実務研修3日目になった。
新統合軍は宇宙軍参謀本部立案の大規模掃討作戦B1号を発動
特務部隊や機動艦隊を総動員し徹底的に殲滅され・・・・
各反統合勢力は月面脱出を目論み、どんどん脱出し数を減らしていった
その頃
ラウラ「今日で三日めか」
ラウラの日時の始まりは6時に起きて点呼とって着替えて・・・
朝食とって、体操してミーティングしてと機種転換センター時代と変わらず
特に戦闘が起きるような雰囲気はなかった。
ただ
実戦部隊なので、機種転換センターのミーティングの雰囲気とは違い・・・
ガフルや同僚.他の部隊の隊員の面構えは真剣そのものであり・・・
雰囲気だけでラウラは押しつぶされそうになった。
ガフル「ん?大丈夫か?ベルタリア曹長」
ラウラ「一応大丈夫です、特に問題がないです・・・はい」
ガフル「そうか、あんまり無茶するなよ」
ラウラ「了解です」
気難しいミーティングを毎回やった結果ラウラは心身やられた・・・・
周りから明らかに体調が悪そうなほどに悪化してしまった・・・・
ラウラはガフルから心配されるが、平静を装い・・・
特に問題がないと答えるが、本音は辛いと思っていた
本当に可変戦闘機パイロットとして、地球人としてやっていけるのか
まだまだラウラの不安は解消しない。
そんな中
シンディ「隊長、新星インダストリー社クラビウス支社の方をお連れしました。」
ガフル「そうか、部屋に入れなさい。」
シンディ「了解しました。イさん、どうぞ」
イェスル「失礼します。」
新星インダストリー社.イ・イェスル
ある任務で新星インダストリーに行ってたシンディがイ・イェスルと言う女性を連れてきた
イェスルは新星インダストリーの社員であり、今回のシンディの任務の目玉であった
目玉であるイェスルの姿を見たラウラからの印象は・・・・
黒い髪のショートカットで、何処か抜けてそうな雰囲気の女性だった。
ラウラは知らなかったが、イェスルは予備役少尉の階級を持つ軍人であり・・・
兄二人と妹一人そして父は軍人と言う家系の出身だ
イェスルは堂々と歩きながらラウラ達に見守られながら、ガフルと対面した
イェスル「新星インダストリー社クラビウス支社から来ましたイ・イェスルです」
ガフル「オデュッセウス中隊隊長のガフル・クラヴシェラ.少佐です。ようこそお越しくださいました。」
イェスル「いえいえ」
ガフル「例の物は?」
イェスル「はい、搬入予定の機体は我が社の工場から一個小隊分持ってきました。」
今回、イェスルが来た目的はオデュッセウス中隊に配備する新機体の配備立ち会いである
新機体は新星インダストリー月面工場から一個小隊分がクラビウス基地に運ばれており・・・
まもなく一個小隊分の可変戦闘機を積んだ新星インダストリーの輸送艇が到着する予定だ
ガフルとイェスルの話を聞いていたラウラはヒョイと首を出し
ラウラ「新機体ですか?」
と質問をした。
空気を読む前にガフルとイェスルの会話に口を出してしまった為・・・
周りの空気は凍りついてしまった。
特にガフルが顔面蒼白になってしまう程に・・・
ラウラの斜め前にいるシンディは頭を抱えてしまう程で・・・
周りの反応を見たラウラは気まずい表情を浮かべた
ガフル「ベルタリア曹長、首を出すな。」
ラウラ「すいません」
イェスル「いいじゃないですか、関心を持ってくれるなんて。仕事熱心でいい娘」
ガフル「そうですか?無鉄砲馬鹿なだけです」
ガフルから苦言呈されるとラウラはすぐに謝った。
ラウラの謝った姿を見たイェスルは特に気にしている素振りはなく・・
むしろゼントラーディ人で、新星インダストリー社が納品した物に関心を持ってくれた事に
仕事熱心で好奇心旺盛で、いい娘だと評価した。
更に言ってしまえば可変戦闘機パイロットになった妹のエラと重なった
イェスルからすれば勉強熱心で好奇心のある娘は妹のように可愛く思えてくる・・・
今回納品した機体に関心を持ったラウラがかわいいと思えてしまった。
イェスル「そんな事言わず、とりあえずだけど機体見よっかぁ。ベルタリア曹長も来る?」
ラウラ「よろしくお願いします」
イェスル「ほんともぉかわいい娘、クラヴシェラ.少佐この娘借りてくわよ」
ガフル「好きにしろい!ベルタリア曹長行って来い!」
ラウラ「サ・エスケスタ」
ガフル「地球語で言え!」
好奇心旺盛で妹のように思えるラウラにイェスルは機体を見ないかと誘った。
誘われたラウラはイェスルにお願いしますと言うとそのまま誘われるがまま
機体が納品された格納庫へ向かっていった。
ガフルは格納庫へ向かっていくラウラ達を止めず黙って見守った。
【班入用格納庫】
その頃、新統合軍の班入用格納庫では・・・・・
新星インダストリーのクラビウス支社から運ばれたコンテストの開封が行われていた
コンテナからはVFー3000とVFー5000の中間のような姿をした機体があり
新統合軍の整備班と新星インダストリーのメンテナンスクルーが作業を開始し
機体の数は1個小隊3機があり、どの機体もオデュッセウス中隊の印がついていた。
ラウラはその機体に近づき、そのままコックピットのキャノピーを開け・・・・
そのまま機体のコックピットに入った
「こら!勝手に入るな!」
イェスル「いいのよ問題ないからそれにこの娘はここの基地の娘だから。」
「しかし」
イェスル「軍人だし、我々の支障に出ないからOKよ」
勝手にコックピットに入ったラウラを新星インダストリーのスタッフが怒るが
その様子を見ていたイェスルは問題ないと言ってスタッフを制した。
スタッフは不服そうな表情を浮かべたが・・・・
立場上イェスルの方が上だったので渋々聞き入れ・・・
これ以上ラウラを叱る事はなかった。
機体のコックピットに乗り組んだラウラは気に入った。
結構コックピットの椅子も座り心地が良くていい
イェスル「VFー4000ホークⅡはどうかしら?」
ラウラ「中々ですよ、座り心地がいいし。」
イェスル「それは良かった。」
ラウラ「しかし、VFー5000より少し古めの機体何故納品したんです?」
コックピットに座っていたラウラはイェスルから求められた感想を述べた後・・・・
何故機体を納品したのかを質問した。
ラウラの乗る機体はVFー4000ホークⅡと呼ばれる機体で・・・
VFー3000クルセイダーとVFー5000スターミラージュの中間機であり・・
そこまで最新兵器と呼ばれるような機体ではなかった。
納品するのであれば最新鋭のVFー5000やVFー4を納品配備するのが当たり前
何故納品するのか、ラウラは不思議で一杯だった。
そんなラウラの問いに関してイェスルは・・・・
イェスル「予備機よ、整備で出撃出来ない愛機に代わる機体としてね。」
ラウラ「予備機ですか?」
イェスル「そう予備機。どうしても、出れなかった時のための予備よ」
整備が間に合わず出撃出来ない機体が出た場合の予備機と答えた
激しい戦闘があると整備が長引いてしまう事があり・・・・
次の出撃までに整備が間に合わないと言う事態が起きてしまう事がある
そうした場合に備えて予備機を配備している。
ラウラ「勉強になりました。」
イェスル「いえいえ、大した事じゃありませんよって。」
ラウラ「予備機なんて言う発想なかったので、知り得ただけでも感謝ですよ」
予備機を配備する発想がなかったラウラはイェスルに感謝を述べた。
イェスル自身は大した事ではないと思っており・・・
ラウラから感謝を述べられる程ではないと考えていたが・・・・
感謝を述べられると、嬉しかったのか照れくさそうにしていた。
そうした二人のやりとりが暫く続いていたが・・・・・・
ラウラ「!?」
『アテンション、レーダーに敵小隊確認。スクランブル!!』
突然、スクランブルの警報が鳴った。
警報が鳴ると格納庫は騒然となり整備員らは騒がしくなり。
ラウラはオデュセウス中隊のオフィスに向かおうとするが・・・・
イェスルらの誘導もあったので、待合室まで連れて行った。
ラウラ「遅れてすいません。」
ガフル「新星インダストリー社の方々を無事待合室に連れていったか?」
ラウラ「はい、連れていきました」
ガフル「そうか、席に戻ってよし」
やるべき事を終え、急いでオフィスに戻ったラウラは・・・
ガフルにイェスルらを待合室に連れていったと報告した。
報告を受けたガフルは特に言う事なく・・・
そうかと、真顔で言うと・・・
ラウラに席に戻るように言った。
席に戻ろうとした際に・・・・
ラウラ「何かやる事でもありますでしょうか?」
とガフルに何かやる事ないかを聞いた。
ただ席に戻っただけでは時間の無駄だし・・・・
指示を仰がなくてただボケっとしていたら給料泥棒になってしまう
そう考えたラウラはガフルに指示を仰いだ
ラウラからの問いにガフルは・・・・・
ガフル「そうだな、VFー4000についてレポートにまとめてもらおうか。」
ラウラ「了解しました。」
ガフル「とりあえずだが、お前の私見を聞いてみたい」
新星インダストリー社から納入したVFー4000についてまとめるように指示した。
ガフルとしてはこの際にラウラが納入したVFー4000をどう思っているのか
とかではなく、任務で使う資材に役割についてどう思っているか知りたかった
命令を受けたラウラは直ぐ様、デスクに向かいパソコンを開いた。
ラウラ「いろいろ思う所はあるけど、簡潔にまとめようっと」
Excelを開いたラウラはVFー4000の事とオデュッセウス中隊に配備された理由
そして予備機の役割についてまとめ始めた。
VFー4000ホークⅡ
【配備理由】
所属機のアクシデントに備える為の予備機
【自身の私見】
戦闘の激しい第8防衛エリアに属するオデュッセウス中隊において
機体のアクシデントが発生した場合、集団的戦闘行動に支障が出て
しまう可能性がでしまう事がありそれに備え、1個小隊分の予備
機を受領しアクシデント機の代わりに機体を運用し、戦闘を行える
ようにする。
予備機を備える事によって、予期せぬアクシデントが起きても部隊
行動に支障が出ないようにする事ができる。
新統合宇宙軍
ラウラ・ベルタリア曹長
■
20分ぐらいの時間をかけて、ラウラはレポートを完成させ
レポートを完成させるとコピー機に印刷した。
ラウラ「中隊長、レポート完成しました。」
ガフル「分かった、さっそく見せてみろ!」
ラウラ「ハッ」
印刷し終えるとラウラは完成したレポートをガフルに提出した。
提出されたレポートを読むガフルだが、特に表情を変えずに読み続けおり
表情を変えないガフルを見てラウラの心境は穏やかではなかった。
もしかしたら内容がダメだったのではないかと・・・・
そうこうしているうちにガフルはレポートを置いた
ガフル「御苦労、後は次の指示が出るまで勉学に励め」
特に何も言わず、次の指示があるまで勉学に励むように命令した。
それ以上の事を言わず、勉学に励むように言われたラウラは・・・
なんとも言えない気持ちになってしまった。
どんな評価だったのか?
レポートに対しどんな感想だったのかと・・・・
気になったラウラは思いきって聞く事にした。
ラウラ「ハッ、少佐」
ガフル「なんだ?ベルタリア曹長」
ラウラ「レポートの方は・・・・」
ガフル「問題ない以上、席に戻れ」
ラウラはガフルにレポートの件を質問したが・・・・
返ってきた言葉は問題がないと言う一言のみであった。
その言葉を聞いたラウラは大人しく自分の席に戻り・・・
言われた通りに勉学に励んだ。
それ以降、多少なりとも雑用とかやらされた程度だった。
ガフル「まぁ初めてにしては普通にできてたな」
レポートを読んだガフルは、ラウラの姿を見て呟いた。
ラウラのゼントラーディ時代の所業から・・・・
出来の悪い結果を渡してくると思っており
詠む価値に値しないと判断していた可能性があった
それを裏切る化のように普通に読めるレポートをもってきた
ガフルはラウラが確実に人としても成長していると判断し
最終日に小隊について行く形で偵察任務に参加してもらおうと考えた
新統合軍は宇宙軍参謀本部立案の大規模掃討作戦B1号を発動
特務部隊や機動艦隊を総動員し徹底的に殲滅され・・・・
各反統合勢力は月面脱出を目論み、どんどん脱出し数を減らしていった
その頃
ラウラ「今日で三日めか」
ラウラの日時の始まりは6時に起きて点呼とって着替えて・・・
朝食とって、体操してミーティングしてと機種転換センター時代と変わらず
特に戦闘が起きるような雰囲気はなかった。
ただ
実戦部隊なので、機種転換センターのミーティングの雰囲気とは違い・・・
ガフルや同僚.他の部隊の隊員の面構えは真剣そのものであり・・・
雰囲気だけでラウラは押しつぶされそうになった。
ガフル「ん?大丈夫か?ベルタリア曹長」
ラウラ「一応大丈夫です、特に問題がないです・・・はい」
ガフル「そうか、あんまり無茶するなよ」
ラウラ「了解です」
気難しいミーティングを毎回やった結果ラウラは心身やられた・・・・
周りから明らかに体調が悪そうなほどに悪化してしまった・・・・
ラウラはガフルから心配されるが、平静を装い・・・
特に問題がないと答えるが、本音は辛いと思っていた
本当に可変戦闘機パイロットとして、地球人としてやっていけるのか
まだまだラウラの不安は解消しない。
そんな中
シンディ「隊長、新星インダストリー社クラビウス支社の方をお連れしました。」
ガフル「そうか、部屋に入れなさい。」
シンディ「了解しました。イさん、どうぞ」
イェスル「失礼します。」
新星インダストリー社.イ・イェスル
ある任務で新星インダストリーに行ってたシンディがイ・イェスルと言う女性を連れてきた
イェスルは新星インダストリーの社員であり、今回のシンディの任務の目玉であった
目玉であるイェスルの姿を見たラウラからの印象は・・・・
黒い髪のショートカットで、何処か抜けてそうな雰囲気の女性だった。
ラウラは知らなかったが、イェスルは予備役少尉の階級を持つ軍人であり・・・
兄二人と妹一人そして父は軍人と言う家系の出身だ
イェスルは堂々と歩きながらラウラ達に見守られながら、ガフルと対面した
イェスル「新星インダストリー社クラビウス支社から来ましたイ・イェスルです」
ガフル「オデュッセウス中隊隊長のガフル・クラヴシェラ.少佐です。ようこそお越しくださいました。」
イェスル「いえいえ」
ガフル「例の物は?」
イェスル「はい、搬入予定の機体は我が社の工場から一個小隊分持ってきました。」
今回、イェスルが来た目的はオデュッセウス中隊に配備する新機体の配備立ち会いである
新機体は新星インダストリー月面工場から一個小隊分がクラビウス基地に運ばれており・・・
まもなく一個小隊分の可変戦闘機を積んだ新星インダストリーの輸送艇が到着する予定だ
ガフルとイェスルの話を聞いていたラウラはヒョイと首を出し
ラウラ「新機体ですか?」
と質問をした。
空気を読む前にガフルとイェスルの会話に口を出してしまった為・・・
周りの空気は凍りついてしまった。
特にガフルが顔面蒼白になってしまう程に・・・
ラウラの斜め前にいるシンディは頭を抱えてしまう程で・・・
周りの反応を見たラウラは気まずい表情を浮かべた
ガフル「ベルタリア曹長、首を出すな。」
ラウラ「すいません」
イェスル「いいじゃないですか、関心を持ってくれるなんて。仕事熱心でいい娘」
ガフル「そうですか?無鉄砲馬鹿なだけです」
ガフルから苦言呈されるとラウラはすぐに謝った。
ラウラの謝った姿を見たイェスルは特に気にしている素振りはなく・・
むしろゼントラーディ人で、新星インダストリー社が納品した物に関心を持ってくれた事に
仕事熱心で好奇心旺盛で、いい娘だと評価した。
更に言ってしまえば可変戦闘機パイロットになった妹のエラと重なった
イェスルからすれば勉強熱心で好奇心のある娘は妹のように可愛く思えてくる・・・
今回納品した機体に関心を持ったラウラがかわいいと思えてしまった。
イェスル「そんな事言わず、とりあえずだけど機体見よっかぁ。ベルタリア曹長も来る?」
ラウラ「よろしくお願いします」
イェスル「ほんともぉかわいい娘、クラヴシェラ.少佐この娘借りてくわよ」
ガフル「好きにしろい!ベルタリア曹長行って来い!」
ラウラ「サ・エスケスタ」
ガフル「地球語で言え!」
好奇心旺盛で妹のように思えるラウラにイェスルは機体を見ないかと誘った。
誘われたラウラはイェスルにお願いしますと言うとそのまま誘われるがまま
機体が納品された格納庫へ向かっていった。
ガフルは格納庫へ向かっていくラウラ達を止めず黙って見守った。
【班入用格納庫】
その頃、新統合軍の班入用格納庫では・・・・・
新星インダストリーのクラビウス支社から運ばれたコンテストの開封が行われていた
コンテナからはVFー3000とVFー5000の中間のような姿をした機体があり
新統合軍の整備班と新星インダストリーのメンテナンスクルーが作業を開始し
機体の数は1個小隊3機があり、どの機体もオデュッセウス中隊の印がついていた。
ラウラはその機体に近づき、そのままコックピットのキャノピーを開け・・・・
そのまま機体のコックピットに入った
「こら!勝手に入るな!」
イェスル「いいのよ問題ないからそれにこの娘はここの基地の娘だから。」
「しかし」
イェスル「軍人だし、我々の支障に出ないからOKよ」
勝手にコックピットに入ったラウラを新星インダストリーのスタッフが怒るが
その様子を見ていたイェスルは問題ないと言ってスタッフを制した。
スタッフは不服そうな表情を浮かべたが・・・・
立場上イェスルの方が上だったので渋々聞き入れ・・・
これ以上ラウラを叱る事はなかった。
機体のコックピットに乗り組んだラウラは気に入った。
結構コックピットの椅子も座り心地が良くていい
イェスル「VFー4000ホークⅡはどうかしら?」
ラウラ「中々ですよ、座り心地がいいし。」
イェスル「それは良かった。」
ラウラ「しかし、VFー5000より少し古めの機体何故納品したんです?」
コックピットに座っていたラウラはイェスルから求められた感想を述べた後・・・・
何故機体を納品したのかを質問した。
ラウラの乗る機体はVFー4000ホークⅡと呼ばれる機体で・・・
VFー3000クルセイダーとVFー5000スターミラージュの中間機であり・・
そこまで最新兵器と呼ばれるような機体ではなかった。
納品するのであれば最新鋭のVFー5000やVFー4を納品配備するのが当たり前
何故納品するのか、ラウラは不思議で一杯だった。
そんなラウラの問いに関してイェスルは・・・・
イェスル「予備機よ、整備で出撃出来ない愛機に代わる機体としてね。」
ラウラ「予備機ですか?」
イェスル「そう予備機。どうしても、出れなかった時のための予備よ」
整備が間に合わず出撃出来ない機体が出た場合の予備機と答えた
激しい戦闘があると整備が長引いてしまう事があり・・・・
次の出撃までに整備が間に合わないと言う事態が起きてしまう事がある
そうした場合に備えて予備機を配備している。
ラウラ「勉強になりました。」
イェスル「いえいえ、大した事じゃありませんよって。」
ラウラ「予備機なんて言う発想なかったので、知り得ただけでも感謝ですよ」
予備機を配備する発想がなかったラウラはイェスルに感謝を述べた。
イェスル自身は大した事ではないと思っており・・・
ラウラから感謝を述べられる程ではないと考えていたが・・・・
感謝を述べられると、嬉しかったのか照れくさそうにしていた。
そうした二人のやりとりが暫く続いていたが・・・・・・
ラウラ「!?」
『アテンション、レーダーに敵小隊確認。スクランブル!!』
突然、スクランブルの警報が鳴った。
警報が鳴ると格納庫は騒然となり整備員らは騒がしくなり。
ラウラはオデュセウス中隊のオフィスに向かおうとするが・・・・
イェスルらの誘導もあったので、待合室まで連れて行った。
ラウラ「遅れてすいません。」
ガフル「新星インダストリー社の方々を無事待合室に連れていったか?」
ラウラ「はい、連れていきました」
ガフル「そうか、席に戻ってよし」
やるべき事を終え、急いでオフィスに戻ったラウラは・・・
ガフルにイェスルらを待合室に連れていったと報告した。
報告を受けたガフルは特に言う事なく・・・
そうかと、真顔で言うと・・・
ラウラに席に戻るように言った。
席に戻ろうとした際に・・・・
ラウラ「何かやる事でもありますでしょうか?」
とガフルに何かやる事ないかを聞いた。
ただ席に戻っただけでは時間の無駄だし・・・・
指示を仰がなくてただボケっとしていたら給料泥棒になってしまう
そう考えたラウラはガフルに指示を仰いだ
ラウラからの問いにガフルは・・・・・
ガフル「そうだな、VFー4000についてレポートにまとめてもらおうか。」
ラウラ「了解しました。」
ガフル「とりあえずだが、お前の私見を聞いてみたい」
新星インダストリー社から納入したVFー4000についてまとめるように指示した。
ガフルとしてはこの際にラウラが納入したVFー4000をどう思っているのか
とかではなく、任務で使う資材に役割についてどう思っているか知りたかった
命令を受けたラウラは直ぐ様、デスクに向かいパソコンを開いた。
ラウラ「いろいろ思う所はあるけど、簡潔にまとめようっと」
Excelを開いたラウラはVFー4000の事とオデュッセウス中隊に配備された理由
そして予備機の役割についてまとめ始めた。
VFー4000ホークⅡ
【配備理由】
所属機のアクシデントに備える為の予備機
【自身の私見】
戦闘の激しい第8防衛エリアに属するオデュッセウス中隊において
機体のアクシデントが発生した場合、集団的戦闘行動に支障が出て
しまう可能性がでしまう事がありそれに備え、1個小隊分の予備
機を受領しアクシデント機の代わりに機体を運用し、戦闘を行える
ようにする。
予備機を備える事によって、予期せぬアクシデントが起きても部隊
行動に支障が出ないようにする事ができる。
新統合宇宙軍
ラウラ・ベルタリア曹長
■
20分ぐらいの時間をかけて、ラウラはレポートを完成させ
レポートを完成させるとコピー機に印刷した。
ラウラ「中隊長、レポート完成しました。」
ガフル「分かった、さっそく見せてみろ!」
ラウラ「ハッ」
印刷し終えるとラウラは完成したレポートをガフルに提出した。
提出されたレポートを読むガフルだが、特に表情を変えずに読み続けおり
表情を変えないガフルを見てラウラの心境は穏やかではなかった。
もしかしたら内容がダメだったのではないかと・・・・
そうこうしているうちにガフルはレポートを置いた
ガフル「御苦労、後は次の指示が出るまで勉学に励め」
特に何も言わず、次の指示があるまで勉学に励むように命令した。
それ以上の事を言わず、勉学に励むように言われたラウラは・・・
なんとも言えない気持ちになってしまった。
どんな評価だったのか?
レポートに対しどんな感想だったのかと・・・・
気になったラウラは思いきって聞く事にした。
ラウラ「ハッ、少佐」
ガフル「なんだ?ベルタリア曹長」
ラウラ「レポートの方は・・・・」
ガフル「問題ない以上、席に戻れ」
ラウラはガフルにレポートの件を質問したが・・・・
返ってきた言葉は問題がないと言う一言のみであった。
その言葉を聞いたラウラは大人しく自分の席に戻り・・・
言われた通りに勉学に励んだ。
それ以降、多少なりとも雑用とかやらされた程度だった。
ガフル「まぁ初めてにしては普通にできてたな」
レポートを読んだガフルは、ラウラの姿を見て呟いた。
ラウラのゼントラーディ時代の所業から・・・・
出来の悪い結果を渡してくると思っており
詠む価値に値しないと判断していた可能性があった
それを裏切る化のように普通に読めるレポートをもってきた
ガフルはラウラが確実に人としても成長していると判断し
最終日に小隊について行く形で偵察任務に参加してもらおうと考えた
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます