【2012年10月3日 地球.マクロスシティ.第1防空航空基地】
メガロード01を中心とした第1次超長距離移民船団が出航してから翌月・・・・
マクシミリアン・ジーナスはある兵士を前に真剣な顔をしていた。
マックスの後ろには愛妻ミリア・・・・・周りには地球人や男女のゼントランのバルキリー乗り達。
手にはトランプのカードを持っていた。
マックス「負けた・・・・」
新統合宇宙軍マクシミリアン・ジーナス中尉
滝田英史「すまんな、お前の給料の一部頂きだ。」
新統合宇宙軍滝田英史.大尉
マックスが今やっていたのはトランプであり・・・・・・たった今負けた所だ。
対戦相手は若き日本国出身でF-15J+とVF-0フェニックス搭乗経験のある・・・・
戦場のギャンブラーことSVF-13ブランジャーズ中隊長滝田英史大尉であった。
彼は生涯一度もギャンブルでは負けた事がない。
ミリアの思い付きで天才マックスをぶつけるたらどうなるんだろうと発言し・・・・
さっきの勝負に至ったわけである・・・・
が・・・・負けた・・・・・
ミリア「マックス・・・・お前・・・・負けたな・・・・」
新統合宇宙軍ミリア・ファリーナ・ジーナス少尉
マックス「なっ・・・・・・」
ミリア「なんか・・・・・失望したぞ・・・・・・」
マックス「がっ・・・・・・・」
負けた結果・・・・・
ミリアから失望の声をマックスに突きつける・・・・・・・・・
失望したぞと・・・・・・・・・
この発言に胃にナイフを突き刺した衝撃がマックスを襲う・・・・・
「流石の天才パイロットもギャンブルの天才にはお手上げか・・・・」
「エースのミリアを妻に向か入れたマイクローンの兵士に興味あったけど、なんかショボイわね。」
「圧倒的にやられていたもんな。」
今回の敗北はマックスの地位を大幅に低下させる結果になった。
どんな天才であれ不得意な物がある・・・・・
マックスはギャンブルは好きじゃないし、賭け事なんて興味ない・・・・・・
だけど、この敗北でマックスからいろんな物がずれ落ちてしまう事になってしまった。
「マクシミリアン・ジーナス中尉とミリア・ファリーナ・ジーナス少尉いるか?第1防空航空司令官どのが直々にお呼びだぞ。」
ミリア「マックス・・・行くぞ。」
マックス「あぁ・・・・・」
将校からの言葉で司令官の命令を受けとりにマックスとミリアは向かうが・・・・
先ほどの件もあったせいかマックスは元気がない。
それでも行かないといけないので、制帽を被り・・・司令室に向かう。
マックス「僕たちが反統合同盟勢力残存組織の残党を掃討ですか?」
ウィリアム「そうだ・・・・目的地はキューバだ。」
新統合宇宙軍ウィリアム・エバンス大佐
マックス「しかし、キューバは前の大戦により壊滅し無人島状態のはず・・・・それがなんで・・・・」
ウィリアム「我が軍の潜水艦基地や南極基地.硫黄島基地.など前の大戦の砲撃から免れた箇所があるように連中にもそのような場所がある。その連中の残党は地球各地に展開するばかり、密かに建造していた宇宙艦もしくは移民船団に潜伏などにより逃走し別の新天地に向かうケースがある。その一つがキューバである。」
滝栄一「君らの任務はキューバをキルケー部隊と共に強襲・・・・・敵を混乱させた後、北米軍のキトサップ海軍基地から出撃予定のプロメテウス級ストロム・サーモンド及びアドバンスド・アーレイバーグ級で混成した北米大西洋艦隊と中央アメリカ軍のVA-3攻撃部隊、南米軍の2個飛行中隊と海兵隊奇襲歩兵部隊を乗せたダイダロス級強襲揚陸艦ジョン・アダムスが強襲する。」
新統合宇宙軍.滝栄一.中佐
ウィリアム「島にはSv-51とSv-52。デストロイド・オクトスや対空防衛網が厳重である、危険な任務ではあるが貴官らや精鋭のキルケー部隊なら出来るはずだ・・・期待しているぞ。」
マックスとミリアに対する指令はキューバに集結中の反統合同盟残党の掃討である。
キューバは統合戦争時、反統合同盟につき・・・・
地球統合軍のキューバにおける拠点.グァンタナモ基地や統合軍のブラックサイトであるグァンタナモ湾収容キャンプを襲撃・・・
2006年まで激しい戦闘を繰り広げるなどの激戦区になる。
第1次星間大戦ではゼントラーディ軍の砲撃により壊滅・・・・・
2年経っても新統合軍はキューバ基地の開設に乗り出さず・・・・
地球に置ける軍事拠点ならびに地球都市の再建は・・・・首都マクロスシティーを守る北米軍を中心に・・・・・・
日本を中心とする極東・太平洋軍、オセアニア軍.アフリカ軍.ヨーロッパ軍.などの世界各地の重要拠点の再建を重視した。
その結果、反統合同盟残党に目をつけられ今回の事態が起きた。
明らかに失策である。
キューバだけではない、中東・パキスタン・ロシア・中国・北部朝鮮半島など・・・
多くの反統合同盟残党が潜伏、新統合政府に反抗している。
中には不穏ゼントラーディ分子と手を組んでいる。
ウィリアム「今回の南米軍・北米軍・中央軍の損失は避けろ、一応100万人の生存者発表しているがまだ身元が確認できない統合軍部隊・・・統合国民がいる・・・・とは言え、人類の数は少ない・・・・損害を出来るだけ出すな・・・・いいな。」
ミリア「了解。」
マックス「了解したしました。」
今回の任務のハードは高い。
キューバには可変戦闘機部隊や強力な対空防空網がある。
それに各軍管区軍の部隊の損害を控えろと・・・・
かなり厳しい戦いになる。
その後、パイロットスーツに着替えて愛機へ向かった。
ミリア「マックス、今回の作戦は厳しそうだな。」
マックス「あぁキューバなんてかなり大きい島だからもっと戦力必要になるけど。」
今回の戦いはキューバと言ってもハバナを中心としたエリアであり・・・・
マックスとミリアそしてキルケーと呼ばれる部隊だけでは戦力不足である。
キューバ全体で攻めるならもっと戦力が必要である。
マックス「僕は今回の戦いには自信がない。」
ミリア「なぜだ!なぜだそんな事を言う。」
マックス「統合戦争と星間大戦を生き抜いて来た猛者。ミサイルや銃弾の量では・・・・・」
今回の戦いはマックスから勝てる自信を失う。
いくら天才のマックスでも出来ない戦いはある・・・・
キューバ攻略作戦は味方から高い注文、敵はかなり食いづらい防衛網・・・・・
どう攻めるか・・・・・・・
ミリア「・・・・・」
あまりにも自信無さげなマックスの姿をミリアは何も言えなかった。
そんな重苦しい雰囲気の中・・・・
マックスとミリアは自分の愛機VF-1Jバルキリーに搭乗し・・・・
第1独立戦隊VF-Xキルケーと共に、キューバ攻略を目指す。
【西暦2012年10月3日.午前1時30分「パトリック空軍基地】
北米フロリダ半島にあるパトリック空軍基地。
旧アメリカ空軍基地であり、第1次星間大戦後に北米防衛計画に基づき再編された基地である。
当初マックス達の向かう先は同じフロリダ半島のエグリン統合飛行運用隊基地であったが・・・・・・
ティンダル基地やマクディール基地.ハールバートフィールド基地などのカリブ海に面する航空基地が・・・・・
キューバの反統合同盟残党の攻撃に警戒し、可変戦闘機や臨時生産された旧型航空機に埋め尽くされ・・・
向かう事が出来なくなった。
その為、空きがあったパトリック空軍基地に向かうような結果になった。
マックス「これは凄い・・・・」
「生き残りの各パイロットを集めました、VF-1の配備が進んでないため再生産されたF-22やF-35を配備してます。」
マックス「よくもこれだけ・・・・・・・」
北米防衛計画には民間の仕事になれないゼントラーディ人やようやく身元確認された生存者の若者を募集し・・・・
戦闘機パイロットにさせ・・・・・北米に再建された航空部隊に配属している。
極東・太平洋軍や東アジア軍などの各地球防衛の部隊に比べ・・・・
最優先に部隊を再編制された結果・・・・・
宇宙軍を含む・・・・新統合軍全軍の1割程が北米軍だったと言われ、宇宙軍に並ぶ程であった。
(当時の宇宙軍は移民船団護衛部隊含む)
埋め尽くされていると言っても、2個中隊の数であり・・・・
地球各地の統合軍基地に通常配備は9機。
多くても一個飛行隊16機は配備されているいるが・・・
今回ここにいるのは32機配備されており、約3倍の数だ。
流石のマックスも苦笑いするしかなかった。
その後
マックスとミリアはキルケー部隊と共にキューバへ向けて出撃した。
キルケー部隊は9機で編成された部隊であり・・・・
選りすぐりの精鋭を集めた特殊部隊であった。
ノッカー「ラブバード隊2機はキューバ東部側のグァンタナモを襲撃しろ!そこを襲撃する海軍と海兵隊が危険になる対艦ミサイルオーニクスⅡ陣地を叩け!艦隊からしたら脅威だ!」
新統合宇宙軍VF-Xキルケー指揮官.ノッカー・ハーリング少佐
マックス「了解。」
ミリア「エスケスタ、任せておけ」
キルケー部隊は部隊を2つに分けて、東部と中央を攻撃。
マックスとミリアは東部のグァンタナモの対艦ミサイル陣地の破壊。
これらの攻撃ポジションが今回のキューバ攻略作戦前哨戦の作戦計画になった。
それぞれ距離があるため、お互いの援護は絶望的である。
ノッカー「安心しろ!長距離弾道ミサイルによる支援が行われる。大船に乗ったつもりで行け!」
マックス「はぁ。」
とは言え、北米より長距離弾道ミサイルの支援があり・・・・・
この攻撃でキューバにいる反統合同盟残党の動揺を狙う・・・・・
その動揺を突いてそれぞれの部隊が攻撃を開始する。
マックスとミリアはキルケーと別れるとグァンタナモへ向かった。
ズガァン
ズガァァァン
長距離弾道ミサイルの支援攻撃が始まった。
ミサイルの着弾地点はそれぞれ10箇所に及び・・・・・
ある程度の対空防衛網や対空レーダーなどの戦力を奪う。
更に別のミサイルが飛来すると空で自爆した。
マックス「長距離の通信は出来ない、ミリア気をつけて!」
ミリア「分かった、マックスも気を付けろよ!」
ミサイルの正体は電磁チャフ。
攻撃隊が突入できるように、味方がだめ押しに発射したミサイルである。
この影響で至近距離の通信でしか対応出来なくなり・・・・
マックスとミリアはそれぞれが密着しながら飛行する。
ミリア「マックス、ミサイル陣地を見つけたぞ!基地から敵戦闘機。」
マックス「地球人との殺し合いは・・・・しょうがない行くか!」
攻撃地点に到達、マックスとミリアは目標に向かって進む。
警戒態勢に入った反統合同盟はSv-51とSv-52を展開させる。
奴らは反応エンジンを積んでいる。
油断できない相手だ・・・・
ミリア「くそ避けられた。」
マックス「ミリア、右翼を抑えて!」
ミリア「分かった。」
実際にドックファイトをすれば敵可変戦闘機を一撃で落とせなかった。
単純思考なゼントラーディ人に比べ、単純じゃない地球人相手はかなり厳しい。
様々な戦術を覚えてたり、考えたりする高度な考えを持つ集団・・・・
マックスは1機のSv-51を執拗に追撃し、なんとか撃墜する事ができた。
同様にミリアも1機のSv -51を撃墜、ある程度戦力差を埋める。
マックス「防衛戦線が強い。」
ミリア「監察軍でも同胞でもこれほど強力な防衛網を張らないぞ!」
マックス「そのようだね・・・・にしても・・・・なんとか、届くか・・・・・マイクロミサイル・・・・・発射。」
ミリア「こちらも発射する。」
それでも防衛網が強力である。
敵の執拗な攻撃を回避しながらも、バトロイド形態になり・・・・
ミサイル陣地に狙いをつける・・・・・・
狙いをつけるとミサイルを一斉に発射し、ミサイル陣地を破壊を目指す。
ズガァァン
ミリア「なんとか破壊出来たが、まだ防衛網が・・・・・うっ!?ラック!?ラック・デブラン!?」
「これ以上破壊させないぞ、統合政府の犬め!」
ミリア「こいつは・・・・エースか、かなり手強いぞ!だが・・・・面白い・・・・」
ミサイル陣地の一部を破壊できたが・・・・・・
ミリアが敵のエース機体に攻撃された・・・・・・
敵のエース機体の登場にゼントラーディの血からか・・・
興奮状態になるも・・・・・
何処か焦りが出る・・・・・・
何か嫌な予感がすると・・・・・・・
ズガァン
ドゴォォォン
マックス「なんとか破壊できた・・・・なんとか残りの敵機を・・・・ってミリアは?」
ミサイル陣地に上陸し、全基破壊が完了したマックス。
しかし
ミサイル陣地破壊に集中していたせいか
横にいたミリアがいない事に気がつく・・・・・・
周りを見渡してもいない、レーダーはチャフでダメになっている。
ミリア「マ・・・・・マックス」
マックス「ミリア!?」
ようやくミリアの声が聞こえ、振り向くと・・・・・
反統合同盟のエース機にボロボロにされたミリアのVF-1Jの姿があった。
今まではそんな損傷を受けた事もないのに・・・・・
絶対絶命のミリアを助けに行こうとするが・・・・
マックス「君たちか!」
目の前にSv-51とSv -52が背後と正面を押さえつけられる。
全部で合わせて6機・・・・・・2個小隊・・・・・
このままではミリアが殺される。
ミリア「がっ・・・くっ」
「どうした!統合政府のプロパガンダになったゼントラーディの女エースさんよ!このままでは死ぬぜ!」
ミリア「黙れ!私はマリアやマックスがいる・・・・・・死んではやらん・・・・それにマリアに母親のいない悲しみを与えたくない!」
「与えてやるよ!馬鹿な統合政府に与した馬鹿な母親から出る罪悪感と共にな!」
ミリアはセンサーの一部が破壊され・・・・・
左腕を損傷し満身創痍の状態になっている・・・・・
完全に死に近い状態である・・・・・・
マックスは敵機の攻撃を避けながら、ミリアのやられる様子を見る。
このままではミリアが殺されてしまう。
どうしたらいいんだ・・・・マックスはいろいろと考える。
考えるとある言葉を思い出す・・・・・
滝田英史「マックス、天才と言われているが・・・・このままダメな軍人になるから・・・お前のためにアドバイスしてやるよ・・・・・戦場は常にギャンブルなんだよ。」
マックス「ギャンブルですか?」
滝田英史「確実な戦術や戦略を持って勝利を得るのは軍やお偉いさんの連中だ、戦場で生きるか死かを選択するのは兵士の役目さ。一歩一歩が、戦場の死神との死のギャンブル・・・・・常に相手の動きを予測し、自分にとって最高な切り札を相手に見せろ!それが戦場の流儀さ。」
滝田の言葉であった。
彼は仲間から戦場のギャンブラーと言われるほど高い技量と・・・・
高難度の任務をこなす精鋭パイロットである。
常に戦場をギャンブルのように扱い・・・・
数々の任務をこなしてきた。
マックス「ならば僕もこの命とミリアの命を戦場にかける。」
マックスは意を決し、ファイター形態になり敵部隊へ突っ込む。
気が狂ったのかとSv-51とSv-52が攻撃するが・・・・
マックスに銃弾を回避されてしまい・・・・
突然、1機のSv-51に取りついた。
「くそ離せ・・・・」
「待ってろ!今すぐ助けてやる。」
バトロイド形態で抱き着くマックスのVF-1Jを攻撃しようと・・・・
Sv-52の銃砲が向く・・・・・・
下手すれば自分が狙い撃ちされるか・・・同時に攻撃に攻撃されるか・・・・・
そんな危険性があるが・・・・・・
既にマックスの腹が決まっている。
「ぐぁぁぁ・・・待てよせ・・・やめろ・・・・・ぐぁぁぁ」
「馬鹿な・・・・」
攻撃される寸前に一度Sv-51を離し、そこを踏み台にしてファイターに変形し・・・・・・
離されたSv-51は味方からの同士撃ちに合い撃墜される。
味方を撃墜したSv-52は僚機と共にマックスを狙う。
ミリア「すまんマックス・・・・・・・」
「これで終わりだ!!」
マックスの目の前にもうすぐ死の時が訪れようとしている・・・ミリアと・・・
ミリアに死を与えようとするSv-52が見える。
このまま何もしなければミリアが死んでしまう・・・・
そう思ったマックスは祈りを捧げ・・・・無事に自分の銃砲が敵に向き・・・・
そいつだけに与えるように祈った。
そして・・・・
ガンポッドを発射させるトリガーを引く・・・・・・
ズガガガガガ
「馬鹿な・・・こんな・・・はず・・・・」
ミリア「マックス・・・・あっ!?」
ズガガガガガ
マックス「待たせたね、ミリア・・・死ぬ時は僕も一緒さ。」
銃弾はSv-52に命中し、ミリアの死を回避させると共に・・・・
背後に迫っていたSv-51を素早く撃墜する。
あまりにも速いマックスの対応にミリアは驚く・・・・・
ミリア「やはりお前は・・・・」
マックス「まだ敵は残っているようだね・・・・」
ミリア「!?・・・そうだな・・・」
それでも4機が残っており・・・・・
損傷の厳しいミリアを守りながら戦闘をするには難しい・・・・・
ミリアは今のマックスの事を何か言いたそうにするも・・・
そんな時間はない。
今は・・・・・・・
二人は戦闘に備えるが・・・・・・・・・
「友軍機2機聞こえるか・・・・こちらは俺たちに任せろ!!」
「よくやってくれたぞ、天才夫婦・・・君たちのおかげで俺たちは安全に飛べるぜ!!」
マックス「あれは・・・・・・・・」
突然、EC-33Bディスクセンターを中心に・・・・・
統合軍仕様のSvー51やSv-52・・・通常攻撃機アベンジャーⅡ.F-203ドラゴンⅡ
そして・・・・・・・・
統合軍の主力機であるVF-1バルキリーの編隊が飛来した。
「貴官らはよくやった基地へ撤退せよ、各攻撃部隊は続々とキューバ攻略の為出撃している。」
マックスとミリアは指揮官の言葉を聞いて撤退を決意する。
自分達の機体はボロボロ、もう戦える状態じゃないと判断して・・・
その後
洋上艦隊によるミサイル攻撃が行われる様子を目撃した
海兵隊も上陸し、キューバ制圧に乗り出す
結果・・・・
【損害】
VF-1Jバルキリー(ミリア機).中破
VF-1Aバルキリー(キルケー隊)2機.小破
VF-1Aバルキリー.3機.小破
VF-1Aバルキリー.2機.中破
VF-1Aバルキリー.1機.撃墜
VA-3インベーダー.2機撃墜
歩兵部隊.12名負傷
歩兵部隊.4名戦死
ほぼ無血占領と言う結果になったが、やはり死人や怪我人は出してしまった。
この結果に上は満足した模様である。
マックス「まぁ仕方がないか。」
マックスはこの結果を素直に受け入れる。
なんせ、これだけの戦死者に抑えられたのだから。
もし自分達がやられたり、思うように目標を叩かなければもっと戦死者が出たかも知れない。
それだけでも満足だし、ミリアが生きていれば満足だ。
ミリア「助かった、マックスありがとう。」
マックス「君が先に死んだら僕は生きていけないからね、当然さ。」
ミリア「ふっ・・・・・・やっぱりお前は天才だな。」
今回の戦いでミリアはマックスに深く感謝する。
やっぱり自分を負かせた相手、一緒にいるだけの勝ちはある。
いつか、マックスより強くなって逆の立場になりたい。
ミリアの心はそう思うようになった。
後はこの前マックスを負かせた滝田に勝てば完璧。
ミリアはそう思うようになったが・・・
マクロスシティーに帰ってから一週間後。
滝田英史「ロンです。またしても勝ちましたな。」
マックス「なっ」
ミリア「はぁ。」
自信をついたマックスだが、滝田はトランプギャンブルではなく・・・・
麻雀によるギャンブルにハマっており・・・・
マックスはまたしても滝田に負けた。
滝田にまた負けたマックスを見てミリアは溜め息を吐いたのであった。
メガロード01を中心とした第1次超長距離移民船団が出航してから翌月・・・・
マクシミリアン・ジーナスはある兵士を前に真剣な顔をしていた。
マックスの後ろには愛妻ミリア・・・・・周りには地球人や男女のゼントランのバルキリー乗り達。
手にはトランプのカードを持っていた。
マックス「負けた・・・・」
新統合宇宙軍マクシミリアン・ジーナス中尉
滝田英史「すまんな、お前の給料の一部頂きだ。」
新統合宇宙軍滝田英史.大尉
マックスが今やっていたのはトランプであり・・・・・・たった今負けた所だ。
対戦相手は若き日本国出身でF-15J+とVF-0フェニックス搭乗経験のある・・・・
戦場のギャンブラーことSVF-13ブランジャーズ中隊長滝田英史大尉であった。
彼は生涯一度もギャンブルでは負けた事がない。
ミリアの思い付きで天才マックスをぶつけるたらどうなるんだろうと発言し・・・・
さっきの勝負に至ったわけである・・・・
が・・・・負けた・・・・・
ミリア「マックス・・・・お前・・・・負けたな・・・・」
新統合宇宙軍ミリア・ファリーナ・ジーナス少尉
マックス「なっ・・・・・・」
ミリア「なんか・・・・・失望したぞ・・・・・・」
マックス「がっ・・・・・・・」
負けた結果・・・・・
ミリアから失望の声をマックスに突きつける・・・・・・・・・
失望したぞと・・・・・・・・・
この発言に胃にナイフを突き刺した衝撃がマックスを襲う・・・・・
「流石の天才パイロットもギャンブルの天才にはお手上げか・・・・」
「エースのミリアを妻に向か入れたマイクローンの兵士に興味あったけど、なんかショボイわね。」
「圧倒的にやられていたもんな。」
今回の敗北はマックスの地位を大幅に低下させる結果になった。
どんな天才であれ不得意な物がある・・・・・
マックスはギャンブルは好きじゃないし、賭け事なんて興味ない・・・・・・
だけど、この敗北でマックスからいろんな物がずれ落ちてしまう事になってしまった。
「マクシミリアン・ジーナス中尉とミリア・ファリーナ・ジーナス少尉いるか?第1防空航空司令官どのが直々にお呼びだぞ。」
ミリア「マックス・・・行くぞ。」
マックス「あぁ・・・・・」
将校からの言葉で司令官の命令を受けとりにマックスとミリアは向かうが・・・・
先ほどの件もあったせいかマックスは元気がない。
それでも行かないといけないので、制帽を被り・・・司令室に向かう。
マックス「僕たちが反統合同盟勢力残存組織の残党を掃討ですか?」
ウィリアム「そうだ・・・・目的地はキューバだ。」
新統合宇宙軍ウィリアム・エバンス大佐
マックス「しかし、キューバは前の大戦により壊滅し無人島状態のはず・・・・それがなんで・・・・」
ウィリアム「我が軍の潜水艦基地や南極基地.硫黄島基地.など前の大戦の砲撃から免れた箇所があるように連中にもそのような場所がある。その連中の残党は地球各地に展開するばかり、密かに建造していた宇宙艦もしくは移民船団に潜伏などにより逃走し別の新天地に向かうケースがある。その一つがキューバである。」
滝栄一「君らの任務はキューバをキルケー部隊と共に強襲・・・・・敵を混乱させた後、北米軍のキトサップ海軍基地から出撃予定のプロメテウス級ストロム・サーモンド及びアドバンスド・アーレイバーグ級で混成した北米大西洋艦隊と中央アメリカ軍のVA-3攻撃部隊、南米軍の2個飛行中隊と海兵隊奇襲歩兵部隊を乗せたダイダロス級強襲揚陸艦ジョン・アダムスが強襲する。」
新統合宇宙軍.滝栄一.中佐
ウィリアム「島にはSv-51とSv-52。デストロイド・オクトスや対空防衛網が厳重である、危険な任務ではあるが貴官らや精鋭のキルケー部隊なら出来るはずだ・・・期待しているぞ。」
マックスとミリアに対する指令はキューバに集結中の反統合同盟残党の掃討である。
キューバは統合戦争時、反統合同盟につき・・・・
地球統合軍のキューバにおける拠点.グァンタナモ基地や統合軍のブラックサイトであるグァンタナモ湾収容キャンプを襲撃・・・
2006年まで激しい戦闘を繰り広げるなどの激戦区になる。
第1次星間大戦ではゼントラーディ軍の砲撃により壊滅・・・・・
2年経っても新統合軍はキューバ基地の開設に乗り出さず・・・・
地球に置ける軍事拠点ならびに地球都市の再建は・・・・首都マクロスシティーを守る北米軍を中心に・・・・・・
日本を中心とする極東・太平洋軍、オセアニア軍.アフリカ軍.ヨーロッパ軍.などの世界各地の重要拠点の再建を重視した。
その結果、反統合同盟残党に目をつけられ今回の事態が起きた。
明らかに失策である。
キューバだけではない、中東・パキスタン・ロシア・中国・北部朝鮮半島など・・・
多くの反統合同盟残党が潜伏、新統合政府に反抗している。
中には不穏ゼントラーディ分子と手を組んでいる。
ウィリアム「今回の南米軍・北米軍・中央軍の損失は避けろ、一応100万人の生存者発表しているがまだ身元が確認できない統合軍部隊・・・統合国民がいる・・・・とは言え、人類の数は少ない・・・・損害を出来るだけ出すな・・・・いいな。」
ミリア「了解。」
マックス「了解したしました。」
今回の任務のハードは高い。
キューバには可変戦闘機部隊や強力な対空防空網がある。
それに各軍管区軍の部隊の損害を控えろと・・・・
かなり厳しい戦いになる。
その後、パイロットスーツに着替えて愛機へ向かった。
ミリア「マックス、今回の作戦は厳しそうだな。」
マックス「あぁキューバなんてかなり大きい島だからもっと戦力必要になるけど。」
今回の戦いはキューバと言ってもハバナを中心としたエリアであり・・・・
マックスとミリアそしてキルケーと呼ばれる部隊だけでは戦力不足である。
キューバ全体で攻めるならもっと戦力が必要である。
マックス「僕は今回の戦いには自信がない。」
ミリア「なぜだ!なぜだそんな事を言う。」
マックス「統合戦争と星間大戦を生き抜いて来た猛者。ミサイルや銃弾の量では・・・・・」
今回の戦いはマックスから勝てる自信を失う。
いくら天才のマックスでも出来ない戦いはある・・・・
キューバ攻略作戦は味方から高い注文、敵はかなり食いづらい防衛網・・・・・
どう攻めるか・・・・・・・
ミリア「・・・・・」
あまりにも自信無さげなマックスの姿をミリアは何も言えなかった。
そんな重苦しい雰囲気の中・・・・
マックスとミリアは自分の愛機VF-1Jバルキリーに搭乗し・・・・
第1独立戦隊VF-Xキルケーと共に、キューバ攻略を目指す。
【西暦2012年10月3日.午前1時30分「パトリック空軍基地】
北米フロリダ半島にあるパトリック空軍基地。
旧アメリカ空軍基地であり、第1次星間大戦後に北米防衛計画に基づき再編された基地である。
当初マックス達の向かう先は同じフロリダ半島のエグリン統合飛行運用隊基地であったが・・・・・・
ティンダル基地やマクディール基地.ハールバートフィールド基地などのカリブ海に面する航空基地が・・・・・
キューバの反統合同盟残党の攻撃に警戒し、可変戦闘機や臨時生産された旧型航空機に埋め尽くされ・・・
向かう事が出来なくなった。
その為、空きがあったパトリック空軍基地に向かうような結果になった。
マックス「これは凄い・・・・」
「生き残りの各パイロットを集めました、VF-1の配備が進んでないため再生産されたF-22やF-35を配備してます。」
マックス「よくもこれだけ・・・・・・・」
北米防衛計画には民間の仕事になれないゼントラーディ人やようやく身元確認された生存者の若者を募集し・・・・
戦闘機パイロットにさせ・・・・・北米に再建された航空部隊に配属している。
極東・太平洋軍や東アジア軍などの各地球防衛の部隊に比べ・・・・
最優先に部隊を再編制された結果・・・・・
宇宙軍を含む・・・・新統合軍全軍の1割程が北米軍だったと言われ、宇宙軍に並ぶ程であった。
(当時の宇宙軍は移民船団護衛部隊含む)
埋め尽くされていると言っても、2個中隊の数であり・・・・
地球各地の統合軍基地に通常配備は9機。
多くても一個飛行隊16機は配備されているいるが・・・
今回ここにいるのは32機配備されており、約3倍の数だ。
流石のマックスも苦笑いするしかなかった。
その後
マックスとミリアはキルケー部隊と共にキューバへ向けて出撃した。
キルケー部隊は9機で編成された部隊であり・・・・
選りすぐりの精鋭を集めた特殊部隊であった。
ノッカー「ラブバード隊2機はキューバ東部側のグァンタナモを襲撃しろ!そこを襲撃する海軍と海兵隊が危険になる対艦ミサイルオーニクスⅡ陣地を叩け!艦隊からしたら脅威だ!」
新統合宇宙軍VF-Xキルケー指揮官.ノッカー・ハーリング少佐
マックス「了解。」
ミリア「エスケスタ、任せておけ」
キルケー部隊は部隊を2つに分けて、東部と中央を攻撃。
マックスとミリアは東部のグァンタナモの対艦ミサイル陣地の破壊。
これらの攻撃ポジションが今回のキューバ攻略作戦前哨戦の作戦計画になった。
それぞれ距離があるため、お互いの援護は絶望的である。
ノッカー「安心しろ!長距離弾道ミサイルによる支援が行われる。大船に乗ったつもりで行け!」
マックス「はぁ。」
とは言え、北米より長距離弾道ミサイルの支援があり・・・・・
この攻撃でキューバにいる反統合同盟残党の動揺を狙う・・・・・
その動揺を突いてそれぞれの部隊が攻撃を開始する。
マックスとミリアはキルケーと別れるとグァンタナモへ向かった。
ズガァン
ズガァァァン
長距離弾道ミサイルの支援攻撃が始まった。
ミサイルの着弾地点はそれぞれ10箇所に及び・・・・・
ある程度の対空防衛網や対空レーダーなどの戦力を奪う。
更に別のミサイルが飛来すると空で自爆した。
マックス「長距離の通信は出来ない、ミリア気をつけて!」
ミリア「分かった、マックスも気を付けろよ!」
ミサイルの正体は電磁チャフ。
攻撃隊が突入できるように、味方がだめ押しに発射したミサイルである。
この影響で至近距離の通信でしか対応出来なくなり・・・・
マックスとミリアはそれぞれが密着しながら飛行する。
ミリア「マックス、ミサイル陣地を見つけたぞ!基地から敵戦闘機。」
マックス「地球人との殺し合いは・・・・しょうがない行くか!」
攻撃地点に到達、マックスとミリアは目標に向かって進む。
警戒態勢に入った反統合同盟はSv-51とSv-52を展開させる。
奴らは反応エンジンを積んでいる。
油断できない相手だ・・・・
ミリア「くそ避けられた。」
マックス「ミリア、右翼を抑えて!」
ミリア「分かった。」
実際にドックファイトをすれば敵可変戦闘機を一撃で落とせなかった。
単純思考なゼントラーディ人に比べ、単純じゃない地球人相手はかなり厳しい。
様々な戦術を覚えてたり、考えたりする高度な考えを持つ集団・・・・
マックスは1機のSv-51を執拗に追撃し、なんとか撃墜する事ができた。
同様にミリアも1機のSv -51を撃墜、ある程度戦力差を埋める。
マックス「防衛戦線が強い。」
ミリア「監察軍でも同胞でもこれほど強力な防衛網を張らないぞ!」
マックス「そのようだね・・・・にしても・・・・なんとか、届くか・・・・・マイクロミサイル・・・・・発射。」
ミリア「こちらも発射する。」
それでも防衛網が強力である。
敵の執拗な攻撃を回避しながらも、バトロイド形態になり・・・・
ミサイル陣地に狙いをつける・・・・・・
狙いをつけるとミサイルを一斉に発射し、ミサイル陣地を破壊を目指す。
ズガァァン
ミリア「なんとか破壊出来たが、まだ防衛網が・・・・・うっ!?ラック!?ラック・デブラン!?」
「これ以上破壊させないぞ、統合政府の犬め!」
ミリア「こいつは・・・・エースか、かなり手強いぞ!だが・・・・面白い・・・・」
ミサイル陣地の一部を破壊できたが・・・・・・
ミリアが敵のエース機体に攻撃された・・・・・・
敵のエース機体の登場にゼントラーディの血からか・・・
興奮状態になるも・・・・・
何処か焦りが出る・・・・・・
何か嫌な予感がすると・・・・・・・
ズガァン
ドゴォォォン
マックス「なんとか破壊できた・・・・なんとか残りの敵機を・・・・ってミリアは?」
ミサイル陣地に上陸し、全基破壊が完了したマックス。
しかし
ミサイル陣地破壊に集中していたせいか
横にいたミリアがいない事に気がつく・・・・・・
周りを見渡してもいない、レーダーはチャフでダメになっている。
ミリア「マ・・・・・マックス」
マックス「ミリア!?」
ようやくミリアの声が聞こえ、振り向くと・・・・・
反統合同盟のエース機にボロボロにされたミリアのVF-1Jの姿があった。
今まではそんな損傷を受けた事もないのに・・・・・
絶対絶命のミリアを助けに行こうとするが・・・・
マックス「君たちか!」
目の前にSv-51とSv -52が背後と正面を押さえつけられる。
全部で合わせて6機・・・・・・2個小隊・・・・・
このままではミリアが殺される。
ミリア「がっ・・・くっ」
「どうした!統合政府のプロパガンダになったゼントラーディの女エースさんよ!このままでは死ぬぜ!」
ミリア「黙れ!私はマリアやマックスがいる・・・・・・死んではやらん・・・・それにマリアに母親のいない悲しみを与えたくない!」
「与えてやるよ!馬鹿な統合政府に与した馬鹿な母親から出る罪悪感と共にな!」
ミリアはセンサーの一部が破壊され・・・・・
左腕を損傷し満身創痍の状態になっている・・・・・
完全に死に近い状態である・・・・・・
マックスは敵機の攻撃を避けながら、ミリアのやられる様子を見る。
このままではミリアが殺されてしまう。
どうしたらいいんだ・・・・マックスはいろいろと考える。
考えるとある言葉を思い出す・・・・・
滝田英史「マックス、天才と言われているが・・・・このままダメな軍人になるから・・・お前のためにアドバイスしてやるよ・・・・・戦場は常にギャンブルなんだよ。」
マックス「ギャンブルですか?」
滝田英史「確実な戦術や戦略を持って勝利を得るのは軍やお偉いさんの連中だ、戦場で生きるか死かを選択するのは兵士の役目さ。一歩一歩が、戦場の死神との死のギャンブル・・・・・常に相手の動きを予測し、自分にとって最高な切り札を相手に見せろ!それが戦場の流儀さ。」
滝田の言葉であった。
彼は仲間から戦場のギャンブラーと言われるほど高い技量と・・・・
高難度の任務をこなす精鋭パイロットである。
常に戦場をギャンブルのように扱い・・・・
数々の任務をこなしてきた。
マックス「ならば僕もこの命とミリアの命を戦場にかける。」
マックスは意を決し、ファイター形態になり敵部隊へ突っ込む。
気が狂ったのかとSv-51とSv-52が攻撃するが・・・・
マックスに銃弾を回避されてしまい・・・・
突然、1機のSv-51に取りついた。
「くそ離せ・・・・」
「待ってろ!今すぐ助けてやる。」
バトロイド形態で抱き着くマックスのVF-1Jを攻撃しようと・・・・
Sv-52の銃砲が向く・・・・・・
下手すれば自分が狙い撃ちされるか・・・同時に攻撃に攻撃されるか・・・・・
そんな危険性があるが・・・・・・
既にマックスの腹が決まっている。
「ぐぁぁぁ・・・待てよせ・・・やめろ・・・・・ぐぁぁぁ」
「馬鹿な・・・・」
攻撃される寸前に一度Sv-51を離し、そこを踏み台にしてファイターに変形し・・・・・・
離されたSv-51は味方からの同士撃ちに合い撃墜される。
味方を撃墜したSv-52は僚機と共にマックスを狙う。
ミリア「すまんマックス・・・・・・・」
「これで終わりだ!!」
マックスの目の前にもうすぐ死の時が訪れようとしている・・・ミリアと・・・
ミリアに死を与えようとするSv-52が見える。
このまま何もしなければミリアが死んでしまう・・・・
そう思ったマックスは祈りを捧げ・・・・無事に自分の銃砲が敵に向き・・・・
そいつだけに与えるように祈った。
そして・・・・
ガンポッドを発射させるトリガーを引く・・・・・・
ズガガガガガ
「馬鹿な・・・こんな・・・はず・・・・」
ミリア「マックス・・・・あっ!?」
ズガガガガガ
マックス「待たせたね、ミリア・・・死ぬ時は僕も一緒さ。」
銃弾はSv-52に命中し、ミリアの死を回避させると共に・・・・
背後に迫っていたSv-51を素早く撃墜する。
あまりにも速いマックスの対応にミリアは驚く・・・・・
ミリア「やはりお前は・・・・」
マックス「まだ敵は残っているようだね・・・・」
ミリア「!?・・・そうだな・・・」
それでも4機が残っており・・・・・
損傷の厳しいミリアを守りながら戦闘をするには難しい・・・・・
ミリアは今のマックスの事を何か言いたそうにするも・・・
そんな時間はない。
今は・・・・・・・
二人は戦闘に備えるが・・・・・・・・・
「友軍機2機聞こえるか・・・・こちらは俺たちに任せろ!!」
「よくやってくれたぞ、天才夫婦・・・君たちのおかげで俺たちは安全に飛べるぜ!!」
マックス「あれは・・・・・・・・」
突然、EC-33Bディスクセンターを中心に・・・・・
統合軍仕様のSvー51やSv-52・・・通常攻撃機アベンジャーⅡ.F-203ドラゴンⅡ
そして・・・・・・・・
統合軍の主力機であるVF-1バルキリーの編隊が飛来した。
「貴官らはよくやった基地へ撤退せよ、各攻撃部隊は続々とキューバ攻略の為出撃している。」
マックスとミリアは指揮官の言葉を聞いて撤退を決意する。
自分達の機体はボロボロ、もう戦える状態じゃないと判断して・・・
その後
洋上艦隊によるミサイル攻撃が行われる様子を目撃した
海兵隊も上陸し、キューバ制圧に乗り出す
結果・・・・
【損害】
VF-1Jバルキリー(ミリア機).中破
VF-1Aバルキリー(キルケー隊)2機.小破
VF-1Aバルキリー.3機.小破
VF-1Aバルキリー.2機.中破
VF-1Aバルキリー.1機.撃墜
VA-3インベーダー.2機撃墜
歩兵部隊.12名負傷
歩兵部隊.4名戦死
ほぼ無血占領と言う結果になったが、やはり死人や怪我人は出してしまった。
この結果に上は満足した模様である。
マックス「まぁ仕方がないか。」
マックスはこの結果を素直に受け入れる。
なんせ、これだけの戦死者に抑えられたのだから。
もし自分達がやられたり、思うように目標を叩かなければもっと戦死者が出たかも知れない。
それだけでも満足だし、ミリアが生きていれば満足だ。
ミリア「助かった、マックスありがとう。」
マックス「君が先に死んだら僕は生きていけないからね、当然さ。」
ミリア「ふっ・・・・・・やっぱりお前は天才だな。」
今回の戦いでミリアはマックスに深く感謝する。
やっぱり自分を負かせた相手、一緒にいるだけの勝ちはある。
いつか、マックスより強くなって逆の立場になりたい。
ミリアの心はそう思うようになった。
後はこの前マックスを負かせた滝田に勝てば完璧。
ミリアはそう思うようになったが・・・
マクロスシティーに帰ってから一週間後。
滝田英史「ロンです。またしても勝ちましたな。」
マックス「なっ」
ミリア「はぁ。」
自信をついたマックスだが、滝田はトランプギャンブルではなく・・・・
麻雀によるギャンブルにハマっており・・・・
マックスはまたしても滝田に負けた。
滝田にまた負けたマックスを見てミリアは溜め息を吐いたのであった。
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