【西暦2021年1月31日 新統合宇宙軍アポロ基地軍港】
ラウラは連絡艇で新統合宇宙軍クラビウス基地に向かう為、軍港に来ていた。
メビウス級連絡艇に乗り込み、クラビウス基地に向かい。
そこで機種転換センターのスタッフと合流するのが今日の目的である
周りを見渡すと、連絡艇に乗り組んでいる大半はゼントラーディ人だ。
ラウラ「結構、ゼントラーディ人いるんだなぁ。」
連絡艇に乗り組んだラウラは・・・
機種転換センターに行くゼントラーディ人が多い事にラウラは驚いた
自分と同じように可変戦闘機パイロットになりたいゼントラーディ人がいる
これほどの数のゼントラーディ人が、身長を捨てこの場にある・・・
ラウラはこの光景を見て安心感を覚えた・・・・
反面、焦りを感じた。
同じスタートラインに立っているライバル。
あまり、楽観視して取り組んだら痛い目に遭うと思った。
メリル「同席してもいいかしら?」
新統合宇宙軍.メリル・ルソール軍曹
ラウラ「いいわよ、貴女は?」
メリル「私はメリル・ルソール、元ジナール乗りの新統合宇宙軍第8警備隊に所属してた警備兵よ」
ラウラ「私はラウラ・ベルタリア、よろしく」
ラウラの隣の席にメリル・ルソールと言う緑髪のゼントラーディ人が同席した
空士タイプのミリアと比べてジナールなどに搭乗する一般兵タイプのゼントラーディ人だが
ラウラはメリルと言うゼントラーディ人と仲良く会話する事になれた。
話を聞くにメリルはジナールから降りて、警備艇の操縦士の一人になってたらしい。
10年間それを続けてきたが、可変戦闘機パイロットに転向しようと思い・・・
転属を決意し、機種転換センターに入るためクラビウス基地に向かってると
それを聞いたラウラは笑顔を浮かべ反応し、メリルと会話を続ける・・・
楽しい時間はどんどん過ぎ去り、目的地のクラビウス基地に到着しようしていた。
その頃
バルリング「バッカニア少尉すいません、同乗してもらって」
カゴメ「構いません、私から望んだ事ですので」
73式大型トラックに乗りながら、カゴメとバルリングは港に向かっていた。
欠便分と本日分の人数纏めて港で拾うことになるので、軍用トラックを使っており
カゴメに関しては、茂人の命令でバルリングの補佐言う名目で同乗している。
なお・・・二人が乗る73式大型トラックは陸上自衛隊で使ってた車両を・・・・
地球統合政府による月開拓時に持ってきた軍用車両の一つであり・・・
改修しながら、親統合宇宙軍に使われているものであった・・・
機種転換センターには複数台使われており、うち一台をカゴメとバルリングが乗っている
バルリング「港に着きました、訓練生を迎えに行きましょう」
カゴメ「えぇ少尉」
カゴメとバルリングは、クラビウス軍港の駐車場に到着
手荷物わ、持ち制帽を被って軍港内に入っていく・・・・
指定された待ちあわせ場所に到着するも、まだラウラら訓練生は来てない
しばらく、この場で待ってると・・・・
ガラス越しで見えるドック内にメビウス級連絡艇一隻が入港したのを確認できた
もしかしたらこの連絡艇に訓練生達が乗ってきている・・・
カゴメはそう思いながら、バルリングと共に訓練生が来るのを待った。
「機種転換センター入構者計30名、ただいま到着しました」
バルリング「ご苦労、機種転換センターのバルリングだ!」
カゴメ「同じく、カゴメです。皆様、クラビウス基地にようこそおいでくださいました。」
しばらくしてラウラら訓練生が到着し合流。
訓練生の代表がカゴメとバルリングに挨拶をした。
代表はゼントラーディ人ではなく、若い地球女性であり・・・
ラウラは代表を務める若い女性兵士を見て・・・
堂々としているいい兵士だなと言う印象を持った
挨拶を終えるとラウラ達はカゴメとバルリングに先導され駐車場に向かい
駐車してあった73式大型トラックに乗り組んだ。
メリル「いよいよ私達の新しい人生が始まるんだよね、楽しみだわ」
ラウラ「反面、不安な面もあるんだけどね。」
メリル「それは皆一緒、頑張ろうラウラ」
ラウラ「こちらこそ、よろしくメリル」
トラックの中の座席で、ラウラとメリルはこれから頑張ろうと誓いあってた
同じゼントラーディ人であり、同じ可変戦闘機パイロットを目指すライバル
ゼントラーディ人が故に不安な事はたくさんあるが・・・・・
ライバルがいれば、乗り越えられそうな気がした
ラウラとメリルは握手し、ライバルの契りを結んだ
カゴメ「皆様、機種転換センターに到着しました。」
そうしているうちに機種転換センターに到着した。
機種転換センターには茂人を始め可変戦闘機教官らと・・・・
ラウラ達より先に入所した機種転換センターの訓練生が集結しており
一同はラウラ達の到着を歓迎していた
カゴメ「ラウラ・ベルタリア曹長」
ラウラ「はい」
カゴメ「私はカゴメ・バッカニア少尉です、長い付き合いになるからよろしくお願いします」
ラウラ「こちらこそよろしくお願いします」
歓迎の後
ラウラは機種転換センターの入所予定の自室に向かおうとしてたら
カゴメからの引き止められ、挨拶された。
挨拶してきたカゴメにいい印象を持ったラウラだが・・・・
長い付き合いになると言う言葉に引っかかった。
何故、長い付き合いになるのか!
機種転換センターのスタッフで、訓練が終われば分かれるのに?
と疑念に感じつつラウラはカゴメと分かれ自室に向かった
桐原少佐「中々感じのいい娘だな。」
カゴメ「はい、それにマイクローン化したばかりで、地球語を日常会話程度に普通に話せるのも凄いです」
桐原少佐「流石だな」
訓練生が去った後、カゴメは茂人と合流しラウラの人物像について語った。
マイクローン化したばかりなのに、普通に地球語を話せる・・・
愛想もよく親しみやすい感じのいい性格だった。
実際のラウラの人物像は・・・
デワントンから聞いた生意気な性格の人物像と大きくかけ離れている
と言うのが二人の感想だ。
しかし
茂人とカゴメの見たラウラ像はほんの氷山の一角であり
まだまだラウラの性格を分かりきってない
これからラウラの性格がだんだんと出てきた結果・・・
苦労させられるのだが、それは後の話
【機種転換センター.施設ビル】
自室に荷物を置いたラウラは機種転換センターの施設ビルを探索していた。
施設の窓にはゲートガードのAHー1コブラとFー4ファントムⅡが見え・・
VFー1バルキリーがファイター形態で駐機していた。
ラウラは施設ビルの外から出ると、VFー1バルキリーに近づいた
ラウラ「コックピットが開いている、乗れるんだ」
バルキリーのコックピットが開いている事に気がついたラウラは・・・
コックピットの中に入り込み、実際に乗った時の感覚を覚えようとした
感想はクァドラン・ローよりも、窮屈ではなく乗りやすい・・・
バトルスーツと違い空間の余裕がある
中々の快適な環境にラウラは気に入った
カゴメ「ベルタリア候補生、バルキリーの感想はどうですか?」
ラウラ「!?」
バルキリーの操縦環境の良さに浸ってるとヒョイとカゴメがやってきた
あまりにも突然、顔を出してきたカゴメにラウラは驚いた
突然過ぎたので、心臓が止まりそうになった程だ
そんなラウラの反応を見て、カゴメはクスッと笑う
カゴメ「ごめんなさい、偶然貴女の姿を見ましたので。この機会に仲良くと」
ラウラ「なるほどね・・・でも・・私の姿を見たから単についてきたわけじゃないでしょうね?」
カゴメ「否定しないけどそうね」
カゴメはラウラの姿が見えてたから仲良くしようと近づいたと言った
それを聞いたラウラはカゴメが言っている事は嘘じゃないと思い、一安心するが・・
その一方でもう一つ目的があるのではと、カゴメに問いただした
ラウラから問いただされたカゴメはフッと肯定した。
カゴメ「一応、貴女はゼントラーディ人だから桐原少佐から貴女のお世話係として派遣されました」
ラウラ「お世話係?」
カゴメ「地球人としての教養を教えるためにね。あとは地球人の女らしく」
警戒心の強いラウラにカゴメはお世話係として派遣されたと告白した。
ラウラが地球人としての常識や地球人の女性らしく生きられるように躾けるために
それを聞いたラウラは目を大きくして驚いた・・・・
まさか自分がお世話係なる者に教育されようだなんて・・・
少し下を向いて、落ち込んでしまった
ラウラ「私はそこまで教養のない女に見られてるのか・・・」
カゴメ「そんな事ないですよ、ベルタリア曹長」
ラウラ「それとラウラでいいよ、上官ですから」
ラウラは教育係をつけられる事は教養のない女だと
機種転換センターから思われている事がショックだった・・・・
自分なりに地球の語学や学力を学んだのに・・・・
地球人からしたら下の存在でしかなかった。
カゴメは落ち込むラウラをフォローする・・・
落ち込ませるために教育係だと教えたわけじゃないし・・
そんなカゴメの気遣いにラウラは、特に気にせず・・・
自分に対する呼び名はラウラでいいと伝えた
上官であるカゴメが格下である自分に丁寧な言葉で言わなくていいと
どうせ格下なんだし、ベルタリア曹長とか言われたくない・・・
言われると自分が惨めになる・・・・
そんな風に落ち込んだままのラウラにカゴメは・・・
カゴメ「ごめんねラウラ、私は教育係よりもラウラと友達になりたいかなって思ってるの、確かに教養係だと伝えるのはもう一つだけど・・私的にラウラと友達になりたいかなって」
ラウラ「友達?」
カゴメ「ゼントラーディ的に言うなら戦友かな」
ラウラと友達になりたいと言う事を告白した。
ゼントラーディ人であるラウラはカゴメの友達と言う単語が分からなかったが
カゴメは優しく、ゼントラーディ人に例えたら戦友と教えてもらい・・
意味を知った途端、顔の表情は明るくなった。
カゴメが戦友になってくれる・・・・
海兵隊から離れ単身、機種転換センターに来た・・
メリルと言う仲のいい同期は出来て戦友みたいになっが
ゼントラーディ人じゃない戦友と呼べる友達が出来るのはカゴメで初めてだ
ラウラ「私、ゼントラーディ人以外で戦友と呼べる人初めてだわ」
カゴメ「私が第一号ね、今後生きていく上で様々な戦友と呼べる同僚が増えるわ。こんな私でもよろしくね、あっ私の事を仕事以外ならカゴメと呼んでいいわ」
ラウラ「分かったわ、カゴメ。こちらこそよろしくお願いします」
ラウラとカゴメはこうして出会って初日から数年間の付き合いのような友人関係になり
初めての地球の友達であるカゴメと強く握手をし、友情を確かめ合った
ゼントラーディ人ではない、戦友(親友)の存在・・・・
今後地球人して生きていく上で、地球人の友人は必要不可欠になる
カゴメが友達になった事は、ラウラの今後の人生において
大きな前進とも言えるような出来事であった
ただ・・・・
カゴメ「はいこれ」
ラウラ「これは?」
カゴメ「入所しばらくの課題よ、しっかりやりなさい」
ラウラ「えぇ!?」
カゴメ「頑張ってね、ラウラ〜これも訓練生として必要な事よ」
カゴメとしては親友と教官訓練生・・・公私の区別は徹底しており・・・
教育係としてきっちり、ラウラを地球人の女性にふさわしい人材にしてやろうと
友達の件を含め、意気込んでいた・・・・
徹底したカゴメの振る舞いに、ラウラは驚いてしまう・・
下手したらそこら辺にいる上官より怖いかもしれないと思うほどに
唖然としているラウラを横目に、カゴメは事務所へ戻っていった。
こうしてラウラの機種転換センターでの日常が始まった。
ここにいるのは現役兵だけでなく、新規可変戦闘機パイロットになる新兵もいる
ラウラは可変戦闘機パイロットになるために
これから日々奮闘していく事になるのである。
ラウラは連絡艇で新統合宇宙軍クラビウス基地に向かう為、軍港に来ていた。
メビウス級連絡艇に乗り込み、クラビウス基地に向かい。
そこで機種転換センターのスタッフと合流するのが今日の目的である
周りを見渡すと、連絡艇に乗り組んでいる大半はゼントラーディ人だ。
ラウラ「結構、ゼントラーディ人いるんだなぁ。」
連絡艇に乗り組んだラウラは・・・
機種転換センターに行くゼントラーディ人が多い事にラウラは驚いた
自分と同じように可変戦闘機パイロットになりたいゼントラーディ人がいる
これほどの数のゼントラーディ人が、身長を捨てこの場にある・・・
ラウラはこの光景を見て安心感を覚えた・・・・
反面、焦りを感じた。
同じスタートラインに立っているライバル。
あまり、楽観視して取り組んだら痛い目に遭うと思った。
メリル「同席してもいいかしら?」
新統合宇宙軍.メリル・ルソール軍曹
ラウラ「いいわよ、貴女は?」
メリル「私はメリル・ルソール、元ジナール乗りの新統合宇宙軍第8警備隊に所属してた警備兵よ」
ラウラ「私はラウラ・ベルタリア、よろしく」
ラウラの隣の席にメリル・ルソールと言う緑髪のゼントラーディ人が同席した
空士タイプのミリアと比べてジナールなどに搭乗する一般兵タイプのゼントラーディ人だが
ラウラはメリルと言うゼントラーディ人と仲良く会話する事になれた。
話を聞くにメリルはジナールから降りて、警備艇の操縦士の一人になってたらしい。
10年間それを続けてきたが、可変戦闘機パイロットに転向しようと思い・・・
転属を決意し、機種転換センターに入るためクラビウス基地に向かってると
それを聞いたラウラは笑顔を浮かべ反応し、メリルと会話を続ける・・・
楽しい時間はどんどん過ぎ去り、目的地のクラビウス基地に到着しようしていた。
その頃
バルリング「バッカニア少尉すいません、同乗してもらって」
カゴメ「構いません、私から望んだ事ですので」
73式大型トラックに乗りながら、カゴメとバルリングは港に向かっていた。
欠便分と本日分の人数纏めて港で拾うことになるので、軍用トラックを使っており
カゴメに関しては、茂人の命令でバルリングの補佐言う名目で同乗している。
なお・・・二人が乗る73式大型トラックは陸上自衛隊で使ってた車両を・・・・
地球統合政府による月開拓時に持ってきた軍用車両の一つであり・・・
改修しながら、親統合宇宙軍に使われているものであった・・・
機種転換センターには複数台使われており、うち一台をカゴメとバルリングが乗っている
バルリング「港に着きました、訓練生を迎えに行きましょう」
カゴメ「えぇ少尉」
カゴメとバルリングは、クラビウス軍港の駐車場に到着
手荷物わ、持ち制帽を被って軍港内に入っていく・・・・
指定された待ちあわせ場所に到着するも、まだラウラら訓練生は来てない
しばらく、この場で待ってると・・・・
ガラス越しで見えるドック内にメビウス級連絡艇一隻が入港したのを確認できた
もしかしたらこの連絡艇に訓練生達が乗ってきている・・・
カゴメはそう思いながら、バルリングと共に訓練生が来るのを待った。
「機種転換センター入構者計30名、ただいま到着しました」
バルリング「ご苦労、機種転換センターのバルリングだ!」
カゴメ「同じく、カゴメです。皆様、クラビウス基地にようこそおいでくださいました。」
しばらくしてラウラら訓練生が到着し合流。
訓練生の代表がカゴメとバルリングに挨拶をした。
代表はゼントラーディ人ではなく、若い地球女性であり・・・
ラウラは代表を務める若い女性兵士を見て・・・
堂々としているいい兵士だなと言う印象を持った
挨拶を終えるとラウラ達はカゴメとバルリングに先導され駐車場に向かい
駐車してあった73式大型トラックに乗り組んだ。
メリル「いよいよ私達の新しい人生が始まるんだよね、楽しみだわ」
ラウラ「反面、不安な面もあるんだけどね。」
メリル「それは皆一緒、頑張ろうラウラ」
ラウラ「こちらこそ、よろしくメリル」
トラックの中の座席で、ラウラとメリルはこれから頑張ろうと誓いあってた
同じゼントラーディ人であり、同じ可変戦闘機パイロットを目指すライバル
ゼントラーディ人が故に不安な事はたくさんあるが・・・・・
ライバルがいれば、乗り越えられそうな気がした
ラウラとメリルは握手し、ライバルの契りを結んだ
カゴメ「皆様、機種転換センターに到着しました。」
そうしているうちに機種転換センターに到着した。
機種転換センターには茂人を始め可変戦闘機教官らと・・・・
ラウラ達より先に入所した機種転換センターの訓練生が集結しており
一同はラウラ達の到着を歓迎していた
カゴメ「ラウラ・ベルタリア曹長」
ラウラ「はい」
カゴメ「私はカゴメ・バッカニア少尉です、長い付き合いになるからよろしくお願いします」
ラウラ「こちらこそよろしくお願いします」
歓迎の後
ラウラは機種転換センターの入所予定の自室に向かおうとしてたら
カゴメからの引き止められ、挨拶された。
挨拶してきたカゴメにいい印象を持ったラウラだが・・・・
長い付き合いになると言う言葉に引っかかった。
何故、長い付き合いになるのか!
機種転換センターのスタッフで、訓練が終われば分かれるのに?
と疑念に感じつつラウラはカゴメと分かれ自室に向かった
桐原少佐「中々感じのいい娘だな。」
カゴメ「はい、それにマイクローン化したばかりで、地球語を日常会話程度に普通に話せるのも凄いです」
桐原少佐「流石だな」
訓練生が去った後、カゴメは茂人と合流しラウラの人物像について語った。
マイクローン化したばかりなのに、普通に地球語を話せる・・・
愛想もよく親しみやすい感じのいい性格だった。
実際のラウラの人物像は・・・
デワントンから聞いた生意気な性格の人物像と大きくかけ離れている
と言うのが二人の感想だ。
しかし
茂人とカゴメの見たラウラ像はほんの氷山の一角であり
まだまだラウラの性格を分かりきってない
これからラウラの性格がだんだんと出てきた結果・・・
苦労させられるのだが、それは後の話
【機種転換センター.施設ビル】
自室に荷物を置いたラウラは機種転換センターの施設ビルを探索していた。
施設の窓にはゲートガードのAHー1コブラとFー4ファントムⅡが見え・・
VFー1バルキリーがファイター形態で駐機していた。
ラウラは施設ビルの外から出ると、VFー1バルキリーに近づいた
ラウラ「コックピットが開いている、乗れるんだ」
バルキリーのコックピットが開いている事に気がついたラウラは・・・
コックピットの中に入り込み、実際に乗った時の感覚を覚えようとした
感想はクァドラン・ローよりも、窮屈ではなく乗りやすい・・・
バトルスーツと違い空間の余裕がある
中々の快適な環境にラウラは気に入った
カゴメ「ベルタリア候補生、バルキリーの感想はどうですか?」
ラウラ「!?」
バルキリーの操縦環境の良さに浸ってるとヒョイとカゴメがやってきた
あまりにも突然、顔を出してきたカゴメにラウラは驚いた
突然過ぎたので、心臓が止まりそうになった程だ
そんなラウラの反応を見て、カゴメはクスッと笑う
カゴメ「ごめんなさい、偶然貴女の姿を見ましたので。この機会に仲良くと」
ラウラ「なるほどね・・・でも・・私の姿を見たから単についてきたわけじゃないでしょうね?」
カゴメ「否定しないけどそうね」
カゴメはラウラの姿が見えてたから仲良くしようと近づいたと言った
それを聞いたラウラはカゴメが言っている事は嘘じゃないと思い、一安心するが・・
その一方でもう一つ目的があるのではと、カゴメに問いただした
ラウラから問いただされたカゴメはフッと肯定した。
カゴメ「一応、貴女はゼントラーディ人だから桐原少佐から貴女のお世話係として派遣されました」
ラウラ「お世話係?」
カゴメ「地球人としての教養を教えるためにね。あとは地球人の女らしく」
警戒心の強いラウラにカゴメはお世話係として派遣されたと告白した。
ラウラが地球人としての常識や地球人の女性らしく生きられるように躾けるために
それを聞いたラウラは目を大きくして驚いた・・・・
まさか自分がお世話係なる者に教育されようだなんて・・・
少し下を向いて、落ち込んでしまった
ラウラ「私はそこまで教養のない女に見られてるのか・・・」
カゴメ「そんな事ないですよ、ベルタリア曹長」
ラウラ「それとラウラでいいよ、上官ですから」
ラウラは教育係をつけられる事は教養のない女だと
機種転換センターから思われている事がショックだった・・・・
自分なりに地球の語学や学力を学んだのに・・・・
地球人からしたら下の存在でしかなかった。
カゴメは落ち込むラウラをフォローする・・・
落ち込ませるために教育係だと教えたわけじゃないし・・
そんなカゴメの気遣いにラウラは、特に気にせず・・・
自分に対する呼び名はラウラでいいと伝えた
上官であるカゴメが格下である自分に丁寧な言葉で言わなくていいと
どうせ格下なんだし、ベルタリア曹長とか言われたくない・・・
言われると自分が惨めになる・・・・
そんな風に落ち込んだままのラウラにカゴメは・・・
カゴメ「ごめんねラウラ、私は教育係よりもラウラと友達になりたいかなって思ってるの、確かに教養係だと伝えるのはもう一つだけど・・私的にラウラと友達になりたいかなって」
ラウラ「友達?」
カゴメ「ゼントラーディ的に言うなら戦友かな」
ラウラと友達になりたいと言う事を告白した。
ゼントラーディ人であるラウラはカゴメの友達と言う単語が分からなかったが
カゴメは優しく、ゼントラーディ人に例えたら戦友と教えてもらい・・
意味を知った途端、顔の表情は明るくなった。
カゴメが戦友になってくれる・・・・
海兵隊から離れ単身、機種転換センターに来た・・
メリルと言う仲のいい同期は出来て戦友みたいになっが
ゼントラーディ人じゃない戦友と呼べる友達が出来るのはカゴメで初めてだ
ラウラ「私、ゼントラーディ人以外で戦友と呼べる人初めてだわ」
カゴメ「私が第一号ね、今後生きていく上で様々な戦友と呼べる同僚が増えるわ。こんな私でもよろしくね、あっ私の事を仕事以外ならカゴメと呼んでいいわ」
ラウラ「分かったわ、カゴメ。こちらこそよろしくお願いします」
ラウラとカゴメはこうして出会って初日から数年間の付き合いのような友人関係になり
初めての地球の友達であるカゴメと強く握手をし、友情を確かめ合った
ゼントラーディ人ではない、戦友(親友)の存在・・・・
今後地球人して生きていく上で、地球人の友人は必要不可欠になる
カゴメが友達になった事は、ラウラの今後の人生において
大きな前進とも言えるような出来事であった
ただ・・・・
カゴメ「はいこれ」
ラウラ「これは?」
カゴメ「入所しばらくの課題よ、しっかりやりなさい」
ラウラ「えぇ!?」
カゴメ「頑張ってね、ラウラ〜これも訓練生として必要な事よ」
カゴメとしては親友と教官訓練生・・・公私の区別は徹底しており・・・
教育係としてきっちり、ラウラを地球人の女性にふさわしい人材にしてやろうと
友達の件を含め、意気込んでいた・・・・
徹底したカゴメの振る舞いに、ラウラは驚いてしまう・・
下手したらそこら辺にいる上官より怖いかもしれないと思うほどに
唖然としているラウラを横目に、カゴメは事務所へ戻っていった。
こうしてラウラの機種転換センターでの日常が始まった。
ここにいるのは現役兵だけでなく、新規可変戦闘機パイロットになる新兵もいる
ラウラは可変戦闘機パイロットになるために
これから日々奮闘していく事になるのである。
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