自分の大事にしていたジープを志保に譲った。
この時のエピソードも志保は、勝てる気がしないと語っている。
豪快さになるコミリアが恐ろしいと言うのも付け加えて・・・・
十代ながら自家用車や自家用バイクの2セットを持っている。
母ミリアがゲームが好きなれば、ジーナス姉妹は様々なゲームを好きになり。
母ミリアが車やバイクが好きならば娘達も好きになる。
実際にミリアはお遊び半分でバイクのレースに出ている。
そんなジーナス姉妹の長女コミリア 愛称マリアもそんな車やバイク好きの1人であった。
今回はそんなコミリアのドライブの話。
【西暦2028年月面クラビウスシティー】
月面クラビウス基地のある軍都クラビウスシティー。
誕生から20年以上になるもまだまだ発展途上の月面の都会。
クラビウスシティーに暮らすコミリアは、自分の買った車を整備していた。
ハイスクールに通いながらも、家に帰ったらバイトをして・・・
それが終わったら車とバイトを整備するのを日常的に行っていた。
休日になると、バイクや車に乗るなどを楽しむ。
コミリア「さぁて明日は月面ハイウェイを使って、クラビウスの周りのクレーター都市をまわるぞ。」
この日、コミリアは休日であった。
前々から計画しており、月面都市の数々の名物を食べようと考えている。
一体どんな物を食べようか、農業都市クレランベでジンギスカンか。
宇宙港を使ってアポロシティーに向かって寿司を摘まむか。
コミリアはそう考えただけでヨダレが出てくる。
コミリア「じゃあ行ってくるね。」
桐原志保「ちょっと何処へ行くの?ねぇ?」
桐原茂人とデワントン・フィアロの長女桐原志保
桐原未代「ねぇマリアお義姉さん。」
桐原茂人とデワントン・フィアロの次女桐原未代
コミリア「おっと、いたの二人とも。」
こっそり出ていくつもりだったけど、桐原姉妹に見つかる。
この二人は桐原茂人とデワントン・フィアロの娘であり・・・・
コミリアの義理姉妹のような関係になっていた。
コミリア「二人を連れて行きたいけど、1人でドライブしたいんだ。」
桐原未代「1人でドライブね~恋人がいれば、楽しいのに。」
コミリア「ちょっと・・・もう、きちんとお土産買ってくるからね。」
仲の良い姉妹だけど、連れていくわけにはいかない。
ドライブは1人で楽しみたい。
今は恋人とかいないけど、1人ドライブもかなり面白い。
二人も車の免許を持っているのだから、ドライブを楽しめばいい。
コミリアはそう思いながら車に乗り込む。
家から出発したコミリアは月面ハイウェイに入る。
月面ハイウェイは月面全土に張り巡らしている高速道路であり。
降りなければ全線10ギャラン(1000円)で乗り放題である。
コミリア「いやぁドライブの風は気持ちがいいわぁ。」
コミリアはハイウェイに乗るとドライブを満喫する。
オープンカー状態でありかなりの風がやってくる。
やってきた風に当たるとかなり気持ちがいい。
満足げな笑顔を浮かべながら、ドライブを満喫する。
コミリア「あらぁガソリンがないわ、あそこのパーキングで給油しよう。」
走ってから暫くしてガソリンが少ないことに気がついた。
ガソリンを何処で補給しようとした
パーキングに入り、コミリアはガソリンスタンドに向かった。
ガソリンスタンドに着くと、自分の入ったブースに対応したある女性に反応する。
コミリア「あれ?ママ?なんでこんな所にいるの?」
「えっ誰よ、あんた?」
コミリア「私よコミリアよ、なんでガソリンスタンドのスタッフしているのさ。」
その女性とは母ミリアにそっくりな女性であった。
でも母は宇宙軍大尉であり、ガソリンスタンドなんかで働くような人ではない。
まさか
軍から追い出され、密かにガソリンスタンドで働くようになったのか?
コミリアはいろいろと考える。
ナスタード「ちょっとあんたね・・・・・私はナスタード・デルフィニウム、あなたのママじゃないし。まだ2世のゼントラーディ系地球人よ!」
ガソリンスタンド店員ナスタード・デルフィニウム
コミリア「そうなの?」
ナスタード「よく言われるけど、ミリアじゃないし別人です。」
コミリア「はははそうなんだ、間違えてごめんね。」
だけど・・・・赤の他人であった。
ナスタードと名乗る女性はまだ2世ゼントラーディ系地球人でありミリアとは関係がない。
それを聞いたコミリアはある事を思い出した・・・・
ゼントラーディ人はクローニング製造による人種だったと・・・・
ママがいくら有名なミリア・ファリーナ・ジーナスでも・・・所詮はゼントラーディ人であり・・・
クローン人間・・・・
同じような顔な人がいてもおかしくない・・・
コミリア「ごめんね。悪気はなかったんだ。」
ナスタード「別にいいですよ、ゼントラーディ人として生まれてきたのだもの。同じような顔の人がいても、別に気にしてませんから。」
コミリア「はははそうなんだ~(明らかに怒っているなぁ。)」
謝るけど、明らかに許していないような態度をとる。
完全に怒っているなぁ、でも早くしないとガソリン入れられなくなる。
コミリアは完全に焦るが、ナスタードの様子がおかしい。
何か目線が興味があるかのようだ。
一体何に興味があるのかと言うと・・・・・
ナスタード「まさかあんたはミリアの娘なのか、母の同型のメルトラン?」
コミリア「私はミリア・ファリーナ・ジーナスの娘です。」
ナスタード「凄ぉい、感激・・・・私の母は同じラプラミズ艦隊の兵士だったからミリアを尊敬しているのよ。」
名前はなんて言うの?」
コミリア「コミリア・マリアです。」
ナスタード「それも凄いわぁ、初の星間混成児・・・感激~」
ナスタードがミリア・ファリーナ・ジーナスの娘かどうかで・・・・
コミリアがミリアの娘だと言うと態度を手のひらに返すかのような態度を取った。
実はナスタードはミリア・ファリーナ・ジーナスのファンであり・・・
母親がミリアと同じラプラミズ艦隊(ミリアとは別の機動戦隊所属)であり・・・・
その影響もあってかナスタードはミリアのファンになってしまった。
ナスタード「とりあえず、写真撮らせてください。」
コミリア「いいけど、ガソリン入れたいんだけど・・・・・」
ナスタード「この二割引券をあげますので・・・・」
コミリア「ははは分かりましたよ。」
熱心なファンな為か写真撮らせて欲しいと頼んできて・・・・
コミリアはかなり慌てる・・・・・・
慌てるも、ナスタードから割引券を貰ったので・・・・
しぶしぶ写真を撮る事を了承した。
それにしても母親と殆ど変わらない同年代の娘っ子に写真をとってくださいと頼まれるとは
なんか複雑な気持ちになってしまう・・・・・・・
ナスタード「毎度あり~」
コミリア「どうも~」
やっと解放された・・・・
ガソリンが予想より減ったのはいいけど・・・・
母親とそっくりいや酷似さんと会った事による複雑な気持ちが解消されない。
違和感ありすぎて何にも言えない程に・・・
そうしているうちにクラビウスシティーの端っこ付近を通るようになる。
コミリア「あっちがコペルニクスシティー方面か、電車も通っているけど行った事ないわね。まぁいいか。」
都市の端側のハイウェイの付近はジャンクションがある。
別のクレーター都市に向かうか、そのままクラビウスシティーを走るかを・・・
とは言え時間がかかるので・・・・
今回はパス・・・・・コミリアの車はそのままクラビウスシティー内を走る。
コミリア「相変わらず、クラビウス基地は大きいなぁ。アポロ基地はもっと大きいだろうけど。」
コミリアは軍事基地付近を通る。
目の前に見えるのは都市内警備の宇宙軍陸戦部隊基地。
宇宙軍仕様のバトルロイド・カタナや装甲車などが駐屯しているように見える。
周りには防弾チョッキにヘルメットを被りアサルトライフルを構えている兵士が確認できる。
これから基地より少し離れている別のドーム内の演習場に向かうのだろう。
コミリアはそれらを見ながら思った。
コミリア「ん?」
コミリアの隣に軍用輸送トラックが通る。
軍のトラックの荷台からは疲れている表情を浮かべる宇宙軍陸戦隊員の姿が見れる。
ここは地球最後の防衛拠点であり、警備が厳重であり・・・・
宇宙軍陸戦隊員の仕事は激務である。
前の大戦の影響で人手不足もあり、一人がこなす仕事の量はかなりある。
完全に解消されるのは後10年ほど待たなくてはならないが・・・・
今の宇宙軍陸戦隊員の辛さは想像以上である。
コミリア「宇宙軍陸戦隊員も大変だな。」
来年軍に入るコミリア。
彼らの疲れている表情を見て、陸戦隊員だけにはなりたくないと思った。
まだパイロットをやるだけマシだと・・・・・・
なんせ激務である業務にも関わらず、可変戦闘機乗りより手当が少ないと。
最前線で戦うような兵士ではない。
それが宇宙軍陸戦隊員の手当が少ない理由である。
コミリアはしばらくずっと走り、帰ろうと決意した時には・・・・
既に22時になろうとしていた。
【23時29分頃・・・・・】
店は閉店した茂人とデワントンのお風呂屋。
完全に真っ暗であり、開いている様子がない。
コミリアはそんなお風呂屋の中にある駐車場に止めて家に向かう。
桐原志保「あっマリアお姉ちゃんが帰ってきた。」
桐原未代「お帰りマリアお姉ちゃん。」
コミリアが帰ると桐原姉妹が待っていてくれた。
二人は自衛のためか、アサルトライフルとサーチライトをつけたヘルメットをつけていた。
一応二人も軍事教習を受けており、アサルトライフルなどを扱える能力はある。
なので自衛にヘルメットやアサルトライフルを装備しても問題はない。
二人も将来は軍人を目指すとの事。
桐原志保「お土産買ってきてきた?」
コミリア「買ってきて来たわよ、期待した物かどうかは分からないけど。」
桐原志保「ありがとうどんな物でも楽しみだわ。」
そんな桐原姉妹にお土産は買ってきてある。
コミリアの言葉を聞いた桐原姉妹はニコニコしながら、喜ぶが・・・・
桐原姉妹の次女未代はあることを言う。
桐原未代「でもお土産らしき物がないんだけど。」
お土産らしき物がない。
コミリアは自分のリュックサック以外何も持ってない。
明らかにお土産を持っているようには見えない。
お土産があると言っても何処にあるのだろうか?
未代の言葉に志保もコミリアのお土産の所在が気になりはじめる。
コミリア「あるじゃない、車の中に・・・」
桐原未代「何処に・・・・・ってこれは・・・・」
桐原志保「こんな高い物を・・・・・」
コミリア「軍でも使われているニュースズキカンパニーのバイク、グレッセラよ!」
桐原志保「嘘でしょ・・・・・」
コミリアの言うお土産とはバイクであった。
夜中であった事と、黒い布に隠れていたため桐原姉妹には気がつく事ができず・・・
そればかりか軍の兵士が使うようなバイクをお土産に買ってきた事に・・・
桐原姉妹は驚愕・・・・・・・
特に未代は今度バイクを買おうと考えていたためなのか・・・
目を輝かせながらバイクに近づく。
コミリア「今度、バイクに乗って遠い場所に行こう♪」
桐原未代「お供します、マリア御姉様。」
桐原志保「あはははは、流石は私のママの上官の娘だわ。」
桐原姉妹の長女志保は後にこの時の事を振り替える。
-流石は自分の母親の上官の娘・・・・・・行動力があり過ぎる
-自分でも真似出来ないような行動力、豪快過ぎる
と語っている。
翌年、コミリアは軍に入隊するためクラビウスシティーから離れアポロ基地に入営した。
その際に・・・・・
コミリア「このジープ、志保にあげるわ。」
桐原志保「うそ~」
自分の大事にしていたジープを志保に譲った。
この時のエピソードも志保は、勝てる気がしないと語っている。
豪快さになるコミリアが恐ろしいと言うのも付け加えて・・・・
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