マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第3話 マクロス進宙式

2016-10-12 21:15:29 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
【西暦2009年2月11日・南アタリア島】

西暦2009年2月11日SDF-1マクロスが完成し就役する式典が
ここ南アタリアで開催された。

アクロバット・チームであるエンジェル・バーズを始め世界各地の飛行隊が・・・・
この日のためのゲストとして来訪していた。
街ではハイマン・グエント議員とブルーノ・J・グローバル艦長が
市民の歓迎を受けパレードをしているらしい。

桐原少尉「うひぃぃぃぃ暇だ・・・・・・・・」

茂人は相変わらずだるそうな態度をしていた。

基本の任務は緊急時の警護であり
海軍空母プロメテウス級空母プロメテウスや強襲揚陸艦ダイダロスと共に
不測の事態に備えている。

しかし、茂人祭りにも行けずにじっと待機とは退屈でしょうがない。

桐原少尉「グローブマスター、あんなのまで来てるとはな」
        
C-17グローブマスターⅢ、輸送機だ。
どうやらSDF-1マクロスに積み込む機材を持ってきたんだな。
茂人はのんきそうに眺める・・・・・・・

そしてそのままコックピットの中で居眠りした。

「兄貴!!!」

桐原少尉「なんだ!?」

自分の事を兄貴と大声で叫ぶ女性の声、この声はどこかで聞いた事がある。
いや彼女しかいない・・・・・・・・・

桐原少尉「明美か!!」

桐原明美「よっ兄貴!!折角、こんな怠けている姿を国民様に見せつけてもいいのかな~?」
SBC記者.桐原明美

桐原少尉「うるせぇな~お前こそどうしてここにいるんだよ?」

桐原明美「仕事よ、私のとこもSDF-1マクロスの進宙式の取材に来たのよ。乗る機がないから輸送機に乗せてきてもらったのよ。」

桐原少尉「輸送機って・・・・・・・・」

桐原明美「あれよ・・・」

桐原少尉「グローブマスター」

茂人は明美に指を指している先にある輸送機C-17グローブマスターⅢの方を見た。

民間人のジャーナリストが何故軍用機に乗っているんだ!?
まず最初に思った事はそれであった。

普通なら乗れるようなもんじゃない。

桐原少尉「どうやって軍用機に乗ったんだよ!?」

桐原明美「それは・・・・・・・」

茂人は明美を問い詰める。
軍用機は普通に乗れるようなもんじゃない。

何故、民間人である明美が乗れるのか

そこが知りたい・・・・

そんな時であった。

「それは俺が姉貴を軍用機に乗せるように手配していたんだよ。」

桐原少尉「お前・・・・・・・・・」

桐原茂義「まさか兄貴が可変戦闘機のパイロットをやっているとはな。」
地球統合軍総司令本部付き警務官.桐原茂義

桐原少尉「茂義!!」

警務官をしている桐原茂義がやってきた
アラスカの地球統合軍総司令本部の警務隊に所属している弟である。
やんちゃ坊主であり、生意気な奴だ。

今回、政治家の警護の関係で派遣され任務に従事している

劉紅花「初めましてお兄さん。」
地球統合軍総司令本部付き警務官.劉紅花

同僚の台湾出身の劉紅花である。
茂義の恋人だ、同僚であり気が合い相思相愛の仲と言う。

見た目からして感じのいい女性兵士である

桐原茂義「姉貴が南アタリア島に行きたいというから上官に特別な許可をもらって姉機を同情せたまでの事だ、何か文句でも?」

桐原少尉「文句も何も軍用機に民間人を乗せることはできない、なぜ明美が軍用機に乗ってこれたんだ?・・・・・・・・それにお前の上官のスタンリー大尉でも輸送機を1機チャーターできるほどの権力はないだろ?」

本題に戻る

何故、明美が軍用機に乗って南アタリア島に来たのか?

明美は桐原兄弟の中で唯一民間人でありジャーナリストをしている。
本来ならば軍用機であるC-17グローブマスターⅢに乗る事はできない。

そうした理由から明美がC-17グローブマスターⅢに乗って南アタリア島に来る事は
普通に考えても無理だ。

それに茂義は上官に特別な許可をもらっても
明美のためにC-17グローブマスターをチャーターする事はどう考えても無理である。

そんな疑問を実弟.茂義に問うが、その直後茂義から衝撃的なことが語られる・・・

桐原茂義「あぁそれは南米の親父の協力もあってできた。」

言葉から出てきたのは親父と言う単語。
親父である。
親父に協力してもらって明美を南アタリア島に運ぶのに使用した

まさかの親父の登場・・・・・・

それを聞いた茂人は・・・・

桐原少尉「親父ぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

親父と言う単語が出て驚いた。
まさか明美のC-17グローブマスターⅢに搭乗できた事がまさか親父が関与していた
とは思ってもいなかった。

そこまで親バカだったとは

桐原明美「お父さんが輸送機に搭乗できるように確保すると行ってくれたのよ、いやぁよかったよかった。」

と喜びの声をあげる明美。

なぜ親父なのか・・・・・・・・
そんな疑問が出ると思うが。

桐原兄弟の父親は軍人である、南米の地球統合軍の南米方面軍司令本部にいる。
高級将校であり軍内部でもかなり影響力がある。
なので輸送機1機ぐらいは簡単にチャーターする事が可能なのである。

親バカで軍用機のチャーターをした・・・・
なんと言う権力の無駄遣い

桐原少尉「親父は・・・・・・・・・」

茂人は親父の明美の甘やかす所は恥かしく思った。
とんでもない父親だと実感する・・・・・・・・
妹の明美を甘やかして、まっなく情けない親だ

と呆れてしまった

そんな事を考えている茂人の所に白人男性がやってした。

「よぉあんたが桐原茂人かい?」

桐原少尉「誰だ?」

その白人男性は茂人に桐原茂人本人かどうか確認してきた。
いかにも典型的なアメリカ軍人らしい白人男性だ
おまけにグラサンと言うおまけつきである。

しかもハリウッド映画に出てきそうな強面だ

桐原少尉「そうだが?」

茂人はグラサンをかけた白人兵士に答えた。

と言うかこの白人の兵士、統合戦争や他所で知り合ったのかな?
白人兵士に返答した茂人は少し考えてしまう。
有名になるような真似はしてないし、普通の兵士だったし。

「統合戦争での噂に聞いています、漆黒のライダー事桐原茂人少尉。」

桐原少尉「しっ・・・・漆黒のライダー!?」

そんな茂人に白人の兵士は漆黒のライダーと言う異名と・・・
統合戦争の噂を聞いていると言ってきた。

ー漆黒のライダーってなんだよ
ー統合戦争の噂ってなんだよ

と・・・・心の中で突っ込んだ。
全然身に覚えのない事だし、そこまで活躍来てない。
何故、そんな風に伝えられているんだ

桐原少尉「噂ですか、俺の活躍はそれほどでもないんですけどね。俺は普通に戦闘機に乗っていただけですし・・・・・」

茂人は悩んでいても仕方がないと思ったのか頭をかきながら言った。

まったくどんな風に俺は広報部によって宣伝されているんだ?と思ってしまう。
下手に宣伝されるとこっちが迷惑だ。

おっと忘れた忘れてた。

桐原少尉「あんたはなんて言う名前なんだ?」

茂人は白人兵士に名前を聞くのを忘れていた。
一同じ統合軍人なので、是非とも名前を聞きたい。

せっかく自分の事を知ってくれているようだし

カール「俺は地球統合空軍第23輸送隊のカール・レーガー大尉だ、よろしくな少尉。」
地球統合空軍第23輸送隊大尉.カール・レーガー

桐原少尉「こちらこそ。」

この白人の兵士はカール・レーガー大尉
輸送隊に所属する郵送機パイロットであり、チーフ。

見た目は強面だが、しっかりしていて責任感のあるように見える
茂人的には好感の持てる人物であった。

お互いに熱い握手した。
カール・レーガー大尉もこれから起こる戦争で臨時的にVFパイロットとして参戦する。
この時両者は後に戦友として共闘するとはこの時思いもよらなかっただろう。

桐原茂義「兄貴!エンジェル・バーズだぜ!空を見てくれ!」

茂義の声に呼応して茂人は空を見上げる。
青い空を突き進むかのように進むアクロバット・チーム.エンジェル・バーズ。
美しい編隊飛行に茂人を始めとする人々は息をのむ。

エンジェル・バーズのVFー1バルキリーは見事な編隊飛行を行い
人々から歓声の声を浴びた

桐原少尉「5機編成のVF-1で美しい演技を見せるエンジェル・バーズのアクロバット飛行はいつ見ても最高だな~」

茂人はエンジェル・バーズの創設期からのファンである。
エンジェル・バーズの編隊飛行はどんな機種であれ最高だ。

それに今の機種はこれから乗るVFー1バルキリー・・・・・

その姿を見てうっとりする茂人であったが・・・
しばらくして、異変が起きた。

カール「なんだあの小型機!?」

カール・レーガーが突然叫ぶ。
エンジェル・バーズのアクロバット演技に乱入するかのように飛行する小型機。
危険すれすれにエンジェル・バーズ機の間を飛行していた

その飛行を見ていた劉紅花は・・・・・・・

劉紅花「なにあのパイロット、自殺する気なの?あの飛行の仕方は一歩間違えば大惨事よ。」

たしかにそうである小型機がエンジェル・バーズ機に衝突でもしたら・・・
死者が確実に出る墜落事故が起きてしまう。

もし墜落地点が観客席のあたりだったら、かなりの死者が出てもおかしくない。
劉紅花は小型機のパイロットを酷評する。
だが茂人だけは小型機のパイロットに対する見方が違っていた。

桐原少尉「(あの感覚で見事に決める回避飛行、あれは並のパイロットではできる事ではないな。あれは明らかに上級のエースパイロットが使える技。中にいるのは名高き元エースパイロットでも乗っているのであろうか?)」

茂人はエンジェル・バーズのアクロバット演技に乱入する小型機のパイロットを
元エースパイロットだと推測する。
並みの腕で出きるような芸当ではない。

と感心していた

その元エースパイロットだと思うのは勘違いで・・・・
この時小型機に乗りエンジェル・バーズのアクロバット演技の中に乱入したのは。

SVF-1スカルズ=スカル中隊.隊長ロイ・フォッカーの招待を受けて
南アタリア島にやってきた一条輝と言う民間人の少年である。
後に後世に語り継がれるような三角関係を造り出し
後にSVF-1スカルズの隊長になる男である。

【地球統合宇宙軍・月面アポロ基地】

地球統合宇宙軍の総司令本部が置かれている月面基地アポロ基地
地球圏での統合軍の宇宙における最大の施設である。

ARMD-01とARMD-02をSDF-1マクロスと接続するのを支援するため
オーベルト級駆逐艦ミランダを中心にした護衛艦隊を既に出撃させていた。
そんな中、管制室にARMD-01からの報告が届く。

「ARMDー01より報告、月軌道上に重力異変と発光現象を確認!」

星村謙三「来る時は来たか、艦隊には無視しろと伝えろ。地球の参謀本部からきつく言われている」

「はっ」

月軌道上に重力異変と発光現象が発生した事をARMD-01が観測したというのだ。

これらの観測データは南アタリア島のSDF-1マクロスと
アラスカの地球統合軍総司令部に報告されている。

その発光現象の正体はデフォールドしてきたゼントラーディ軍艦隊である。
ゼントラーディ軍の分岐艦隊司令官であるブリタイ・クリダニクは
地球を調査するために斥候艦2隻を派遣した。

その様子を見ていた月司令部の星村謙三提督は・・・・・・
総司令部の決定に従いARMD-01及び宇宙軍艦隊に異星人艦隊は無視しろと通達した。
異星人艦隊との戦闘状態に入る事を避けるためである。

だが皮肉にもその通達は無に帰す。

SDF-1マクロスの主砲が突然暴走した、まるで何かに引き寄せるかのように。
マクロスの主砲は大空を裂けるように発射し・・・
地球に接近していたゼントラーディ軍の斥候艦2隻は沈んだ。

この事件がきっかけにより人類の歴史は大きく狂わせる事になる。
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