【西暦2021年2月1日】
【新統合宇宙軍クラビウス基地機種転換センター】
この日ラウラは他の訓練生と共に機種転換センター長からの訓示を聞いていた。
歓迎の言葉だったり、励ましの言葉だったり・・・・
正直、眠くなりそうな話ばっかりだったのでラウラは少しウトウトして聞いており
全ての話が終わった時、どんな内容を話してたか全然一ミリも覚えてなかった
果たしてこんな話を聞いて一体どんな意味があるのだろうか?
ラウラは機種転換センター長の話に対する疑問を浮かべてたが・・・
どうせ今後に大きな影響を与えるわけでもなさそうなので特に考えなかった・・ かつ
むしろ、適当に流していた
話が終えると別室に移動し教官、教官係から護身用の拳銃の配布が行われた
主にマイクローン化したゼントラーディ人が対象であり
ラウラもマイクローン化したゼントラーディ人に該当してたので拳銃を受け取った
ラウラ「グロッグ17、よく知られている拳銃か」
配布された拳銃はよく見かける、グロッグ17であった。
新統合軍の護身用拳銃は地球各国統合から年月がそこまで経っておらず
様々な軍から編入された拳銃が残っており・・・
統一された拳銃がない状態だ
そればかりか、月には整備用部品製造の工場も存在している
マイクローン化したゼントラーディ人や新兵に渡される拳銃はグロッグ系が多い
志野リーナ「失礼します」
新統合宇宙軍.志野リーナ中尉
ラウラ「?」
志野リーナ「新統合宇宙軍クラビウス基地第5整備課から来ました、志野リーナ中尉です。一応知ってると思いますけど、今から拳銃の点検について説明させてもらいます。」
拳銃配布が終わると、部屋に入ってきた志野リーナ中尉による拳銃の点検講座が始まった。
定期的に拳銃の点検をしなくてはならない。
銃の性能が不確実になる場合があったり、暴発して怪我をしてしまう事がある
更に言えば、接合部の緩みがあり壊れたり引き金が引けなくなる事態も・・・・
もし必要な時に使えなければ、護身用としての意味合いを失ってしまう
そうした事を防ぐために拳銃や銃の点検の知識は覚えておかなくてはならない。
銃の点検講座が終わると次は射撃の訓練である
機種転換センターの最上階にあり、月面クラビウス基地の表面に出っ張っている。
超強度のガラス越しに、宇宙が広がり多数の艦船を見渡す事が出来るようになっていた。
訓練生達はそれぞれ射撃台に立ち、拳銃を構えた
その途端、次々と標的用の板が出現、訓練生はそれに向けて発砲した。
ラウラ「よし」
ラウラもメリルと並んで射撃訓練に参加し、初めての拳銃ながら好成績を残せた。
ゼントラーディ軍には拳銃のような武器がなく・・・
ラウラやメリルにとっても初めて扱う武器で、不慣れであったが・・・
実際に扱ってみると、案外簡単で直ぐになれてしまった。
更に射撃していく上で分かった事が、短時間の冷静さで的が正確に狙える
こうした事を逐次覚えて言ってコツを掴み、短時間で基礎は覚える事ができた。
射撃の訓練を終えると・・・・
「明日から施設案内だ、部屋の位置を覚えてもらう」
桐原少佐「後は今後のスケジュール表の配布だ!明後日から卒業までのスケジュールが記されている。しっかり渡されたから保管するように解散」
カゴメ「ついでですけど、課題もお願いします」
今日の所はこれで終わり、明日は機種転換センターの施設内見学だ。
これで終わるかと思いきや、カゴメから追い打ちをかけるかのような課題提出発言
それを聞いた訓練生達は絶句し、一斉に落ち込んでしまった。
なお・・・今日の課題の内容は今後の方針についてである
メリル「今後の方針ね、結構難しい内容だわ」
ラウラ「私はマイクローン化したばっかりだし、今後の方針を決めろって言われてもそうそう思いつかないわ」
これから課題を進めるラウラ達は、どうやって課題を終わらそうか悩んでいた。
ゼントラーディ人であるラウラ達は今まで、今後の方針を自分で決めた事がない。
今後の方針なんて全て上官が決め、自分達は上官が決めた方針に従ってきた・・・・
マイクローン化した今、今まで上官が決めてきた事を自分達で決める
なんとも言えない気分だった。
ラウラは自室に戻るとさっそく課題に取り組んだ。
ラウラ「なんか難しいな」
いざ書くとなると、何を書けばいいのか分からない
どんな風に書けばいいのか、全然分からない・・・
気分転換に自室から出て、自販機に向かった。
一回、何か飲めば何か分かるだろう
ラウラはそう考えながら、何か自販機で買って取り組もうとした。
カゴメ「分からない?」
メリル「何を書けばいいのか?」
カゴメ「一応聞くけどコンピュータの文字の打ち方は・・・」
メリル「一応それは分かってます、大丈夫です・・・はい」
ラウラが向かおうとしていた自販機の前でカゴメとメリルは会話していた
話の内容は今回の課題についてである。
メリルは案の定ラウラと同じく課題の内容に苦戦しており
何を書いたらいいのか分からず悩んでいた
分からないので自販機で何かを飲んで気分転換しようと来たら
教官のカゴメがいた
カゴメがいたので、せっかくだからどう書けばいいのか聞いてみた
ラウラ「カゴメ、メリル」
カゴメ「あっラウラ、まさかラウラも課題に悩んでいるから私に相談?」
ラウラ「はぁ確かに苦戦してるけど、相談じゃ」
カゴメ「まぁいいわ、ラウラも教えてあげるから話聞きなさい」
そんな二人が会話している中、ラウラがやってきた
やってきたラウラに課題の事で悩んでいるから相談しにきたのかと
カゴメから指摘され、言葉で否定しながら動揺してしまった。
そんなラウラの姿を見たカゴメは仕方がないと言わんばかりに
ラウラとメリルともども、課題を教えてやろうと発言した。
このカゴメの発言を聞いたラウラとメリルは驚き、この直後表情は明るくなった
ラウラ「是非ともよろしくお願いします」
カゴメ「教えると言っても、課題を代わりにやるわけじゃないからね」
メリル「分かってます、教えてもらえるだけありがたいです」
自分達が悩んできた問題をカゴメが教え指導してくれる・・・・
代わりにやってもらうわけではないが、教えてもらえるのはありがたい
ずっと分からないままで終わるより・・・・・
多少なりともコツを掴めて次課題文を書く時に生かしたい
ラウラとメリルはお互いの顔を見て頷き、カゴメに向けて目を輝かせる
そんな二人の反応を見て、カゴメは苦笑しつつも
ラウラの部屋で課題を終わらせようといい、ラウラとメリルを引き連れ部屋に向かった。
一回メリルの部屋に向かいパソコンを回収し・・・・
部屋に到着するとパソコンを立ち上げ課題作業に入った
カゴメ「単に可変戦闘機パイロットとしてどんな事をしたいかよ」
ラウラ「どんな事って?」
カゴメ「チタニウム章やロイ・フォッカー章を受章し名声を得るとか、部隊指揮官になるとかそーゆーのよ。案外難しくない事よ」
ラウラ「それでいいの?」
メリル「もっと難しい事を書くのかと思ってた」
カゴメが教えたのは、普通の人がやっても簡単に出来る初歩的な所である
ラウラ達は難しく考えていたが、それは過剰な程でありそこまで悩む必要がない事
過剰に難しく考え過ぎたせいで、中々課題に取り組む事が出来なかった要因である
それも仕方がない事、ゼントラーディ人は戦いは好きだが基本は真面目だ。
真面目が故に、課題に考えては難しく考えてしまう。
そんなラウラ達を見てカゴメは、もっと効果的なアドバイスすればいい結果は残せると思った
カゴメ「初めてやる事は基本そこまで難しく考える必要ないわよ、逆に悪影響及ぼすし非生産的だし」
ラウラ「確かに言われてみればそうかもしれないわ」
カゴメ「もっと気持ちをゆっくり、二人ともやれば出来るんだから」
カゴメから初めてやるの事は深く難しく考える必要はなく悪影響を及ぼす非生産的な事だと
教わったラウラとメリルの気持ちは少し柔んだ。
確かに自分達は初めてやる事に過剰な反応をし、非生産的な事
深く難しく考えすぎた結果、本来簡単にできる所まで出来なくなり・・・
より一層何も出来なくなる・・・・
その事をカゴメにより気づかされた二人は課題に取り組む
そして
カゴメ「よく頑張りました。明日きちんと提出できるわね、文法もおかしくないし」
ラウラ「カゴメのおかげで助かったわ、ありがとう」
カゴメ「私はやれるだけの事をしただけよ、まぁ明日からの日報や課題とか頑張って」
ラウラ「えっまだあるの?」
カゴメ「あります」
ラウラ「勘弁してくれ」
二人は課題をカゴメの協力もあり終える事ができた。
課題を終え喜ぶラウラ達であったが、カゴメから明日もあると言われると
一瞬にして絶望と言う鍋の底へ叩き込まれてしまった
こんなに大変だった課題をまたやらなくてはいけないのかと
ラウラは若干涙を浮かべてしまう程ショックだったらしく
メリルは必死にラウラを慰めてた。
既にマイクローンとして10年間勤務してたメリルは苦手なものの日報や課題をやっており
ショックと言うよりかは、あって当然だと思ってた
だけど、マイクローン化したばかりのラウラからしたらショックを受けるのは当然だと思ってた
現にマイクローン化したばかりの自分もショックを受けていたから
その事もあり同情してラウラを慰めているのであった
カゴメ「日報や課題やってこその新統合軍の軍人よ、税金で食ってるわけだし文句言わない」
ラウラ「でも、可変戦闘機パイロットになるために何の関係があるのよ」
カゴメ「オオアリよ、軍人としての責務だし、これが出来なくて可変戦闘機が出来るのはお都合主義」
ラウラ「お都合主義って」
カゴメ「可変戦闘機パイロットになりたければまずは日報と課題はきちんと終えられるようにしなさい」
ラウラはこれからやるであろう日報と課題に疑問の声をあげたが・・・
カゴメから日報と課題ができなければ可変戦闘機パイロットになれないと言われ動揺した
一見関係のないように見える物だが・・・カゴメ曰く・・・
これが出来なければ一人前の可変戦闘機パイロットになれないと
それを聞いたラウラは不満げな表情を浮かべながら驚いた
まさかこんな物が出来ないと可変戦闘機パイロットになれないとは
ラウラ「これが地球人の軍人生活なのか」
カゴメ「そうよ、ゼントラーディ軍と違って戦いばっかりやってるわけじゃないのよ」
メリル「なんか厳しいな」
カゴメ「厳しくてもやり遂げなくてはなりません、きっちり頑張って」
ラウラ「頑張るわよ、可変戦闘機パイロットになるためなら」
ラウラはかなり落ち込んでたが・・・
カゴメは厳しくもやり遂げて頑張ってと叱咤激励をした。
ただ戦うばかりやってきたゼントラーディ軍と違って・・・
新統合軍は戦闘以外にもやる事はたくさんある。
それをこなしていかないと生きていけなくなってしまう
だからカゴメはラウラを叱咤激励したのだ
そんな思惑のあるカゴメの叱咤激励にラウラは奮起した。
可変戦闘機パイロットになりたい・・・
ラウラは今、可変戦闘機になるために機種転換センターにいる
夢を叶えるためならば、毎日日報や課題だってやり遂げてみせる。
さっきまでの憂鬱は嘘だったかのようにラウラは元気になった。
その姿を見たカゴメは嬉しそうに見ており、今後が楽しみだなと期待した
ラウラ「そんじゃまた」
その後、ラウラはカゴメとメリルと分かれ機種転換センター内のPXに向かった。
PXとは軍施設内に設けられた売店であり、日本語で酒保と呼ばれてる
機種転換センターのPXはクラビウス基地施設内のPXの一つであり
生活必需品や商品、酒や漫画など売っており作業服、長短靴、階級章なども売られている
ラウラはPXで日本由来のビールを買って自室に戻った
自室に戻ると、課題をカバンに入れ
細かい仕様書が散らばっている机で、ビールのプルタブを外し晩酌を始めた
最初の一日、かなり疲れてしまった
ゼントラーディ軍時代する必要のない事をこれからやりながら
戦闘や訓練やらしなくてはならない、それを併用して勤務する地球人は凄いと思った
更に言えば他の地球人やマイクローン化したゼントラーディ人と違って
日常的な事を学ばないといけない義務がある
今のラウラのやる事はたくさんだ。
当然の話ながら簡単に出来るような話じゃない。
ラウラ自身苦しんでしまいそうな経験をする可能性がある
挫折して逃げ出してしまう事はたくさんあるだろう
これから進むべき道はゼントラーディ人であるラウラにとって茨の道だ
ラウラ「でも後戻り出来ないんだよね、今の私がやるべき事はやるべき事はやるそれしかない。明日も頑張ろう」
それでもやり遂げなくてはならない
一度マイクローン化して可変戦闘機パイロットになると決めた以上
もう後戻りなんか出来ない
しっかり、可変戦闘機パイロットになるために・・・
新統合軍の軍人として果たすべき事はやり遂げる
ラウラはビールを飲みながら今日一日を締めくくった。
【新統合宇宙軍クラビウス基地機種転換センター】
この日ラウラは他の訓練生と共に機種転換センター長からの訓示を聞いていた。
歓迎の言葉だったり、励ましの言葉だったり・・・・
正直、眠くなりそうな話ばっかりだったのでラウラは少しウトウトして聞いており
全ての話が終わった時、どんな内容を話してたか全然一ミリも覚えてなかった
果たしてこんな話を聞いて一体どんな意味があるのだろうか?
ラウラは機種転換センター長の話に対する疑問を浮かべてたが・・・
どうせ今後に大きな影響を与えるわけでもなさそうなので特に考えなかった・・ かつ
むしろ、適当に流していた
話が終えると別室に移動し教官、教官係から護身用の拳銃の配布が行われた
主にマイクローン化したゼントラーディ人が対象であり
ラウラもマイクローン化したゼントラーディ人に該当してたので拳銃を受け取った
ラウラ「グロッグ17、よく知られている拳銃か」
配布された拳銃はよく見かける、グロッグ17であった。
新統合軍の護身用拳銃は地球各国統合から年月がそこまで経っておらず
様々な軍から編入された拳銃が残っており・・・
統一された拳銃がない状態だ
そればかりか、月には整備用部品製造の工場も存在している
マイクローン化したゼントラーディ人や新兵に渡される拳銃はグロッグ系が多い
志野リーナ「失礼します」
新統合宇宙軍.志野リーナ中尉
ラウラ「?」
志野リーナ「新統合宇宙軍クラビウス基地第5整備課から来ました、志野リーナ中尉です。一応知ってると思いますけど、今から拳銃の点検について説明させてもらいます。」
拳銃配布が終わると、部屋に入ってきた志野リーナ中尉による拳銃の点検講座が始まった。
定期的に拳銃の点検をしなくてはならない。
銃の性能が不確実になる場合があったり、暴発して怪我をしてしまう事がある
更に言えば、接合部の緩みがあり壊れたり引き金が引けなくなる事態も・・・・
もし必要な時に使えなければ、護身用としての意味合いを失ってしまう
そうした事を防ぐために拳銃や銃の点検の知識は覚えておかなくてはならない。
銃の点検講座が終わると次は射撃の訓練である
機種転換センターの最上階にあり、月面クラビウス基地の表面に出っ張っている。
超強度のガラス越しに、宇宙が広がり多数の艦船を見渡す事が出来るようになっていた。
訓練生達はそれぞれ射撃台に立ち、拳銃を構えた
その途端、次々と標的用の板が出現、訓練生はそれに向けて発砲した。
ラウラ「よし」
ラウラもメリルと並んで射撃訓練に参加し、初めての拳銃ながら好成績を残せた。
ゼントラーディ軍には拳銃のような武器がなく・・・
ラウラやメリルにとっても初めて扱う武器で、不慣れであったが・・・
実際に扱ってみると、案外簡単で直ぐになれてしまった。
更に射撃していく上で分かった事が、短時間の冷静さで的が正確に狙える
こうした事を逐次覚えて言ってコツを掴み、短時間で基礎は覚える事ができた。
射撃の訓練を終えると・・・・
「明日から施設案内だ、部屋の位置を覚えてもらう」
桐原少佐「後は今後のスケジュール表の配布だ!明後日から卒業までのスケジュールが記されている。しっかり渡されたから保管するように解散」
カゴメ「ついでですけど、課題もお願いします」
今日の所はこれで終わり、明日は機種転換センターの施設内見学だ。
これで終わるかと思いきや、カゴメから追い打ちをかけるかのような課題提出発言
それを聞いた訓練生達は絶句し、一斉に落ち込んでしまった。
なお・・・今日の課題の内容は今後の方針についてである
メリル「今後の方針ね、結構難しい内容だわ」
ラウラ「私はマイクローン化したばっかりだし、今後の方針を決めろって言われてもそうそう思いつかないわ」
これから課題を進めるラウラ達は、どうやって課題を終わらそうか悩んでいた。
ゼントラーディ人であるラウラ達は今まで、今後の方針を自分で決めた事がない。
今後の方針なんて全て上官が決め、自分達は上官が決めた方針に従ってきた・・・・
マイクローン化した今、今まで上官が決めてきた事を自分達で決める
なんとも言えない気分だった。
ラウラは自室に戻るとさっそく課題に取り組んだ。
ラウラ「なんか難しいな」
いざ書くとなると、何を書けばいいのか分からない
どんな風に書けばいいのか、全然分からない・・・
気分転換に自室から出て、自販機に向かった。
一回、何か飲めば何か分かるだろう
ラウラはそう考えながら、何か自販機で買って取り組もうとした。
カゴメ「分からない?」
メリル「何を書けばいいのか?」
カゴメ「一応聞くけどコンピュータの文字の打ち方は・・・」
メリル「一応それは分かってます、大丈夫です・・・はい」
ラウラが向かおうとしていた自販機の前でカゴメとメリルは会話していた
話の内容は今回の課題についてである。
メリルは案の定ラウラと同じく課題の内容に苦戦しており
何を書いたらいいのか分からず悩んでいた
分からないので自販機で何かを飲んで気分転換しようと来たら
教官のカゴメがいた
カゴメがいたので、せっかくだからどう書けばいいのか聞いてみた
ラウラ「カゴメ、メリル」
カゴメ「あっラウラ、まさかラウラも課題に悩んでいるから私に相談?」
ラウラ「はぁ確かに苦戦してるけど、相談じゃ」
カゴメ「まぁいいわ、ラウラも教えてあげるから話聞きなさい」
そんな二人が会話している中、ラウラがやってきた
やってきたラウラに課題の事で悩んでいるから相談しにきたのかと
カゴメから指摘され、言葉で否定しながら動揺してしまった。
そんなラウラの姿を見たカゴメは仕方がないと言わんばかりに
ラウラとメリルともども、課題を教えてやろうと発言した。
このカゴメの発言を聞いたラウラとメリルは驚き、この直後表情は明るくなった
ラウラ「是非ともよろしくお願いします」
カゴメ「教えると言っても、課題を代わりにやるわけじゃないからね」
メリル「分かってます、教えてもらえるだけありがたいです」
自分達が悩んできた問題をカゴメが教え指導してくれる・・・・
代わりにやってもらうわけではないが、教えてもらえるのはありがたい
ずっと分からないままで終わるより・・・・・
多少なりともコツを掴めて次課題文を書く時に生かしたい
ラウラとメリルはお互いの顔を見て頷き、カゴメに向けて目を輝かせる
そんな二人の反応を見て、カゴメは苦笑しつつも
ラウラの部屋で課題を終わらせようといい、ラウラとメリルを引き連れ部屋に向かった。
一回メリルの部屋に向かいパソコンを回収し・・・・
部屋に到着するとパソコンを立ち上げ課題作業に入った
カゴメ「単に可変戦闘機パイロットとしてどんな事をしたいかよ」
ラウラ「どんな事って?」
カゴメ「チタニウム章やロイ・フォッカー章を受章し名声を得るとか、部隊指揮官になるとかそーゆーのよ。案外難しくない事よ」
ラウラ「それでいいの?」
メリル「もっと難しい事を書くのかと思ってた」
カゴメが教えたのは、普通の人がやっても簡単に出来る初歩的な所である
ラウラ達は難しく考えていたが、それは過剰な程でありそこまで悩む必要がない事
過剰に難しく考え過ぎたせいで、中々課題に取り組む事が出来なかった要因である
それも仕方がない事、ゼントラーディ人は戦いは好きだが基本は真面目だ。
真面目が故に、課題に考えては難しく考えてしまう。
そんなラウラ達を見てカゴメは、もっと効果的なアドバイスすればいい結果は残せると思った
カゴメ「初めてやる事は基本そこまで難しく考える必要ないわよ、逆に悪影響及ぼすし非生産的だし」
ラウラ「確かに言われてみればそうかもしれないわ」
カゴメ「もっと気持ちをゆっくり、二人ともやれば出来るんだから」
カゴメから初めてやるの事は深く難しく考える必要はなく悪影響を及ぼす非生産的な事だと
教わったラウラとメリルの気持ちは少し柔んだ。
確かに自分達は初めてやる事に過剰な反応をし、非生産的な事
深く難しく考えすぎた結果、本来簡単にできる所まで出来なくなり・・・
より一層何も出来なくなる・・・・
その事をカゴメにより気づかされた二人は課題に取り組む
そして
カゴメ「よく頑張りました。明日きちんと提出できるわね、文法もおかしくないし」
ラウラ「カゴメのおかげで助かったわ、ありがとう」
カゴメ「私はやれるだけの事をしただけよ、まぁ明日からの日報や課題とか頑張って」
ラウラ「えっまだあるの?」
カゴメ「あります」
ラウラ「勘弁してくれ」
二人は課題をカゴメの協力もあり終える事ができた。
課題を終え喜ぶラウラ達であったが、カゴメから明日もあると言われると
一瞬にして絶望と言う鍋の底へ叩き込まれてしまった
こんなに大変だった課題をまたやらなくてはいけないのかと
ラウラは若干涙を浮かべてしまう程ショックだったらしく
メリルは必死にラウラを慰めてた。
既にマイクローンとして10年間勤務してたメリルは苦手なものの日報や課題をやっており
ショックと言うよりかは、あって当然だと思ってた
だけど、マイクローン化したばかりのラウラからしたらショックを受けるのは当然だと思ってた
現にマイクローン化したばかりの自分もショックを受けていたから
その事もあり同情してラウラを慰めているのであった
カゴメ「日報や課題やってこその新統合軍の軍人よ、税金で食ってるわけだし文句言わない」
ラウラ「でも、可変戦闘機パイロットになるために何の関係があるのよ」
カゴメ「オオアリよ、軍人としての責務だし、これが出来なくて可変戦闘機が出来るのはお都合主義」
ラウラ「お都合主義って」
カゴメ「可変戦闘機パイロットになりたければまずは日報と課題はきちんと終えられるようにしなさい」
ラウラはこれからやるであろう日報と課題に疑問の声をあげたが・・・
カゴメから日報と課題ができなければ可変戦闘機パイロットになれないと言われ動揺した
一見関係のないように見える物だが・・・カゴメ曰く・・・
これが出来なければ一人前の可変戦闘機パイロットになれないと
それを聞いたラウラは不満げな表情を浮かべながら驚いた
まさかこんな物が出来ないと可変戦闘機パイロットになれないとは
ラウラ「これが地球人の軍人生活なのか」
カゴメ「そうよ、ゼントラーディ軍と違って戦いばっかりやってるわけじゃないのよ」
メリル「なんか厳しいな」
カゴメ「厳しくてもやり遂げなくてはなりません、きっちり頑張って」
ラウラ「頑張るわよ、可変戦闘機パイロットになるためなら」
ラウラはかなり落ち込んでたが・・・
カゴメは厳しくもやり遂げて頑張ってと叱咤激励をした。
ただ戦うばかりやってきたゼントラーディ軍と違って・・・
新統合軍は戦闘以外にもやる事はたくさんある。
それをこなしていかないと生きていけなくなってしまう
だからカゴメはラウラを叱咤激励したのだ
そんな思惑のあるカゴメの叱咤激励にラウラは奮起した。
可変戦闘機パイロットになりたい・・・
ラウラは今、可変戦闘機になるために機種転換センターにいる
夢を叶えるためならば、毎日日報や課題だってやり遂げてみせる。
さっきまでの憂鬱は嘘だったかのようにラウラは元気になった。
その姿を見たカゴメは嬉しそうに見ており、今後が楽しみだなと期待した
ラウラ「そんじゃまた」
その後、ラウラはカゴメとメリルと分かれ機種転換センター内のPXに向かった。
PXとは軍施設内に設けられた売店であり、日本語で酒保と呼ばれてる
機種転換センターのPXはクラビウス基地施設内のPXの一つであり
生活必需品や商品、酒や漫画など売っており作業服、長短靴、階級章なども売られている
ラウラはPXで日本由来のビールを買って自室に戻った
自室に戻ると、課題をカバンに入れ
細かい仕様書が散らばっている机で、ビールのプルタブを外し晩酌を始めた
最初の一日、かなり疲れてしまった
ゼントラーディ軍時代する必要のない事をこれからやりながら
戦闘や訓練やらしなくてはならない、それを併用して勤務する地球人は凄いと思った
更に言えば他の地球人やマイクローン化したゼントラーディ人と違って
日常的な事を学ばないといけない義務がある
今のラウラのやる事はたくさんだ。
当然の話ながら簡単に出来るような話じゃない。
ラウラ自身苦しんでしまいそうな経験をする可能性がある
挫折して逃げ出してしまう事はたくさんあるだろう
これから進むべき道はゼントラーディ人であるラウラにとって茨の道だ
ラウラ「でも後戻り出来ないんだよね、今の私がやるべき事はやるべき事はやるそれしかない。明日も頑張ろう」
それでもやり遂げなくてはならない
一度マイクローン化して可変戦闘機パイロットになると決めた以上
もう後戻りなんか出来ない
しっかり、可変戦闘機パイロットになるために・・・
新統合軍の軍人として果たすべき事はやり遂げる
ラウラはビールを飲みながら今日一日を締めくくった。
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