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インフルエンザと新型コロナの同時流行への備え

2022-10-17 | 健康
インフルエンザと新型コロナの同時流行が懸念
・症状、重症化リスクはどう違う
・同時流行を防ぐために私達にできることは何

こんな疑問に忽那教授が答えています。
”新型コロナとインフルエンザ 症状や重症化リスクはどう違う?”
  忽那教授 10/16(日)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20221016-00319668

◎新型コロナとインフルエンザ、潜伏期の違い

新型コロナは様々な変異株が出現して以降、だんだんと潜伏期は短くなってきて、インフルエンザにだんだんと近づいてきている。

(忽那先生作成)

◎新型コロナとインフルエンザ、症状の違い

結果として、現在の新型コロナはインフルエンザの症状に酷似
・現在のオミクロン株による新型コロナの症状は、咽頭痛や鼻水の頻度が高く、嗅覚異常・味覚異常の症状が少い。
・発熱、頭痛、関節痛・筋肉痛といった全身症状も共通。


(忽那先生作成)

症状だけで新型コロナとインフルエンザを区別するのは非常に困難。
⇒診断のためには検査に頼らざるを得ない。

臨床医の間では、インフルエンザでは咽頭にリンパ濾胞が観察されることが知られているが、
どうやら新型コロナでもこのリンパ濾胞がみられることがあるようで、
このリンパ濾胞による区別も難しいのかもしれない と指摘

◎新型コロナとインフルエンザ、重症化リスクの違い

リスクは、ほとんどが共通






(忽那先生作成)

小児
・インフルエンザでは5歳未満は重症化しやすい
 ただし、小児にとっては新型コロナも危険な感染症

致死率はだんだんと近づいているが、
・70歳以上の高齢者においては新型コロナの方がまだ致死率は高いという試算

症状だけでは区別が困難であることから、いずれかの重症化リスクに当てはまる方は特に早めに診断・治療のために医療機関への受診 を奨励。

◎国が示す外来受診・療養の流れ

重症化リスクの高い方は、


・前述の新型コロナまたはインフルエンザが疑われる症状があれば、
 発熱外来、かかりつけ医、地域外来・検査センターを速やかに受診し、
 新型コロナとインフルエンザの検査を行う

重症化リスクが低い方については、


・まずは新型コロナ検査キットの自己検査を行い、
 陰性であった場合はインフルの検査をかかりつけ医などに相談、
 陽性であった場合には健康フォローアップセンターに連絡


 しかし、症状が重いと感じるなど、受診を希望する場合には発熱外来、かかりつけ医などを受診可能


◎新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの両方を接種して流行に備えを

今年から新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンは同時接種が可能
・また、同じ日でなくとも、14日空ける必要はなく「接種間隔についても問わない」となっていますので、柔軟に接種スケジュールを立てることが可能

新型コロナとインフルエンザはどちらも飛沫感染、接触感染を主要な感染経路とする感染症
・引き続き屋内でのマスク着用、こまめな手洗い、定期的な換気、など基本的な感染対策


医師でも両方を区別して診断することが困難なケースがあるようで、検査に頼らざるを得ないようです。
対症療法として、投薬など有効な手立てが不足をきたさないよう十分供給量が確保され、流通面でもボトルネックが生じないよう対応が求められます。
いずれにしても基本的な感染予防対策を忘れず行う必要がありますね。